山行記録2011/5 大菩薩嶺 (だいぼさつれい)
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【日程】 2011年4月10日(日)
【天気】 晴れ
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「上日川峠−福ちゃん荘−大菩薩峠−雷岩−大菩薩嶺−雷岩−福ちゃん荘−上日川峠」
最高到達点標高2,056m、歩行距離7.4km、標高差471m、累積標高差+540m−540m
歩行時間2:40、所要時間5:39
大菩薩峠より富士山
【場所と説明】
山梨県北東部、勝沼と奥多摩を結ぶR411が巻いているのが大菩薩山塊である。
江戸時代は、青梅街道が大菩薩峠を通っていたらしい。
当時の大菩薩峠は、現在の「賽の河原」と呼ばれるところで、避難小屋がある。
中里介山作の未完長編小説「大菩薩峠」が世にその名を知らしめたといって良いだろう。
筆者も小説は読んだことがないが、その名だけは知っていた。
【ルート】
山を始めた初期の頃に歩いたときは、裂石から登り、丸川峠までの壮大なグルリップだったが、今回は上日川峠まで車を乗り入れ、小さなグルリップとした。
2回目だしね。
前回は眺望が無かったが、今回はそのリベンジを期待。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩は、白四角と山頂だ。
【所要時間】
場所 |
上日川峠 |
福ちゃん荘 |
大菩薩峠 |
雷岩 |
大菩薩嶺 |
雷岩 |
福ちゃん荘 |
上日川峠 |
計 |
累積標高差 |
|
標高(m) |
1,586 |
1,702 |
1,892 |
2,036 |
2,057 |
2,036 |
1,702 |
1,586 |
471 |
540 |
-540 |
区間距離(km) |
1.0 |
1.9 |
1.4 |
0.3 |
0.3 |
1.5 |
1.0 |
7.4 |
|||
累計距離(km) |
1.0 |
2.9 |
4.3 |
4.6 |
4.9 |
6.4 |
7.4 |
||||
着時刻 |
|
8:22 |
9:23 |
11:24 |
11:32 |
11:38 |
13:24 |
13:41 |
5:39 |
||
発時刻 |
8:02 |
8:43 |
10:41 |
11:25 |
11:33 |
12:55 |
13:25 |
|
|||
区間タイム |
0:20 |
0:40 |
0:43 |
0:07 |
0:05 |
0:29 |
0:16 |
2:40 |
|||
区間タイム小計 |
0:20 |
0:40 |
0:43 |
0:07 |
0:05 |
0:29 |
0:16 |
||||
所要時間累計 |
0:20 |
1:00 |
1:43 |
1:50 |
1:55 |
2:24 |
2:40 |
||||
標準タイム |
0:30 |
0:50 |
0:50 |
0:10 |
0:10 |
0:40 |
0:20 |
3:30 |
|||
標準タイム累計 |
0:30 |
1:20 |
2:10 |
2:20 |
2:30 |
3:10 |
3:30 |
||||
歩行速度(km/h) |
3.0 |
2.9 |
1.9 |
2.7 |
3.8 |
3.0 |
3.7 |
2.8 |
・標準タイムは、JTBパブリッシング社「日本百名山山歩きガイド」のタイムを採用。
・全区間、標準タイムより早かった。(ここはハイキングコースだからね)
・時間がタップリあったので、二カ所でマッタリ。それでも余裕って感じ。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でわかるように、なだらかな登り。下りは結構急だった。
【はじめに】
週末の天気は良さそうだ。
せっかくの五月晴れを有効に使うべきだろう。
1週間前のGWに、ヘヴィな二泊テント山行を楽しんだばかりなので、今回は軽いところに行く。
軽いといっても、それなりの山に行かないと、暑い季節になってきた。
やはり2,000m級の山に行きたいところだ。
お手軽な2,000m級といえば、大菩薩嶺にとどめを刺す。
アプローチ・コースともに最適である。
以前登った日本百名山No.70だ。
実は前回晴れてはいたが、雲に邪魔されて眺望が得られなかった。
美ヶ原に続き、またまたリベンジの山旅である。
最近こんなんばっか(^^;
軽いコースなので、朝立ちで充分。
八王子6時を目標に出れば、混雑にも巻き込まれずに、ちょうど良いぐらいだろう。
【これより本題】
4:00起きで、4:20出発。
GW直後ということもあり、車の量は明らかに少なかったが、外苑辺りから少しずつ車の量が多くなってくる。
