山行記録2011/2 霧ヶ峰 (きりがみね)
(Homeへ)
【日程】 2011年2月5日(土)
【天気】 晴れ
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「リフト山頂駅−車山−車山乗越−蝶々深山−車山肩−車山−リフト山頂駅」
最高到達点標高1,925m、歩行距離5.7km、標高差149m、累積標高差+262m−262m
歩行時間2:15、所要時間3:48
車山山頂より蓼科山
【場所】
八ヶ岳北西(白樺高原・蓼科高原の西)の高原地帯を霧ヶ峰という。
車山はその最高峰で、蓼科山の真西にある。
車山高原スキー場を擁し、裏の霧ヶ峰湿原はスノーシューフィールドとしても名高い。
【ルート】
道の状況が良い車山高原スキー場まで車で入り、山頂までスキー場のリフトで一気に上る。
そこから先はスノーシューフィールド。
スキーコースから外れ、車山乗越まで下れば、そこは霧ヶ峰湿原。
雪原を進み、蝶々深山迄行ったら、引き返して車山肩経由で山頂に戻る。
八島湿原までのコースもあるが、時間を考慮して省略。
とりあえず、蝶々深山のちょっと先まで偵察に行ってから引き返した。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角だ。
【所要時間】
場所 |
リフト 山頂駅 |
車山 |
車山 乗越 |
蝶々深山 |
引き返し 地点 |
沢渡 分岐 |
車山肩 分岐 |
車山肩 |
車山 |
リフト 山頂駅 |
計 |
標高(m) |
1,911 |
1,925 |
1,815 |
1,836 |
1,810 |
1,776 |
1,807 |
1,808 |
1,925 |
1,911 |
149 |
区間距離(km) |
0.2 |
0.6 |
0.9 |
0.2 |
0.6 |
0.4 |
0.9 |
1.8 |
0.2 |
5.7 |
|
累計距離(km) |
0.2 |
0.8 |
1.7 |
1.9 |
2.5 |
2.8 |
3.7 |
5.5 |
5.7 |
||
着時刻 |
10:35 |
10:41 |
10:57 |
11:23 |
11:33 |
11:46 |
12:01 |
13:26 |
14:10 |
14:25 |
3:48 |
発時刻 |
10:37 |
10:44 |
10:57 |
11:28 |
11:33 |
11:53 |
13:09 |
13:26 |
14:20 |
|
|
区間タイム |
0:04 |
0:13 |
0:26 |
0:05 |
0:13 |
0:08 |
0:17 |
0:44 |
0:05 |
2:15 |
|
区間タイム小計 |
0:04 |
0:39 |
0:05 |
0:21 |
0:17 |
0:44 |
0:05 |
||||
所要時間累計 |
0:04 |
0:17 |
0:43 |
0:48 |
1:01 |
1:09 |
1:26 |
2:10 |
2:15 |
||
標準タイム |
0:05 |
0:40 |
0:05 |
0:20 |
0:20 |
0:45 |
0:45 |
2:20 |
|||
標準タイム累計 |
0:05 |
0:45 |
0:50 |
1:10 |
1:30 |
2:15 |
2:20 |
||||
歩行速度(km/h) |
3.0 |
2.8 |
2.0 |
2.1 |
2.7 |
2.7 |
3.2 |
2.4 |
2.4 |
2.5 |
・標準タイムは、JTBパブリッシング「大人の遠足 日本百名山 山歩きガイド」のタイムを採用。(赤字は推定)
・標準タイムとほぼ同じだが、標準タイムは無雪期のものなので、遅くて当然。・
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でわかるように、ほぼ平地である。また距離も短い。その割には疲れた。やはり雪があると違う。
【はじめに】
昨年早春に入笠山でするはずだったスノーシューデビュー。
雪が少なくて断念した経緯がある。(スノーシューなしで歩いてしまった)
リベンジを果たすべく、今シーズンは早めの厳冬期に企画した。
実は3月に上高地スノーシューツアーにエントリーしており、その練習をしておきたいということもあった。
更に言えば、スタッドレスタイヤを購入したので、そちらの雪道デビューもしておきたかった。
候補は、霧ヶ峰と入笠山である。
車山高原スキー場(霧ヶ峰にある)のHPを見ると、「路面凍結時のアクセスは、スタッドレスを履いていても厳しいので、チェーン(できれば金属製)携行を推奨」となっていた。
また、「ウォッシャー液やクーラントは−20℃に耐えられるようにしろ」だの「ガソリンタンクの水抜きをしておけ」だの「ワイパーはスノーブレードにしろ」などと、脅し満載であった。
とりあえず−6℃までしか耐えられない通常のウォッシャー液を抜いて、原液を薄めなければ−30℃まで耐えられるタイプに入れ替え完了。
