山行記録2011/2 大室山 (おおむろやま)
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【日程】 2011年2月13日(日)
【天気】 快晴(^^;
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「用木沢出会−犬越路−大室山(ピストン)」
最高到達点標高1,588m、歩行距離9.9km、標高差978m、累積標高差+1,160m−1,160m
歩行時間6:24、所要時間8:41
大室山山頂より大笄・檜洞丸
【場所】
神奈川県を代表する丹沢山塊。
西丹沢・檜洞丸の更に西、山梨県境にある。
大室山は、山梨百名山にもなっている。
【ルート】
ガイドブックに載っていたルート。
用木沢出会から登って、加入道山経由で下山するグルリップで計画。
雪の多さに苦戦し、時間切れとなり、ピストンに変更することになった。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩は、白四角と山頂だ。
【所要時間】
場所 |
用木沢 出会 |
犬越路 |
ベンチ |
休憩 |
稜線 分岐 |
大室山 |
稜線 分岐 |
ベンチ |
犬越路 |
ベンチ |
用木沢 出会 |
計 |
標高(m) |
610 |
1,056 |
1,215 |
1,429 |
1,565 |
1,588 |
1,565 |
1,215 |
1,056 |
684 |
610 |
978 |
区間距離(km) |
2.5 |
0.6 |
1.2 |
0.4 |
0.3 |
0.3 |
1.6 |
0.6 |
1.7 |
0.8 |
9.9 |
|
累計距離(km) |
2.5 |
3.1 |
4.3 |
4.7 |
5.0 |
5.3 |
6.9 |
7.5 |
9.1 |
9.9 |
||
着時刻 |
7:30 |
9:30 |
10:54 |
12:30 |
12:49 |
13:01 |
13:15 |
14:40 |
15:12 |
16:00 |
16:28 |
8:41 |
発時刻 |
7:47 |
10:08 |
11:08 |
12:35 |
12:52 |
13:06 |
14:01 |
14:46 |
15:30 |
16:02 |
16:40 |
|
区間タイム |
1:43 |
0:46 |
1:22 |
0:14 |
0:09 |
0:09 |
0:39 |
0:26 |
0:30 |
0:26 |
6:24 |
|
区間タイム小計 |
1:43 |
2:22 |
0:09 |
0:09 |
1:05 |
0:56 |
||||||
所要時間累計 |
1:43 |
2:29 |
3:51 |
4:05 |
4:14 |
4:23 |
5:02 |
5:28 |
5:58 |
6:24 |
||
標準タイム |
1:30 |
1:40 |
0:05 |
0:05 |
1:10 |
1:20 |
5:50 |
|||||
標準タイム累計 |
1:30 |
3:10 |
3:15 |
3:20 |
4:30 |
5:50 |
||||||
歩行速度(km/h) |
1.5 |
0.8 |
0.9 |
1.7 |
1.9 |
2.0 |
2.4 |
1.4 |
3.3 |
1.9 |
1.6 |
・標準タイムは、山と渓谷社「YAMAP丹沢」のタイムを採用。
・登りは雪のせいか遅かった。
特に犬越路から先は、つぼ足やラッセルで大幅に遅かった。
・下りは、人が歩いて道がならされたこともあり、雪があっても早かった。
特に犬越路−用木沢出会区間は大幅に時間短縮。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でわかるように、良いところにベンチがあって、休憩場所には事欠かない。
【はじめに】
2月の3連休。
山に行きたいところだが、始めの2日間は荒れ模様の天気で断念し、自宅停滞。
初日の金曜日は下界でも雪が降ったし、土曜日は冷たい雨だ。
きっと山は雪だろう。
幸い連休最終日は晴れの予報だ。
