山行記録2010/11 ニュウ (にゅう)
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【日程】 2010年11月3日(水)文化の日
【天気】 曇り時々晴れ
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「駐車場−白駒池−ニュウ(ピストン)」
最高到達点標高2,352m、歩行距離6.6km、標高差263m、累積標高差+290m−290m
歩行時間2:35、所要時間3:47
蓼科山・北横岳 霧氷と紅葉のコントラスト
【ルート】
当初は、麦草峠の先の登山者用無料駐車場から、丸山・高見石・中山を経てニュウに登り、白駒池経由で戻るグルリップを計画していた。
しかし、駐車場に行ってみると登山口辺りでも、登山道は霜か雪で真っ白になっていた。
上の状況がわからないので、安全策をとり、最短ルートでニュウに行ける白駒池駐車場(こちらは有料)からのルートに変更。
ニュウに登ってからどうするかを決めることにした。
問題なければ、逆回りすればいいし、状況が芳しくなければ、ピストンにすればいい。
結果的には、下図のようにピストンに相成った。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と小屋の地点だ。
【所要時間】
場所 |
駐車場 |
白駒荘 |
ニュウ |
白駒荘 |
駐車場 |
計 |
標高(m) |
2,089 |
2,114 |
2,352 |
2,114 |
2,089 |
263 |
区間距離(km) |
0.8 |
2.5 |
2.5 |
0.8 |
6.6 |
|
累計距離(km) |
0.8 |
3.3 |
5.8 |
6.6 |
||
着時刻 |
|
10:33 |
11:48 |
13:55 |
14:10 |
3:49 |
発時刻 |
10:21 |
10:33 |
12:55 |
14:00 |
|
|
区間タイム |
0:12 |
1:15 |
1:00 |
0:10 |
2:37 |
|
区間タイム小計 |
0:12 |
1:15 |
1:00 |
0:10 |
2:37 |
|
所要時間累計 |
0:12 |
1:27 |
2:27 |
2:37 |
2:37 |
|
標準タイム |
0:20 |
1:40 |
1:20 |
0:15 |
3:35 |
|
標準タイム累計 |
0:20 |
2:00 |
3:20 |
3:35 |
||
歩行速度(km/h) |
3.9 |
2.0 |
2.5 |
4.7 |
2.5 |
・標準タイムは、ヤマケイアルペンガイド「八ヶ岳」のタイムを採用。
・全区間で、標準タイムより大幅に短縮。
・木道の上に付いた霜が滑りやすく、慎重に進んだのだが、それでも早かった。
・白駒池周辺は観光地なので、タイムも考慮しているのかも。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でわかるように、かなり楽勝のコース。登った気がしない位だ。
【はじめに】
11月はじめの休日の天気は良さそうだ。
当初、奥秩父の北奥千丈岳辺りに行くつもりでいた。
そこへ、以前奥穂へ一緒に行った同僚から、久々に土曜日に時間がとれるので、山に行きたいとの申し出が。
それではということで、簡単なコース且つ近場の北奥千丈岳を土曜日に回し、どこか別の所へということになった。
火曜日の夜仕事の予定があったので、夜行出発は無理である。
早立ち日帰りのコースという条件付きだ。
急なことで、前もって準備をしていなかったので、ある程度勝手のわかっているところがいい。
というわけで、結局こちらもお手軽な北八ヶ岳のニュウに白羽の矢を立てた。
それがルートの所に書いたグルリップ案である。
もちろん帰りの温泉も考慮している。
但し、ニュウはアプローチが結構遠いのが難点だ。
【これより本題】
前日、仕事を終えて帰宅したのは、21:30頃だったか。
それから荷造りやら何やら、バタバタと支度をする。
寝たのは1時頃かな。
起床は4時。
3時間も眠れば何とかなるだろう。
サクサク着替えて、4:15頃には出発。
この時間、高速はどこもガラガラだ。
快適に走り、5:30前に石川PA到着。
早すぎたので、朝食を摂って時間つぶし。
6:00に相棒を拾って出発すると、なんともう中央道の渋滞が始まっているではないか。
さっきまでガラガラだったのに・・・。
一般道を走る区間を短縮するため、今回は上信越道・佐久ICからのアプローチとした。
中央道から、すぐに分岐して圏央道に入ると、さすがに空いているが、それでもいつになく車の量が多い。
天気がいい祝日だから、皆さんお出かけのようだ。
関越道も混雑していた。
これは帰りが思いやられる。
上信越道の横川SAで休憩し、佐久ICからR141を南下。
最高の天気なのだが、八ヶ岳のみ、雲がかかっているのが気になる。
メルヘンラインに入り、麦草峠に向かうと、山の高いところが明らかに白いのがわかった。
ムムっ、これは雪か霧氷か。
上空の雲は雪雲だったか。
想定外の事態である。
まず、麦草峠を過ぎたところにある登山者用駐車場に行ってみる。
付近の霧氷。
外は激寒だ。
麦草峠付近。
こりゃ、クリスマスツリーだね。
前述の通り、予定変更。
白駒池駐車場に車を駐める。
ここから遊歩道を歩く。
入り口の木の橋からして、霜で滑りやすい。
慎重に進む。
その先の木道も滑って怖い。
さすがに白駒池は凍ってはいない。
対岸の木が霧氷で白くなっている。
白駒荘の周りの地面も白くなっている。
電気が付いているから、営業中のようだ。
白駒池南岸で、湖畔を一周する道に別れを告げ、ニュウに向かう。
こちらの木道も滑って怖っ!!!
