山行記録2009/2 箱根山 (はこねやま)
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【日程】 2009年2月7日(土)
【天気】 曇り時々雪
【メンバー】 単独
【概要】 「大涌谷駅−冠ヶ岳−神山−駒ヶ岳−お中道−早雲山駅」
標高1,438m、歩行距離8.9km、標高差679m、累積標高差+714m−994m
霧氷
【場所】
天下の険「箱根山」である。有名な観光地・芦ノ湖の東側に位置する。
富士山も間近に見えるロケーションである。
【ルート】
ガイドブックに載っていたのは早雲山駅を起点にするコースだったが、観光地である大涌谷(おおわくだに)からスタートに変更。
Webで調べると、ガイドブックでは通行止めになっていた大涌谷からの登りが使えることがわかったので、例によって楽なコースとした。
箱根連山を形成する冠ヶ岳・神山・駒ヶ岳をグルリップ。神山が箱根連山の最高峰だ。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は白四角の地点。今回山頂での休憩はなし。
【所要時間】
場所 |
大涌谷 |
分岐 |
冠ヶ岳 |
神社 |
神山 |
防ヶ沢分岐 |
駒ヶ岳山頂部 |
駒ヶ岳 |
駒ヶ岳山頂部 |
防ヶ沢分岐 |
お中道分岐 |
早雲山駅 |
計 |
標高(m) |
1,044 |
1,214 |
1,409 |
1,372 |
1,438 |
1,240 |
1,326 |
1,356 |
1,326 |
1,240 |
1,236 |
759 |
679 |
区間距離(km) |
0.9 |
0.9 |
0.1 |
0.3 |
1.0 |
0.5 |
0.9 |
0.2 |
0.5 |
2.3 |
1.4 |
8.9 |
|
累計距離(km) |
0.9 |
1.8 |
1.9 |
2.2 |
3.2 |
3.7 |
4.6 |
4.8 |
5.3 |
7.6 |
8.9 |
||
着時刻 |
10:05 |
10:38 |
11:18 |
11:25 |
12:02 |
12:30 |
12:42 |
12:54 |
13:01 |
13:11 |
13:55 |
14:45 |
4:34 |
発時刻 |
10:11 |
10:44 |
11:19 |
11:51 |
12:03 |
12:30 |
12:42 |
12:54 |
13:01 |
13:11 |
14:02 |
15:00 |
|
区間タイム |
0:27 |
0:34 |
0:06 |
0:11 |
0:27 |
0:12 |
0:12 |
0:07 |
0:10 |
0:44 |
0:43 |
3:54 |
|
区間タイム小計 |
0:27 |
0:34 |
0:06 |
0:11 |
0:27 |
0:24 |
0:17 |
0:44 |
0:43 |
3:54 |
|||
所要時間累計 |
0:27 |
1:01 |
1:07 |
1:18 |
1:45 |
1:57 |
2:07 |
2:51 |
3:34 |
3:54 |
|||
標準タイム |
0:25 |
0:40 |
0:09 |
0:11 |
0:35 |
0:25 |
0:20 |
0:50 |
0:50 |
4:25 |
|||
標準タイム累計 |
0:25 |
1:05 |
1:14 |
1:25 |
2:00 |
2:25 |
2:45 |
3:35 |
4:25 |
4:25 |
|||
歩行速度(km/h) |
2.0 |
1.6 |
1.0 |
1.8 |
2.2 |
2.5 |
4.3 |
1.6 |
3.0 |
3.1 |
1.9 |
2.3 |
・標準タイムはガイドブックのものを採用しているが、コースを変更しているため、標識記載のもので補完した。
・但し、標識記載の所要時間は結構いい加減だった。
・例えば、同じ場所に2つの時間が記載されているところがあり、その差が30分もあった。
・または、明らかに5分では行けないのに5分と記載という具合だ。ガイドブックでは10分となっていた。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
今年の山行は出足が鈍い。
1月に初詣山行に行ったのだが、標高150m台と内緒にしておきたい感じだ。
結局1月はその1回だけで終わってしまった。
さて、2月に入り寒い日が続いている。
冬の山行候補として考えていた、あまり高くないところということで、箱根山に白羽の矢を立てた。
問題は天気だ。
最近「晴れ」の予報でも雲が多かったり、真冬のキーンと晴れた天気の出現率は半分位か?
西高東低の冬型では、天気は良いものの、風が難点となる。
ということで、比較的気温が高そうで、時間帯別予報で「晴れ」が連続するという条件で日程を考えた。
候補は2/7(土)か2/8(日)である。
金曜時点で、寒気が弱く晴れマークが多い土曜日に決定した。
これが微妙だったのであるが、、、、
さて、今回は観光地である。
渋滞は勘弁だし、交通の便が良いので、久しぶりの電車山行とした。
単独行なので、きっとコストも安いはず!!
