山行記録2009/7 那須岳 (なすだけ)
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【日程】 2009年7月11日(土)
【天気】 曇り後時々小雨
【メンバー】 単独
【概要】 「那須ロープウェイ山頂駅−茶臼岳−峰ノ茶屋跡−朝日岳−三本槍岳−峰ノ茶屋跡−牛ヶ首−山頂駅」
最高到達点標高1,917m、歩行距離11.0km、標高差231m、累積標高差+841m−841m
展望台より那須岳・朝日岳
【場所】
栃木県北端にある那須岳。
盟主の茶臼岳や朝日岳は栃木県内にあるが、三本槍岳は福島県境に位置する。
那須高原は一大観光地で、温泉にも恵まれており、アプローチはよい。
【ルート】
ガイドブックに載っていたルート。
茶臼岳までは、観光客も多いが、足を伸ばして、代表的なピークを巡る比較的長いコース。
変化に富み、飽きないコースだ。
これで視界が良ければ言うことはないのだが・・・。
ちなみに那須五峰と呼ばれているのが、三本槍岳(1,917m)・朝日岳(1,896m)・茶臼岳(1,915m)・南月山(1,776m)・黒尾谷岳(1,589m)で、今回はそのうちの三峰を巡ることになる。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、各山頂と白四角の地点、帰りの峰ノ茶屋跡避難小屋だ。
【所要時間】
場所 |
山頂駅 |
茶臼岳 |
峰ノ茶屋跡 |
朝日岳 |
清水平 |
三本槍岳 |
峰ノ茶屋跡 |
牛ヶ首 |
山頂駅 |
計 |
標高(m) |
1,686 |
1,915 |
1,718 |
1,896 |
1,811 |
1,917 |
1,718 |
1,732 |
1,686 |
231 |
区間距離(km) |
0.9 |
1.2 |
1.1 |
1.2 |
1.3 |
3.2 |
1.1 |
1.1 |
11.0 |
|
累計距離(km) |
0.9 |
2.1 |
3.2 |
4.4 |
5.7 |
8.9 |
9.9 |
11.0 |
||
着時刻 |
8:33 |
9:04 |
9:44 |
10:21 |
11:01 |
11:56 |
13:19 |
13:45 |
14:10 |
5:37 |
発時刻 |
8:33 |
9:13 |
9:44 |
10:28 |
11:25 |
12:03 |
13:25 |
13:46 |
14:30 |
|
区間タイム |
0:31 |
0:31 |
0:37 |
0:33 |
0:31 |
1:16 |
0:20 |
0:24 |
4:43 |
|
区間タイム小計 |
0:31 |
0:31 |
0:37 |
1:04 |
1:16 |
0:20 |
0:24 |
4:43 |
||
所要時間累計 |
0:31 |
1:02 |
1:39 |
2:12 |
2:43 |
3:59 |
4:19 |
4:43 |
||
標準タイム |
0:40 |
0:30 |
0:50 |
1:00 |
1:30 |
0:25 |
0:25 |
5:20 |
||
標準タイム累計 |
0:40 |
1:10 |
2:00 |
3:00 |
4:30 |
4:55 |
5:20 |
|||
歩行速度(km/h) |
1.7 |
2.3 |
1.8 |
2.2 |
2.5 |
2.5 |
3.2 |
2.8 |
2.3 |
・標準タイムはガイドブックのものを採用。
・茶臼岳から峰ノ茶屋跡までは、なんの変哲もない道だが、標準タイムとほぼ同じ。
・朝日岳までは、鎖場など今回の山行の核心部で急登があるせいか、標準タイムが遅い。
・三本槍岳までは、アップダウンの後は平坦だったが、なぜか遅い。
・帰りは、休憩もあまりしなかったが、早かった。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
梅雨の真っ只中。
傘マークの天気予報が続く。
週末の天気も全く期待していなかったのであるが、金曜日になってみると予報が変わり、土曜日だけ晴れ間があるようだ。
と、前回と同じ出だしである。
肝心の山の天気はどうかと物色すると、那須方面の天気は日中晴れマークだ。
今回の山の選定に当たっては、もう一つ条件がある。
アプローチが簡単な山ということである。
なぜなら、愛車のカーナビを修理に出している為、ナビに頼らずに自力で簡単に行ける所が望ましいからだ。
そんなわけで、元々行く気は全くなかったのであるが、急遽条件に当てはまる日本百名山No.24那須岳に白羽の矢を立てた。
さて、今回の山行ではロープウェイを利用すると、行きたい所を効率的に回れるようだ。
(ガイドブックのコースはよく考えられている)
ロープウェイの始発は8:30である。
ちょっと遅めに出る必要がある。
ネットで経路探索をすると、5時出発で8時着とちょうど良さそうだ。
余裕の4:30起きで計画した。
準備を進め、1時頃には、就寝した。
【これより本題】
近所迷惑だからということで、いつものけたたましい金属音ではなく、電子音の目覚ましをセットし、最悪にょーぼに起こしてもらう約束をする。
結局起こされることになったのであるが・・・。
さっさと支度を整え、腹も減っていないので、すぐに出発。
ガソリンを満タンにし、京葉道・首都高経由で東北道へ。
順調に流れたのであるが、東北道の交通量は多く、スピードが出せない。
3車線もあるのに、一番右の車線が一番混んでいて、スピードも遅い。
遅い奴は、左の車線を走れっちゅうの!
