山行記録2010/6 乾徳山 (けんとくさん)
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【日程】 2010年6月5日(土)
【天気】 曇り、後時々晴れ、後一時雨
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「徳和−銀晶水−錦晶水−国師ヶ原−扇平−乾徳山−原生林迂回新道−国師ヶ原−錦晶水−銀晶水−徳和」
最高到達点標高2,031m、歩行距離11.0km、標高差1,203m、累積標高差+1,223m−1,223m
乾徳山頂より金峰山・五丈石
【場所】
山梨県北部にある乾徳山。
奥秩父の主脈からちょっと外れた位置にある。
【ルート】
ガイドブックに載っていたのは八の字ルートで、その通り行く予定だったが、国師ヶ原から下は、ピストンとなった。
(道萬尾根は通らなかった)
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角と登りの錦晶水、山頂である。
【所要時間】
場所 |
駐車場 |
登山口 |
銀晶水 |
休憩 |
錦晶水 |
国師ヶ原 |
月見岩 |
扇平 |
乾徳山 |
ヒュッテ |
国師ヶ原 |
錦晶水 |
銀晶水 |
登山口 |
駐車場 |
計 |
標高(m) |
828 |
988 |
1,201 |
1,256 |
1,530 |
1,567 |
1,737 |
1,850 |
2,031 |
1,568 |
1,567 |
1,530 |
1,201 |
988 |
828 |
1,203 |
区間距離(km) |
1.6 |
0.8 |
0.3 |
0.8 |
0.3 |
0.7 |
0.4 |
0.5 |
1.8 |
0.1 |
0.3 |
1.1 |
0.8 |
1.6 |
11.0 |
|
累計距離(km) |
1.6 |
2.4 |
2.7 |
3.5 |
3.8 |
4.5 |
4.8 |
5.3 |
7.1 |
7.2 |
7.5 |
8.6 |
9.3 |
11.0 |
||
着時刻 |
3:00 |
7:19 |
7:47 |
7:58 |
8:45 |
9:07 |
9:36 |
10:01 |
10:59 |
14:59 |
15:12 |
15:17 |
15:43 |
16:05 |
16:30 |
9:39 |
発時刻 |
6:51 |
7:20 |
7:47 |
8:10 |
8:59 |
9:07 |
9:57 |
10:01 |
13:34 |
15:10 |
15:12 |
15:17 |
15:44 |
16:12 |
16:50 |
|
区間タイム |
0:28 |
0:27 |
0:11 |
0:35 |
0:08 |
0:29 |
0:04 |
0:58 |
1:25 |
0:02 |
0:05 |
0:26 |
0:21 |
0:18 |
5:57 |
|
区間タイム小計 |
0:28 |
1:21 |
0:33 |
0:58 |
1:27 |
0:52 |
0:18 |
5:57 |
||||||||
所要時間累計 |
0:28 |
0:55 |
1:06 |
1:41 |
1:49 |
2:18 |
2:22 |
3:20 |
4:45 |
4:47 |
4:52 |
5:18 |
5:39 |
5:57 |
||
標準タイム |
0:30 |
1:20 |
0:30 |
0:50 |
0:50 |
1:00 |
0:20 |
5:20 |
||||||||
標準タイム累計 |
0:30 |
1:50 |
2:20 |
3:10 |
4:00 |
5:00 |
5:20 |
|||||||||
歩行速度(km/h) |
3.5 |
1.7 |
1.4 |
1.4 |
2.4 |