というわけで、例によって遅まきながら、金曜日の夜にダイヤを調べると、バスの始発が5:54でこれに合わせざるを得ないことが判明。
アクセスルートはJR小田原経由で、箱根登山鉄道(箱根湯本で乗り換え)で強羅(ごうら)へ、更にケーブルカーに乗り換えて早雲山駅に。
そこから箱根ロープウェーで大涌谷までとなる。
箱根登山鉄道の強羅駅到着は9:33である。
ロープウェー大涌谷駅着は10時頃になりそうだ。
ちょっと遅いが仕方ない。
これより早く行こうとすると、小田原まで新幹線利用になってしまう。
やっぱりコストが・・・(^^;
さて、色々調べていると、お得な割引切符があることが判明。
小田原−早雲山駅(箱根登山ケーブルカー)往復2,120円のところ、乗り降り自由で1,500円!!!
他にもお得な割引切符はあったが、今回の目的にはこれがジャストフィットだった。
発売場所も確かめ、準備万端。
山行用の地図の準備や、登山届作成等、なんだかんだで、寝たのは1時過ぎだった。
【これより本題】
予定通り5時過ぎに一発で起床。
朝食を食べ、予定通り5:45頃には出発できた。
驚くことに、バス停には既に10名ほどが並んでいた。
皆さん、土曜日なのにご苦労なことだ。
どこに行くのだろうか?
さて、道はさすがに空いていて、駅に着いたのは6:10と余裕があった。
ホームから見上げると、白々と明るくなってきた空は、雲が多い。
お〜い、天気予報はどうなってるんだい。
6:23発の久里浜行きで東京まで行き、7:02発の小田原行きに乗り換える。
爆睡して目が覚めると、まだ湘南の辺りだった。
さすがに遠い。
小田原には8:25着。
箱根湯本での乗り換えは、ホームを走って8:51発に滑り込み。
乗り換え1分はきついよ。
2両編成の登山電車は、スイッチバックで急な坂を登っていく。
強羅まで40分もかかり9:33着だった。
9:36発のケーブルカーに乗り換え、早雲山駅に9:46着。
かなり大型の車両で、さすがにメジャーな観光地という感じだ。
次はロープウェーだ。
こちらも大型のもので、1分間隔で運行している。
ロープウェーから金時山が見えた。
あちらは晴れているようだ。
ロープウェーから大涌谷を見下ろす。
車で行ったら見られない風景だ。
あちこちに噴煙が上がっている。
大涌谷駅に着き、外に出てみると、強風でメチャクチャ寒い。
駅舎内で準備運動をし、意を決して外に出る。
正面の山が、冠ヶ岳(かんむりがたけ)だ。
雲がかかっているのが気になる。
以前立ち寄ったことのあるレストハウスの横に、登山口標識が出ていた。
(前に来た時は、山に興味がなく、気づかなかった)
富士山は雲に隠れていた。
写真ではわかりにくいが、雲からちょこっと頭が覗いている。
心眼で見ると、こんな感じ。
噴煙地の向こうに、冠ヶ岳が聳えている。
結構尖っているなぁ。
地道に変わると、白いものが目に着くようになった。
どうやら雪のようだ。
雪と行っても、ふわふわの雪ではなく、小さな氷の粒状になっている。
道は次第に山らしくなっていく。
大涌谷の噴煙の影響で、硫黄臭が漂っている。
有毒ガスの検知器があちらこちらにあり、検知すると警報が鳴るようだ。
ヒメシャラと馬酔木(アセビ)の樹林帯に突入。
植物の種類が伊豆の天城山に似ている。
地理的にも近いし。
ちょっと早いが、お中道分岐(早雲山駅)方面との分岐で休憩。
この辺りは風が弱く、腰掛ける岩もあって休憩に適していた。
深くえぐれた登山道には、崩壊防止用か丸太の土止めが続いているが、あまり役に立っていない感じ。
尾根筋にある赤い鳥居は壊れていた。
道は真っ白だ。
冠ヶ岳への分岐に到着。
山頂まで5分とある。
冠ヶ岳に向かうと、こちらにも鳥居が。
ここで今日初めて、中年夫婦とすれ違った。
7分かかって、冠ヶ岳(かんむりがたけ)山頂1,409m到着。
霧氷の世界だ。
モノトーンの世界に酔いしれる。
山頂は狭くて昼食するのに適していない。
少し下ることにする。
霧氷のアーチをくぐって下山開始。
一段と鮮やかな霧氷。
神社まで戻って、昼食準備。
腹ぺこだ。
じっとしていると寒いが、カップラーメンで温まる。
贅沢な気分だ。
神社にお参りして出発。
分岐まで引き返し、右折して神山へ。
標識には「5分」と書かれていたが、全然嘘っぽい。
登りで、老人とすれ違った。
下りが滑るらしく、この先の道の状況を聞かれた。
早雲山駅に行くつもりらしい。
