山行記録2010/11 西岳 (にしだけ)
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【日程】 2010年11月27日(土)
【天気】 快晴
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「富士見高原ゴルフ場−不動清水−西岳−不動清水−盃流し−富士見高原ゴルフ場」
最高到達点標高2,398m、歩行距離8.8km、標高差1,064m、累積標高差+1,092m−1,092m
歩行時間4:08、所要時間7:15
西岳よりギボシ
【場所】
長野・山梨にまたがる八ヶ岳。
西岳は八ヶ岳南西に位置する。
長野県側となる。
【ルート】
富士見高原ゴルフ場より、西岳を直登し、あわよくば青年小屋・編笠山経由で下山するグルリップも視野に入れたルートを考えた。
編笠山に行くかどうかは、山頂到着時間と疲労度で決めればよい。
いつものことだが、「あわよくばルート」は行ったためしがない。
結果は、下図の通り、西岳ピストンと相成った。
最後に盃流れに寄り道したのがご愛敬。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角の地点・不動清水だ。
【所要時間】
場所 |
駐車場 |
不動清水 |
林道 横切り地点 |
休憩 |
西岳 |
林道 横切り地点 |
不動清水 |
盃流し |
駐車場 |
計 |
標高(m) |
1,334 |
1,509 |
1,927 |
2,254 |
2,398 |
1,927 |
1,509 |
1,547 |
1,334 |
1,064 |
区間距離(km) |
1.4 |
1.5 |
1.0 |
0.3 |
1.3 |
1.5 |
0.3 |
1.4 |
8.8 |
|
累計距離(km) |
1.4 |
2.9 |
3.9 |
4.2 |
5.5 |
7.1 |
7.4 |
8.8 |
||
着時刻 |
8:10 |
9:00 |
10:05 |
11:18 |
11:51 |
14:19 |
15:03 |
15:20 |
15:46 |
7:15 |
発時刻 |
8:31 |
9:12 |
10:20 |
11:42 |
13:40 |
14:34 |
15:14 |
15:21 |
16:00 |
|
区間タイム |
0:29 |
0:53 |
0:58 |
0:09 |
0:39 |
0:29 |
0:06 |
0:25 |
4:08 |
|
区間タイム小計 |
0:29 |
0:53 |
1:07 |
0:39 |
0:29 |
0:06 |
0:25 |
|||
所要時間累計 |
0:29 |
1:22 |
2:20 |
2:29 |
3:08 |
3:37 |
3:43 |
4:08 |
||
標準タイム |
0:40 |
1:20 |
1:30 |
1:10 |
1:00 |
0:10 |
0:30 |
6:20 |
||
標準タイム累計 |
0:40 |
2:00 |
3:30 |
4:40 |
5:40 |
5:50 |
6:20 |
|||
歩行速度(km/h) |
2.8 |
1.7 |
1.0 |
2.2 |
2.0 |
3.2 |
3.1 |
3.5 |
2.1 |
・標準タイムは、昭文社 山と高原の地図「八ヶ岳」のタイムを採用。
・全区間で、標準タイムより大幅に短縮。
・登りもかなり早かったが、下りは(結構歩きにくかったのだが)ほぼ半分しか掛かっていない。
・荷物が軽い(テントが入っていない)と楽だ。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でわかるように、ひたすら登りばかりのコース。直線的に登山道が切られている。標高差と累積標高差がほとんど変わらない。
【はじめに】
先週奥多摩に行ったのだが、山行としてはちょっと物足りない感じだった。
(距離は長かったのだが、傾斜は緩やかで、景色も感動するほどではない)
というわけで2週連続山行を計画。
今月初めに行ったニュウに続き、またまた八ヶ岳だ。
八ヶ岳の「八」は「多数」を意味するものだろうが、具体的に数字が付いていると、どのピークを指すのか、決めたくなるのが人情というものか。
諸説あるようだが、深田さんの「日本百名山」では、強いて言えばということで、以下の八峰を上げている。
西岳、編笠山、権現岳、赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、峰の松目(いずれも「南八ッ」に属する)
下界から見えるという意味では、西(長野県側)から八ヶ岳を見た説であろう。(八ヶ岳の名付け親は長野県人か?)
登っていないのは、西岳と峰の松目だ。
いずれも他の峰と比べて標高が低く、西側からしか見えないのだ。
ということで、西岳に白羽の矢を立てた。
西岳単独で行くのはもったいない感じがあるので、編笠山・西岳に行って青年小屋でテン泊・翌日権現岳経由で下山というプランを検討したこともあったが、この時期では、標高2,400mの青年小屋で泊まるのは寒すぎる。(小屋は冬期休業中)
日帰りとなるとピストンが現実的だ。
余裕があれば、グルリップで編笠山を絡めることができる。
問題は天候だ。
八ヶ岳の中では低い方とは言え、標高は約2,400m。
先日のニュウの時のように激寒ではつらい。
幸い天気予報では、移動性高気圧に覆われて暖かくなりそうだ。
日が暮れるのが早いから、早めの出発が肝要だ。
車中前泊のプランとする。
登山口の標高は1,300m以上で、これまた寒そうだ。
多少低い、小淵沢(標高1,000m以下)にある道の駅で寝ることにしよう。
3℃位気温が高いはずだ。
【これより本題】
前日、仕事を終えて帰宅し、21:40頃出発する。
なんと、途中で雨に降られた。今日雨が降るなんて言ってたっけ???
