山行記録 道志山塊 御正体山 (みしょうたいやま)
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【日程】 2012年4月1日(日)
【天気】 晴れ
【メンバー】 単独
【概要】 「道坂トンネル−ガンギ沢ノ頭−岩下ノ丸−牧ノ沢山−御正体山(ピストン)」
最高到達点標高1,682m、歩行距離11.0km、標高差662m、累積標高差+1,096m−1,096m
歩行時間5:23、所要時間6:40
御正体山山頂
【場所】
山梨県南東部にあり、河口湖と丹沢(神奈川県)の間に位置する。
場所的には富士山展望台を期待したいところだが、標高が高い割には山頂部が木に覆われていて、眺望がないのが玉に瑕。
【ルート】
いろいろなルートがあるが、ポピュラーな池ノ平ルートはアプローチの林道が閉鎖中でダメ。
細野三輪神社ルートは、アプローチの林道が未舗装で4駆向きということと、工事中ということもありパス。(幹線から歩く手はあるが・・・)
最短の白井平からのルートは情報が少ないのと、車を駐められるかどうか不明なのでパス。(後から調べたら、こちらも未舗装のようだ)
直近の山行情報が多い道坂トンネルからのピストンとした。こちらは幹線なので、アプローチも安心だ。
※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角(帰り)と岩下ノ丸・御正体山山頂だ。
【所要時間】
場所 |
道坂 トンネル |
ガンギ 沢ノ頭 |
岩下ノ丸 |
牧ノ沢山 |
白井平 分岐 |
御正体山 |
白井平 分岐 |
岩下ノ丸 |
ガンギ 沢ノ頭 |
道坂 トンネル |
計 |
標高(m) |
1,020 |
1,228 |
1,304 |
1,292 |
1,350 |
1,682 |
1,350 |
1,304 |
1,228 |
1,020 |
662 |
区間距離(km) |
1.0 |
1.2 |
1.5 |
0.9 |
1.0 |
1.0 |
2.3 |
1.2 |
1.0 |
11.0 |
|
累計距離(km) |
1.0 |
2.2 |
3.6 |
4.5 |
5.5 |
6.5 |
8.8 |
10.0 |
11.0 |
||
着時刻 |
7:30 |
8:21 |
8:53 |
9:22 |
9:56 |
10:52 |
12:24 |
13:34 |
14:09 |
14:30 |
6:40 |
発時刻 |
7:50 |
8:21 |
8:59 |
9:22 |
9:56 |
11:51 |
12:30 |
13:40 |
14:09 |
14:50 |
|
区間タイム |
0:31 |
0:32 |
0:23 |
0:43 |
0:47 |
0:33 |
1:04 |
0:29 |
0:21 |
5:23 |
|
区間タイム小計 |
1:03 |
1:06 |
0:47 |
0:33 |
1:04 |
0:50 |
|||||
所要時間累計 |
0:31 |
1:03 |
1:26 |
2:09 |
2:56 |
3:29 |
4:33 |
5:02 |
5:23 |
||
標準タイム |
1:30 |
1:30 |
0:45 |
0:30 |
1:30 |
1:10 |
6:55 |
||||
標準タイム累計 |
1:30 |
3:00 |
3:45 |
4:15 |
5:45 |
6:55 |
|||||
歩行速度(km/h) |
1.9 |
2.3 |
3.8 |
1.2 |
1.2 |
1.8 |
2.2 |
2.5 |
2.7 |
2.0 |
・標準タイムは、山と高原の地図のタイムを採用。
・御正体山本体ピストンが、標準タイムオーバー。
カチカチに凍った圧雪がツルツルで手こずった。(アイゼンを蹴り込んでグリップを確保)
・その他の区間は快調なペース。(バテた割には早かった)
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でわかるように、御正体山本体への登りが急且つ長い。
稜線に上がってしまえば楽に見えるが、なかなかどうして細かいアップダウンに体力を奪われる。
牧ノ沢山を超えた辺りから雪が出てきて、御正体山本体は全面雪道だった。
【はじめに】
週末の天候不順が続き、なかなか山行のチャンスが訪れない。
3/24(土)がダメで翌日曜日は快晴だったがグダグダ停滞してしまった。