1.4 |
5.5 |
0.5 |
1.3 |
3.0 |
3.9 |
2.4 |
2.2 |
5.4 |
1.8 |
・標準タイムは、ガイドマップのタイムを採用。
・扇平までは、ほぼ標準タイム。誤差の範囲。
・乾徳山の岩場は、渋滞を加味すれば、ほぼオンタイム。
・下りの原生林迂回新道(乾徳山−国師ヶ原)は、大幅オーバー。
急な下りは、道が荒れていた。
ガレ場で時間ロス。
途中、ちょっとした他人の事故に遭遇。
・普通の下りは、時間内。
トータルでは、大幅オーバーとなった。
雪山以上に手こずったということになる。
実際、疲労度は高かった。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
6月はじめの週末は、福島県遠征で、百名山3峰(磐梯山・安達太良山・西吾妻山)を予定していた。
当初の天気予報ではまあまあだったのだが、前日には、曇り・雨という予報に変わってしまった。
そこで、急遽以前から目をつけていた乾徳山に行き先を変更。
Uと行こうなどと言っていたのだが、実現していなかった山だ。
日本二百名山No.144である。
突然の行き先変更にも、以前作った山行届けや地図がそのまま利用できるのが利点だ。
今回、Uを裏切って、N.Iと行くことになった。
実は、09/11/22にも登る計画があった。
このときは、当日の天候が優れないため、急遽小楢山に行き先を変更したのであった。
というわけで、3度目の正直ということに相成った。
さて、事前の調査で、距離が長いのと、山頂直下の鎖場がなかなかすごいということはわかっていた。
距離が長いからには早出が望ましい。
またまた、夜行で登山口まで行き、仮眠後早朝出発のプランとした。
金曜日は仕事が長引き、帰宅したのが22時前であった。
それから晩飯と風呂を済ますとなると、出発が23時を過ぎることは確実だ。
出発は遅くなるが、アプローチは遠くないので、3時くらいには駐車場に着くだろう。
【これより本題】
八王子でN.Iを拾い、食料を調達して中央道に入る。
勝沼ICで下りて、通称:雁坂道R140に出る際、ショートカットしたら、鹿に遭遇。
民家の周りなのに、鹿が跋扈している。
これは驚きである。
R140沿いの道の駅・まきおかでトイレを済ませ、登山者用駐車場のある徳和に向かう。
先客が1台駐まっていた。
眠いので、星を眺めながら、即シュラフに潜り込む。
朝目覚めると、車が一杯。
またもや出遅れたようだ。
肝心の天気だが、曇っている。
ムムっ!外したか?
トイレを済ませ、朝食のパンケーキを食べたら出発だ。
まずは橋を渡って道なりに左に進む。
しばらくは舗装路歩きだ。
途中の民家前で、井戸端会議中のおばあちゃんに「気をつけて行ってらっしゃい」と送り出された。
釣り場などを横目にだらだら坂を登っていくと、30分ほどでようやく登山口。
もうちょっと近いところにも駐車スペースがあったが、狭いし水たまりだしトイレもない。
明かりもないから、深夜では見つけられまい。
しかも満車だ。
なんとテントを張っていた人達もいた。
植林帯を登っていく。
傾斜はきつくない。
林道を横切ってしばらく行くと、銀晶水という水場があった。
まだ水は補給不要なので通過。
下が水浸しでどうしようもないということもあるが・・・。
ガレ場の岩が苔むしていて、奥秩父っぽい雰囲気が味わえる。
傾斜は相変わらず一様だ。
錦晶水で休憩。
飲んでみると、なかなか美味いではないか。
傾斜が緩くなった辺りに、サラサドウダンが咲き乱れていた。
すぐに国師ヶ原に着いた。
乾徳山の山頂方向は雲に覆われていて見えない。
晴れてほしいのだが・・・。
国師ヶ原はまさに交差点。
扇平・鎖場方面に進路をとり、山頂を目指す。
真ん中の道だ。
道標の所にあった鹿の髑髏。
ガスの中へ。
丹沢っぽい雰囲気だ。
ミツバツツジか?
