山行記録2010/8 草津白根山 (くさつしらねさん)
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【日程】 2010年8月21日(土) −8月22日(日)
【天気】 晴れ一時曇り
【メンバー】 にょーぼ
【概要】 「駐車場−湯釜展望所(ピストン)、湿原、レストハウス−逢ノ峰−リフト乗り場、リフト終点−最高点−本白根展望所−鏡池−ロープウェイ乗り場」
最高到達点標高2,150m、歩行距離9.4km、標高差180m、累積標高差+453m−553m
R292展望台より白根火山外輪山
【場所】
長野・群馬県境にある草津白根山。
浅間山の真北に位置する。
名湯草津温泉から西北西に登ったところにある。
【ルート】
ガイドブックに載っていたルート。
火山性ガスが危険なため、白根山・本白根山といったピークは立ち入り禁止となっている。
ここは、ピークハントするところではなく、山頂部に点在する火口湖や火口跡を巡って散策する観光地なのだ。
ガイドブックでは、レストハウスから北に向かって伸びる湯釜へのルートになっていたが、立ち入り禁止だった。
ガスの発生状況や風向きなどにより、行ける日もあるのかも知れない。
そういえば、阿蘇山に行ったときもダメだったっけ・・・。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、逢ノ峰と白丸である。
【所要時間】
場所 |
駐車場 |
湯釜 展望所 |
駐車場 |
湿原経由 レストハウス |
逢ノ峰 |
リフト 乗り場 |
リフト 終点 |
最高 地点 |
本白根 展望所 |
鏡池 分岐 |
RW 山頂駅 |
計 |
標高(m) |
2,016 |
2,105 |
2,016 |
2,008 |
2,110 |
2,020 |
2,119 |
2,150 |
2,132 |
2,091 |
2,015 |
135 |
区間距離(km) |
1.0 |
0.9 |
0.9 |
0.6 |
0.5 |
- |
1.9 |
1.0 |
0.8 |
1.8 |
9.4 |
|
累計距離(km) |
1.0 |
1.9 |
2.8 |
3.4 |
3.9 |
- |
5.8 |
6.7 |
7.5 |
9.4 |
||
着時刻 |
8:20 |
8:38 |
8:55 |
9:16 |
9:42 |
10:00 |
10:10 |
10:47 |
11:13 |
11:39 |
12:20 |
3:55 |
発時刻 |
8:25 |
8:41 |
8:55 |
9:23 |
9:47 |
10:00 |
10:10 |
10:56 |
11:21 |
11:39 |
- |
|
区間タイム |
0:13 |
0:14 |
0:21 |
0:19 |
0:13 |
0:10 |
0:37 |
0:17 |
0:18 |
0:41 |
3:23 |
|
区間タイム小計 |
0:13 |
0:14 |
0:21 |
0:19 |
- |
- |
- |
0:35 |
0:41 |
2:23 |
||
所要時間累計 |
0:13 |
0:27 |
0:48 |
1:07 |
1:20 |
1:30 |
2:07 |
2:24 |
2:42 |
3:23 |
3:23 |
|
標準タイム |
0:10 |
0:05 |
0:20 |
0:20 |
- |
- |
- |
0:35 |
0:30 |
2:00 |
||
標準タイム累計 |
0:10 |
0:15 |
0:35 |
0:55 |
- |
- |
- |
1:30 |
2:05 |
|||
歩行速度(km/h) |
4.6 |
4.0 |
2.6 |
1.8 |
2.4 |
- |
3.0 |
3.4 |
2.7 |
2.7 |
2.8 |
・標準タイムは、ガイドブックのタイムを採用。
・途中でリフトを使用したため、標準タイム不明区間がある。
・全体を通して、標準タイムより遅め。
・にょーぼが一緒の観光なので、こんなもんでしょう。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
夏休みも終わり、家族サービスは全くしていない。
久々に「にょーぼ」と温泉に行こうということになった。
そこで、草津温泉に決め、以前から目をつけていた草津白根山にも立ち寄るプランとした。
日本百名山No.41である。
ここなら普通の観光地なので、にょーぼも文句を言うまい。
家族で行こうと温めていたプランである。
今回は息子達の都合が合わなかったので、二人で行くことになった。
【これより本題】
渋滞を避けるため、未明の出発だ。
京葉道・首都高・関越と順調に流れ、渋川伊香保ICからR352・R145を吾妻峡谷へ。
紅葉の時期に来たときには渋滞していたが、時間が早いこともあり、ガラガラに空いていた。
