山行記録2011/12 御前山(ごぜんやま) 【忘年山行】
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【日程】 2011年12月10日(土)−12月11日(日)
【天気】 初日:快晴、二日目:快晴(^^)
【メンバー】 Y.U、N.I
【概要】 「奥多摩駅−愛宕山−天地山−鋸山−鞘口山−御前山避難小屋(泊)」
「御前山避難小屋−御前山−惣岳山−サス沢山−小河内ダム」
最高到達点標高1,405m、歩行距離12.324km、標高差1,069m、累積標高差+1,529m−1,334m
忘年会会場 御前山避難小屋
【場所・概要】
奥多摩湖の南に聳える御前山。
奥多摩三山の一角を占める名山である。(残りの二つは大岳山・三頭山で既に登っている)
【ルート】
JR青梅線・奥多摩駅から歩き始め、鋸山経由で御前山に上り、小河内ダムに下りるルート。
登山口と下山口が違うので、バスを利用した。
初日が赤、二日目は青緑のルート。
※この地図は、Web閲覧サービス「電子国土ウォッちず9000」「日本高密10mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
【所要時間】
初日
場所 |
奥多摩駅 |
登山口 |
愛宕山 |
登計峠 |
休憩 |
鎖場 |
鋸山 |
大ダワ |
休憩 |
鞘口山 |
クロノ尾山 |
休憩 |
避難小屋 |
計 |
標高(m) |
336 |
331 |
507 |
474 |
659 |
730 |
1,109 |
994 |
1,101 |
1,142 |
1,171 |
1,270 |
1,304 |
973 |
区間距離(km) |
0.3 |
0.4 |
0.1 |
0.6 |
0.3 |
2.1 |
0.7 |
0.8 |
0.2 |
0.6 |
0.6 |
0.5 |
7.1 |
|
累計距離(km) |
0.3 |
0.7 |
0.9 |
1.5 |
1.8 |
3.9 |
4.5 |
5.3 |
5.5 |
6.1 |
6.7 |
7.1 |
||
着時刻 |
9:02 |
9:27 |
9:53 |
10:01 |
10:37 |
10:59 |
12:15 |
13:28 |
14:00 |
14:11 |
14:35 |
14:59 |
15:29 |
6:06 |
発時刻 |
9:23 |
9:27 |
9:58 |
10:01 |
10:42 |
10:59 |
13:10 |
13:28 |
14:05 |
14:11 |
14:35 |
15:04 |
- |
|
区間タイム |
0:04 |
0:26 |
0:03 |
0:36 |
0:17 |
1:16 |
0:18 |
0:32 |
0:06 |
0:24 |
0:24 |
0:25 |
4:51 |
|
区間タイム小計 |
0:30 |
2:12 |
2:09 |
|||||||||||
所要時間累計 |
0:04 |
0:30 |
0:33 |
1:09 |
1:26 |
2:42 |
3:00 |
3:32 |
3:38 |
4:02 |
4:26 |
4:51 |
||
標準タイム |
0:35 |
1:55 |
※1:30 |
4:00 |
||||||||||
標準タイム累計 |
0:35 |
2:30 |
4:00 |
|||||||||||
歩行速度(km/h) |
4.7 |
1.0 |
2.6 |
1.0 |
1.1 |
1.7 |
2.2 |
1.4 |
1.7 |
1.6 |
1.5 |
1.1 |
1.5 |
二日目
場所 |
避難小屋 |
御前山 |
惣岳山 |
休憩 |
アイゼン取り外し |
サス沢山 |
頂上広場 |
駐車場 |
計 |
標高(m) |
1,304 |
1,405 |
1,341 |
1,124 |
942 |
940 |
571 |
535 |
-870 |
区間距離(km) |
0.3 |
0.5 |
0.8 |
0.9 |
0.3 |
1.4 |
1.0 |
5.2 |
|
累計距離(km) |
0.3 |
0.9 |
1.6 |
2.5 |
2.8 |
4.2 |