さらに3/31(土)には谷川岳スノーシューツアーを計画していたが、こちらも天候不順で延期。
前日の確認では、日曜日谷川岳は相変わらずダメだが、先週同様関東や山梨は晴れそうだ。
以前から気になっていた日本二百名山No147、山梨百名山でもある「御正体山」に狙いを定めた。
ちなみに天気図はこんな感じ。tenki.jp
問題は前日の強風がどう影響しているかだが、ニュースになるような被害は各地で出ていないので大丈夫だと踏んだ。
現地の様子であるが、3/12のヤマレコを見ると、かなり雪があったようだ。
3週間でどのくらい雪が減っているかだが、今年はなかなか春が来ないので、結構雪があるかも知れない。
念のため、軽アイゼンとスノーシューを両方持参することにした。
スノーシューがあれば踏み抜きでの敗退は回避できるだろう。(甲武信岳敗退で懲りたので・・・)
もう一つの不安は、3/11からの腰痛。
こちらはだいぶ回復してきたが、また悪化したら困るなぁ。
【これより本題】
起床は4:30。
準備をして5:00出発。
たまたま荷物を取りに来ていた長男を家まで送り(高井戸から近いがタイムロス)、大月で中央道から河口湖線へ。
快調に高速を走らせると、素晴らしい富士山が出迎えてくれる。
都留ICで高速を下り、県道24号線で道坂トンネルへ。
勾配がきつくヘアピンカーブが続く道だが、凍結や積雪もなく快調に走る。
3/12には駐車スペースに雪が積もっていたが、付近に全く雪はない。
道坂トンネル手前に駐車スペースがあったが、初志貫徹してトンネルの道志村側に車を駐める。
どちらにも車は1台も駐まっていない。(写真に写っている軽は山には無関係)
「今日はとうとう初めて誰にも会わない山行になってしまうかも」等と考えながら準備をする。
気温は車載温度計で3℃。実質0〜1℃位か。
日が当たって寒さは感じない。
軽が停まっている辺りに林道入り口があり、ゲートが閉鎖されていた。
人は通れるのでそのまま進むと、すぐに行き止まりになっていて、そこに登山口があった。
荒れた道だ。トンネル反対側の方がメジャーなルートなのかも知れない。
いきなりの急登で息が上がる。
道が不明瞭で、2回ほどルートを外れて直登したのでなおさらだ。
ようやく稜線に出た。
稜線も結構急だ。
気温が低いので、地面がカチカチになっている。(気温が上がるとぬかるむかも)
登り詰めた平坦なところがガンギ沢ノ頭で、三角点があった。
しばらくは平坦な道が続く。
左に道志川越の西丹沢を眺めながら、名無しの小ピークをいくつか越えて行く。
ちょっと雲が出ていて、丹沢方面の景色はイマイチだ。(よって写真掲載なし)
前方に見えてきた御正体山らしき雪が着いた山には雲がかかっている。
また外してしまったのか???
岩下ノ丸へは一旦下って登り返し。
結構登っているんですけど・・・(^^;
岩下ノ丸山頂1,292mに到着。
山頂広場は狭い。
ここで一服。タバコがうまい。
ついでにアミノバイタルでパワー補給。
後半の登りに備える。
岩下ノ丸を下ると再び平坦に。
雲が取れた御正体山が聳えている。
まだ結構遠いし、あんなに高いの?って感じ。
牧ノ沢山山頂1,292m。(別名:マエダレノ頭)
ここは明瞭なピークじゃないので、誰かが掛けた山頂名プレートがなければ気づくまい。
ここは通過する。
御正体山はますます高い。
体力持つかな?
ツルツルの圧雪登場。
ここで軽アイゼンを装着。
唯一の岩場。
アイゼンを着けたまま強行突破。(たいした岩場じゃないんだけどね)
この辺りからずっと雪になる。
白井平分岐を過ぎて急登になると、ツルツルで滑るところは、アイゼンの刃を氷に蹴り込むようにしてグリップさせて登る。(普通に歩いているだけでは、刃が食い込まない位堅く凍っている)
実は白井平分岐で休憩するつもりだったが、見落として通過してしまったようだ。
休憩なしで登りに入ってしまったので、疲れ倍増って感じ。
もたついている間に、後ろから一人来て、あっという間にぶち抜かれてしまった。
誰もいないかと思っていたが、好き者はやはりいるらしい・・・。
ヘロヘロになって、御正体山(みしょうたいやま)山頂1,682mに到着。
3時間弱かかっている。(こんな体たらくでもコースタイムよりは早かった)
結局登りの休憩は一回だけ。。。
山頂には6〜7人の団体と単独2名がいた。
団体さんは別ルート(白井平ルート)で入ったらしい。(2.5時間で来たと言うから早い)
抜いていった人は、道坂トンネルから2時間位で来たらしい。(超っ早!!!)
