山行記録2010/8 五龍岳 (ごりゅうだけ) 【二日目】
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(初日:唐松岳より続く)
【日程】 2010年8月29日(日)
【天気】 早朝し快晴、後晴時々ガス
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「五竜山荘テン場−五龍岳(ピストン)−白岳−遠見尾根−地蔵の頭−アルプス平駅−(ゴンドラ:テレキャビン)−エスカルプラザ」
最高到達点標高2,814m、歩行距離9.4km、標高差-1,281m、累積標高差+613m−1,561m
歩行時間4:13、所要時間7:24
五龍岳より見た、鹿島槍ヶ岳
【ルート】
五竜山荘のテン場から五龍岳ピストン。
帰りは、白岳まで登り、遠見尾根を延々と下る。
アルプス平まで行ったら、ゴンドラに乗って下界へ。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角の地点だ。
【所要時間】
場所 |
テン場 |
五龍岳 |
テン場 |
白岳 |
西遠 見山 |
大遠見 |
中遠 見山 |
小遠見 分岐 |
休憩 |
地蔵 の頭 |
アルプス 平駅 |
計 |
標高(m) |
2,481 |
2,814 |
2,481 |
2,541 |
2,268 |
2,098 |
2,037 |
1,983 |
1,894 |
1,673 |
1,533 |
-1,281 |
区間距離(km) |
1.3 |
1.1 |
0.3 |
1.1 |
1.4 |
1.1 |
0.7 |
0.5 |
1.2 |
0.7 |
9.4 |
|
累計距離(km) |
1.3 |
2.4 |
2.7 |
3.8 |
5.2 |
6.3 |
7.0 |
7.5 |
8.6 |
9.4 |
||
着時刻 |
- |
7:03 |
9:30 |
10:19 |
10:59 |
11:37 |
12:06 |
12:32 |
12:45 |
13:18 |
13:31 |
7:24 |
発時刻 |
6:07 |
8:59 |
10:09 |
10:19 |
11:13 |
11:37 |
12:17 |
12:32 |
12:56 |
13:18 |
13:35 |
|
区間タイム |
0:56 |
0:31 |
0:10 |
0:40 |
0:24 |
0:29 |
0:15 |
0:13 |
0:22 |
0:13 |
4:13 |
|
区間タイム小計 |
0:56 |
0:31 |
2:46 |
4:13 |
||||||||
所要時間累計 |
0:56 |
1:27 |
1:37 |
2:17 |
2:41 |
3:10 |
3:25 |
3:38 |
4:00 |
4:13 |
4:13 |
|
標準タイム |
1:10 |
0:40 |
3:30 |
5:20 |
||||||||
標準タイム累計 |
1:10 |
1:50 |
5:20 |
|||||||||
歩行速度(km/h) |
1.3 |
2.1 |
2.1 |
1.7 |
3.4 |
2.3 |
2.9 |
2.2 |
3.2 |
3.4 |
2.2 |
・標準タイムは、学研「のんびり山歩き山小屋ガイド」のタイムを採用。
・五龍岳への登りは、渋滞をものともせず短縮。
・下りは空いてから下りたので、これまた短縮。
・遠見尾根は暑さでバテバテだったにもかかわらず、大幅短縮。
・トータルでも、標準タイムより1時間以上短縮できた。そんなに急いだわけではないが・・・。
・それでも、アルプス平着が遅かったのは、五龍岳山頂で2時間もマッタリしたため。
計画では昼に下りてくる予定だった。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【これより本題】
周りが騒がしく、朝目を覚ますと、5時前だった。
ご来光の時間が迫っている。
急いで準備をして、外に出てみる。
予想通り、天気は上々だ。
素晴らしい景色に息をのむ。
これだから、稜線に泊まるのは、やめられませんなぁ。
南東には、八ヶ岳と富士山がシルエットを見せる。
金峰山・瑞牆山といった奥秩父も見えていたようだ。
南南東には、南アルプスがゆったりと横たわっている。
今年は北岳・間ノ岳にも行きたい。
五龍岳の上には、残月が。
なかなか風流だ。
東南東には浅間山。たなびいているのは、噴煙か?
