山行記録 道志山塊 鹿留山・杓子山 (ししどめやま・しゃくしやま)
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【日程】 2012年5月13日(日)
【天気】 快晴(^^)
【メンバー】 単独
【概要】 「内野コミュニティセンター−立ノ塚峠−鹿留山−子ノ神−杓子山−高座山−内野コミュニティセンター」
最高到達点標高1,640m、歩行距離11.5km、標高差659m、累積標高差+946m−946m
歩行時間4:22、所要時間5:26
杓子山山頂より山中湖・富士山
【場所】
富士山北東部にあり、今年登った御正体山(みしょうたいやま)から縦走可能な道志山塊の一部。
観光地の忍野八海(おしのはっかい)や山中湖が至近の位置にある。
場所的には富士山と南アルプスの展望台を期待したいところだ。
【ルート】
ガイドブックに載っていた内野を起点とするグルリップコースとほぼ同じ(ガイドブックではバス停起点)。
一般舗装路歩きがちょっと多いが、駐車場の関係と、グルリップの関係で致し方なし。
青緑のラインが予め作成したルート。
赤ラインはGPSログをKashmir3Dで展開したものである。
高座山からの下りは地図にないルートなので、適当に引っ張っていたのだが、実際のルートとはだいぶ違うのがわかる。
その他のところは、若干の差はあるが概ね重なっており、位置測定精度は高そうだ。
実用上問題ないと言えそう。
※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、立ノ塚峠・鹿留山山頂・杓子山山頂・高座山山頂だ。
【所要時間】
場所 |
内野CC |
登山口 |
立ノ塚峠 |
鹿留山 |
子ノ神 |
杓子山 |
不動湯 分岐 |
高座山 |
内野 八幡神社 |
内野CC |
計 |
標高(m) |
940 |
973 |
1,232 |
1,632 |
1,640 |
1,598 |
1,328 |
1,304 |
939 |
940 |
659 |
区間距離(km) |
1.2 |
2.6 |
1.8 |
0.3 |
1.0 |
0.8 |
1.2 |
1.6 |
1.0 |
11.5 |
|
累計距離(km) |
1.2 |
3.8 |
5.6 |
5.9 |
6.9 |
7.8 |
8.9 |
10.6 |
11.5 |
||
着時刻 |
|
8:05 |
8:43 |
9:54 |
10:10 |
10:35 |
11:37 |
12:11 |
12:59 |
13:12 |
5:26 |
発時刻 |
7:46 |
8:05 |
8:49 |
10:02 |
10:10 |
11:16 |
11:37 |
12:20 |
12:59 |
|
|
区間タイム |
0:19 |
0:38 |
1:05 |
0:08 |
0:25 |
0:21 |
0:34 |
0:39 |
0:13 |
4:22 |
|
区間タイム小計 |
0:19 |
0:38 |
1:05 |
0:33 |
0:21 |
0:34 |
0:39 |
0:13 |
|||
所要時間累計 |
0:19 |
0:57 |
2:02 |
2:10 |
2:35 |
2:56 |
3:30 |
4:09 |
4:22 |
||
標準タイム |
0:25 |
0:50 |
1:30 |
0:35 |
0:25 |
0:45 |
0:45 |
0:15 |
5:30 |
||
標準タイム累計 |
0:25 |
1:15 |
2:45 |
3:20 |
3:45 |
4:30 |
5:15 |
5:30 |
|||
歩行速度(km/h) |
3.8 |
4.1 |
1.7 |
2.6 |
2.4 |
2.4 |
2.1 |
2.5 |
4.4 |
2.6 |
・標準タイムは、JTBパブリッシング「大人の遠足 関東の山Best100」のタイムを採用。
・全区間とも標準タイムより早かった。
特に鹿留山までの急登区間が早い。
・全体的に標準タイムがゆっくり目なのかも知れない。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でわかるように、鹿留山手前の稜線への登りがかなり急だ。
高座山直下の下りも急降下であることがわかる。
【はじめに】
GWも終わり、普通の日々が戻ってきた。
不安定な天気が続いていたが、週末は晴れそうだ。
しかも「乾燥した」晴天との予報だ。
この時期意外に遠くが霞んで見えないことが多いが、湿度が低ければ眺望の期待大。
これだけ条件がそろえば、山に行かない手はないでしょう。
ちなみに天気図はこんな感じ。tenki.jp
さて、今回は連休中に入手したGPSを試したい。
いろいろ評価したい項目はあるが、
・地図に載っていないルートを通ること(GPSログの出番だ)
・一般道も歩く(徒歩ナビ機能のテスト)
という二点をポイントに、鹿留山・杓子山を選んだ。
杓子山は山梨百名山No24である。
場所柄、「南アルプスと富士山の眺望」が期待できそうだ。
GPSを山で使うに当たって、いろいろ準備が必要だ。
・地形図のダウンロード(SONYサイトよりPCへ)
・地形図をナビへ転送(これに3時間位かかった)
