山行記録2011/4 美ヶ原 (うつくしがはら

 

Homeへ)

 

【日程】        2011410()

【天気】        晴れ

【メンバー】  会社の同僚N.I

【概要】        山本小屋−美しの塔−王ヶ頭(ピストン)

最高到達点標高2,034m、歩行距離6.9km、標高差107m、累積標高差124m124m

歩行時間1:52、所要時間4:24

 

王ヶ頭山頂より乗鞍岳

説明: 説明: 王ヶ頭より乗鞍岳

 

【場所と説明】

長野県中央部・松本の東に位置する高原台地が美ヶ原である。

標高2,000m級の広大な草原が続き、夏期は牛が放牧されている。

冬期はビーナスラインが閉鎖されているが、一般車用としては山本小屋に至るルートが確保されている。

立地から、日本アルプス・八ヶ岳・富士山といった百名山の眺望が期待できる。(42座見えるらしい)


大きな地図で見る

 

 

【ルート】

以前夏場に歩いたルート。

山本小屋から王ヶ頭のピストンだ。

今回は、残雪季を狙って、スノウハイクを楽しむという趣向である。

もちろん眺望を期待。

説明: 説明: 美ヶ原ルート地図05

※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。

以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩は、白四角と山頂だ。

 

【所要時間】

場所

駐車場

山本

小屋

塩くれ場

王ヶ頭

休憩

塩くれ

美しの塔

山本

小屋

駐車場

標高(m)

1,927

1,940

1,962

2,034

2,018

1,962

1,960

1,940

1,927

107

区間距離(km)

0.3

1.1

1.9

0.4

1.8

0.3

0.9

0.3

6.9

累計距離(km)

0.3

1.4

3.3

3.7

5.5

5.8

6.7

6.9

着時刻

9:24

9:53

10:10

10:42

11:27

13:48

13:54

14:10

4:24

発時刻

9:46

9:53

10:10

11:20

13:19

13:48

13:56

14:30

区間タイム

0:07

0:17

0:32

0:07

0:29

0:06

0:14

1:52

区間タイム小計

0:07

0:17

0:32

0:07

0:35

0:14

所要時間累計

0:07

0:24

0:56

1:03

1:32

1:38

1:52

標準タイム

0:05

0:15

0:35

0:05

0:30

0:15

1:45

標準タイム累計

0:05

0:20

0:55

1:00

1:30

1:45

歩行速度(km/h)

2.2

3.9

3.6

3.5

3.8

3.0

4.8

3.7

・標準タイムは、JTBパブリッシング社「日本百名山山歩きガイド」のタイムをベースに推定(コースが違うため)。

・雪道歩きなのではあるが、ほぼ平坦なので、若干遅いとはいえ、ほとんど標準タイム並み。

 

・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字

 

説明: 説明: 美ヶ原ルート断面図_目盛固定

断面図でわかるように、ほとんど平坦な高原散策。

 

【はじめに】

3/11に発生した東日本大震災。

あまりの被害に息をのむ。

脳天気に遊んでいる場合ではない。

余震は続くし、電力供給にも不安を抱えたままだ。

ということで、山行も自粛していた。

 

とはいえ、いつまでも縮こまっているわけにも行かないだろう。

停滞を招くだけである。

復興に向け舵を切る中、通常の生活に戻る時期が来たようだ。

1ヶ月の自粛期間を経て、そろそろ山行も解禁することにした。

 

さて、季節は春である。

残雪と眺望を狙って、安全なところに行くことにする。

以前歩いた美ヶ原に狙いを定める。

というのも、霧ヶ峰に行ったときに、美ヶ原が邪魔をして北アルプス全体が見えなかったという伏線があった。

それともう一つ、前回の美ヶ原では、ガスガスで満足な眺望が得られなかったということもある。

今回はそのリベンジでもある。

季節を変えて、もう一度同じ山に行くというのも一興であろう。

 

さて、前述の通り、ビーナスラインは冬季閉鎖されている。

Webでいろいろ調べてみると、山本小屋(美ヶ原高原ホテル)が通年営業していて、旧道が通じているようだ。

厳冬期は、4駆やスタッドレスタイヤでも、金属製チェーンを持参するように書かれていた。

さすがに今は春である。

道に少々雪があるかも知れないが、スタッドレスがあるから、大丈夫だろう。

 

【これより本題】

ちょっと寝坊して4:20起きで、4:40出発。

車の量は自粛の影響か、明らかに少ない。

当然順調に流れ、八王子ICを出発したのは6:00ちょい過ぎだった。

 