上の明るいところに日が出ているのかと思っていたら、下からご来光。
雲のおかげで、太陽の形がよくわかる。
五龍岳モルゲンロート。
山頂に大勢の人がいるのが見える。
食後に外に出ると、山頂はすっかり日が当たって輝いていた。
早速出発する。
雲が遠見尾根?を乗越していく。
幻想的だ。
高度を上げると、後に白馬岳が見えてくる。
昨日歩いた稜線の上に白馬鑓ヶ岳・白馬岳。
だんだん岩場になってくる。
鎖も登場。
渋滞が始まる。
山頂直下の渋滞がひどかった。
落石させる未熟者も居て、下から「頼むよ〜」と声がかかる。
山頂部に着くと、素晴らしい眺望が待っていた。
鹿島槍南峰の後には、穂高岳・槍ヶ岳が姿を見せる。
南南西には裏銀座がバッチリ。
針ノ木岳・スバリ岳・鳴沢岳は後立山連峰の続き。
その背後の野口五郎岳・鷲羽岳・水晶岳・赤牛岳・黒部五郎岳が裏銀座だ。
南西には、薬師岳・立山が雄大だ。
西南西の立山。今年行ったばかりなので感慨深い。
立山主峰の雄山、最高峰の大汝岳、縦走した富士ノ折立・真砂岳・別山がクッキリ。
まだ、雪がかなり残っている。
西には剱岳が岩々した姿を見せる。
剱岳に登ったルートが見えている。背後の奥大日岳まで見えていたとは知らなかった。
北には、白馬三山・昨日歩いた縦走路が一目に。素晴らしい景色だ。
鑓ヶ岳・白馬岳・杓子岳が白馬三山だ。
北東には、頸城三山・戸隠連峰が、雲海の上に浮かんでいる。
焼山・火打山・妙高山が頸城三山。高妻山は戸隠連峰に属する。
ちょっと離れたところにある五龍岳山頂2,814mを踏み、登頂証拠写真。
背後は剱岳だ。
剱岳は、何度見てもカッコ良い。
見飽きることがない。
立山・剱岳。
これだけ視界が良いと、もう下りる気がしない。
マッタリすることにする。
混雑している山頂からちょっと下ったところに陣取って大休止。
鹿島槍ヶ岳に続く稜線。
かなりアップダウンがある上に、途中に難所:八峰(やつみね)キレットがある。
眺めていると、結構な数の人がキレットから登ってくる。
暗いうちにキレット小屋を出たようだ。
後立山北部の景色も堪能。
マッタリしてあっという間に時間が過ぎていく。
その間、大勢の人が登って来ては下りていく。
こんなに景色が良いのに、皆さん比較的短時間で下ってしまう。もったいない。
まぁ、我々はこれが目的で来ているのだから・・・。
一日中でも居たい位だ。
とはいえ、帰りの行程も長い。
なんだかんだで、2時間近く山頂部で過ごした。
テン場を見下ろすと、うちのテントしか残っていないではないか。
名残惜しいが、下山することにする。
下りは空いていたので、一気に下る。
五竜山荘の下に、うちのテントがさみしくぽつんと残されている。
テントを撤収し、山荘でピンバッチをゲット。
水を調達して出発。
まずは、山荘の背後に見えている白岳へ。
白岳三角点にタッチして通過。
こちらにも何箇所か鎖場があった。
尾根の上を道が続いている。
西遠見山付近で休憩し、ちょっと下ると西遠見池があった。
こちらで休めば良かったと思ったが、後の祭り。
だいたい標識もなく、山頂がどこかよくわからなかった。
大遠見(ここは山頂を通らない)を過ぎ、再び登り。
中遠見山だろう。
暑くて消耗が激しい。
水も残り少なくなってきた。
中遠見山(なかとおみやま)2,037m。
狭い山頂部には、大勢の人が休憩中。
本来ならここで昼食(カップ麺)だが、バテて食欲なし。
水の残りも少ないので、飯は下界で食べることにし、ウィダーでエネルギー補給。
一旦下って先に進むと、またピークが見えてくる。
小遠見山だろう。
「あれに登るんかい」とうんざりしながら高度を稼いでいると、巻き道発見。
迷わずピークはパスした。
小遠見山の先は「トレッキングゾーン」らしい。
道も良くなったし、ベンチも出てくる。
ベンチで休憩した後は、ガシガシ下る。
昨日登った尾根らしき景色が見えてきて、多少生き返ってくる。
下界も見えてきた。
右側の禿げたピークが地蔵の頭。
左がリフト乗り場のようだ。
ゴンドラは更に下。
地蔵の頭手前で、団体さんに追いついてしまい、とろとろ進むが、地蔵の頭をパスして一気に下っていく。
テレキャビンのアルプス平駅から稜線を見上げると、相変わらず雲がかかっていた。
やはり午前中早い時間でないとダメのようだ。
早速、白馬五竜テレキャビンに乗り込む。
冷たいおしぼりのサービスがありがたい。
一気に生き返る。
ちょっと遅い昼食になったが、エスカルプラザでざるそばを食べた。
意外にうまいぞ。
ちゃんと車も回送されていたので、楽ちんだ。実はタクシーより安いし・・・。
装備を解いて開放感に浸る。
次は温泉だ。
以前行った倉下の湯に浸かってご満悦。
山頂でマッタリしたこともあり、予定よりだいぶ遅くなった。
高速の渋滞はどうか?と心配しながら進むと、案の定長野道が混雑していて、塩尻の手前で軽い渋滞。
中央高速は、小仏トンネルを先頭に、な・な・なんと35kmも渋滞していた。
さすがに8月最後の日曜日。
世の中のお父さんは家族サービスで頑張っているのだろう。
仕方ないので、八ヶ岳SAで夕食を摂る。
その間に若干改善されて、渋滞30km。
だんだん良くなるかと思ったら、最後までそのままであった。
まぁ何とか普通の時間には家に着くことができた。(「未明ではない」の意)
というわけで、無事山行も終了。
早朝の五龍岳山頂からの眺望は、期待通りだった。
ちょー満足の山行だった。
次は白峰三山かな?
疲労度:暑さ以外は大丈夫だった。
筋肉痛:なし
膝痛 :やばい右外側痛はなし。その他の所に鈍い痛みあり。
8月の捻挫:まだ完治していない。捻ると痛い。
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