よく調べずに買ったメモリスティック4GBでは全国の地形図が収まりきれないことが判明。(他に使い道なし・・・とほほ)
行き先毎に毎回中身を入れ替えれば使えないこともないが、かなり面倒である。
やはり全国を入れておきたい。
そのためには16GB必要なようだったので、奮発して急遽32GBを調達。
余裕があれば、ガイドブック(これもWebからダウンロードできる)も入れられるので、容量が大きい方がいいのだ。
ただ、SDカードと違って、メモリスティックは高いのが難点。
安く売られている海外向けパッケージにした。
・PCアプリのKASHMIR3Dでルートを作成(これはいつもやっていたこと)し、GPSファイルに変換。
・変換したファイルをGPSに転送。(このデータもメモリスティックに入れる)
・GPSで変換したファイルを呼び出し。(これで地図上に作成したルートが表示される)
準備万端で寝たのだが、土曜日はなんと大寝坊。
にょーぼが起きるときに「あれっ、まだいるの?」的なこと(寝ぼけていたので正確ではない)を言ったのに反応して目が覚めたのだが、すぐにあきらめて寝直した。
結局目が覚めたのは昼過ぎだった(^^;
というわけで、日曜日にリベンジすることにした。
天気図を見る限り、日曜日の方が更に天気は期待できそうなので、結果オーライということにしておこうか・・・。
【これより本題】
起床は4:50。
ちょっと前まで暗い中出発していたのだが、すっかり明るい。
季節の移り変わりを実感。
軽い朝食を摂り、ガソリンを満タンにし、5:20頃出発。
連休明けのせいか、はたまた日曜早朝のせいか、道はガラガラで快調に進む。
中央道を快適に走っていると、富士山が目に飛び込んできた。(写真は府中付近で撮影)
予想通りなかなかの天気である。
大月から河口湖方面に分岐し、都留IC付近まで来ると、再び富士山が正面に見えてくる。
河口湖ICで高速を下り、観光地の忍野八海方面に向かう。
目的地の内野コミュニティセンターの場所がわからず通り過ぎてしまったが、ここでハンディGPSが活躍。
登山ルートを頼りに、無事到着した。(こんな使い方もあり?)
ここでも富士山がきれいに見えている。(塔のある建物は消防署。これを目印に行けば良さそう)
なんの標識も出ていないので、ハンディナビを頼りに進む。
ルート設定してきたので、便利である。
手で持って、見ながら歩く使い方だ。
節電モードのせいで、すぐに画面が消えてしまうのが煩わしいが仕方なかろう。
この辺りは道がわかりにくいので、ナビの威力炸裂。
実際、途中で抜いた二人組は、かなり迷ったらしい。
人に聞いても皆言うことが違うとぼやいていた。
民家の庭に咲く八重桜が美しい。
これから歩く稜線が見えている。
ここから見る限り丘のようなものだ。
となめていたのだが、実際に歩いてみると、なかなかどうして結構きついルートなのだった。
子ノ神(ねのかみ)の右にある峠に登り、稜線上を右から左へ縦走する。
鹿留山は子ノ神の奥にあって見えないようだ。
今回のルートでは、杓子山からの景色が期待である。
またまた八重桜。
さっきのやつより色が濃い。
振り返れば、素晴らしい富士山の眺め。
登らなくてもこれだもんなぁ。
ようやく登山口。
といっても何も書いてある訳じゃないし、舗装が途切れて地道の林道になっただけである。
しかも車の轍があるから登山道と呼べるのか?
徐々に高度を上げていくと、道は狭くなってくる。
といっても、オフロード四駆なら楽勝だろう。
1時間弱で立ノ塚峠(たちのづかとうげ)に到着。
なんと、ほんとに車が駐まっているではないか。
なんか割り切れないものを感じる。
車の人は、写真撮影に来ているようだ。
富士山が見えるところに移動して休憩。
いい景色・きれいな空気の中、タバコがまいう〜。
アミノバイタルを補給し、登りに備える。
稜線歩きになると、完全に登山道で、次第に急登になる。
左側の木々の間から見える富士山に力をもらいながら登っていく。
ここの稜線は一様の登りかと思っていたが、思ったよりアップダウンがあった。
上部には岩場も登場。
変化があって、意外に楽しい道だ。
そしてこの景色、なかなかいいところだ。
南アルプス南部の重鎮、聖岳・赤石岳・悪沢岳も見えるではないか。いいぞ〜。
さすが3,000m峰は雪を纏っている。
岩混じりの急斜面。
なかなかきつい登りだ。
レンゲツツジ?
春だねぇ。
桜の仲間?
花が下を向いて咲いている。
急坂を登り詰めると、ようやく鹿留山分岐に出た。
ザックをデポして鹿留山に寄り道。
数分で鹿留山(ししどめやま)山頂1,632m。
木々に囲まれ眺望はイマイチだが、山頂では立派なブナの巨木が出迎えてくれる。
ソイジョイでエネルギー充填。
誰もいない静かな山頂で、思う存分吸えるタバコがうまい。
分岐まで引き返し、再びの登り。
ちょっとの登りですぐに子ノ神(ねのかみ)1,640m
この辺りが本日の最高地点。富士山が出迎えてくれる。
聖岳・赤石岳・悪沢岳がバッチリ。これは素晴らしい。
手前に見えているのが杓子山。近くに見えるが・・・。
岩の上から富士山。茶色い部分が広大な自衛隊北富士演習場。
アップダウンを経て、杓子山(しゃくしやま)山頂1,598mに到着。
賑やかにバーベキューをしている。
山頂標識と富士山。ここの標識は団子三兄弟じゃない!!!
