山行記録201201 飯盛山 (めしもりやま

 

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【日程】        2012年1月28日()

【天気】       

【メンバー】  N.I

【概要】        獅子岩−平沢山−飯盛山−獅子岩

最高到達点標高1,653m、歩行距離4.1km、標高差190m、累積標高差+306m−306m

歩行時間1:47、所要時間2:44

 

飯盛山山頂より奥秩父

説明: 120128-130328奥秩父

 

【場所】

八ヶ岳東部の高原地帯。清里高原の東にこぢんまりとした丘のような盛り上がりがある。

行ってみてわかったのだが、鉄道最高地点の野辺山側(北側)からのアプローチがわかりやすい。

位置から想像できるように、八ヶ岳展望台として期待できる。


大きな地図で見る

 

 

 

【ルート】

いろいろなルートがあるようだが、獅子岩に大きな無料駐車場があり、便利だ。

ほぼピストンなのだが、帰りは平沢山ピークを巻いた。

説明: 飯盛山ルート地図10

※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。

以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂だ。

 

【所要時間】

場所

獅子岩

平沢山

飯盛山

獅子岩

標高(m)

1,453

1,653

1,643

1,453

190

区間距離(km)

1.4

0.7

2.0

4.0

累計距離(km)

1.4

2.0

4.0

着時刻

10:30

11:48

12:15

13:44

2:44

発時刻

11:00

11:57

13:03

14:05

区間タイム

0:48

0:18

0:41

1:47

区間タイム小計

0:48

0:18

0:41

所要時間累計

0:48

1:06

1:47

標準タイム

1:00

0:20

0:50

2:10

標準タイム累計

1:00

1:20

2:10

歩行速度(km/h)

1.7

2.2

2.9

2.3

・標準タイムは、推定値

公式のタイムは発見できなかったが、 夏道で往復2時間という記述が散見された。

まあ、雪道のタイムとしてみれば良い線だろう。

・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字

 

説明: 飯盛山ルート断面図_目盛固定時間補正

最も傾斜のきつかったところは、平沢山の下り辺りか。断面図で見ると誤差の範囲である。

スノーシューで行くには、ちょうど良いかも。

清里観光振興会のコースガイドには、「少しハードなスノーシューを体験したい方にもお勧め」という記述があった。

 

【はじめに】

1月も早末である。

初山行が出来ずに月末を迎えてしまった。

相棒とスケジュールが合わなかったこともあるが、関東地方で積雪があったり、天候に恵まれなかったこともある。

強い寒気が抜け、何とか天候が回復しそうな土曜日のラストチャンスに山行を実現した。

 

とはいえ、冬型の気圧配置が緩んだわけではない。

北西風が強いと八ヶ岳に雲がかかってしまうのが気がかりではある。

前述のように飯盛山の最大の価値は八ヶ岳展望台なのだから・・・。

移動性高気圧に覆われれば完璧だが、冬型の場合は行ってみないとわからない。

 

アプローチの凍結も懸念されるので、ゆっくり目に行くことにする。

 

ところで、今回は買ったばかりのスノーシューと登山靴のデビューでもある。

景色も楽しみだが、こちらも楽しみなのである。

 

【これより本題】

起床は5:30。

八王子8:00。

八王子にはまだ先日降った雪がかなり残っていた。

ところが、山梨に入ると全くと言って良いほど雪がない。

南岸低気圧の場合、関東にしか雪が降らないのだとあらためて実感した。

南アルプスの雪も明らかに少ない。

 

長坂ICで高速を下りても同様である。

ちょっと拍子抜けという感じ。

R141を北上して高度を上げると、さすがに銀世界になってきた。

と言っても幹線はほぼ雪なし。

雪がチラホラ舞っている。

どうやら八ヶ岳にかかった雲が雪雲で、そこから風に乗って飛んでくるらしい。

まずいなぁ。

清里10:00。

 

目指す獅子岩はナビには載っていない。

適当に設定しておき、あとは標識頼りという感じできたのだが、標識が出ていないのだ。

一旦通り過ぎて引き返し、清里付近から平沢方面をうろうろ。

結局わからずに、野辺山まで行って、スキー場を目指して進むと、ようやく標識が出ていた。

 