岡谷ICからR142(中山道)に出て、新和田トンネル有料道を経て、和田宿を左折。

県道178で美ヶ原高原美術館に向かう。

一部路肩に残雪があるものの、ノーマルタイヤでも十分通行可能だった。

 

山本小屋駐車場も一部除雪されていて、難なく停めることができた。

八ヶ岳が雲の上に浮かんでいる。

説明: 説明: 110410-092413駐車場より八ヶ岳

 

説明: 説明: 110410-092413駐車場より八ヶ岳_カシバード

 

説明: 説明: 110410-092435美ヶ原遠望.jpg

 

 

 

 

 

 

美ヶ原遠望。

真っ白だ。

期待が高まってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 110410-094136牛伏山

 

 

 

 

 

 

牛伏山は所々雪が融けて草が出ている。

春間近といった風情だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 110410-094647出発

 

 

 

 

 

 

早速出発。

山本小屋までの区間は、除雪されていた。

水たまりがあったりして、却って始末が悪い。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 110410-095317除雪区間が終わると一面の雪原.jpg

 

 

 

 

 

 

除雪区間が終わると一面の雪原となる。

場所によっては、踏み抜いてズボッと潜ってしまうが、全体としては良く締まっていて歩きやすい。

スノーシューが必須という感じではなかった。

持っていれば使ったかも知れないが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 110410-095525王ヶ頭が見えてくる

 

 

 

 

 

 

しばらく行くと、王ヶ頭が見えてくる。

その横には、北アルプスが・・・。

素晴らしい眺望だ。

早く山頂に行きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

王ヶ頭の横の穂高連峰・槍ヶ岳ズームアップ。

素晴らしい景色なのだが、ちょっと雲が出ていて邪魔である。

説明: 説明: 110410-095533穂高・槍

常念岳の右側は、残念ながら雲に隠れて見えていない。

説明: 説明: 110410-095533穂高・槍_カシバード

 

右に目を向けると、立山・剱岳・後立山連峰がバッチリ。

鹿島槍ヶ岳の双耳峰が目を引く。

説明: 説明: 110410-095537鹿島槍が

針ノ木岳〜鹿島槍ヶ岳が後立山連峰。

説明: 説明: 110410-095537鹿島槍が_カシバード

 

更に右には後立山連峰の鹿島槍・五龍・唐松・白馬三山が続く。

説明: 説明: 110410-095538鹿島槍・五龍・唐松・白馬三山

去年歩いた山々が一望。

説明: 説明: 110410-095538鹿島槍・五龍・唐松・白馬三山_カシバード

 

美しの塔まで来た。

背後の王ヶ頭山頂には電波塔が林立し、無粋この上ない。

これが美ヶ原の価値を下げていると思う。

説明: 説明: 110410-100006美しの塔と王ヶ頭

 

 

説明: 説明: 110410-101027塩くれ場

 

 

 

 

 

 

塩くれ場分岐は通過。

ここまで百曲がりを経由して登ってくるルートがあり、ガイドブックに載っていた。

それが本来の登山というものだろうが、例によって楽ちんルートを採用しているわけだ。

まぁ、今日は登山ではなく、高原散歩なので・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

3,000m峰の乗鞍岳はさすがに真っ白だ。

説明: 説明: 110410-102009乗鞍岳

 

説明: 説明: 110410-102009乗鞍岳_カシバード.bmp

 

 

説明: 説明: 110410-102020王ヶ頭

 

 

 

 

 

 

王ヶ頭に向かって散策路は続く。

両側の柵の向こう側は牛が放牧されている場所だ。

人間が隔離されているというのが正しかろう。

この辺りはだいぶ雪が融け、一部地面が見えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

西南西には御嶽山。70km以上離れているか?

説明: 説明: 110410-102048御嶽山

 

説明: 説明: 110410-102048御嶽山_カシバード

 

右に行くと、穂高連峰もバッチリ。

説明: 説明: 110410-102329穂高連峰アップ

 

説明: 説明: 110410-102329穂高連峰アップ_カシバード

 

 

説明: 説明: 110410-103810山頂間近.jpg

 

 

 

 

 

 

 

山頂手前の斜面では、ブルドーザーが除雪していた。

泥水が道を流れて歩きにくい。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 110410-104652御岳神社奥の院

 

 

 

 

 

 

 

王ヶ頭ホテルの裏側に回り込むと、御岳神社奥の院が出迎えてくれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 110410-104850王ヶ頭