丹沢辺りでも、新雪のスノートレッキングが楽しめるに違いない。
道にも少々雪があるかも知れないが、スタッドレスがあるから、安心してアプローチ可能だ。
前々回、西丹沢の畦ヶ丸に行ったので、近くの未踏峰である大室山・加入道山に行きたいところだ。
問題は積雪量が不明なこと。
しかも、西丹沢は人が少ない。
グルリップルートは行程10kmを越え、ただでさえ時間がかかる上に、雪が多すぎると、時間的にも体力的にも厳しいことが予想される。
人が多く、積雪量が少ない東丹沢の方がリスクは少ない。
現地の様子を見て、行き先を変えなければならないかも。。。
念のため、ちょっと早めに出発することにしよう。
【これより本題】
前々回より1時間早く、4:00起きで、4:20出発。
幸い、高速の不通区間はないようだ。
車の量は明らかに少ない。
当然順調に流れ、相棒を拾って、横浜青葉ICを出発したのは6:00前だった。
厚木に近づくと、前方に丹沢の大山(おおやま)が見えてくる。
遠目にも、雪がたくさん着いているのがわかる。
これが大山だとは今まで知らなかった。
しかも蛭ヶ岳まで見えているとは・・・。
富士山は真っ白に冠雪している。
箱根連山も雪化粧だ。
素晴らしい景色に思わず歓声を上げる。
大井松田ICで高速を下り、R246から丹沢湖を目指す。
外気温計は−2〜4℃付近を指しているが、道に雪は全くない。
一旦西丹沢自然教室に車を停め、事務所に行ってみるが、時間が早いせいか無人である。
黒板に昨日の積雪の様子が書かれていて、大室山は4〜50cm・吹きだまりで70cmとある。
微妙な積雪量だが、とりあえず行ってみることに。
踏み跡がわからないようなら、撤退も覚悟である。
先に進むと、道にも雪が出てくる。
ここでもスタッドレスが活躍だ。(買って良かった)
さて、用木沢出会には1台も駐まっていなかった。
ここは駐車可能台数が数台なので、心配していたのだが、早く来て正解か。
走ってきた道を振り返る。
今までなら辿り着けなかった道だ。
実際準備をしていると、西丹沢自然教室に車を駐めて、歩いてきたおじさんもいた。
出発。
ここからは一面の銀世界だ。
踏み跡のおかげで、道は明瞭である。
但しこの踏み跡、下りのもので、しかも新雪に踏み跡が埋まっている所もあった。
つまり、今日ここを歩くのは一人目ということだ。
先は大丈夫かな。
ようやく日が当たり、暖かくなってくる。
景色もモノトーンから、色彩豊かに変化。
林間にも雪はたっぷり。
道は傾斜を増し、喘ぎながら登っていく。
ラッセルでなくても、かなりきつい。
以前ここを下ったことがあるが、登りは初めてだ。
こんなにきつかったっけ・・・?
ようやく犬越路に到着。(さすがに夏道コースタイムより遅い)
ベンチの上には、きれいに数cm雪が積もっている。
これが新雪だろう。
地面の積雪は更に多そうだ。
ベンチの上の雪を落として休憩タイム。
登って来た谷筋の雪化粧。なかなか良い感じだ。
大室山方面には、避難小屋と1169ピークが立ちはだかる。
小屋には昨晩宿泊した2名がいて、神の川方面に下りていった。
神の川からの道は、踏み跡が無く、ラッセルだったそうだ。
おそらく昨日は雪が降っていただろう。
酔っ払って転倒し、肋骨骨折の疑い有りということで、今日は引き返すことにしたらしい。
お大事に。。
反対側の檜洞丸方面。
稜線の南側は吹きだまるらしく、灌木の上に雪が乗っている。
大笄(おおこうげ)・檜洞丸(ひのきぼらまる)のシルエットが聳え立つ。
休憩中に追いついてきた先ほどのおじさんは、先に大室山に向かった。
(実はこれがありがたいことだったのだ)
何も知らずに、出発準備をして、避難小屋へ。
中を覗いてみる。
広くはないが、きれいでなかなか快適そうだ。
土間には木製のテーブルと椅子もあり、食事や宴会もバッチリ。
先ほどベンチの除雪のためにストックを出したので、そのまま使って登ることにする。
(久々にストックを使う。何年ぶりか)
まずは1169ピークに向かっての登りだ。
雪が深く、つぼ足となる。
(実はこの足跡、先ほどのおじさんが付けてくれたもの。先行したらラッセルだったらしい)
ピークに出ると、支稜線歩きとなる。
