山行記録 雲取山 (くもとりやま)
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【日程】 2012年12月8日(土)−9日(日)
【天気】 晴れ
【メンバー】 Y.U
【概要】 「小袖−堂所−七ツ石山−小雲取山−雲取山−小雲取山−七ツ石小屋(泊)−堂所−小袖」
最高到達点標高2,017m、歩行距離20.8km、標高差1,289m、累積標高差+1,727m−1,727m
歩行時間6:55、所要時間8:48
七ツ石小屋で忘年会
【場所】
埼玉・東京・山梨県境にある雲取山。
東京側からだと、奥多摩からのアプローチとなる。
【ルート】
当初鴨沢からのルート(緑鎖線)で計画したが、Y.Uが小袖山中の駐車場を見つけてきたので、標高差200m・登り30分の節約。
※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角・小屋と山頂だ。
【所要時間】
【初日】
場所 |
駐車場 |
登山口 |
休憩 |
休憩 |
堂所 |
七ツ石 小屋 |
七ツ石山 |
小雲取山 |
雲取山 |
小雲取山 |
休憩 |
ブナ坂 |
七ツ石 小屋 |
計 |
標高(m) |
728 |
770 |
948 |
1,150 |
1,246 |
1,592 |
1,757 |
1,937 |
2,017 |
1,937 |
1,740 |
1,655 |
1,592 |
1,289 |
区間距離(km) |
1.7 |
1.7 |
0.6 |
1.8 |
0.6 |
2.9 |
0.8 |
0.8 |
1.3 |
1.3 |
1.4 |
14.9 |
||
累計距離(km) |
1.7 |
3.4 |
4.0 |
5.8 |
6.4 |
9.3 |
10.1 |
10.9 |
12.2 |
13.5 |
14.9 |
|||
着時刻 |
7:30 |
7:52 |
8:30 |
8:53 |
9:18 |
10:10 |
11:27 |
12:49 |
13:12 |
14:15 |
14:38 |
14:50 |
15:14 |
7:28 |
発時刻 |
7:46 |
7:52 |
8:34 |
8:58 |
9:18 |
11:04 |
11:28 |
12:49 |
13:50 |
14:15 |
14:43 |
14:50 |
- |
|
区間タイム |
0:44 |
0:19 |
0:20 |
0:52 |
0:23 |
1:21 |
0:23 |
0:25 |
0:23 |
0:07 |
0:24 |
5:41 |
||
区間タイム小計 |
1:23 |
1:15 |
1:44 |
1:19 |
||||||||||
所要時間累計 |
0:44 |
1:03 |
1:23 |
2:15 |
2:38 |
3:59 |
4:22 |
4:47 |
5:10 |
5:17 |
5:41 |
|||
標準タイム |
1:35 |
0:50 |
1:50 |
1:20 |
5:35 |
|||||||||
標準タイム累計 |
1:35 |
2:25 |
4:15 |
5:35 |
||||||||||
歩行速度(km/h) |
2.4 |
5.2 |
1.7 |
2.1 |
1.6 |
2.1 |
2.2 |
2.0 |
3.3 |
10.8 |
3.6 |
2.6 |
【二日目】
場所 |
七ツ石 小屋 |
堂所 |
休憩 |
登山口 |
駐車場 |
計 |
標高(m) |
1,592 |
1,246 |
1,150 |
770 |
728 |
-864 |
区間距離(km) |
1.9 |
0.6 |
3.4 |
5.9 |
||
累計距離(km) |
1.9 |
2.5 |
5.9 |
|||
着時刻 |
- |
8:50 |
9:08 |
9:48 |
9:52 |
1:20 |
発時刻 |
8:32 |
8:50 |
9:14 |
9:48 |
10:00 |
|
区間タイム |
0:18 |
0:18 |
0:34 |
0:04 |
1:14 |
|
区間タイム小計 |
0:18 |
0:56 |
||||
所要時間累計 |
0:18 |
0:36 |
1:10 |
1:14 |
||
標準タイム |
0:25 |
1:15 |
1:40 |
|||
標準タイム累計 |
0:25 |
1:40 |
||||
歩行速度(km/h) |
6.4 |
1.9 |
3.7 |
4.8 |
・標準タイムは、JTBパブリッシング「日本百名山 山歩きガイド」のタイムを採用。
・堂所−七ツ石山の登り区間が、大幅オーバー。
そんなにスピードダウンしていないのに・・・。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
七ツ石山・小雲取山の登りがきつかった。
【はじめに】
今年も忘年山行の季節がやってきた。
いつものメンバーから、一名乗りが悪く脱落。
二名で宴会でもないなぁと思いつつ、計画は既に進んでいる。
行き先はすんなり雲取山に決定。
当初、山頂にある避難小屋泊を想定していたのだが、営業小屋の七ツ石小屋を使うY.U案が急浮上。
これで装備が大幅に軽量化できる。
この小屋、素泊まりOnlyなのだが、薪ストーブでの自炊が出来るようだ。
また、宴会も良く行われているらしい。
初日に山頂を踏んでおけば、翌日の行程も大幅に楽になる。
小屋からの景色が良ければ、異存はない。
さて、天気はどうだろう。
冬型到来で、気温は低そうだし、風も強そうだ。
土曜日の方が、雲が多めか?
