山行記録2010/12 霧ヶ峰 (きりがみね)
(Homeへ)
【日程】 2010年12月5日(日)
【天気】 快晴(^^;
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「車山肩−車山(ピストン)」
最高到達点標高1,925m、歩行距離3.6km、標高差124m、累積標高差+118m−118m
歩行時間0:51、所要時間2:05
車山山頂より北アルプス
【場所】
八ヶ岳北西(白樺高原・蓼科高原の西)の高原地帯を霧ヶ峰という。
車山はその最高峰で、蓼科山の真西にある。
長野県中部で、本州のど真ん中の山と言えなくもない。
当然、周りのいろいろな山が見える好立地なのである。
【ルート】
道の状況が良い車山肩まで車で入り、駐車場から、山頂までピストン。
お手軽ハイキングコースだ。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂だ。
【所要時間】
場所 |
車山肩 |
車山 |
車山肩 |
計 |
標高(m) |
1,801 |
1,925 |
1,801 |
124 |
区間距離(km) |
1.8 |
1.8 |
3.6 |
|
累計距離(km) |
1.8 |
3.6 |
||
着時刻 |
9:10 |
9:43 |
11:23 |
2:05 |
発時刻 |
9:18 |
10:57 |
11:40 |
|
区間タイム |
0:25 |
0:26 |
0:51 |
|
区間タイム小計 |
0:25 |
0:26 |
||
所要時間累計 |
0:25 |
0:51 |
||
標準タイム |
0:45 |
0:30 |
1:15 |
|
標準タイム累計 |
0:45 |
1:15 |
||
歩行速度(km/h) |
4.3 |
4.2 |
4.2 |
・標準タイムは、JTBパブリッシング「大人の遠足 日本百名山 山歩きガイド」のタイムを採用。
・全区間で、標準タイムより大幅に短縮。
・っていうか、そもそもハイキングなのである。
・なぜか累積標高差より、実際の標高差の方が大きくなってしまった。
誤差によるものだが、平坦なことの表れでもある。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でわかるように、ほぼ平地である。よって、歩行速度も町歩き並み。
【はじめに】
12/4(土)は、息子達が車を使うというので、当初山行はしないつもりでいた。
しかし土日ともに、あまりにも天気が良さそうなので、家に停滞しているのはもったいなさ過ぎる。
急遽、日曜日山行を決めた。
それが土曜日の21時頃のことである。
突然決めたので、どこに行くか考えていなかった。
相棒の提案で、北八ヶ岳・双子山に狙いを付けた。
大河原峠まで車で入り、双子山−双子池−亀甲池−大河原峠というグルリップ案だ。
問題は大河原峠の標高が2,000mを超えている点だ。
道は大丈夫だろうか。
先月行ったニュウのアプローチに使ったメルヘン街道は、標高2,120mの麦草峠が冬期閉鎖中になっている。
蓼科スカイラインの通行止めはないようだが、細かく調べる余裕もなく、とりあえず行くことにして、準備に取りかかる。
大河原峠がダメでも、蓼科山七合目までならいけるかも知れない。
そのときは、蓼科山に行き先を変更しても良い。
息子達が帰宅したのは、0:00頃だったか。
荷造りやら何やら、バタバタと支度をして、寝たのは1時頃かな。
【これより本題】
起床は4時。
3時間も眠れば何とかなるだろう。
サクサク着替えて、4:20頃には出発。
途中のコンビニで朝食を摂る。
この時間、高速はどこもガラガラだ。
快適に走り、5:45に石川PA到着。
トイレ休憩だ。
6:00に相棒を拾って出発する。
中央道は、意外に車が多いが、半分位は河口湖方面に向かっていった。
笹子トンネルを抜け、甲府盆地に入ると、真っ白な白峰三山(農鳥岳・間ノ岳・北岳)が出迎えてくれた。
感動の一瞬である。
境川PAより見た八ヶ岳もこの通り。素晴らしい天気だ。
境川PAより白峰三山。
境川PAより奥秩父(金峰山・奥千丈岳・国師ヶ岳)。金峰山の五丈岩の尖りが見える。
手前の山の上に奥秩父が頭を出していた。
境川PAより北岳・鳳凰山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)・甲斐駒ヶ岳。
鳳凰の雪は少ない。
待避所より甲斐駒ヶ岳。
甲斐駒は、この角度がカッコ良い。本当はもっとベストポジションがあるのだが、車が停まれないのが残念。
待避所より八ヶ岳。こちらも、なかなかカッコ良い。
赤岳が見事だ。
八ヶ岳PAより。
諏訪ICで高速を下り、白樺湖に向かうと、蓼科山が見えてきた。なかなか良い形だ。
白樺湖を過ぎ、女神湖近くまで進む。
旧蓼科スカイラインに入ろうとしたところで、圧雪路が登場。
標高が1,600m位と、まだ低いのにこんな状態では、到底2,000m越えの大河原峠には到達できまい。
それどころか、1,900m弱の蓼科山七合目にすら届かないのであった。
ノーマルタイヤの我が愛車はここでギブアップ。
引き返すことにする。
さて、どこに行こうか。