早く着いても意味ないのであるが、フラストレーションがたまる走りだ。
おかげで結果的に省燃費走法になってしまった。
さて、例によって、蓮田SAで朝食(メロンパン+苺ミルク)。
那須ICで高速を降り、那須街道で山に向かう。
途中のコンビニで水分を調達し、トイレ休憩。
高度を上げていくと、展望台があった。
すぐに駐車場に着いた。
準備をして、那須ロープウェイ山麓駅に行く。(駅前の駐車場は一般車進入禁止)
ここは、那須岳の七合目に相当するそうだ。
8:30始発のロープウェイに乗り、あっという間に山頂駅に到着。
既に九合目だ。こんなに楽して良いの?
実は歩いて登るコースもあり、そちらは八合目からの登山となるが、上に行ってからが中途半端な所に出るのが玉に瑕。
(峰ノ茶屋跡に出る)
先頭を切って歩き始める。
すぐに牛ヶ首方面分岐に到着。
帰りはこちらから戻ってくる予定。
そちらから来た夫婦と話しながら登る。
どうやら八合目から登ったようだ。
こんなに荒れた火山礫の土地でも花が咲いている。
パイオニアというのがこれだろう。
名前は不明。
振り返ると、後続部隊が続々と・・・。
若者は早いのだが、ダァーと登ってすぐに休んでいるので、黙々と登る亀に追いつかないのであった。
硫黄で色が変わった所があった。
活火山であることを実感。
所々ガレ場が出てくる。
観光地だけあって、ペンキでルートが示されており、別にどこを通っても行けそうではあるが、忠実に辿る。
山頂部の一角に到達。
道標の後はお釜である。
左折して最高点に向かう。
所々噴気が上がる山頂部を進む。
噴気が出ている付近は、地熱が高くムッとする。
鳥居が見えてきた。
後の岩の間に祠が小さく見える。
祠に到着。
ここが茶臼岳(ちゃうすだけ)山頂(1,915m)だ。
生憎ガスガスで視界は全くない。
ちょっと引き返し、お釜側を見ながら休憩。
山頂の裏に回り、お釜巡りに出発。
お釜といっても小さなものだ。
しかも浅い。
お釜巡り完了。
ここを左折して、峰ノ茶屋跡方面へ。
トラバース気味に下って行く。
途中、小さな子供連れとすれ違った。
ここは観光地(ハイキングコース)なのである。
一旦平坦になり、岩山を巻く。
峰ノ茶屋跡避難小屋が見えた。
鞍部になっていて、ここが「風の通り道」となっているらしい。
強風の名所。
オニシモツケ?
剣が峰と朝日岳。生憎雲がかかっている。
朝日岳はなかなか荒々しい。
。
峰ノ茶屋跡避難小屋。
本当に風が強く、気持ちが良い。
右に行くと、八合目までの下山道だ。
後方の剣が峰は、右から巻いていくことになる。
ウラジロヨウラク?
朝日岳に向かって、剣が峰をトラバース。
剣が峰の裏側はゴツゴツだった。
剣が峰を通過。
鞍部から右へ朝日岳に取り付く。
岩を巻きながら高度を上げる。
石を組んだ階段が登場。
鎖も付いて、安全に配慮されている。
登りでは鎖がなくてもよさそう。
岩峰を左から巻いて進む。
鎖の付いたトラバースは、本日の核心部。
ガレた急斜面を登り詰める。
ここの土の部分は滑りやすく要注意。
朝日岳の肩に到着。
山頂はガスの中である。
朝日岳(あさひだけ)山頂(1,896m)到着。
ミニ鳥居がかわいらしい。
茶臼岳が間近に見えるはずだが、ガスの彼方であった。
すぐ下の岩ですら霞んでいる。
肩まで下りたら右折して、アップダウンの多い稜線歩きとなる。
あそこが地図にあった名無しの1900ピークか?
視界が良ければ、楽しい稜線歩きなのだろうが・・・。
天気予報ではだんだん良くなりそうな感じだったが、むしろ悪化している。
振り返ると雄大な景色の片鱗が。
あー晴れてさえいれば・・・。
立派な造りの道標。
ここを左折して800mで隠居倉(1,819m)。
熊見曽根と呼ばれるところを通るようだ。
1900ピークを過ぎると、階段の下りが始まる。
清水平の木道は、霧の中に続いている。
木道を渡りきった所で休憩。
腹が減ったので、昼食。
ピークで眺望がないこともあり、本日の大休止はここになった。
霧が晴れたので、振り返ると、見えるのは1900ピークか?
