山行記録2009/10 八ヶ岳 (やつがたけ) 【序章】
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【日程】 2009年10月10日(土)−10月12日(月)
【天気】 快晴(^^;
【メンバー】 学生時代の友人U
【概要】 「美濃戸−(南沢)−行者小屋−阿弥陀岳−赤岳−天望荘(泊)−横岳−硫黄岳−赤岳鉱泉−(北沢)−美濃戸」
最高到達点標高2,899m、歩行距離17.3km、標高差1,218m、累積標高差+1,682m−1,682m
阿弥陀岳より、赤岳を望む
【場所】
南アルプスの北方。
山梨県北部から長野県にまたがる大山塊が八ヶ岳である。
夏沢峠を境に南八ヶ岳と呼ばれるアルペンムード漂う峻険な岩峰群に挑んだ。
山頂に立てば、360度の展望。
天気さえ良ければ、素晴らしい眺望が得られるのは間違いない。
【ルート】
八ヶ岳の玄関である美濃戸(みのど)から入山し、主峰赤岳を絡めたグルリップルートとした。
ガイドブックに載っていたコースは、行者小屋から稜線に突き上げる地蔵尾根ルートだったが、阿弥陀岳にも登る贅沢なルートを選択。
前泊の強みを発揮した形だ。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、ピークと白四角の地点だ。
【所要時間】
10/11(日)
場所 |
やまのこ 村 |
美濃戸 山荘 |
休憩 |
行者小屋 |
コル |
阿弥陀岳 |
コル |
中岳 |
休憩 |
赤岳 |
天望荘 |
計 |
標高(m) |
1,681 |
1,730 |
2,072 |
2,345 |
2,643 |
2,805 |
2,643 |
2,684 |
2,734 |
2,899 |
2,710 |
1,218 |
区間距離(km) |
0.4 |
1.8 |
1.9 |
1.2 |
0.3 |
0.3 |
0.3 |
0.2 |
0.4 |
0.6 |
7.4 |
|
累計距離(km) |
0.4 |
2.2 |
4.1 |
5.4 |
5.6 |
5.9 |
6.2 |
6.4 |
6.8 |
7.4 |
||
着時刻 |
14:30 |
7:28 |
8:34 |
9:28 |
10:46 |
11:55 |
12:33 |
12:53 |
13:15 |
13:50 |
14:33 |
7:12 |
発時刻 |
7:21 |
7:28 |
8:40 |
9:46 |
11:29 |
12:14 |
12:41 |
12:53 |
13:21 |
14:08 |
||
区間タイム |
0:07 |
1:06 |
0:48 |
1:00 |
0:26 |
0:19 |
0:12 |
0:22 |
0:29 |
0:25 |
5:14 |
|
区間タイム小計 |
0:07 |
1:54 |
1:00 |
0:26 |
0:19 |
0:34 |
0:29 |
0:25 |
5:14 |
|||
所要時間累計 |
0:10 |
1:13 |
2:01 |
3:01 |
3:27 |
3:46 |
3:58 |
4:20 |
4:48 |
5:14 |
5:14 |
|
標準タイム |
0:10 |
2:00 |
1:00 |
0:25 |
0:20 |
0:30 |
0:30 |
0:30 |
5:25 |
|||
標準タイム累計 |
0:10 |
2:10 |
3:10 |
3:35 |
3:55 |
4:25 |
4:55 |
5:25 |
||||
歩行速度(km/h) |
3.3 |
1.7 |
2.4 |
1.2 |
0.6 |
0.9 |
1.4 |
0.6 |
0.8 |
1.4 |
1.4 |
10/12(月)
場所 |
天望荘 |
日ノ岳 |
横岳 |
硫黄岳 山荘 |
硫黄岳 |
赤岩の 頭 |
赤岳 鉱泉 |
休憩 |
美濃戸 山荘 |
やまのこ 村 |
計 |
標高(m) |
2,710 |
2,793 |
2,829 |
2,661 |
2,760 |
2,656 |
2,221 |
1,900 |
1,730 |
1,681 |