準備万端整えた上で、霧ヶ峰は天候がよいときに、且つ車がたくさん入って踏まれることにより、道の状況が良くなりそうな2月の3連休を候補にし、2/5は入笠山に行くつもりでいた。
ところが、天気予報を日々見ていると、2/5−6辺りは気温上昇。
ひどい凍結はなさそうな感じになってきた。
これで予定を変更し、先に霧ヶ峰に行くことにする。
後は天気である。
予報や天気図を見ている分には、2/6の方が天気が良さそうで、2/5は曇りの予報になっていた。
直前の予報でようやく晴れ時々曇りに変化。
3時間毎の時間帯別では、6時・15時以降が晴れ、9時・12時は曇りという予報となった。
午前中の曇りが気になるが、気温も高いし、これなら吹雪くことはあるまい。
ということで、土曜日決行に決めた。
金曜日に帰宅後、準備に取りかかる。
荷造りやら何やら、バタバタと支度をして、寝たのは1時頃かな。
【これより本題】
起床は4時。
3時間も眠れば何とかなるだろう。
サクサク着替えて、朝食をとり、4:20頃には出発。
この時間、高速はどこもガラガラだ。
快適に走り、5:40に石川PA到着。
トイレ休憩だ。
6:00に相棒を拾って出発する。
中央道は、意外に車が多かった。
天気予報でお出かけ日和などというものだから、混雑して困る。
釈迦堂PAより白峰三山(農鳥岳・間ノ岳・北岳)。
やや霞んでいて、トンネルを出た瞬間にワォとはならなかった。
先に進むと、鳳凰山・甲斐駒ヶ岳・八ヶ岳が、いつものように出迎えてくれた。
遠くは霞んでいるが、近くで見る分には、きれいに見えた。
更に進むと、入笠山の雪がかなり少ない。
前回スノーシューを断念したときと変わらない積雪量ではないか。
行き先を変更したのは、正解だったか。
諏訪ICで中央自動車道を下り、メルヘン街道から大門街道へ。
大門街道から見た蓼科山。なかなか良い形だ。
遠目に見る車山の雪が意外に少ない。
こちらもかって感じ。
車山山頂は、カシバード上、霧ヶ峰と表記。
白樺湖の横を抜け、高度を上げた所にある展望台に車を乗り入れる。
ここまで、道路には雪が全くなかった。
蓼科山が近い。
やや霞んでいるが、浅間山にも雪が着いているのがわかる。
駐車場には雪が積もっていたが、この程度なら全く問題なし。
初めて、スタッドレスタイヤの威力を実感。
隣の車は、ここでチェーンを装着していた。
オンシーズンの土日は、スキー場の駐車場には駐められない。
宿泊エリアの駐車場へ。
かなり遠くの第3駐車場は真っ白だった。
スキー場までは送迎バスが出ている。
バスを待つ間、車山を見上げる。
さすがに山は白いが、意外に地面が露出している。
やはり雪が少ないようだ。
車山高原スキー場(標高1,600m)に着いたら、まず登山届けを提出。
行き先を言うと、丁寧にルートを教えてくれた。
スノーシューを借り、リフトを乗り継いで山頂駅(標高1,911m)へ。
300m以上も楽してしまった。
スノーシューを装着したら、先ずは車山山頂1,925mへ。
念のため途中にあったアイスバーンで、スノーシューの底に付いているアイゼンのような爪の効きを確かめる。
山頂に着くと、こちらの雪も少ない。岩が露出している。
南東の八ヶ岳が出迎えてくれた。
南の南アルプスはかなり霞んでいる。
薬師岳・観音岳・地蔵岳が鳳凰三山。北岳・間ノ岳は甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳の裏側にあって頭を出している。
北北東の浅間山もうっすら。山頂の雪がなかったら、わからないほどだ。
北北西には美ヶ原。北アルプスはほとんど見えない。これは天気予報で織り込み済み。
スキーコースの端を歩き、霧ヶ峰湿原に向かって下っていく。
なかなか良い感じで歩けるぞ。
スキーコースから、車山乗越へショートカットする踏み跡を発見。
超急な斜面を下る。
踏み固められていない斜面はふかふかで、さすがのスノーシューもズボズボ。
下り始めを乗り切って、平地になればもう大丈夫。
車山乗越から蝶々深山に向かってGo!
前方に見える小高い丘が、蝶々深山か?
周囲は湿原だが、一面の雪原となっている。
車山を振り返る。
結構ブッシュが出ている。
蝶々深山(ちょうちょうみやま)山頂1,836mに到着。
雪が少なくて岩や地面が露出している。
だだっ広い山頂部は、風が強くて寒いので休憩はしなかった。
ここから見ると車山の方がだいぶ高い。
蝶々深山より蓼科山。
ちょっと先まで行ってみると、八島湿原が見えた。
真っ白で平らな雪原になっている。
道は八島湿原まで続いているが、片道1時間位かかりそうなのでやめた。
車山肩分岐まで戻って休憩。
腹が減ったので、雪の上で昼食。
ガスカートリッジチューブプロテクタのおかげで、雪上でも安心してお湯を沸かすことができる。
寒い中、カレーヌードルがまいう〜。
マッタリしたら、車山肩に向かってGo!
コロボックルヒュッテが見えているが、一旦やや下ってからの登りとなる。
途中、ガイドツアーの団体さんとすれ違った。
スタッドレスを買っていなかったら、この中にいたかも知れない。。。
この足跡は何の足跡だろう?