ここから先はえぐれた道が続く。
両側から枝が突き出ていて、藪こぎっぽい感じ。
隠れた岩にけりを入れてしまい、右膝に血を見た。
この花はなんだろう?
あれが三本槍岳か?
名前に似合わず、なだらかな山容である。
ベニサラサドウダン?
ハクサンシャクナゲ?キバナシャクナゲ?
オオコメツツジ?
三本槍岳(さんぼんやりだけ)山頂(1,917m)に到着。
実は、本日最高地点である。
引き返す途中で見たホンシャクナゲ?
雨が大粒になってきたので、途中でレインウェアの上着とザックカバーを装着。
降ったりやんだりなのが救いだ。
快調に進むと、清水平の木道が見えてきた。
清水平を通過し、登りに取りかかる。
振り返ると、木道がクッキリ。
階段の登り返しがきつい。
今日一番の苦しさだ。
単調なのが心理的に影響しているのか?
登りきってしまえば、再び稜線歩き。
もうきつい所はないはず!!
と思ったらまだまだ登りが続く。
この先のピークは往きに通ったので、帰りは巻いて時間短縮。
朝日岳の肩には、たくさんのザックがデポされていた。
皆、空荷でピークハントしているらしい。
このガスでは何も見えまい。
さて、ここからが難所である。
鎖場を下って振り返る。
難所を全てクリアし、風の道に到着。
峰ノ小屋跡避難小屋の横に陣取って休憩。
風が心地よく、タバコが美味い。
帰りは、茶臼岳を反時計回りに巻いて、牛ヶ首経由のルートだ。
ガスの中に突入。
このルートの見所は、随所に上がっている噴煙だ。
「無間地獄」と名付けられている。
穴からシューシュー噴気が上がる。
当然辺り一帯は、硫黄臭が強い。
雰囲気は焼岳に似ているが、噴気の数では断然こちらが多い。
道の近くからも噴煙が上がっている。
阿蘇のように立ち入り禁止にならない所を見ると、毒性の低いガスなのかも知れない。
実際、咳き込むことはなかった。
「無間地獄」は、地図上一箇所のようになっているが、牛ヶ首までの1/3〜1/2位の区間で噴煙が上がっている。
牛ヶ首に到着。
南月山方面との分岐である。
朝登ったルートに合流。
山頂駅まであと200mだ。
山頂駅に到着。
改札が終わっていて、14:12発のロープウェイには間に合わなかった。
ソフトクリームを食べ、タバコを吸ってのんびり次のゴンドラを待つ。
14:30発に乗り込み、駐車場に戻った。
装備を解き、開放感に浸る。
次はお約束の温泉だ。
硫黄臭の強い、源泉かけ流しの露天風呂に浸かってまったり。
意外と遅い時間になったので、腹が減ってきた。
せっかくなので、蕎麦も食って帰ろう。
那須街道沿いの蕎麦屋に立ち寄る。
天ざるを食べて満腹だ。
さて、眠くもないので、さっさと家路につくことにする。
那須ICから東北道に乗るが、相変わらずとばせない。
部分的に空いた所でぶっ飛ばすが、3車線になっても、追い越し車線が一番混雑している。
東北道はマナーがなっていない。
のろい奴は左に行けっちゅーの。
浦和料金所手前と首都高の堀切手前で渋滞があったものの、その後は順調に流れた。
家の近くでガソリンを満タンにして、19:30には家にいた。
というわけで、今回の山行も無事終わった。
感謝!!
今回は、ガスガスで眺望には恵まれなかったものの、変化に富んだコースで楽しいハイキングができた。
やはり荷物が軽いと楽だ。
標高差が少なかったこともあり、筋肉痛は全くなかった。
【コスト】
用途 |
内容 |
費用 |
ガソリン |
31.19L(@120) 464.0km、14.9km/L |
3,744 |
有料道路 |
京葉道(武石−京葉口) |
200 |
首都高(篠崎−川口)ETC平日夜割 |
560 |
|
東北道(浦和−那須)ETC休日特別(22−6) |
1,500 |
|
東北道(那須−浦和)ETC休日特別(6−22) |
1,700 |
|
那須高原有料道路(往復) |
360 |
|
首都高(川口−市川)ETC平日昼割(オフピーク) |
630 |
|
東関道(市川−湾岸習志野)ETC休日特別(6−22) |
300 |
|
ロープウェイ |
那須ロープウェイ(往復) |
1,100 |
食料 |
スポーツドリンクペットボトル×1(コンビニ) |
147 |
天然水ペットボトル×1 |
78 |
|
カップラーメン(予め買ってあった) |
138 |
|
朝食(蓮田SA、メロンパン・苺オレ) |
310 |
|
ソフトクリーム(ロープウェイ山頂駅) |
320 |
|
天ざる(白沢) |
1,300 |
|
温泉 |
大丸温泉「大丸ガーデン」 |
630 |
合計 |
13,017 |
さぁ、次はどこに行こうか。
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お終い。