 

説明: 120128-105852獅子岩駐車場

 

 

 

 

 

 

圧雪路を登り、ようやく獅子岩駐車場に到着。

駐車場は雪で真っ白。

既に数台の車が駐まっていた。

売店とトイレは冬季閉鎖中。

事前に済ませておく必要がある。

 

 

 

 

 

 

説明: 120128-105857八ヶ岳

 

 

 

 

外気温は車載温度計で−7℃。

2度位高めに出ることが多いので、実際は−9℃位か。

日が当たっているところでは、それほど寒くはなかった。

 

さて、天気は良いのだが、肝心の八ヶ岳が見えないではないか。

北西風が八ヶ岳にぶつかり上昇気流で雲が出来ているようだ。

風が弱まらないと雲が取れないかも知れない。

 

 

 

 

 

 

説明: 120128-110019ハイキングマップ

 

 

 

 

 

 

ここ平沢峠は分水嶺になっているらしい。

ハイキングマップで事前の想定との違いがないか確認する。

どうやら地図に載っていない道がたくさんあるようだ。

平沢山は帰りに巻くことにする。

やっと出発。もう11時だ。

 

 

 

 

 

 

踏み跡が明瞭で、道に不安はない。

スノーシューで快適なスノートレッキング開始。

登山道は圧雪になっているので、スノーシューがなくても支障はない。

軽アイゼンで充分だろう。

緩やかな登りだが、すぐに暑くなってダウンを脱ぐ。

説明: 120128-110413登山道

 

日が当たって気持ちいい。

左側(北)からの風が冷たく、毛糸の帽子を被っていても耳が痛くなる位。

体の中はポカポカだが、外に出ているところは激寒。

積雪は多いところで数十cm位か。

説明: 120128-113113明るい斜面

 

高度を上げ開けてくると、北東に御座山(おぐらさん)が見えてきた。

説明: 120128-113854北東_御座山

下界も一面雪化粧している。

説明: 120128-113854北東_御座山_カシバード

 

 

説明: 120128-114820平沢山山頂1653m

 

 

 

 

 

 

 

巻き道との分岐を分け、直進して登り詰めると、平沢山山頂1,653mに出る。

雪の上に三角点が顔を出している。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 120128-114847ミニ雪だるま

 

 

 

 

 

 

 

ミニ雪だるまがかわいらしい。

せっかくスノーシューを履いてきたので、新雪の上を歩き回って楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

富士山がうっすらと見えた。

説明: 120128-114915富士山

金ヶ岳の後に茅ヶ岳があるが、山頂が見えていないらしく表示されていない。

説明: 120128-114915富士山_カシバード

 

これから行く飯盛山。山頂に人が居るのが見える。

説明: 120128-114921飯盛山・富士山

 

奥秩父を見ながら出発。

説明: 120128-115706奥秩父

小川山〜金峰山が奥秩父。金峰山はだいぶ雪が着いている。

説明: 120128-130328奥秩父_カシバード

 

 

説明: 120128-120938ふかふかの雪

 

 

 

 

 

 

下りが急でヤバかった。

南面で日当たりが良いためか、所々土が出ていた

もともと急な斜面で雪が少ないのだろう。

 

飯盛山との鞍部に下ると、ふかふかの雪が気持ちよさそう〜。

 

 

 

 

 

 

説明: 120128-120942分岐は直進

 

 

 

 

 

 

 

 

分岐は直進。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとの登りで、飯盛山(めしもりやま)山頂1,643mに到着。

標識のところだけ雪が着いていない。

風で飛ばされたのかも知れない。

足下のスノーシューがわかるかな?