それでも渋滞するほどではなく、八王子ICを出発したのは予定通り6:00ちょい過ぎだった。
久々に夏用タイヤでの遠征だが、さすがに転がり感が良い。
流行のエコタイヤなので、転がり抵抗が少ないのが実感できる。
その割には燃費が変わらなかったのは、その分スピードアップに費やされてしまったのかも・・・。
いずれにしても、コーナリングなど操縦性が若干変わるので、慣れるまでは気を遣って走った。
勝沼ICで高速を下り、R20を引き返す。
甲斐大和を過ぎた辺りで、左折して山道に入っていく。
竜門峡や嵯峨塩鉱泉を過ぎると、やがて上日川ダムを望む。
ダム湖を回り込むと、上日川峠(かみにっかわとうげ)である。
駐車場には既にたくさんの車が駐まっていた。
準備を済ませて出発。
ロッヂ長兵衛の横の車道をちょっと上ると、左側に地道の登山道が続いている。
車道といっても、一般車は進入禁止。
タクシーなら福ちゃん荘まで乗り入れが可能だ。
なだらかなアップダウンが続き、落ち葉がふかふかで、気持ちの良い道である。
木漏れ日がまぶしい。
この辺りはまだ新緑ではない。
枯れ木の山だ。
福ちゃん荘の風呂場の裏に出た。
前回は車道を歩いてしまったので、表からだったようだ。
ベンチで休憩したら、林道風の道を進む。
右手のトイレ、以前はなかったと思うが・・・。
富士見平からの富士山。
ちょっと薄いが、前回は見えなかったのだから大きな進歩だ。
一旦下って、橋を渡る。
ここからようやく本格的に登りが始まる。
とはいえ、この道は大菩薩峠の小屋に荷揚げする車が通る道だ。
軽トラ四駆恐るべし。
うちの車は上りっこない。
高度を上げると、再び富士山。
この辺りは傾斜が緩み、休憩している人が大勢いた。
ちょっとの登りで、介山荘の裏手に出る。
大菩薩峠である。
あっけなく着いてしまった。
素晴らしい天気だ。
やはり山はこうでなくっちゃね。
稜線なので、風が強く寒い位だ。
上にソフトシェルを着込んで風を防ぐ。
ちょっと早いが、ここで昼食休憩。
素晴らしい景色を眺めながら、暖かいカップ麺がまいう〜。
北北東には、雲取山が近い。
北東の奥多摩の山々。
以前登った鷹ノ巣山や本仁田山も見えていたようだ。
西には南アルプス。ちょっと薄いのが残念だ。(これでもかなり補正して見えるようになった)
白峰三山と仙丈ヶ岳が白いのでわかるという感じだ。
白峰三山・仙丈ヶ岳アップ。
鳳凰山はほとんど雪がないようだ。
進行方向には、親不知ノ頭。
右側には、妙見ノ頭。
南南西には富士山。
風が強くて目を開けていられないので、ゴーグルの出番だ。
(あまり出番がないので、ここで役に立って良かった)
親不知ノ頭を越えて一旦下ると、賽ノ河原とよばれる平坦地。
ここが昔の大菩薩峠らしい。
避難小屋があった。
中に入ってみると、窓がスライド式格子状で、すきま風ピューピュー。
積雪期にここで泊まっている人もいるようだが、気密が悪いからかなり寒そうだ。
雷岩を越えると、分岐が広場になっている。
帰りはここから下るので、通過して山頂を目指す。
これが雷岩。
広場側から振り返ったところ。
大菩薩嶺2,057m到着。
ここは眺望がないのが欠点だ。
雷岩広場に戻って、大休止。
富士山を眺めながらマッタリ。
ここは風をよけているので、ポカポカひなたぼっこ。
うとうと眠って気持ちいい。
帰りは唐松尾根を下る。
いきなり急降下だ。
福ちゃん荘は通過。
そこから先は朝と同じ道だ。
上日川峠まで一気だ。
ロッヂ長兵衛まで戻ってきた。
次は温泉だ。
期待の裂石温泉・雲峰荘に行ったら、日帰り入浴は13時までということでアウト。
今日は宿泊客が多いため、早く終わってしまったようだ。
残念。
塩山に向かう途中の岩間温泉によってみたら、こちらは休館。
これまた残念。
更に下流の塩山温泉に行った。
温泉街の中で最も古そうな建物の廣友館に決定。
汗を流し、ヌルヌル感の強い温泉で美肌!!!
夕食は、いつもの天ざる。
さんざん走り回ってようやく見つけたそば処。
山梨は蕎麦というよりほうとうが多いからなぁ。
石和温泉の外れ・富士野屋夕亭という旅館でありつけた。
後で調べると結構高級な温泉旅館だった。
というわけで、山行は無事終了。
天気が良くて、なかなか満足度の高い山旅となった。
感謝!!!!!
筋肉痛 |
なし |
膝痛 |
なし |
靴擦れ |
なし(Lafumaを履いていた) |
【コスト】
用途 |
金額 |
アプローチ |
5,860 |
宿泊 |
0 |
飲食 |
2,316 |
その他 |
600 |
合計 |
8,776 |
蕎麦が結構高かった。それ以外はリーズナブル。
さぁ、次はどこに行こうか。。。
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