山行記録 大菩薩山嶺 甲州高尾山 (こうしゅうたかおさん)
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【日程】 2012年4月8日(日)
【天気】 快晴(^^)
【メンバー】 単独
【概要】 「勝沼ぶどう郷駅−大善寺−剣ヶ峰−甲州高尾山−東峰−甲斐御岳神社・展望台−大滝不動−林道途中」
最高到達点標高1,120m、歩行距離9.2km、標高差658m、累積標高差+979m−639m
歩行時間3:06、所要時間4:09
剣ヶ峰より富士山
【場所】
山梨県中心部にあり、大菩薩連嶺の南西端に位置する。
南に延びる主脈からちょっと外れた支稜と言って良いだろう。
場所的には富士山と南アルプスの展望台を期待したいところだ。
【ルート】
ガイドブックに載っていたJR駅を起点とするグルリップコース。
帰りの途中で、後ろから来た車に乗せてもらって、林道歩行を大幅削減。感謝!!
赤鎖線が車の通ったルート。青緑鎖線が歩く予定だったルート。2km位楽をしてしまった。
※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角と甲州高尾山山頂と大滝不動尊山門前だ。
【所要時間】
場所 |
勝沼 ぶどう郷駅 |
大善寺 |
芭蕉翁 甲斐塚 |
鉄塔 |
林道 |
剣ヶ峰 |
甲州 高尾山 |
東峰 |
大滝 不動尊 |
林道 途中 |
計 |
標高(m) |
482 |
462 |
482 |
726 |
1,041 |
1,092 |
1,106 |
1,120 |
943 |
822 |
658 |
区間距離(km) |
2.6 |
0.1 |
0.7 |
1.6 |
0.2 |
0.2 |
0.2 |
2.1 |
1.5 |
9.2 |
|
累計距離(km) |
2.6 |
2.8 |
3.4 |
5.1 |
5.2 |
5.4 |
5.6 |
7.7 |
9.2 |
||
着時刻 |
9:56 |
10:35 |
10:38 |
11:13 |
12:02 |
12:08 |
12:13 |
13:10 |
13:49 |
14:10 |
4:09 |
発時刻 |
10:01 |
10:35 |
10:43 |
11:13 |
12:03 |
12:10 |
13:04 |
13:10 |
13:53 |
|
|
区間タイム |
0:34 |
0:03 |
0:30 |
0:49 |
0:05 |
0:03 |
0:06 |
0:39 |
0:17 |
3:06 (2:49) |
|
区間タイム小計 |
0:34 |
1:22 |
0:08 |
0:45 |
0:17 |
||||||
所要時間累計 |
0:34 |
0:37 |
1:07 |
1:56 |
2:01 |
2:04 |
2:10 |
2:49 |
(3:06) |
||
標準タイム |
0:50 |
1:30 |
0:15 |
0:45 |
- |
3:20 |
|||||
標準タイム累計 |
0:50 |
2:20 |
2:35 |
3:20 |
- |
||||||
歩行速度(km/h) |
4.6 |
2.8 |
1.3 |
2.0 |
1.9 |
4.0 |
2.2 |
3.2 |
5.1 |
3.0 |
・標準タイムは、JTBパブリッシング「大人の遠足 関東の山Best100」のタイムを採用。
・登りは速く、下りは標準タイム通り。
但し、下りタイムは大滝不動尊を通りすぎた山門までのタイム。大滝不動尊到着までなら、5分早い。
・トータル30分以上早かったことになる。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でわかるように、鉄塔への登りがかなり急だ。
一旦平坦になるが、小ピークがあって結構下らされた。
林道手前と剣ヶ峰までも結構急だった。
【はじめに】
毎週土曜日になると雨が降る。
谷川岳方面は週末にならないうちに雨や雪が降って相変わらずダメだが、関東甲信も雨ではどうしようもない。