月見岩で休憩。
あれが乾徳山山頂部らしい。
辺りは扇平と呼ばれる平坦地。
乾徳山の本体に取り付くと、岩場の連続となる。
梯子や鎖場も登場。
これは最初の大きな鎖場。
まずは小手調べで、簡単な岩場だ。
こんな感じで登る。
ここは鎖なし。
アジサイ系の花が咲いていた。
最後の岩場は、素人目には、手がかり・足がかりなし。
ここが今回の核心部で、渋滞していた。
前の方達のやり方に習い、鎖に頼り切って、強引に腕力で登った。
途中斜めに亀裂が入っているところからは、鎖なしで行ける。
ここは巻き道があるようで、皆さん下りは巻き道を使って降りていった。
乾徳山頂2,031m到着。
順番待ちをして、登頂証拠写真。
難所があると、達成感が大きい。
残念ながら、バックはガスで真っ白だ。
北に甲武信岳。
しばらく待っている間に、だいぶガスが晴れ、南東に大菩薩嶺が姿を見せた。
西北西の金峰山・奥千丈岳の雲もとれた。
金峰山・奥千丈岳・北奥千丈岳・国師ヶ岳。
南西の小楢山。後は南アの鳳凰山が雲に隠れている
東北東には雲取山が見えるはずだが、雲に隠れているようだ。
ガスがとれたところで、もう一度登頂証拠写真。
西にうっすら見えるのは茅が岳(稜線が窪んだところの後)
充分マッタリしたので、下山開始。
いくつか梯子を下りながら、山頂の奥に向かう。
北の甲武信岳がよく見える。
裏側も岩稜が続いている。
振り返るとこんな感じ。
岩の塊だ。
岩の区間が終わり、ほっと一息。
徳和方面(迂回新道)と西沢渓谷方面の分岐になっている。
左の徳和に進路をとる。
かなりの急降下が続く荒れた道だ。
途中のガレ場の辺りは歩きにくい。
最後の鎖場を下る。
後続の老人(途中で抜いた二人組)がこの鎖場で落下し、数m転がってしまったみたい。
音が聞こえたので、驚いて振り返り様子をうかがうと、すぐに自力で立ち上がった。
相方がけがの状況を確認しており、幸いかすり傷程度で、大きなけがはしなかったようだ。
初めて事故に遭遇した。びっくりした〜。
その後は巻き道となり、平坦になった。
高原ヒュッテ(避難小屋)前にて休憩。
すぐに国師ヶ原に出る。
ここの分岐を道萬尾根に向かう予定だったが、先ほどの事故遭遇でテンションが下がり、急遽勝手のわかっている元来たルートを下ることにした。
錦晶水は通過。
給水している方が、先ほどの事故の当事者。
銀晶水にて給水。
休憩はとらず、先を急ぐ。
登山口に到着。
どっと疲れが出て、道ばたで休憩。
休んでいると、先ほどの老人も無事自力で降りてきた。
ほんとに大したことなくて良かった。
後は林道&舗装路歩きで、駐車場まで。
まあ何はともあれ無事下山。
今回も距離が長い上、鎖場の連続だったから、結構ハードだった。
特に山頂から国師ヶ原までの下りが、荒れた道だし傾斜が急で意外に疲れた。
前回のように、足の筋肉がつることはなかったが、、、
次は温泉だ。
川浦温泉・山県館でマッタリ。
疲れを癒す。
以前行った民芸茶屋「清水」で晩飯。
今回は、イノブタ鍋定食で満腹。
美味かったが、前回食べた溶岩プレート焼きの方が、イノブタのうまみがよく出ていたように思う。
さて、翌日国師ヶ岳という案もあったのだが、疲れたので取りやめ。
意外に眠くはなく、高速が空いていたので、さっさと帰宅することにした。
今回は近いしね。
家に着いたのは23時頃だった。
というわけで、山行も無事終わった。
感謝!!
山頂で粘って、素晴らしい眺望に恵まれ、また、岩場も満喫できた。
これで多少は夏の劔岳の練習になったかな?
きつかっただけに、翌日・翌々日は筋肉痛(あんなにきつかった武尊山より更にひどかった)。
膝痛はなし。
【コスト】
用途 |
内容 |
費用 |
ガソリン |
23.24L(@121.0) 354.0km、15.2km/L、2,813円 ※ |
1,963 |
有料道路 |
京葉道(武石−京葉口)往復 |
400 |
首都高(篠崎−高井戸)ETC夜間 往復 |
1,120 |
|
中央道(固定料金区間)ETC休日特別 往復 |
600 |
|
中央道(八王子−勝沼)ETC休日特別 往復 1,800円 ※ |
900 |
|
食料 |
午後ティストレート(コンビニ) |
125 |
パンケーキメープル&マーガリン(八王子コンビニ) |
105 |
|
カップ麺(あらかじめ買ってあった) |
138 |
|
水ペットボトル(あらかじめ買ってあった) |
98 |
|
スポーツドリンク(コンビニ) |
125 |
|
ココア(談合SA) |
100 |
|
カップケーキ(N.I) |
79 |
|
イノブタ鍋定食(民芸茶屋「清水」) |
1,725 |
|
温泉 |
山県館 |
1,500 |
合計 |
|
8,977 |
※割り勘
まぁ、こんなもんでしょう。
さぁ、次はどこに行こうか。
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