5.2 |
||
着時刻 |
- |
8:16 |
8:33 |
9:00 |
9:25 |
9:40 |
10:14 |
10:40 |
2:35 |
発時刻 |
8:05 |
8:18 |
8:35 |
9:05 |
9:34 |
9:40 |
10:24 |
- |
|
区間タイム |
0:11 |
0:15 |
0:25 |
0:20 |
0:06 |
0:34 |
0:16 |
2:07 |
|
区間タイム小計 |
0:11 |
0:15 |
0:51 |
0:50 |
|||||
所要時間累計 |
0:11 |
0:26 |
0:51 |
1:11 |
1:17 |
1:51 |
2:07 |
||
標準タイム |
0:20 |
0:15 |
0:50 |
1:00 |
2:25 |
||||
標準タイム累計 |
0:20 |
0:35 |
1:25 |
2:25 |
|||||
歩行速度(km/h) |
1.9 |
2.2 |
1.8 |
2.6 |
3.1 |
2.4 |
3.8 |
2.5 |
・標準タイムは、山と渓谷社「東京周辺の山」のタイムを採用。
※は鋸山−大ダワ間・大ダワ-避難小屋間の記載がないため、推定時間である。
・登り区間については、大幅にタイムオーバー。
理由は二つ考えられる。
・標準タイムは、軽装を前提としていて、泊まり装備を考慮していない。(奥多摩だからね)
・標準タイムは、無雪期のタイムなので、積雪の影響が出た。
(北斜面は700m位から積雪。大ダワから先は、午後になって雪が緩み、滑って難儀した・・・アイゼン付けなかったのも影響)
・下りは、一ヶ所オーバーしているが、誤差の範囲。
奥多摩湖側の西斜面は積雪量が少なく、概ね1,000m以上が積雪帯。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
ルートの断面図はこの通り。
【はじめに】
早いもので、もう師走である。
下界の喧噪から脱出し、今年も忘年会をやろうということになった。
メンバーは、雲の平・塩見岳のメンバーだ。
もう一名飛び入り参加という話もあったが、そちらは残念ながらキャンセル。
いつものメンバーと相成った。
今回は山の上での宴会プランである。(避難小屋で宴会&宿泊)
当初、雲取山という案もあったが、寒波到来で奥多摩の山も白くなった。
2,000m級は寒かろうということで(もちろん積雪で時間がかかるということもあり)、やや低め且つ未踏峰の御前山に白羽の矢を立てた。
ルートは南面からと北面からが考えられるが、駐車スペースに余裕があり、バス便の便利な奥多摩湖側からとした。
北面ルートの方が若干楽そうというのも大きい。
天気の方だが、移動性高気圧に広く覆われ、全国的に晴天が期待できそうだ。
下界の最低気温は−1〜3℃程度の予報なので、小屋付近は−7〜9℃くらいか?
新調したシュラフが活躍してくれるだろう。
それとあったか装備満載で行くことにする。
おかげで、雲の平並みの荷物の量だ。
水場はあるはずだが、飲用不適なのと、冬場で涸れている恐れもある。
水は2.5L+0.5Lで3kg持参する。
+宴会用のワインがある。
全体では、テントがない分、着るものが増えた感じ。
それでもザックの重量は夏より−5kgの16kgだった。
近場だし、そんなに早く出発する必要はない。
4:30起床、5:00前出発で計画する。
Y.U宅7:00の予定である。
【これより本題】
予定通り起床し、朝食を摂って出発。
高速は昨年の忘年山行の時より明らかに空いていて、渋滞はなかった。
石川PAで時間をつぶし、7:00にY.U宅のチャイムを鳴らした。
のんびり奥多摩に向かって走らせていく。
スタッドレスに履き替えてきたので、路面凍結注意の看板もさほど気にならない。
約1時間で奥多摩湖に到着。
駐車場に車を止め、バスの時間待ち。
8:49発のバスで奥多摩駅に向かう。
バス停がやたらたくさんあるが、ほとんど通過するので、意外に早く9:05には奥多摩駅に着いた。
9:09着の電車でN.Iが合流し、いよいよ出発。
登山口にあった案内図。
今回のルートがよくわかる。
しばらく行くと、階段が登場。
なんじゃ、この一直線の階段は!!!!