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王ヶ頭(おうがとう)山頂2,034mに到着。

今回は天気が良くて最高だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄塔が邪魔だが、穂高連峰・槍ヶ岳の眺望抜群。

説明: 説明: 110410-104905穂高・槍

写真では槍の尖りがわかりにくいか。

説明: 説明: 110410-104905穂高・槍_カシバード

 

手前の鉢伏山の向こうには、中央アルプスがうっすらと見えている。

説明: 説明: 110410-104923中ア

 

説明: 説明: 110410-104923中ア_カシバード

 

王ヶ頭ホテルでトイレ(有料)を借りたら、鉄塔が邪魔にならない場所に移動してマッタリする。

穂高連峰・槍ヶ岳を思う存分眺めながら、食事をとる。

説明: 説明: 110410-112703穂高・槍

 

説明: 説明: 110410-112703穂高・槍_カシバード

 

右に行くと、表銀座、裏銀座の山々。

説明: 説明: 110410-112705裏銀座

槍を除くと、この辺りはあまり目立つ山がない。

説明: 説明: 110410-112705表・裏銀座_カシバード

 

更に右には、立山・剱岳。手前の後立山連峰が邪魔しているので、頭だけ出ている。

説明: 説明: 110410-112707立山・剱岳

雄山・大汝山・富士ノ折立が立山連峰、針ノ木岳・スバリ岳・蓮華岳・鳴沢岳・岩小屋沢岳が後立山連峰だ。

説明: 説明: 110410-112707立山・剱岳_カシバード

 

右に目を向けると、爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳が見えてくる。

説明: 説明: 110410-112709爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

五龍岳は雲の中だった。

説明: 説明: 110410-112709爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳_カシバード

 

更に右には、五龍岳・唐松岳・白馬三山と続く。五龍は雲の上から頭がちょっと。

説明: 説明: 110410-112720鹿島槍・五龍・唐松・白馬三山

白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳で白馬三山だ。

説明: 説明: 110410-112720鹿島槍・五龍・唐松・白馬三山_カシバード

 

北アルプスとの間に黒い雲がどんどんわき出してきて、なかなかスカッと全体が見えない。

しばらく粘っていたが、どうやら手前の川からの水蒸気で雲が湧く場所のようだ。

下界の気温が上がっているのが影響しているかも知れない。

川の正体は、R19に沿って流れる犀川か?

千曲川に合流している川だ。

 

王ヶ頭ホテルの前まで引き返すと、蓼科山・八ヶ岳が待っていた。

説明: 説明: 110410-132151蓼科山・八ヶ岳

 

説明: 説明: 110410-132151蓼科山・八ヶ岳_カシバード

 

 

説明: 説明: 110410-135411美しの塔.jpg

 

 

 

 

 

 

 

美しの塔まで戻り、塔の鐘をつく。

塔内部は雪こそ無かったが、ツルツルに凍っていてヤバかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駐車場に戻ると、朝は見えなかった霧ヶ峰が出迎えてくれた。

説明: 説明: 110410-141148霧ヶ峰

 

説明: 説明: 110410-141148霧ヶ峰_カシバード

 

 

たいした距離・傾斜ではなかったのだが結構疲れた。

次は温泉だ。

来るときに目を付けていた神乃湯に向かう。

場所は、下諏訪温泉の外れ。

 

説明: 説明: 110410-153423濁り湯

 

 

 

 

 

 

濁り湯に浸かってご満悦。

場所は近いが、下諏訪温泉とは明らかに泉質が違う。

日本秘湯を守る会会員の宿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 110410-165417天ざる

 

 

 

 

 

夕食は、いつもの天ざる。

こちらは、下諏訪温泉街にある山猫亭にて。

蕎麦は八ヶ岳産なのだと。。。

鰹がプンと香る独特の出汁だったが、もうちょっと濃い方が筆者の好みではある。

天ぷらは期待した山草ではなく、普通の奴だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、山行は無事終了。

またまたスノートレッキングで、景色も良く、温泉や食事も満喫できて、なかなか満足度の高い山旅となった。

感謝!!!!!

 

筋肉痛

なし

膝痛

なし

靴擦れ

なし(Lafumaを履いていた)

 

【コスト】

用途

金額

アプローチ

7,554

宿泊

飲食

2,621

その他

800

合計

 10,975

蕎麦が結構高かった。それ以外はリーズナブル。

 

さぁ、次はどこに行こうか。。。

 

Homeへ)

inserted by FC2 system