すぐに白駒湿原に出る。
ここも木道で通過。
稲子湯方面の道を分け、右に進路をとる。
高度を上げていくと、白銀の世界になってくる。
なかなか道がわかりにくい。
木に付けてあるテープを探しながら緩い傾斜を登っていく。
山頂右側の稜線に出た。
ニュウ山頂部は岩の塊だ。
岩にも霧氷が付着している。
見事な霧氷だ。
富士山が見えた。上の方は冠雪している。
右は硫黄岳。こちらは霧氷。
青空と霧氷の芸術。
丸山・美ヶ原・蓼科山・北横岳。
丸山・高見石は当初計画のルートに入っていた山だ。
山頂へは、左から回り込む。
海老の尻尾が、つながってしまっている。
ニュウ山頂2,352m。
霧氷と黄葉が一度に見える。
右奥は浅間山か。
奥秩父・富士山。
以前登った三ツ峠山・黒岳・釈迦ヶ岳も見えていた。
奥秩父。
国師ヶ岳・北奥千丈岳が未踏である。
岩の間から富士山。
富士山・硫黄岳。
硫黄岳。こんな絶壁なのに、雪?霧氷?が付いている。
稜線まで戻って、食事休憩。
一応風がよけられる場所に陣取ったのだが、じっとしているとかなり寒い。
持っているものを全て着込む。
これで体は温かくなったが、手が寒い。
一応手袋をしているのだが、極薄のレイングローブでは役に立たない。
親指の先が痛いのと、かじかんで、ライターの火が付けられないほど。
ストーブに火を付けるのに手こずった。
もう毛糸のインナーグローブとオーバーグローブの季節か?
今まで使ったことがなかったホッカイロを、手袋の中に入れて暖をとった。
気温はなんと−4℃だった。
風があるから、体感気温は−10℃位か。
寒いところで食べるカップ麺は最高 !!!
もちろん箸なんか使えない(かじかんでいる)ので、フォークが活躍した。
そうこうするうちに、東西天狗岳が姿を見せた。
硫黄岳の山頂もほぼ見えた。
寒いのでさっさと退散。
帰りはあっという間である。
樹林帯を下るうちにだんだん暖かくなってきた。
白駒湿原では、日が当たってポカポカだ。
白駒池付近の霧氷も全て融けてしまったようだ。
というわけで、お手軽山行はお終い。
次は温泉だ。
以前天狗岳に登ったときに前泊(といっても車中泊だが)した稲子湯(いなごゆ)に行く。
途中で見た硫黄岳。すっかり雲がとれた。
左横に頭が出ているのは、横岳のようだ。
稲子湯は、露天風呂こそ無いが、なかなかいい温泉だった。
貸し切りだったので、思い切り満喫した。
帰りは中央道にするか、往きと同じ上信越道にするか難しいところだ。
中央道の小仏トンネル渋滞は常態化しているので、あまり気乗りがしない。
渋滞しても、まあまあ流れる関越道経由を選択。
佐久ICに向かう。
途中、浅間山がきれいに見えた。
先日登ったときよりも噴煙が多い。
途中で蕎麦でも食おうと思ったのだが、準備中や休業中ばかり。
時間が中途半端なせいか。
IC手前でようやく見つけた蕎麦屋「佐久の草笛」に入る。
ここも17時から営業ということで、しばらく待って中に入る。
海老天ざる(並)と、佐久名物の鯉うま煮に舌鼓。
ここの蕎麦は量が多い。
満腹になった。
たまたまこの日から新蕎麦ということで、いいタイミングだった。
自家製粉・手打ちということで、大きな石臼が水車動力で回っているのが印象的。
ようやく帰路につくが、高速に乗ると、なんと関越道で事故が発生している模様。
これは外したかと、後悔しながら進むと、何ヶ所かあった渋滞が全てつながって、事故渋滞45kmの表示が・・・。
これで観念。
甘楽(かんらと読むそうな)PAに入り、仮眠してから帰ることにする。
シュラフに入って爆睡し、目が覚めたら出発。
満車だった駐車場はガラガラだった。
道も渋滞解消していて、快適に帰宅したのだった。
大正解。
自宅到着は、2:30頃だったか。
明日(もう今日だが)も仕事が待っている。。。
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