-1,148 |
区間距離(km) |
1.0 |
0.2 |
1.1 |
0.6 |
0.7 |
2.0 |
2.3 |
1.8 |
0.4 |
10.0 |
|
累計距離(km) |
1.0 |
1.2 |
2.3 |
2.9 |
3.6 |
5.6 |
7.8 |
9.6 |
10.0 |
||
着時刻 |
7:18 |
7:45 |
8:18 |
8:40 |
8:57 |
9:53 |
10:45 |
11:11 |
11:17 |
4:37 |
|
発時刻 |
6:40 |
7:29 |
7:50 |
8:18 |
8:46 |
9:15 |
10:02 |
10:50 |
11:11 |
11:30 |
|
区間タイム |
0:38 |
0:16 |
0:28 |
0:22 |
0:11 |
0:38 |
0:43 |
0:21 |
0:06 |
3:43 |
|
区間タイム小計 |
0:54 |
0:50 |
0:44 |
1:04 |
0:06 |
3:43 |
|||||
所要時間累計 |
0:38 |
0:54 |
1:22 |
1:44 |
1:50 |
2:28 |
3:11 |
3:32 |
3:38 |
3:43 |
|
標準タイム |
1:10 |
0:50 |
1:10 |
1:30 |
0:10 |
4:50 |
|||||
標準タイム累計 |
1:10 |
2:00 |
3:10 |
4:40 |
4:50 |
||||||
歩行速度(km/h) |
1.6 |
0.7 |
2.4 |
1.7 |
3.9 |
3.1 |
3.2 |
5.0 |
3.8 |
2.7 |
・標準タイムは主にガイドブックのものを採用。ガイドブックは地蔵尾根経由とコースが違うので、異なる部分はWeb掲載のコースタイムで補った。
・初日は、ほぼコースタイム。若干オーバーしている区間もあるが、誤差の範囲。(登りは体力不足で遅い)
・二日目は、下りが驚異的な早さ。(Uは下りが得意だし、下りが滑りにくいコースだったため早い)
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
10月の三連休を使って、八ヶ岳グルリップに誘われた。
もちろん異存はない。
北八ヶ岳・南八ヶ岳には登ってはいるが、肝心の主峰「赤岳」は未踏である。
というわけで、日本百名山No.64八ヶ岳にトライすることになった。
そこへ、10/1付の人事異動である。
それ自体は別にどうと言うことはなかったのだが、10/9(金)に歓迎会をして頂けるとのこと。
自分一人だけのために開かれるのではないものの、主役の一人が参加しないというわけにもいかない。
ありがたく参加させて頂く。
これで予定が狂って、いつものように金曜日の夜に出発するのは不可能になってしまった。
相棒のUと相談し、土曜日出発・麓で前泊、日月で山行というスケジュールに組み直した。
連休で高速が混雑するだろうから、思い切って八王子を昼頃出発する計画だ。
この時間なら下りは空いているはずだし、空いていれば、余裕で明るいうちに麓まで辿り着けるだろう。
八王子までの混雑も考慮して、電車で行くことにする。
さて、実は昼間に行くのは別のメリットもある。
麓である八ヶ岳の玄関口「美濃戸(みのど)」までの道は、悪路らしい。
車高が高い車でないと、腹を打つ恐れがある。
夜間に走る気はしない。
その点、昼出発であれば、轍を見極めて、うまくすり抜けられるだろう。
尤も、今回はUの車で行くので、低床設計のストリームより多少はましかも知れない。
八ヶ岳でテント山行すると、テン場の場所が中途半端で、ルート設計が難しい。
稜線上にテン場がないのだ。
そこで、久々に小屋泊することにした。
バイキング形式の食事が好評の赤岳天望荘の予約を入れる。
前泊は予算の関係もあり、麓(美濃戸)で天泊だ。
そろそろ寒いかも知れないが、何とかなるだろう。
肝心の天気であるが、またまた台風が発生している。
今年の連休は、台風に狙い打ちされている。
しかも大型台風は本土直撃コースを進み、愛知県上陸後、列島を縦断していった。
八ヶ岳付近を通ったのではないか?
