山行記録2010/7 鹿島槍ヶ岳 (かしまやりがたけ) 【二日目】
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(鹿島槍ヶ岳 初日より続く)
【日程】 2010年7月24日(土)
【天気】 晴
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「冷池テン場−布引山−鹿島槍ヶ岳南峰−北峰(ピストン)−種池テン場」
最高到達点標高2,889m、歩行距離10.5km、標高差422m、累積標高差+1,018m−1,032m
鹿島槍ヶ岳南峰より、八峰キレットと五龍岳に至る稜線を望む
【ルート】
初日が赤、二日目が青のルートである。種池と冷池の間がオーバーラップしている。
三日目は、種池より下るのみ。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角の地点だ。
【所要時間】
場所 |
テン場 |
冷池 山荘 |
テン場 |
布引山 |
鹿島 槍ヶ岳 南峰 |
鹿島 槍ヶ岳 北峰 |
鹿島 槍ヶ岳 南峰 |
布引山 |
テン場 |
冷池 山荘 |
赤岩尾根 分岐 |
休憩 |
爺ヶ岳 分岐 |
種池 山荘 |
テン場 |
計 |
標高(m) |
2,467 |
2,404 |
3,467 |
2,683 |
2,889 |
2,842 |
2,889 |
2,683 |
2,467 |
2,437 |
2,607 |
2,607 |
2,632 |
2,455 |
2,453 |
422 |
区間距離(km) |
0.3 |
0.3 |
1.3 |
1.1 |
0.6 |
0.6 |
1.1 |
1.3 |
0.3 |
0.4 |
0.9 |
0.5 |
1.8 |
0.1 |
10.5 |
|
累計距離(km) |
0.3 |
0.6 |
1.9 |
2.9 |
3.5 |
4.1 |
5.2 |
6.4 |
6.7 |
7.2 |
8.0 |
8.6 |
10.4 |
10.5 |
||
着時刻 |
|
5:48 |
6:05 |
7:09 |
8:13 |
9:38 |
11:19 |
12:11 |
12:57 |
14:34 |
14:52 |
15:47 |
16:01 |
16:50 |
16:55 |
10:31 |
発時刻 |
5:43 |
5:58 |
6:24 |
7:28 |
8:57 |
10:45 |
11:37 |
12:20 |
14:21 |
14:38 |
14:55 |
15:57 |
16:01 |
16:50 |
|
|
区間タイム |
0:05 |
0:07 |
0:45 |
0:45 |
0:41 |
0:34 |
0:34 |
0:37 |
0:13 |
0:14 |
0:52 |
0:04 |
0:53 |
0:05 |
6:24 |
|
区間タイム小計 |
- |
0:52 |
0:45 |
0:41 |
0:34 |
0:34 |
0:50 |
1:10 |
0:53 |
- |
5:04 |
|||||
所要時間累計 |
- |
0:07 |
0:52 |
1:37 |
2:18 |
2:52 |
3:26 |
4:03 |
4:16 |
4:30 |
5:22 |
5:26 |
6:19 |
6:24 |
6:24 |
|
標準タイム |
- |
1:20 |
0:50 |
0:25 |
0:25 |
0:40 |
0:50 |
1:30 |
0:40 |
- |
6:40 |
|||||
標準タイム累計 |
|
1:20 |
2:10 |
2:35 |
3:00 |
3:40 |
4:30 |
6:00 |
6:40 |
- |
||||||
歩行速度(km/h) |
|
2.6 |
1.7 |
1.4 |
0.9 |
1.1 |
1.9 |
2.0 |
1.4 |
1.8 |
1.0 |
2.1 |
2.1 |
1.5 |
1.6 |
・標準タイムは、学研「のんびり山歩き山小屋ガイド」のタイムを採用。小屋泊まり前提のため、小屋からのタイムとなっている。
・空荷だけあって、登りは快調だったが、南峰から北峰への往復は、大幅オーバー。
結構ハードな道で、慎重にクリアしたため、時間がかかっている。
こんな調子では、重いザックを担いで、八峰キレット越えは無謀というものだろう。
・種池山荘への下りでオーバーしているのは、爺ヶ岳のポイントのずれによるものだろう。
帰りは山頂を巻いたので、狂っていると思われる。
2区間の合計時間で見ると、標準タイムに収まっている。(ただし山頂を巻いた割には、さほど早くはない)
・トータル歩行時間では、標準タイムを大幅短縮した。
・小屋着は、17時近くと遅すぎ。途中ですれ違った監視員に嫌みを言われてしまった。
但し、暗くなる前だし、天候が良かったから、リスクは少なかった。(よって全く急がなかった)
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【これより本題】
ご来光を見るため、小屋から登って来た人の足音で目が覚めた。
これはいかん。
早く起きないと、ご来光を見逃してしまう。
さくっと起きて、外に出ると、ちょうどご来光だった。
雲海の上に見事なご来光である。
起きたときには雲がかかっていたが、食事後、西に見えている剱岳の雲もとれ、素晴らしい景色となった。
今日は、鹿島槍ヶ岳にも雲はない。
期待が高まる。
立山・剱岳が真正面で素晴らしい立地である。
雄山・大汝山・富士ノ折立が立山。主峰は雄山で、最高峰は大汝山。
剱岳は、何度見ても素晴らしい。
やはり別格のオーラが漂う。
夏休みに登るルート(別山尾根:剣山荘−一服剱−前剱−剱岳)が全て見えている。
爺ヶ岳(南峰・北峰と併せて3つのピークが並ぶ)もバッチリ。
やはり早朝は眺望が良い。
蓮華岳・針ノ木岳・スバリ岳もよく見える。
鹿島槍ヶ岳の双耳峰がきれいに見えている。
これですがな。
北東には、雨飾山・焼山・火打山・妙高山・高妻山が雲に浮かんでいる。
いずれ頸城の山にも、チャレンジせねばなるまい。
八ヶ岳もうっすら見えた。
鹿島槍ヶ岳に向かって歩いて行くと、途中いろいろな花が迎えてくれる。
これは、チングルマ。
こちらはシナノキンバイ?