てっきり山梨百名山のトレードマークだと思っていたのに・・・。
そういえば、御正体山の山頂標識もこんなんだったっけ。
聖岳・赤石岳・悪沢岳。ちょっと前の写真にはなかった枝が邪魔だ。だいぶ伸びてきたらしい。
今年の夏は赤石岳・悪沢岳に行くぞ〜。
腹が減ったのでここで昼食。
カップ麺がまいう〜。
食後の一服を吸いながら、山頂をウロウロ。
鹿留山・杓子山を振り返る。
樹木に覆われているせいか、山頂の形が違う。実物の方がちょっと太った感じ・・・。
白峰三山(農鳥岳・間ノ岳・北岳)も枝が邪魔している。
一番見えるところを探しての一枚。
雪を纏って本当に白峰だね。
鳳凰山(観音岳・地蔵岳)の雪は少ない。後の仙丈ヶ岳は3,000m峰だけあって真っ白。
甲斐駒ヶ岳は相変わらず雪が着いていない。落ちてしまうのか?
昨年のGWには夜叉神峠から観音岳まで行っている。
石割山から左に御正体山へ続く稜線。ここから縦走も可能。
遙か彼方に箱根山(冠ヶ岳・神山)・金時山が見える。
20人位の団体さんが到着し、狭い山頂は一気に賑やかになる。
ちょっと早いが、場所を明け渡して出発することにする。
団体さんが登ってきた鳥居地峠方面に下る。
砂で滑りやすい道を慎重に進む。
下りきるとハングライダー離陸場に出る。
すぐ先に不動湯分岐。
ここの温泉にも興味があるが、車に戻るには不都合である。
計画通り稜線ルートに進み、アップダウンを繰り返す。
2ヶ所の軽い岩場を経るが、その間にある鉄塔手前から南アルプスが見渡せた。
惜しむらくは送電線が邪魔をしている。(んな訳で写真は省略)
高座山(たかざすやま)1,304mに到着。
日差しを浴びて暑い。
ウィダーでエネルギー補給。
下りは標識に出ていない道を使う。
標識の後ろに続く踏み跡に進む。
ここでもGPSが活躍。
方向を確かめて出発。
ここがとんでもない道で、砂の浮いた急な下りだった。
立っているだけでずるずる滑って行ってしまう。
後でガイドブックをよく見たら「灌木につかまりながら慎重に下る」との記述が・・・。
手こずりながらも、何とかこけずに通過。
写真は振り返ったところである。
ずっと続くとしんどいのだが、突然だだっ広い林道に飛び出した。
富士山を右に眺めながらノンビリ進む。
林道が右に曲がるところを直進。
樹林帯を真っ直ぐ下る。
ここでもGPSで確認。
この道も一切道標がないが、踏み跡は明瞭で、ナビがなくても迷うことはなさそうだった。
舗装路に出たら左折し、八幡神社前を右折。
承天禅寺のところでバス通りに突き当たる。
ここで左折。
数分で内野コミュニティセンターに到着。
というわけで、無事山行終了。
素晴らしい景色を堪能したが、思いの外疲労が蓄積している。
GPSのバッテリーは目盛一つ分消費。
今回5時間半の所要時間なので、まあまあの保ちか?
気温が高いのも幸いしたかも知れない。
もうちょっと長丁場で使ってみないと、結論は出せないと思う。
次は温泉だ。
予め調べておいた山中湖近くの山中湖温泉「紅富士の湯」に行く。
既に足の脛が筋肉痛!!!
温泉に浸かりながらマッサージするが、効かないだろうなぁ。
帰りは河口湖までのR138が既に渋滞。
観光客が多く、反対側の車線も渋滞している。
中央道も大月までは流れたが、上野原手前からと小仏トンネル手前、調布で渋滞。
時間帯が早かったので、数kmの渋滞で済んだし、完全に止まることも少なかった。
ラジオを聞いていたら、その後渋滞はどんどん長くなっていたから、早く帰って正解。
首都高は箱崎渋滞のみ。
結局自宅到着は、17:30頃と早かった。
やはり近場は楽である。
筋肉痛 |
脛(結構ひどかった。ずるずる滑る下りのせいだ。水曜日まで続いた) ふくらはぎ・太腿(軽微。月曜日には治っていた) |
靴擦れ |
なし(Lafuma) |
関節痛 |
右膝が歩いているときから痛かったが、激痛はなかった。 |
腰痛 |
なし |
【コスト】
費目 |
料金 |
アプローチ |
7,705 |
宿泊 |
0 |
食事 |
958 |
その他 |
700 |
計 |
9,363 |
近場とはいえ、1万近くは痛い。
八王子に住んでいれば、半額以下で済むのに・・・。
次はどこに行こうか。
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