樹林が途切れて視界が開けた場所からの富士山。素晴らしい景色に思わず歓声。
先日登った畦ヶ丸も雪を纏っている。
御正体山(みしょうたいやま)の横には、南アルプスの悪沢岳(わるさわだけ)が真っ白な姿を見せている。
一旦下っての登り返し。
この辺りはなだらかだから、楽しい稜線散歩である。
ベンチで休憩。
つぼ足はなかなか疲れる。
ポカポカ日だまりの中で、タバコがうまい。
休憩中に1名通過していった。
この後はきついつぼ足歩行が続く。
ストックを使うと、登りの負担が軽減されるのを実感した。
しばらく行くと、先行2名に追いつく。
だいぶスピードが遅いと思ったら、先頭はラッセルだったのだ。
ラッセル泥棒で、今まで楽をさせてもらっていたというわけだ。
申し訳ないので、先頭を交代する旨声をかけ、先行する。
実際やってみると、これがなかなか大変。
吹きだまりにはまってしまうと、スパッツの上まで雪の中に埋まってしまう。
積雪が少なそうな所を選んで、進むことになる。
すぐにへばってしまい、相棒が先行する。(相棒の方が全然タフである)
この後、写真を撮っている間に、再び先ほどのおじさん達が先行する。
木々の間から、南アルプスが見えた。木が邪魔だなぁ。
赤石岳・悪沢岳・塩見岳辺りが見えていたようだ。
再び富士山の絶景。愛鷹山(あしたかやま)もバッチリ。
愛鷹山と表記されているのが越前岳で、位牌岳などを総称して愛鷹山という。
バテたので、再び休憩をしている間に、更に1名通過していった。
大室山へは現時点で4名入っていることになる。
皆さん、お好きですなぁ。
その後は傾斜が緩み、すぐに稜線分岐に出た。
先ほどのおじさんは、先週も大室山に来たらしく、今日は霧氷の写真を撮りに来たのに、融けてしまったとぼやいていた。
おじさんは山頂には行かないらしいので、右折して山行に向かう。
山頂方面もつぼ足だ。
先ほど抜いていった人が付けた足跡を追う。
ほぼ平らなのだが、なかなか雪が深くて楽ではない。
ようやく大室山山頂1,588mに到着。
かなり時間がかかってしまった。
予定より1時間遅れという感じだ。
山頂には4名いた。
2名は山梨の道志側から登って来たらしい。
スキーを持っているが、こんな所滑れるの?
まずは登頂証拠写真。
木が多くて視界が開けていないのが残念だが、隙間から檜洞丸方面が見えた。
木々の枝には雪が満載である。
塔ノ岳などのメジャーな丹沢のピークは、木々に遮られて見えなかった。
稜線分岐まで引き返し、ベンチで大休止。
ベンチの雪を落としている間に、団体さん到着。
高校の山岳部だ。(体力あるんだから、もっと早く来てラッセルしてくれよ〜)
今日は保温ボトルにお湯を入れてきたので、ガス残量が少ないジェットボイルでも何とかお湯が沸いた。
メニューはカップとんこつラーメンだ。
真っ赤なラー油入りで、カプサイシンの働きで体の中から温めようという趣向である。
まいう〜。
マッタリしている間に、全パーティが下山していった。
高校山岳部の連中は、山頂にも行かずの下山だ。
まさにトレーニングって感じ。
例によって最後に取り残されてしまった。
皆さん、早すぎだっちゅうの。
時間も遅いし、グルリップはあきらめていたのであるが、2番目に来たおじさんが加入道山方面に向かってきた。
行くつもりかどうか聞いてみると、踏み跡がないのを確認し、引き返していった。
1時間位余分にかかるはずなので、踏み跡がないとさすがに厳しいだろう。
下界に着く前に日が暮れてしまう。
さて、この場所も木が邪魔で眺望には恵まれない。
開けた場所を探して移動し、何とか写真に納める。
こちらは甲武信岳(こぶしがたけ)。
うっすら八ヶ岳。
右には金峰山もちょっとだけ見えていた。
奥秩父。
八ヶ岳は別格としても、金峰山(きんぷさん)や大菩薩嶺(だいぼさつれい)の積雪量は多そうだ。
甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)は逆光になりかけのせいか、真っ白には見えない。
仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ)は真っ白。鳳凰山(ほうおうざん、薬師岳・観音岳・地蔵岳)の積雪量は少なめ??
