山行記録2011/10 塩見岳(しおみたけ) 【序章】
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【日程】 2011年10月8日(土)−10月9日(日)
【天気】 初日:晴れ後時々曇り、二日目:快晴(^^)
【メンバー】 Y.U、N.I
【概要】 「鳥倉林道ゲート−豊口山登山口−三伏峠−本谷山−塩見小屋(小屋泊)」
「塩見小屋−塩見岳(ピストン)−本谷山−三伏峠−豊口山登山口−鳥倉林道ゲート」
最高到達点標高3,052m、歩行距離25.5km、標高差1,398m、累積標高差+2,656m−2,656m
本谷山付近より塩見岳
【場所・概要】
山頂は長野・静岡県境にある。南アルプスのど真ん中。
北には仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・白峰三山、南には荒川三山・赤石岳。
当然南アルプスの山々の展望台として期待できるだけでなく、富士山や中央アルプス・北アルプスの眺望も期待できる。
【ルート】
鳥倉林道で高度を稼ぎ、最も短時間で登ることができる鳥倉ルート。
尤も、塩川ルートは現在閉鎖されているので、実質的にはこのルートしかない。
一般車通行止めのゲートから豊口山登山口までは林道歩きで平坦。(途中まで舗装されているし、最盛期は登山口までのバスもあるようだ)
※この地図は、Web閲覧サービス「電子国土ウォッちず9000」「日本高密10mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
ルートの断面図はこの通り。累積標高差は、2,600m近い!!!!!
【はじめに】
9/17−19と9/23−25に計画した塩見岳(日本百名山No.82)であるが、天候やメンバーの都合で延期となり、ようやく10月に入って実現の運びになった。
当初の計画では、三伏峠にてテントを張り、2泊3日の予定だった。
しかし、直前の10/2にWebで調べていたら、三伏峠小屋は9月いっぱいの営業で、水の入手が困難との情報を入手。
往復1時間で沢まで水を汲みに行かなければならないのでは、テント泊は厳しい。
一泊ならともかく、二泊では水の使用量も増える。
計画の変更を余儀なくされた。
ダメ元で塩見小屋に電話してみると、なんと予約が取れてしまった。
小さい小屋で定員が少なく、なかなか予約が取れないと聞いていたし、すし詰めも勘弁と思っていたので避けていたこともある。
ぎりぎりの時期に予約ができるのであれば、ひょっとして空いているのかも知れない。
ラッキー!!!
三伏峠は中途半端な位置にあるが、山頂近くの小屋に泊まることで、一泊二日の日程が組める。
小屋泊まりなら荷物も大幅に軽くなるので、一気に塩見小屋まで行けるだろう。
この日程の良いところは、早朝に山頂に立てる点。
眺望が期待できそうだ。
さて、10月初旬に北アルプス(3,000m級)や上信越の山々(2,000m級)では初冠雪が報道され、3,000m超の塩見岳も様子が気になるところだ。
山頂部は岩場なので、中途半端な積雪があると、なかなか厳しいことになる。
12本アイゼンやピッケルが必要と言われたら、今年は中止にするつもりで、現地に電話で確認してみると、なんと南アでは雪が降っていないとのこと。
杞憂に終わった。
これで心配がなくなったので、いよいよGoサインだ。
アプローチについては、塩川方面は崩落で通行止めになっているが、予定していた鳥倉林道は問題なさそうだ。
バス便のある塩川方面がダメなら、多少は空いているかも知れない。
そもそも筆者の持っているガイドブックでは塩川ルートが掲載されていたが、相棒は迷わず鳥倉ルートを選択していた。
近年はマイカーアプローチなら、標高差の少ないこちらがメジャーらしい。
天気の方だが、移動性高気圧に広く覆われ、全国的に晴天が期待できそうだ。
これで全ての条件をクリアし、待ちに待った塩見岳山行が実現した。
10/7(金)仕事を終えて速攻帰宅。
風呂と飯を済ませて出発する。
首都高の新宿線で若干混雑していたものの、前回の笠ヶ岳の時よりはマシだった。
八王子で相棒を拾って、中央道をひた走る。(こちらもまあまあ流れた)
当初は駒ヶ岳SAで仮眠する予定だったが、初日の行程が長くなったので、早朝の出発が望まれる。
(小屋を予約したときに、15時までに到着する計画を組んでくださいと言われていたしね)
夜の内に、鳥倉林道ゲートまで行っておくことにした。
松川ICで中央道を下り、真っ暗な一般道でダムのある山越え。
わかりにくい林道入り口も、NAVIは正しく案内してくれた。(標識も充実していた)
それでも最後は本当にこの道であってんの?って感じだったが、構わず進む。
とんでもないグニャグニャの細い林道だった。
「これは誰もいないかもね」なんて話しながら終点に辿り着くと、なんと駐車場はほぼ満車だった。
これには正直びっくりした。
本当に「あんたも好きねぇ」って感じで、感心するやらあきれるやら。
人のことは言えないけどね・・・。
結果的に夜のうちに来て正解だった。
なんとか空いたスペースに車を滑り込ませ、一安心。
ヘッデンをつけてトイレを済ませ、満天の星の中、シュラフに潜り込んで車中泊。
【総コスト】
用途 |
費用 |
アプローチ |
7,007 |
宿泊(一泊二食) |
8,000 |
食事 |
3,780 |
その他 |
1,300 |
計 |
20,087 |
今回は3人なので、アプローチコストが安く済んだ。
燃費が13.3km/Lとちょっと悪かった。
重くなったのと、鳥倉林道の登りでの燃費悪化か?
南アの小屋は北アよりも約1,000円安い。
確かに設備は劣るが、より運営が大変なのだから、もっと高くしても良いのでは?
それで人が来なくなることはないでしょう。
(初日:塩見小屋に続く)
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