石川PAで休憩し(この頃には雨は上がっていた)、八王子で食料調達して23:40出発。
境川PAで再び休憩。
小淵沢ICで中央道を下り、近くにある道の駅「小淵沢」に車を駐める。
ここのトイレは暖房が入っていて快適だった。
空には星が出ていて、天候は回復している。
明日の天気は良さそうだ。
起床は6時。と言いたいところだったが、寒くて目が覚めたのは7時だった。(実は5時頃トイレに起きた)
気温は車載外気温計で4℃。
寒いわけだ。もう薄いシュラフでは車中泊でもきつい。
次からはちゃんとした山用のダウンシュラフが必要だ。
エンジンをかけて暖房を入れる。
暖まったところで朝食のおにぎりを食べ、7:30頃には出発。
しばらく走ると、甲斐駒ヶ岳の雄姿が。朝日を浴びてカッコ良い。
広原付近から西岳・編笠山。素晴らしい。
編笠山にはうっすら、ギボシ・権現岳にはたっぷり雪が着いている。
スキー場より甲斐駒ヶ岳。こちらはかなりの雪だ。
またまた甲斐駒ヶ岳。
駐車場に車を駐めて出発。
右手にあるゴルフ練習場の横を通って登山口へ。
左手はゴルフ場のクラブハウス。
遊歩道を30分ほどで、不動清水。
水がうまい。
ここから本格的な山道となる。
唐松の落ち葉の絨毯でふかふかだ。
明るい樹林帯を行く。
なだらかな傾斜だが、ひたすら登りが続く。
林道を2回横切る。
二つ目で休憩。
高度を上げると、再び背後に南アルプスが見えてくる。
左後方には中央アルプスも。
早く山頂に行ってすっきり見たいものだ。
次第に傾斜が強まり、所々雪が出てくると、突然視界が開け、編笠山が目の前に現れる。
感動ものの景色だ。
編笠山の右には、富士山が雲海に浮かんでいる。
鳳凰山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)・農鳥岳・北岳・甲斐駒ヶ岳と南アルプス北部の重鎮が勢揃い。
間ノ岳は、北岳の影に隠れているようだ。塩見岳は頭がちょっとだけ。
東西ギボシには雪が着いて、超カッコ良い。
権現岳は頭だけ。
中央アルプスもクッキリ見える。ちょっと雲がかかっているが、なかなか視界がよい。昨夜の雨で空気が澄んでいるのか。
木曽駒から空木岳までかなり遠いのに、良く縦走したものだと、我ながら感心する。
北岳・甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳アップ。
こちらは南アルプスだ。
雪も出てきたが、ちょっとの登りですぐに西岳山頂2,398m。
意外に木が多く、360°の大展望とは行かなかった。
編笠山の方が景色は良かろう。
山頂から見るギボシ。かっこ良すぎ。ギボシの左の真っ白なピークは何だ?
赤岳を見るには、木が邪魔だ。左の阿弥陀岳は見えない。中岳がちょっとだけ。
以前登った中岳から赤岳への登りには、かなりの雪が着いている。
赤岳の右にある尖った山は何だ?地図に名前が載っていないピークのようだ。
雪が積もった西岳山頂越しに見る編笠山。
山頂にテントを張っている人がいた。幕営禁止のはずだが・・・。人が少ないと踏んだのだろう。
こんなところで寝たら、超寒そうだ。
中央アルプスの雲がとれてきた。
北アルプスも見えたが、残念ながら雲がかかっていて、どの辺りかわからなかった。木も邪魔だし・・・。
山頂で2時間近くマッタリしたところで下山開始。
帰りは不動清水から盃流しに寄り道した。
昔「曲水の宴」が催されたという巨大な一枚岩だ。
生憎、水は涸れていた。
駐車場に戻ると、北岳(頭のみ)と甲斐駒ヶ岳が出迎えてくれた。
鳳凰山・北岳。
次は温泉だ。
近くの八峯苑鹿の湯に浸かってご満悦。
ジェットバスが、筋肉痛の足に心地よかった。
風呂から出たら、真っ暗だった。
腹が減ったので、ちょっと早い食事。
車中泊した道の駅「小淵沢」に戻り、手打ち蕎麦・天ぷらセットを食べた。
腹が膨らんだら、眠気が襲ってきた。
仮眠してから帰ることにする。
再びシュラフに入って爆睡し、目が覚めたら出発。
空いた中央道をひた走り、快適に帰宅したのだった。
自宅到着は、0時頃だったか。
筋肉痛 翌日まで(一様な傾斜がずっと続いたのが効いた。ふくらはぎと太腿)
膝痛 なし
靴擦れ なし(Lafumaを履いていた)
【コスト】
用途 |
金額 |
アプローチ |
5,770 |
宿泊 |
0 |
飲食 |
2,037 |
その他 |
1,570 |
合計 |
9,377 |
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