不思議と日曜日は晴れるようなので、2週続けて日曜日山行と決めた。
ちなみに天気図はこんな感じ。tenki.jp
コスト節約のため、電車で行けるところを物色し、バス利用なしで無理のない日程が組める甲州高尾山に狙いをつけた。
日本三百名山や山梨百名山にも入らない山ではあるが、ポイントは「南アルプスと富士山の眺望」が期待できる山だということだ。
【これより本題】
起床は6:00。
準備をして6:40出発。
バイクで駅まで行き、中央・総武線で新宿へ。
8:30新宿発の「あずさ7号」は勝沼ぶどう郷駅に臨時停車するので、特急料金を奮発した。
空いていたので、自由席にゆったり座って快適な旅だ。
9:56勝沼ぶどう郷駅到着。
出発を見送る。
ホームから鳳凰山・甲斐駒ヶ岳の素晴らしい眺望。
薬師岳・観音岳・地蔵岳が鳳凰三山。
白峰三山も美しい。
農鳥岳・間ノ岳・北岳が白峰三山。北岳手前の雪が少ない尾根は、鳳凰に続く長くつらい登りだ。
聖岳・赤石岳・悪沢岳まで続く南アルプスの重鎮達。
今年の夏は、千枚岳から悪沢岳(荒川三山)を経て小赤石岳から赤石岳を回る山旅を計画している。3,000m級の名峰揃いだ。
奥秩父が近い。
金峰山の残雪がかなり多い。やはり今年は雪が多かったようだ。
山に登らなくても素晴らしい景色なのだが、ここでグズグズしているわけにはいかない。
勝沼ぶどう郷駅を出発。
大善寺への標識を頼りに、葡萄畑の間の農道を進む。
素晴らしい景色を眺めながらノンビリ歩いて行く。
拡大するとこんな感じ。
南アルプス全貌だ。
葡萄畑一面に咲くのはレンゲ?
春らしいのどかな風景だ。
梅?
春爛漫!!
聖岳・赤石岳・悪沢岳アップ。本当に良いところだ。
アップダウンが激しいから、ここに行くとなると、きつそうだ。体力をつけておかないとやばそう。
白峰三山。何度見ても素晴らしい。ここの稜線散歩は楽しかった。
辻山は薬師岳に続く尾根と北岳の間にある。
鳳凰山・甲斐駒ヶ岳アップ。カッコ良い。また行きたくなる。
鳳凰三山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)の雪が多い。今年のGWにはかなり残っているかも。
農家のおじさんに挨拶したら、「この先は行き止まりだから、上の道に出ないとダメ」と教えてくれた。
挨拶もしてみるものである。
だまって通り過ぎたら、たぶん教えてくれなかっただろう。
これが世の中っていうものかも。
というわけで無事大善寺に到着。
R20に沿って進むと、すぐに登山口があった。
ここまではお散歩みたいなものである。
すぐに芭蕉翁甲斐塚があったので、横に陣取って休憩。
タバコがうまい。
ちょっとの登りで五所神社。
東屋があったので、こちらで休憩した方が良かったかも知れない。
景色もこちらの方が良い。
社の右奥に道が続いている。
間違えたかと思う位荒れた道だ。
急登をこなすと、ようやく先ほどから見えていた鉄塔に出た。
ここまですれ違ったのが二人。
意外に人が入っているのかも知れない。
道標に従い鉄塔の左を巻いて右に行くと、なだらかな道になる。
先に見えてきたのが甲州高尾山本体のようだ。
ここから見ると余裕って感じだが、なかなかどうして至るまでには厳しいアップダウンがあるのだ。
930ピークへの登り。
その先は下っているのがわかる。
ここから急な下りで、先に見えているあのピークに登り返すことになる。
この辺りで3名すれ違った。
アップダウンを繰り返し、ようやく林道に到達。
手前のきつい登りで団体さんとすれ違った。
おばちゃん達に「頑張って」と言われながら一踏ん張り。
南側に富士山の頭が見えた。手前の山が邪魔で裾野は見えない場所のようだ。
まだまだ登りは続く。
数分で剣ヶ峰(𡸴ヶ峰)1,092m。
ようやくピークを踏む。
富士山の雄姿を眺めてホッと一息。
一旦下って、すぐそこに見えている主峰の甲州高尾山を目指す。
登り返して、甲州高尾山1,106m山頂。
なんと、満員である。
山頂標識。
木が邪魔だが、何とか南アルプスの眺望が得られた。
その名の通り、白峰三山が美しい。
鳳凰・甲斐駒も何とか。
団体さんが去って静かになった山頂で、いつものカップ麺がまいう〜。