だるそ〜。
まぁ雪が積もっていなくて良かった。
これが愛宕山(あたごやま)山頂に建つ五重塔。
いや〜階段きつかったっす・・・。
ザックをおろし、タバコがまいう〜。
裏側に回り、ちょっと下ると登計峠(とけとうげ)。
こちらが神社の表玄関か?
ここまで車で来ることが出来るようだ。
すぐに雪が出てくるが、道にはまだ雪はない。
休憩を挟んで高度を稼いでいくと、眺望が開けた地点に出た。
遠くの白っぽい山は、大菩薩嶺だ。
2,000m級だけあって、結構雪が積もっているようだ。
こちらは六ツ石山。うっすらと雪が着いている。
雲取山は影に隠れているのか?ここからは見えなかった。
六ツ石山の右側には、遠くに白い山が見える。酉谷山というらしい。知らない山だ。
雲取山から続く稜線上の山で、東京・埼玉県境にあるようだ。
途中の休憩の際、筆者のあまりの遅さに、Y.Uがワインを引き取ってくれた。
重いとからきしダメなのである。
だんだん岩場になってきて、はしごや鎖が出てくる。
露出した木の根のおかげで、急登も登りやすい。
鎖場コースと巻き道の分岐。
雪があるので、巻き道を選択。
結構垂直の岩登りがあるらしい。
やせ尾根を登る。
雪が増えてくる。
鋸山(のこぎりやま)山頂1,109m到着。
腹が減ったので、ここで昼食。
メニューは、豪華鍋焼きうどんだ。
Y.Uが持ってきてくれた卵と葱を追加して、まいう〜。
ちなみに気温は0℃である。
手がかじかんで、箸がうまく使えん。
一旦下ると、大岳山からの道と合流。
右折して、御前山方面に向かう。
南側斜面に付けられた道を、なだらかに下る。
途中、鋸山の巻き道と合流し、更にだらだらと下って行く。
(標識の後にある)階段を下ると、大ダワに出る。
舗装された鋸山林道を横切って進む。
実は林道を使えば、ここまで車でも来られるわけだ。
但し、道は冠雪していた。
だらだらとした登りが続く。
尾根の北側に道が付けられており、日当たりが悪いので雪が多い。
午後になって若干雪が溶けかかっているのか、滑って思うように進まない。
特に急登になると、かなり歩きにくいし、変なところに力が入って、疲れ倍増。
鞘口山(さいぐちやま)山頂1,142m。
壊れたベンチの上に雪が積もっていた。
眺望がなく、先ほど休んだばかりなので通過。
木々の間から見え隠れするのは、鷹ノ巣山か?
すぐにクロノ尾山山頂。
このピークは地図やガイドブックには載っていない。
標識に手書きで追記されたもので、ほんまかいなって感じ。
だが、ピークであることには違いない。
更に登りは続く。
疲れてきたな。
やはり荷物が重い。
日当たりがいいところに来ると暖かい。
一服してGo!