通過したのは良いが、登山道の状況が気になる。
当日の朝、天望荘の予約電話に掛けて確認すると、「大丈夫でしょう」という楽観的な返事が返ってきた。
「ほんとかよ」って感じだったが、他に確認するすべもない。
もう行くしかないでしょう。
話が前後するが、金曜日の晩、歓送迎会を終え、家路を急ぐ。
といっても、ゆっくり起きればいいので気が楽だ。
普通に寝て、普通に起きる。
これは楽ちんだ。
三連休の威力炸裂って感じ。
9時頃家を出発した。
電車で八王子まで行き、予定通り11時頃に到着。
Uに迎えに来てもらい、車に乗り込む。
どうやら中央高速は渋滞しているらしい。
のんびり市内を走って、途中のコンビニで昼食。
なんだかんだで、高速に乗ったのは昼を回っていたと思う。
時間をつぶしたおかげで、渋滞は解消されていた。
交通量は多いものの、ストレスは感じない。
のんびり走って、八ヶ岳SAで休憩。
八ヶ岳を見ると山頂部に雲がかかっていた。
しばらくして雲は取れたが、上空の黒雲が気になる。
下山してきた人に聞くと、この日山頂部ではみぞれ混じりの雨で、視界もゼロだったらしい。
一日遅らせたことが、結果オーライだったということのようだ。
やはり、日頃の行いは良くしておくものだなぁ??
帰宅してから調べると、赤岳山頂は見えていなかったようだ。
雲海・押手川・編笠山・のろし場・ギボシ・権現岳・三ッ頭などの地名でわかるように、以前登ったルートが全部見えていた感じ。
諏訪南ICで高速を降り、ペンションで有名な原村を山に向かう。
美濃戸口から擦れ違い困難な悪路を辿り、美濃戸に到着。
一番奥の美濃戸山荘に行くと、テント泊はやっていないとのことで引き返し、次の八ヶ岳山荘にアタック。
すると、こちらもこの時期テント泊はお断り。
時間が早いから、行者小屋までテントを担いでいくように勧められたが、生憎今回はUの4人用のテントである。
車でテン場に乗り付ける計画のため、重くても良いという選択である。
しかし山行に持参するのには不向きである。
念のため、一番手前のやまのこ村まで戻って聞いてみると、問題なくテント泊ができた。
(断られなくて良かった)
早速指定場所の林道脇にテントを張ったところ。
貸切かと思ったが、あとからもう一張り仲間ができた。
寒いのにテント泊する人って結構いるんだなぁ。
小屋のデッキから見える阿弥陀岳にはガスがかかっている。
上空の雲も多い。
今日登らなくて正解。
下界なので、食事の準備もテーブルの上で快適。
暗くなる前に、晩飯だ。
メニューは、親子丼、スープとサラダ。
軽量化の必要がないので、アルファ米ではなく、普通の温めればいいご飯だ。
やはりこちらの方がうまい。
食べ終わったら、焼き肉+ビールで乾杯。
日が落ちると急に寒くなってきたので、着ぶくれている。
Uが持っていたランタンで、テント生活も快適。
ガスを燃やしているので、これが結構暖かいのだ。
欲しくなってしまった。
というわけで、前泊の夜は更けていく。
珍しく、小屋の消灯時間の20:30頃まで起きていた。
【コスト】
用途 |
内容 |
費用 |
電車 |
JR(津田沼−八王子) |
780 |
有料道路 |
圏央道・中央道(八王子西−諏訪南)ETC休日特別(6−22)1,100円 |
550 |
食料 |
昼飯(弁当)(八王子市内のコンビニ) |
398 |
晩飯(Uが調達) |
後で精算 |
|
ビール(Uが調達) |
後で精算 |
|
缶紅茶(八ヶ岳PA) |
130 |
|
スイートコーン(八ヶ岳PA) |
300 |
|
幕営料(一人・一泊) |
500 |
|
駐車場(三日間)1,000円/日×3 |
1,500 |
|
小計 |
4,158+α |
※晩飯・ビール・駐車場・有料道路代は、二人で割れば半額。
(八ヶ岳:初日に続く)
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