山行?記録2009/2 蔵王山 (ざおうさん)
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【日程】 2009年2月20日(金)
【天気】 吹雪
【メンバー】 家族
【概要】 「樹氷見学ツアー」
標高1,661m、歩行距離0km、標高差0m、累積標高差+0m−0m
樹氷もどき
【場所】
樹氷で有名な観光地・蔵王である。
団体ツアーではあるが、あわよくば地蔵岳をゲットしたいと密かに狙っていたが・・・。
【はじめに】
今回は、家族でバスツアーである。
よって、自分勝手が許される状況にはない。
しかしである。
今回のハイライトは、蔵王山の樹氷見学である。
期待を持って、山行フル装備で準備万端で望むのであった。
【本題】
はじめは雪が降っていたが、日本三景の一つ「松島」に到着した時には、雪も上がり、日が差してきた。
これは良い兆候か?
昼食&散策を楽しんだ後、いよいよ蔵王に向かう。
山形蔵王側からのアプローチで、ロープウェーを2本乗り継ぎ、地蔵山頂駅に降り立つ。
既に標高は1661mである。
ここから本当の地蔵山山頂1736mはすぐ近くにあるはず。
早速外に出てみるが、猛吹雪である。
ちょうど冬型になるところで、低気圧が発達して強風となったようだ。
おそらく風速20m以上だったのではないか?
気温も−20度くらいだったと思う。
ちょっとだけ地蔵山方向に進んでみるが、係員が道を閉鎖するところで、全員戻された。
この吹雪では仕方あるまい。
進めば遭難必至である。
辺りは樹氷原のはずである。
見回してみるが、様子がおかしい。
これでは、単に木に着雪しただけである。
本来の樹氷は、こんな感じのはずなのに、葉っぱが見えているようである。
これも温暖化の影響か?
それとも、この日だけがダメだったのか。
ライトアップされたので、再度外に出て撮影。
地吹雪で雪が飛ばされ、顔にビシビシ当たる。
前には進めないので、後ろ向きに進むが、ズボンの上からでもビシビシ当たって痛い位だった。
身をもって自然の猛威を体験することになった。
こりゃぁ、冬山登山は無理だなぁ。
帰宅後、たまたま、新聞に樹氷の記事が載っていた。
要旨は以下の通りである。
・昔は、12−3月が樹氷の見られる期間だったが、最近短くなって、1−2月くらいになってしまった。
・これも温暖化が原因らしい。
・樹氷の芯になる青森トドマツは、樹氷の鎧を纏えば気温が0度位に保たれ、冬を越すことができる。
・樹氷ができないと−10〜20度の気温と、風速10m以上の風にさらされ、厳しい冬を乗り切ることができない。
・温暖化は、青森トドマツにとっては、却って寒くなるという矛盾したことになる。
・樹氷は、自然の絶妙なバランスによって、成立しているので、バランスが崩れるとできなくなってしまう可能性もある。
というわけで、非常に残念だったが、雰囲気だけは味わうことができた。
いつか、本当のスノウモンスターを見てみたいものだ。
ていうか、早く行かないと、樹氷なんてできなくなってしまうかも。。。
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お終い。