R292で草津に近づくと、タイヤのロードノイズが「草津良いとこ〜一度はおいで♪」とメロディを奏でる。
なかなかおもしろい趣向だ。
草津を通過し、白根山に向かう。
硫黄臭が強い殺生河原を過ぎ、しばらく行くと右側にレストハウスと駐車場があった。
到着は8:25頃、思ったより時間がかかった。
やはり、一般道が長いのが効いている。
早速遊歩道を登り、先ずは湯釜へ。
観光地なので、完璧に整備されていて、傾斜は緩やかだ。
アキノキリンソウが咲いていた。
その名の通り、秋の訪れを告げる花だ。
山は既に秋に向かっている。
これが白根山(しらねさん)山頂のようだが、残念ながら立ち入り禁止。
火山性ガスで危険らしい。
そもそも道が見当たらない。
まあ小さなピークなので、ピークハントに意味があるとも思えないが・・・。
湯釜(ゆがま)にも近づくことができない。
遠くから眺めるのみである。
深田さんの時代は、外輪山を一周できたようだが、その後事故でもあったのか、ガス探知網が張り巡らされ、道もロープが張られている。
実は今日登った遊歩道以外に、もう一本直接湯釜外輪山に道が延びていた。
そちらもロープで立ち入り禁止と書かれていたが、日によっては行けるのかも知れない。
どちらにしても、ここの目玉は湯釜の景色にあるのだから、これで良いのだとも言える。
この独特の色の美しい火山湖と、外輪山の絶壁は、見飽きることがない。
地図を見ると、湯釜の向こうに水釜があるので、湯釜の水温は高いのだろう。
榛名山(はるなさん)が霞んで見えている。
駐車場まで下りたら、湿原を散策。
湿原の隣には、弓池がある。
レストハウス前にて記念撮影。
観光っぽい。
次は、逢ノ峰へ。
ひたすら続く階段。
高度を上げると白根火山外輪山がよく見える。
斜めについている道が、立ち入り禁止だった道だ。
逢ノ峰山頂の東屋で休憩し、下ったところにリフトがあった。
コマクサリフトと名付けられたこいつに乗って楽をする。
こんなに楽ちんで良いのかって感じ。
リフトを降りると、木道になる。
しばらく行くと、から釜と呼ばれる火口跡に着く。
水がないから、「から」釜なのだろう。
本白根山の崩壊している砂礫には、まだコマクサが咲いていた。
北アルプスのコマクサより、ピンクが強い。
種類が違うのか?
それにしてもこの時期に見られるとは思っていなかった。
見頃は7月はじめのはずだが・・・。ラッキー。
本白根山(もとしらねさん)遊歩道最高地点2,150m。
背後に見えるピークが、本白根山三角点のようだ。
三角点と本白根山は別の所にあるから妙なところだ。
こちらが本白根山。
右側に見える道を下ってきた。
禿げたところは、コマクサが群生している崩壊地だ。
キノコが、山の秋到来を告げている。
本白根展望所より見た本白根山。
こちらは、三角点(左のピーク)と先ほど行った最高点(禿げたところ)だ。
こちらにも、コマクサ群落があった。
鏡池を見下ろす。
池底の岩石が亀甲状に配列している構造土という特殊な地形で有名なのだそうだ。
ここから先は、登山道らしくなる。
コマクサリフトの所まで戻ってきた。
白根火山ロープウェイ山頂駅からレストハウスの所まで無料バスが出ていたので、帰りはバスで戻る。
ということで、かなり手抜きではあったが、草津白根山散策は終了。
レストハウスで食事を済ませ、草津温泉に向かう。
時間が早かったがホテルにチェックインできた。
バルコニーから見下ろすと、草津温泉名物の湯畑が眼下に広がる。
車をホテルに置き散策開始。
足湯に浸かって疲れを癒す。
かなり熱いぞ。
西の河原公園や温泉街を散策。
マッタリ。
熱の湯で、湯もみ実演を鑑賞。
観光してるなぁ。
ホテル一井の内湯で汗を流す。
ここの源泉は、先ほどの湯畑だ。
なかなか気に入った。
翌日は、浅間山が見えた。
昨日のリベンジなる。
草津白根山もバッチリ。
鬼押し出し付近から、浅間山。
雄大だ。
ここも百名山なのだが、噴火活動の影響で立ち入り禁止になっている。
登りたいのだが・・・。
おまけは、北軽井沢山中にある白糸の滝。
富士山の白糸の滝とは趣が異なる。
横一線に突然水が湧き出ていて不思議である。
これでイベント終了。
帰路につく。
道は順調に流れ、早い時間に帰宅できた。
余裕のあるスケジュールは良いなぁ。
今回は家族サービスの温泉にかこつけて、百名山ゲットと一石二鳥であった。
たまにはこういうのも良い。
草津白根山自体は、ピークハントは意味が無く、山頂部に点在している火口跡や火口湖を巡る散策に意味がある。
山行としては物足りないかも知れないが、筆者の山行の目的は景色を見ることにあるので、全く問題なし。
ストイックな登山を志向する人やスポーツ登山をする人は、別の所へどうぞ・・・。
もちろん筋肉痛や膝痛はなし。
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