どうやら標高が高い山の北面の道路は、雪が残っているようだ。
南面に付いた道を行くしかあるまい。
近くの霧ヶ峰に狙いを付け、行ってみることにする。
こちらの道(ビーナスライン)は日当たりが良く、路面が乾いているので、快調に進むことができた。
霧ヶ峰に向かう途中の展望台より白樺湖・蓼科山。
南に目を向けると、南アルプスが雄大に横たわっている。
北東には、浅間山。
逆光だが、八ヶ岳・富士山のシルエットが美しい。
南アルプス。
中央アルプス。
だいぶ寄り道したが、ようやく車山肩に到着。
標高1,800mだが、ここまで路面凍結は皆無だった。(路肩に残雪はあるが)
太陽の力は偉大である。
背後に御嶽山と乗鞍岳が見えている。
早く山頂に行って素晴らしい景色を満喫したい。
早速歩き始めると、登山道(だだっ広いハイキングコース)にも、雪が積もっている。
気温が低く凍っているので、泥濘が無くて良い。
気分良く歩いて行くと、すぐに車山(くるまやま)山頂1,925mに到着。
前に来たときはガスガスで、レーダードームも見えないほどだったが、この快晴ぶり。
リベンジなるって感じ。
とにかく素晴らしい眺望だ。
まさに、360°の大展望である。
空気が澄んで、視界が良いので、かなり遠くの山でもクッキリ見える。
なかなか良い時期に来たと言えるだろう。
これだけの景色を前にすると、言葉を失う。
たっぷりとご覧いただきたい。
その間、カップ麺でも食べることにしよう。
北アルプスの眺望が素晴らしい。
後立山は美ヶ原に遮られている。惜しいなぁ。もうちょっと車山の標高が高ければ・・・。
北東には四阿山・浅間山が並んでいる。
西(やや南寄り)の御嶽山は真っ白。さすが3,000m峰だ。
真西の乗鞍岳。こちらも3,000m峰。
西北西には、穂高連峰・槍ヶ岳。こちらも3,000m級の山が続く。2,500〜2,600m以上が真っ白って感じかな。
写真ではわかりにくいが、槍の穂先には雪が着いていない。それだけ急な岩峰ということだろう。
北西には、槍ヶ岳・表銀座(大天井岳・燕岳)・裏銀座(水晶岳・野口五郎岳・烏帽子岳)。
立山・劔岳・後立山連峰(針ノ木・蓮華・爺・鹿島槍・五龍・唐松)。
鹿島槍ヶ岳がカッコ良い。美ヶ原が邪魔だ。
北北西には、後立山連峰(爺・鹿島槍・五龍・唐松・白馬鑓・杓子・白馬・小蓮華)・美ヶ原。
美ヶ原に行ったら、後立山連峰がよく見えるだろう。後で行こうかな。
南西には、中央アルプス。
こちらは3,000mに届かないせいか雪の量が少ない。
真南には、南アルプス(甲斐駒・北岳・間ノ岳・仙丈ヶ岳・聖岳)。
この位置からだと、山の並び順が代わっていておもしろい。
南南東には、富士山。
東には、蓼科山・北八ヶ岳。
左の山が蓼科山なのだが、山名が表示されていない。きっと本当の山頂が見えていないのだろう。
南東には、八ヶ岳・富士山。
この後、茶臼山に登ったので、八ヶ岳で残っているメジャー級のピークは、峰の松目のみ。(他では丸山・中山が未踏)
南南東方向は、富士山・南アルプス。
薬師岳・観音岳・地蔵岳が鳳凰山(南ア)。聖岳や光岳(これも南ア)まで見えていたとは・・・。
真北の雨飾山・高妻山・頸城三山(焼山・火打山・妙高山)もバッチリ。太字が日本百名山。
焼山・火打山は真っ白だ。
北北東の四阿山は優雅な姿だ。麓の菅平高原の雪は人工降雪か?
本白根山(草津白根山)も見えていたようだ。
北東の浅間山にも雪がうっすら着いた。今日は噴煙が少ない。
笠ヶ岳や武尊山も見えていた。
北東方向はかなり遠くの山まで見えている。(写真では見づらいか)
中央やや左の雪をかぶっているのが奥白根山。
尾瀬の燧ヶ岳も見えるし、武尊山・皇海山・赤城山や、日光の男体山まで見えている。
一応、登頂証拠写真。
山頂神社にお参り。
八島湿原(左奥)・車山湿原(手前・以前散策した)はのどかな感じ。
少し雪が残っているだけだ。
1時間強マッタリした。
他に行かないのであれば、もっとマッタリするところだが、時間が中途半端である。
もう一つ行くとなれば、日没が早いこの時期、長居は無用である。
北アルプスを目に焼き付けて下山開始。
車山肩に到着。
車山を振り返る。
ここから見ると、山というより、ただの丘。
左上に山頂のレーダードームが頭を出している。
というわけで、お手軽山行第一弾は幕を閉じる。
こんなに楽ちんで、素晴らしい景色を堪能できれば、言うことはない。
深田さんの言を借りれば、登る山ではなく、遊ぶ山・楽しむ山である。
二回目で初めてその価値がわかったということである。(前回は視界ゼロで価値がわからなかった)
たまたまアプローチの都合で、霧ヶ峰に流れたのではあるが、本当に来て良かった。
やはり天気が良いと最高だ。
ところで、結果論ではあるが、タイミングとしても、ベストだったと言えるだろう。
これ以上雪が積もってしまうと、アプローチがダメになるだけでなく、遠くの山も手前の山も真っ白になってしまって、境界がはっきりしなくなってしまう。
今の時期であれば、手前の低い山には雪が無く、遠くの高い山の上の方だけに雪があるという、最も見やすい状況になっている。
まぁ、全て真っ白というのも見てみたいのではあるが・・・。
スタッドレスがないと無理だなぁ。
(Homeへ)