白峰三山(農鳥岳・間ノ岳・北岳)はさすがに真っ白。
手前の三つ峠(木無山・三ツ峠山・御巣鷹山)の雪は少なそう。
名残惜しいが、帰りも長丁場である。
何とか明るい内に登山口まで行きたい。
下山開始。
団体が来てくれたおかげで、帰りは道がならされていて歩きやすい。
見事に耕され、窪んだ道ができていて、つぼ足はほとんど不要。
唯一の鎖場。
ありがたく鎖を使わせてもらった。
アップダウンはそれほどきつくなく、快調なペースで下る。
往きで休憩したベンチで休憩したあと、先を急ぐ。
1169ピーク付近から、蛭ヶ岳(ひるがたけ)・檜洞丸(ひのきぼらまる)が美しい。
蛭ヶ岳は真っ白だから、かなりの積雪量だろう。(さすが丹沢最高峰)
大室山を振り返る。まもなく見えなくなってしまうだろう。
檜洞丸。素晴らしい。
蛭ヶ岳は木の陰に見え隠れ。
犬越路より檜洞丸。
犬越路には、檜洞丸から来た人達が休憩していた。グルリップしてきたようだ。
さぁ最後の下りだ。
再びラッセルしてくれたおじさんに先行する。
先ずは笹藪に突入。
この先の下りがかなり急で、やばいと思っていたが、大勢通過したためか、雪が落ちて岩が露出していた。
おかげで下りやすかった。
所々泥濘になっていたのはいただけなかったが・・・。
途中の雪はだいぶ融けていたが、下界の日陰の方が雪が多い位だ。
木橋で徒渉を繰り返す。
ここまで来ればもう安心。
畦ヶ丸の時は沢が凍結していたが、今日は全く凍結無し。
気温は大差ないのだが・・・。
水量の差によるものか?
用木沢出会に到着。
雪がだいぶ減っていた。
車はうちの車のみ。
結構人が入っていた割には、ここまで乗り入れる人はいなかったようだ。
皆さん、スタッドレス履いていないのかな?とちょっと優越感に浸る。
次は温泉だ。
以前から目を付けていた中川温泉「信玄館」へ。
日帰り入浴時間を過ぎていたが、今日は18時までOKということでラッキー!!
マッタリ浸かった。
というわけで、山行は無事終了。
久々のスノートレッキングで、雪の芸術と温泉を堪能し、なかなか満足度の高い山旅となった。
感謝!!!!!
筋肉痛 |
ひどい筋肉痛。太腿とふくらはぎ。つぼ足が効いたようだ。 |
膝痛 |
立ち上がるときに膝サイドと裏が痛い。負担がかかったようだ。 |
靴擦れ |
なし(Lafumaを履いていた) |
その他 シューズチェーンが破損。以前壊れて修理に出したものだが、とうとう鎖が切れてしまった。
これで、またコストが・・・(^^;
【コスト】
用途 |
金額 |
アプローチ |
4,762 |
宿泊 |
0 |
飲食 |
1,662 |
その他 |
1,000 |
合計 |
7,424 |
贅沢しなければこんなものか。
さぁ、次はどこに行こうか。。。
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