鹿?カモシカ?狐?
歩幅から見て、結構大型のような気がするが、その割には深く沈んでいない。
この辺りは木が無く、隠れるところがないから、夜行性動物か?
車山肩に到着。
なだらかな山容の蝶々深山を眺める。
この程度でも結構疲れるんだよねぇ。
車山へGo!
山頂のレーダードームが見えている。
車山肩を見下ろす。
この付近のビーナスラインは圧雪となっている。
あとで雪道走りの練習に行ってみよう。
高度を上げていくと、蓼科山が姿を現す。
八ヶ岳もバッチリ。
先ほどとは反対側から、車山山頂に到着。レーダードームの後に、蓼科山が見えた。
登頂証拠写真。
この後、マッタリ休憩。
帰りもリフトだ。
乗る前にスノーシューを外すよう促され、乗降するときはリフトをスローダウンしてくれた。
でかいザックを背負っているせいか、よっぽど危なっかしく見えるのか??
下界に着いたら、15時ちょっと前にスノーシューを返却。
15:10迄に返却すれば、半日料金で済むのだ。
ちょうど間に合った。
そして山岳警備隊事務所に下山報告。
15:00発の送迎バスに乗り、駐車場へ。
装備を解き、開放感に浸る。
いつもなら次は温泉なのだが、今日は雪道走行の練習をすることにした。
ここまで、駐車場以外に雪はなかったのだ。
ビーナスラインを先に進み、八島湿原に向かう途中、雪の積もった展望台に乗り入れ、雪道走行気分を楽しむ。
たまたま立てない位ツルツルの場所があったので、その上も走ってみる。
驚いたことに、そこでも曲がれるのだ。
さて肝心の景色であるが、蓼科山に日が当たって、先ほどよりもきれいに見えた。
展望台より八ヶ岳。Good!
車山肩の手前辺りから、所々圧雪路が出てきて、美ヶ原方面に右折すると、完全な雪道だった。
ブレーキを踏んでみたり、グリップを確かめながら進む。
なかなか快適である。
思った以上に、スタッドレスタイヤの性能は高い。
さすがは評判の高いブリザックだ。
八島湿原の先のビーナスラインは閉鎖されていた。
車を停め、車山を遠望する。
こんな道なら快適そのもの。
タイヤのパターンが雪の上に残り、しっかり食いついているのがわかる。
歩いても滑るような道にもかかわらず、全く何事もなく走ってしまうのだから、驚きである。
もっと早く買っておくべきだったか。
こんな道なら、全く普通に走れる。
感動ものだ。
あとは新雪とアイスバーンを試せば文句ないところだったが、そんなに都合良くは行かない。
これで良しとしよう。
次は温泉だ。
来るときに確かめておいた河童の湯に向かう。
冷えた体を温め、極楽極楽。。
次は蕎麦だ。
これまた、来るときに見つけておいた蕎麦屋に向かう。
茅野市内・メルヘン街道沿いの「そばきり吉成(きっせい)」に行った。
高級そうな店構えで、店内も個室の座敷があったりしてきれいな店である。
メニューは、10割蕎麦にも惹かれるものがあったが、天ざるを注文。(1,600円と高価な部類)
天ざるは2・8蕎麦が標準で、10割に変更もできるようだが、高すぎるではないか。
中央に写っているのは水蕎麦で、「蕎麦の香りを楽しんで」との説明があった。
さて、肝心のお味の方は、ちょっとお上品すぎるきらいがある。
というわけで、山行は幕を閉じる。
スノーシューデビューを果たしたし、雪道走行の練習もできた。
一石三鳥である。
無事に感謝!!!!!
筋肉痛 |
なし |
膝痛 |
なし |
靴擦れ |
なし(Lafumaを履いていた) |
【コスト】
用途 |
金額 |
アプローチ |
8,196 |
宿泊 |
0 |
飲食 |
2,975 |
その他 |
900 |
合計 |
12,071 |
スノーシューレンタル代やリフト代を考えれば、こんなモンかな?
ちなみに、モンベルの日帰り入笠山スノーシューツアーは、バス代・ゴンドラ代・レンタル代込みで、一般料金が12,300円。(会員なら10,800円)
たまたまこの日に日程が組まれていたようだ。
入笠山の方がちょっと近いから、参考にしかならないが、あまり変わらないんだねぇ。
さぁ、次はどこに行こうか。。。
【蛇足】
今回の記録では、新しくゲットした画像処理ソフト「Paintgraphic2」(安価なものだが、今回正規な手続きを踏み、無料でゲットできた)を多用して、写真の補正を行った。
自動ホワイトバランス補正機能が重宝した。
どうも雪山に行くと、青かぶり気味の写真が多くなるが、愛用のフリーソフト「Irfanview」では使いこなしが難しかった。
市販品だけあって、多少は機能が上のようだ。(素人にとっては)
一長一短があるので、使い分けしていくことになりそうだ。
併用しているので、色調の違う写真が入り交じってしまった(^^;
(Homeへ)