ゴゼンタチバナ。
布引山2,683mまで登ると、鹿島槍ヶ岳が目前になる。
南には前穂・奥穂・槍もバッチリ。
オオレイジンソウ?
高度を上げると、南の視界が開け、常念・表銀座(燕・大天井岳)・穂高・槍が一望できるようになる。
南南西には、裏銀座(野口五郎・鷲羽岳・烏帽子・水晶)が見え始める。
南西には薬師岳も。ちょっと雲がかかってはいるが、なんて素晴らしい景色なんだ。
ずっとここで見ていたい気持ちになる。
鹿島槍ヶ岳南峰2,889m登頂。
念願の山頂だ。
満足。。
皆さん、ここで引き返してしまうようだが、双耳峰の片割れ・北峰がまだあるではないか。
せっかく来たんだから、行かないとね。
北の白馬岳・五龍岳が見事だ。
白馬三山と鹿島槍ヶ岳をやったので、次は五龍岳も行きたい。
北峰へ行くには、まずこんな所を下る。
足場が悪く、意外に手こずる。
こんなに下ってしまった。
もったいなっ!!
遠くから見ると、優雅な吊り尾根であるが、近くで見るとこんなに険しい。
だまされた感じ。
北峰への登りはこんな感じ。
ザレていて登りにくい。
途中、左に八峰キレットへの道を分け、山頂に向かう。
何はともあれ、鹿島槍ヶ岳北峰2,842m登頂。
標高は南峰より低い。
だからみんな来ないのかな?
南峰を振り返る。
やはり向こうの方が高いか?
帰りには、これを登り返さなくてはならない(^^;
この位置からだと、稜線が白馬岳へ真っ直ぐ続いている。
素晴らしい景色を眺めながら、山頂を独占だ。
前述の通り、こちらに来る人は少ない。皆、南峰で引き返してしまう。もったいないことだ。
おかげで、貸し切りになるのだが、、、
お茶をしたりして、たっぷりマッタリしてしまった。
方向は真北だ。
南峰まで引き返すと、南側にも雲が出ていた。
ここの稜線を境に、長野側に雲が出やすいようだ。
テントに着いたら、ちょっと遅い昼食。
昼食はいつものカップ麺。
まいう〜なのだが、暑いっ!!!
テントを撤収して、冷池山荘に向かう。
山荘でジュースを飲んで生き返り、水を補給する。
例の樹林帯を下って登り返したところで、山荘を振り返る。
やはりこの崖はすごい。
よくこんな所に小屋を建てたものだ。
暑いさなか、こんな登り返しがつらい。
時間はすでに15時を回っている。
さすがにノンビリしすぎたか?
まぁ、天気が崩れる兆候はないので、問題はないが・・・。
先はまだ長い。
爺ヶ岳の中央峰と南峰の鞍部から見る下界はかなり暑そうだ。
暑いと行ってもここはせいぜい20度位。
別天地なのだ。
贅沢言っちゃいかん。
小屋着は、17時ちょっと前。
さすがに遅過ぎっ!!!
途中ですれ違った監視員から、嫌みを言われてしまった。
(時間が遅いから、八峰キレットから来たと思われたらしい)
ここのテントサイトは、石は使用厳禁。
必ずペグを使用するようにと念を押された。
珍しい。
隣のテントのおじさんは、針ノ木雪渓から登って、縦走してきたらしい。
冷池まで行く予定だったが、途中で断念して、種池泊に変更したとのこと。
針ノ木雪渓は白馬に比べて傾斜がきついようだ。
なんでも昔山屋だったのだが、しばらく中断して、最近復活したとのこと。
装備はテント以外旧式で重いらしい。
しきりに針ノ木を勧められた。
話好きの人で、山談義で盛り上がってしまった。
さて、テント設営ができたところで、小屋に行って生ビールで乾杯!
疲れた体に効く〜!!!
食事は何だったっけ?忘れてしまった。
とにかく満腹だ。
夕方一気に寒くなってきたので、テント内に退散。
ここは景色が悪いが風はない。
さっさと寝るしかないか??
というわけで、二日目はおしまい。
例によって、テントで爆睡した。
(鹿島槍ヶ岳・三日目に続く)
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