約9分(途中でおじいさんと喋ってロスしたが)で神山(かみやま)山頂1,438m到着。
山頂には2名と3名のパーティが到着したところのようだった。反対側から登ったようだ。
駒ヶ岳方面も霧氷が美しい。
この辺りから富士山が見えるようだが、今日は生憎視界がなかった。
岩が多い下り。意外に滑らないので、安心して進むことができた。
こちらの霧氷も素晴らしい。
笹の間を進む。
時折雪が舞っている。
鞍部の防ヶ沢(ぼうがさわ)分岐付近より、駒ヶ岳を見上げる。
たいした標高差はなさそうだ。
高度を上げると、再び霧氷が登場。小川の流れに沿って登っていく。
駒ヶ岳山頂部に到着。
時計の反対回りに一周することに。
展望台に行ってみたが、真っ白け。
おそらく富士山や芦ノ湖が一望できるところなのだが。。。
芦ノ湖の反対側にケーブルカーがあったようだが、廃墟となっていた。
山頂部をぐるっと回り、元宮神社に向かう。
神殿の横に立つ標識。
ここが駒ヶ岳山頂1,356mのようだ。
三角点を探したが、見つからなかった。
部分的に霧氷している。
この辺りで、途中で抜いた親子4人パーティとすれ違った。
駒ヶ岳山頂部を一周した。
これより下山開始。
防ヶ沢分岐まで下りてきた。
ここを右折し、お中道経由で早雲山駅に向かう。
一旦下ったら、植林帯をトラバース、再び高度を上げていく。
お中道は単調で飽きる。
早雲山付近まで来ると、下界が見えた。
日が当たっているようだ。
お中道分岐に到着。
結構長く歩いて疲れたので、ここで休憩。
タバコが美味い。
ひたすら急な下りをこなし、もうあと僅か。
早雲山駅前にある登山口に到着。
駅舎に入ると、ちょうどケーブルカーが到着。
クールダウンする間もなく、乗り込んだものだから、汗が噴き出す。
皆さん厚着の中で、一人薄着になって腕まくりだ。
次は温泉だ。
先ずは箱根登山鉄道で箱根湯本駅に移動。
帰りのロマンスカーの座席指定をとる。
1時間後の電車だからのんびり風呂に入れるだろう。
予め調べておいた箱根湯本駅から徒歩で行ける日帰り温泉「千尺の湯 湯蔵」に浸かってさっぱりした。
電車まで余裕があると思ったら、30分を切ってしまった。
蕎麦屋に入って電車の時刻を告げ、間に合うか確認した後、注文を入れた。
最も早くできそうなざる蕎麦にしたが、ここは山かけが看板メニューらしかった。
ちょっと後ろ髪引かれたが、仕方あるまい。
蕎麦を堪能して、電車に間に合った。
ロマンスカーは17:29発の新宿行きだ。
全席禁煙だったのは時代の流れか。
カップルばかりの電車に、一人乗り込み、爆睡で東京に向かう。
期待通り、乗り心地(寝心地)は良かった。
新宿には19時過ぎに到着。
中央線(各駅停車)でのんびり座って帰る。
地元駅には20時頃到着。
駅前でラーメンを(今日は麺類ばっかり)食べてバスに乗り込み、自宅到着は21時頃だった。
というわけで、今回の山行も無事終わった。
感謝!!
今回は、天気に恵まれなかったが、そのおかげで素晴らしい霧氷を堪能できた。
むしろラッキーだったと言えよう。
きつい登りがなかったせいか、筋肉痛も膝痛もなし。
【コスト】
用途 |
内容 |
費用 |
電車等 |
京成バス(三山車庫−津田沼(往復)) |
460 |
JR(津田沼−小田原) |
1,890 |
|
電車・ケーブルカー1日乗車券(トコトコきっぷ) |
1,500 |
|
ロープウェー(早雲山−大涌谷) |
820 |
|
小田急(小田原−新宿) |
850 |
|
ロマンスカー指定(箱根湯本−新宿) |
870 |
|
JR(新宿−津田沼) |
540 |
|
食料 |
スポーツドリンクペットボトル×1(大涌谷駅) |
150 |
天然水ペットボトル×1(東京駅) |
130 |
|
カップラーメン(予め買ってあった) |
139 |
|
ざる蕎麦(箱根湯本「山そば」) |
800 |
|
とんこつラーメン(津田沼「九十九ラーメン」) |
600 |
|
温泉 |
箱根湯本温泉 千尺の湯「湯蔵(ゆーぞう)」 |
1,100 |
おみやげ |
桜饅頭 |
750 |
合計 |
10,599 |
電車山行とはいえ、結構かかってしまった。
無駄遣いはやめよう。。。と前にも言っていたような気が・・・。
さぁ、次はどこに行こうか。
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お終い。