本人曰く「トレーニングのために来た」から速く歩いたとのこと。
3/12には祠の屋根まで雪に埋まっていたが、だいぶ融けたようだ。
おばちゃん達に席を譲ってもらい、カップ麺がまいう〜。
今日はカレー味だ。
食べている途中で団体さん達が下山し、静かになる。
足りないので、ソイジョイとお汁粉でパワー充填。
ポットに入れてきたお湯を使い切って軽くする。
皇太子登頂記念の看板。
この人、本当にいろいろなところに登っているなぁ。
どのルートを登ったんだろう。
食後、駅から歩いてきたという無線機を持ったおじさんが登場、話し込む。
二人っきりの静かな山頂でマッタリ。
凍結した道の下りも気を遣って時間がかかる。
白井平分岐で休憩し、岩場の先の凍結した圧雪を抜けたらアイゼンを取り外して軽くなる。
牧ノ沢山は気づかずに通過。
最後の難関は、岩下ノ丸への登り返しだ。
またまたヘロヘロになりつつ何とか登り切って休憩。
もう厳しい登りはない。
景色を楽しみながら、気持ちよく歩いて行く。
東には西丹沢の大室山が近い。
加入道山と重なっていたようだ。奥には丹沢最高峰の蛭ヶ岳が見えていた。
大室山・蛭ヶ岳・檜洞丸がクッキリ。
木が邪魔。
景色を堪能したら、ひたすら下山。
無事道坂トンネルに到着。
下りは2回の休憩と、少ない方だ。
結局、今日道坂ルートから入ったのは筆者を入れて3人だったようだ。
残りの2人はトンネル反対側かも知れない。
先に帰ってしまったのでどちらか不明のままだ。
いずれにしても、寂しい位に静かな尾根を堪能できた。
駐車スペースからは、東南東方向に鳥ノ胸山・畦ヶ丸が見えた。
蛭ヶ岳・檜洞丸は山影に入って見えなかった。
県道24号線は、峠を攻める道のようで、バイクがたくさん疾走していた。
そういえば、車のドリフトの跡もたくさん残っていたっけ。。
何はともあれ、装備を解いて開放感に浸る。
一服して温泉に向かう。
予め地図で目をつけていた道志の湯に向かう。
汗を流してサッパリした。
暖かくなってきたので、露天風呂も満喫できた。
というわけで、山行は幕を閉じる。
久しぶりに天気に恵まれ、素晴らしい景色を楽しんだ。
欲を言えば、この山域では富士山の眺望がないことが残念だった。
さて、行楽日和で渋滞がありそうなのでさっさと帰ることにする。
帰りは相模湖ICに出る。
山道をひた走る。
藤野への分岐を通り過ぎてしまい、津久井湖近くまで大回りして、無駄にガソリンを使ってしまった。
中央道はいきなり渋滞していたが、平均時速30km程度で流れ、小仏トンネルを通過。
八王子の先も渋滞で、調布までのろのろ。
その先は、箱崎以外は快適に流れた。
自宅到着は、19時過ぎとまあまあの時間。
やはり近場は楽である。
筋肉痛 |
太腿とふくらはぎ(翌々日まで) |
靴擦れ |
なし(SCARPA) |
関節痛 |
右膝外側が歩いているときから痛かったが、激痛はなかった |
腰痛 |
山に行ったら治ってしまった |
【コスト】
費目 |
料金 |
アプローチ |
7,657 |
宿泊 |
0 |
食事 |
1,076 |
その他 |
580 |
計 |
9,313 |
次はどこに行こうか。
雪の谷川岳・天神尾根かな。
週末の天候が良い事を願う。(天気予報を見ていると、まだ下界の水上辺りでも雪が降ることがある)
それとは別に、今シーズンもう一回位スノーシューを使いたい。
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