一旦下ってだらだらと登ると、左に宮ヶ谷方面の道を分けて進む。
更に御前山への登りを分けて右に行くと、きれいな避難小屋が見えてくる。
ガラスサッシのロッジ風の小屋だ。
早速中に入ると、なんと超満員。
既に2パーティが宴会中。
何とか場所を確保し、まずはポップコーンを作る。
これはなかなかいいかも。
寒くなってきたので、着ぶくれる。
足にはホッカイロを入れて完璧。
夕方になったら、芋煮会スタート。
Y.U曰く、山形風なんだとか。
ワインで祝杯をあげ、ご満悦のN.I。
これが芋煮である。
なかなか美味かったし、暖まる。
宴会風景。
狭い小屋は満員である。
でも大勢いて火を使っているから暖かい。
3人だけだったら、きっとメチャクチャ寒かっただろう。
外は昼間でも0℃だったのだから・・・。
皆さん、寝るのが早い。
20時頃には、半分位寝ていた。
まぁ、明るい内から飲んでいるのだから、仕方ないかもね。
筆者も酔っ払って眠くなってきた。
さっさとシュラフに潜り込む。
初めのうち、小屋中央側を頭にして寝ていたら、足下の危ない人達がトイレに行くときに、さんざん頭を蹴られたので、向きを変えて爆睡。
実はこの夜は皆既月食の日だったのだが、到底そんな時間まで起きていられる人はいなかっただろう。
もちろん、一旦寝てしまったら、目が覚めるはずもなく、筆者も見逃してしまったのである。
翌朝は、6時頃から食事をし始めるパーティがいてうるさいのなんの。
さすがに目が覚めた。
暖かかったので、夜中に目が覚めることはなかった。
新しいシュラフの効果は条件が違いすぎてよくわからん。
やはりテント泊で確かめるしかあるまい。
今日はほぼ下るだけなので、時間に余裕がある。
ノンビリ支度して、朝食は鮭雑炊である。
またまた卵を入れた本格雑炊がまいう〜。
撤収準備をし、小屋の掃除を済ませる。
外に出てみると、大岳山がきれいに見えていた。
日が当たって意外に暖かい朝だ。
軽アイゼンを着けて、さぁ、出発。
昨日の分岐まで引き返し、御前山への登りに取りかかる。
あっという間に、御前山(ごぜんやま)山頂1,405mに到着。
ちょっと木が邪魔だけど、雲取山が見えた。
雲取山は意外に雪が少なく見える。飛龍山の方が多そうだ。
北に広がる奥多摩の山々。
丹沢や富士山は、木が邪魔でよく見えなかった。
さっさと出発する。
山頂近くには、富士山がよく見えるベンチがあるとガイドブックに書いてあったのだが、木が生長したのかイマイチの眺望だった。
ここもパス。
一旦下って登り返すと、惣岳山(そうがくさん)山頂1,341m。
こちらも眺望はイマイチ。
急な斜面を下って行く。
アイゼンないと厳しいかも・・・。
木々の間から富士山。
大勢の人が登ってきて、上部の雪の様子を聞かれた。
アイゼンを着けているのを見て気になったのだろう。
だいぶ下まで下りて、ようやくアイゼンを外す。
サス沢山より奥多摩湖。独特の色だ。
この後の下りが悪路だった。
確かに地図上でも急なのはわかっていたが、ずるずる滑って足場が良くないので神経を使う。
久々に膝がちょっと痛かった。
頂上広場で一休み。
下りなのに汗をかいた。
その後は観光客が歩くような所。
展望園地は省略した。
長い小河内ダムを渡って、駐車場に到着。
山行は終わりを告げる。
今まで歩いてきた山を見上げて、川からの距離が近いことを実感。
急なわけだ。
御前山山頂は惣岳山に隠れて、おそらく見えていないだろう。
御前山は、南の檜原村側(浅間嶺など)から見た方が雄大で形がよいと思う。
次は温泉だ。
丹波山村の「のめこい湯」も候補に入れていたが、疲れたので近場且つ帰り道にある「もえぎの湯」にした。
ここは以前雲取山の帰りなどに行ったことがある。
AMなので空いているかと思ったら、結構混雑していた。
(整理券を配るほどではなかったが)
ついでに昼食も食べる。
豚角煮丼で満腹となった。
というわけで、全イベントは終了。
N.Iを奥多摩駅に送った後は、昨日の道を引き返す。
Y.Uを家に送り届けて帰路につく。
渋滞は全くなく、15時前には家にいた。
こうでなくっちゃね。
筋肉痛 |
今回も腿筋肉痛になり12/13まで続いた。荷物が重いと筋力を使うし、傾斜もきつかった。 |
膝痛 |
なし(下山中痛かったが下界に着いたときには治っていた) |
靴擦れ |
なし(今回もLafuma) |
虫さされ |
なし(冬場は虫がいなくていい) |
【総コスト】
用途 |
費用 |
アプローチ |
4,345 |
宿泊 |
0 |
食事 |
2,555 |
その他 |
750 |
計 |
7,650 |
今回は現地集合のメンバーもいて、実質アプローチは全額負担。
精算忘れのワイン代を入れてちょうどとんとんか?
燃費は15.3km/Lとなかなか良かった。
やはり八王子から先は一般道なので、安上がりである。
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