暖かいのであっという間にお湯が沸く。
季節の変化を感じずにはいられない。
隣にいた3人組のパーティに話しかけて山座同定。
おばちゃんにミカンをいただいた。感謝!! 美味しかった。
聖・赤石・悪沢を眺めながら、マッタリする。
下界の方が景色が良いっていうのもなんだかなぁ。
西に広がる南アルプス。先ほど通過した剣ヶ峰が見えている。
南南東には三ツ峠山が見えた。
まだ少し雪があるようだ。
真南に富士山。
手前で邪魔しているのは黒岳だった。
本日最高点の東峰が見えている。
南西には毛無山がうっすらと。
この辺りでは高い方か。
南東には笹子雁ヶ腹摺山。
中央に見えている山は、なかなか良い形なのだが名無しのようだ。少なくとも地図には載っていない。
1時間弱マッタリしたところで、出発する。
一旦下って軽く登り返すとすぐに東峰1,120m。
何もなく素っ気ない山頂だ。
先ほどの3人組が落ち葉に手こずっている所で追いつき、先行させてもらう。
林道近くまで下りてくると、すぐに分岐に出る
ここを左折して展望台方面へ。
大量の落ち葉に多少手こずるが快調に下って行く。
やがて林道に合流。
山頂であった二人組が「登り口がわからなかった」と言っていたところがここ。
標識があるし、わからないっていうことはないと思うが・・・。
確かに落ち葉で道が覆われてはいるが・・・。
結局その人達は林道で反対側まで迂回したらしい。
林道をちょっと行くと、甲斐御岳神社・展望台。
展望台からの景色はイマイチ。
林道から分かれ、地道で大滝不動尊へ。
滝の横にある奥宮?では祈祷の声がしていた。
急な階段状の岩場を下ると滝の前に出る。
滝壺の辺りは真っ白に凍結していて美しい。
アップするとこんな感じ。気温は高いので水が冷たいということなのだろう。
大滝不動尊本殿の右奥から下りていく。
階段の横にも滝が落ちていた。
見上げると、上下の滝を一望にできた。
山門横のベンチで休憩。
大滝不動尊の説明。
山門前に咲いていた花。
名前は不明。
ここから林道歩きとなる。
ここまで車で入る人も多いらしいが、実際後で乗せてもらうことになる車が駐まっている。
林道を進むと、左手に今日歩いた稜線が見えてくる。
左のピークが展望台、中央奥の稜線が甲州高尾山だ。
後ろから来た車を橋によって避けていたら、乗っていかないかと声を掛けられた。
林道歩きは退屈なので、もちろんありがたく乗せていただく。
静岡・牧ノ原から来たそうで、山の会山行の下見とのこと。
同郷の静岡県人同士ということで話が弾む。
先ほど途中ですれ違った人で、大善寺まで下ってから登り返してきたらしい。
めっちゃタフで早いんですけど・・・。
徒歩1時間ほどのコースなのだが、あっという間に駅に到着。
文明の利器は偉大である。
車のおかげで早い時間に帰れる。
ちょうど良いタイミングで14:47発「かいじ114号」に乗れた。
時間が早いせいもあり、自由席に座れたが、その後満席となった。
指定席は満席とアナウンスが流れたので、座れてラッキーだった。
というわけで、山行は幕を閉じる。
素晴らしい景色を楽しんだ。
低山ということでなめていたのだが、意外に登りがきつくて堪えた。
まぁコンスタントなペースで歩けたし、ほとんど休憩しないで登れたので、多少はトレーニングの効果が出てきたか?
それとも2週連続できたのが良かったのかも。
自宅到着は、17:30頃と早かった。
眠って帰れるし、やはり電車は楽である。
温泉に行けないのが難点ではあるが・・・。
筋肉痛 |
なし |
靴擦れ |
なし(SCARPA) |
関節痛 |
右膝が歩いているときから痛かったが、激痛はなかった。このところ膝痛が出ているのが気がかりだ。 |
腰痛 |
なし |
【コスト】
費目 |
料金 |
アプローチ |
6,380 |
宿泊 |
0 |
食事 |
482 |
その他 |
0 |
計 |
6,862 |
特急を使ってもこの程度だから、電車山行は安上がりだ。
次はどこに行こうか。
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