説明: 120128-121701飯盛山山頂1643mにて

 

 

残念ながら、八ヶ岳の雲は取れなかった。

説明: 120128-121750八ヶ岳

こんな感じで見えたはずなのだが・・・。心眼で見る。

説明: 120128-121750八ヶ岳_カシバード

 

南アルプス

説明: 120128-121959南ア

苺平〜地蔵岳鳳凰山

説明: 120128-121959南ア_カシバード

 

北岳アップ。さすがに真っ白だ。

説明: 120128-122051北岳

間ノ岳はわからなかったが、地蔵岳のオベリスクははっきり視認できた。

説明: 120128-122051北西_北岳_カシバード

 

甲斐駒ヶ岳アップ。

説明: 120128-122100甲斐駒

摩利支天がはっきりわかる。

説明: 120128-122100北西_甲斐駒_カシバード

 

金峰山の五丈石が視認できた。

説明: 120128-122112金峰山

 

説明: 120128-122112東南東_金峰山_カシバード

 

 

山頂は風が強くて寒い。

風を避けられる場所に移動し、お湯を沸かしてカップ麺を食べる。

素晴らしい景色を眺めながら、暖かい麺がまいう〜。

 

下山する前にもう一度南アルプスを目に焼き付ける。

説明: 120128-130323南ア

 

下りは、平沢山を巻いて、稜線北側の道に出る。

南斜面と違って雪が深い。

説明: 120128-132106雪道

 

 

説明: 120128-134213獅子岩駐車場

 

 

 

 

 

獅子岩駐車場に戻ると、ほとんどの車はもう帰った後で、愛車がぽつんと残されていた。

駐車場は17時に閉鎖されるが、まだ時間に余裕はあるのに・・・。

例によって、一番最後まで山頂にいたことになる。

 

八ヶ岳は相変わらず雲の中。

今日はそういう日だったようだ。

 

 

 

 

 

 

わざわざ登らなくても、こちらからでも、南アルプスが見える。

もちろん、満足度は全く違うのであるが・・・。

説明: 120128-134325道路

 

八ヶ岳の眺望。さっきより少しだけ見えてきたような・・・。

説明: 120128-134810八ヶ岳

 

甲斐駒ヶ岳アップ。

説明: 120128-134843甲斐駒

 

北岳アップ。

説明: 120128-134850北岳

間ノ岳もはっきり見えていた。こちらはだいぶ雲が取れたようだ。

説明: 120128-134850北岳_カシバード

 

次は温泉だ。

甲斐大泉温泉「パノラマの湯」富士山を見ながらマッタリ。

説明: 120128-144143富士山が見える

 

 

というわけで、お手軽山行は幕を閉じる。

晴れてはいたのだが、八ヶ岳が見えなかったのは残念だった。

とりあえず無事に感謝!!!

 

新調の登山靴は快適。

ただ、スノーシューを履いていたので、その真価は不明である。

スノーシューなしのところで試してみたい。

とりあえず今回は最初から雪の上だったし、スノーシューのおかげもあって全く汚れなかった。

新品同様のままである。

 

スノーシューの方は、今回のコースでは、あまりメリットが感じられなかった。

というのも、圧雪路ではただのでかいアイゼンという感じになってしまう。

しかも、登り斜面では多少の滑りがあり、アイゼンほどの効き目はなさそうだ。

といって、ふかふかの平地でも意外に沈み込みがあるのだ。

 

表面は締まっているが、足を乗せると踏み抜いてしまうというような局面で、最も効果があるような気がする。

(以前踏み抜きで敗退した甲武信岳みたいなところでは威力を発揮するか?)

また、道が狭いところでは、ぶつかって歩きにくいということもある。

やはりだだっ広い雪原が最も似合うフィールドであろう。

 

まだ一回しか使っていないので、結論を出すのは尚早かも知れない。

他のところで試してみる必要がありそうだ。

 

さて、帰りであるが、高速の渋滞もなく、さっさと帰ることが出来た。

やはり近場は楽である。

 

筋肉痛

なし

靴擦れ

なし(SCARPA

関節痛

なし

 

 

【コスト】

費目

料金

アプローチ

7,173

宿泊

食事

1,612

その他

700

 9,485

 

首都高値上げが響き、アプローチが意外に高かった。

今まで最安で片道500円のところが常時900円なのだから、8割増しである。

1,000円高速もなくなったし、今後どうなることやら。

ちなみに燃費は14.2km/Lとそこそこ。

 

 

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