翌週晴れる保証はないので、行ける時に行くという方針で、日曜日の晴れに期待して行くことにする。
実際の天気図はこんな感じ。tenki.jp
【これより本題】
起床は4:00。
朝食を済ませたら、出発だ。
Y.U宅に6時過ぎ到着。
奥多摩に向かい、途中のコンビニでホカホカのあんまん。
朝飯食べてきたんだけど、もう腹が減った。
奥多摩湖最深部で山梨県に入ったところが、鴨沢である。
以前は10台位しか駐められなかった駐車場が大幅に拡張されていて、なんとトイレもあった。
三条の湯近くまで伸びている西山林道が通行止めになっているから、鴨沢ルートのニーズが高いのかも知れない。
(三条の湯の経営は大丈夫か?と心配になる)
鴨沢から狭い山道に乗り入れる。
2つ目のヘアピンの所に広大な整地が。
売り地という噂もあるが、登山者御用達の駐車場として使われている。
既にかなりの車が駐まっていた。(出たばかりのXVも。こっちが良かったなぁ)
皆さん、よくこんな駐車場を知っているものだと感心。
これで30分節約だ。
100mちょっとで登山口。
薄暗い登山道を進む。
傾斜が緩いので、楽ちんだ。
荷物も軽いし・・・。
廃屋跡?と標高1,150m地点(水場の先)で休憩。
堂所(どうどこ)で稜線に出るが、ここは通過。
地名から見て、昔はお堂でも建っていたのか??
稜線は風が当たって寒い。
うっすらと雪が積もっている。
日蔭は白くなっている。
だんだん傾斜がきつくなってきた。
「近道」と書かれたルートを通って七ツ石小屋に。
陽気な小屋番が出迎えてくれた。
未明まで吹雪いていたそうだ。(それが積もっていたようだ)
予約状況を聞くと、後1名とのこと。(出発前にキャンセルの電話が入り、我々以外の客はいなくなってしまった)
歩荷の人が一人来るらしいが、ちょっと寂しい宴会になってしまうか??
チェックインして、中でちょっと早い昼飯。
メニューはいつものカップ麺だ。
暖まったところで、荷物を減らして、山頂に向けて出発。
急登をこなし、七ツ石山1,757mへ。
写真を撮りそびれたが、山頂直下の神社のご神体が立派な岩で、おそらくそれが「七ツ石」と思われる。
なかなかいい岩なので、もっとPRすればいいのに・・・。
七ツ石山を経由せずに、巻き道を行く人も多いようなのだ。
雲取山に続く石尾根縦走路。
縦走路は防火帯になっていて、奥多摩小屋を経由していく。
大洞山(別名:飛龍山。こっちの方がメジャーか)は山梨百名山に入っている。
遠目にも雪がうっすら着いているのがわかる。(霧氷ではないと思われる)
南南西の富士山は、雲が邪魔だ。(うっすらとしか見えないが)
今年登った御正体山も見えていたようだ。
南南東には、丹沢の盟主・蛭ヶ岳が。
丹沢山〜畦ヶ丸が丹沢だ。内、加入道山は未踏峰だ。
奥多摩小屋を通過。
お化け屋敷という噂だが、人がいっぱい居たから怖くないか??
小雲取山1,937mは、山頂直下を巻いていて、山頂への道はなかった。
小雲取山からは暫く平坦な道。
雪の上を気持ちよく進む。
最後の急登をこなすと、避難小屋。
小屋のすぐ横が山梨側山頂らしい。(こっちが東京だと思っていた)
振り返ると、奥多摩の山々が。
昨年忘年会をした御前山も見えていた。
こちらが東京側山頂。三角点はこちらにある。
よって雲取山(くもとりやま)山頂2,017mはこちら。
思ったより、雪が少ない。
一応、登頂証拠写真。
避難小屋はまだ空いていたので、この時間に来れば、小屋泊まりでも良い場所を確保できたということだ。
外は寒いので、中に入り、お汁粉で暖まる。
今回は最中タイプのお汁粉にしてみた。
結構行けるぞ。
下りは早い。急斜面を下って避難小屋を見上げる。
南南西には大菩薩嶺が見えている。富士山は雲の向こうだ。
下りは、例によって超っ早である。
奥多摩小屋のテン場はかなりテントが増えていた。
登りの七ツ石小屋で休憩していた小学生がテントを張っていた。
15kg担いで来るのだから、恐れ入る。
しかも一人でテント泊だし・・・。
もうカップ麺の飯を食ったところだとか・・・。
逞しいなぁ。
稜線の日当たりは、だいぶ融けてぬかるんでいて参った。
帰りは、ブナ坂を右折し、七ツ石山を巻く。
ほぼ予定通りの時間に七ツ石小屋へ帰ってきた。
中に入ると、大勢の人が・・・。
歩荷のお兄ちゃんが到着したのと、泊まり客が4名。
賑やかになった。
実は新規宿泊客の内3名は、皇室御用達のG大山岳部で、メンバーの体調不良により、緊急避難的に小屋泊するとのこと。
本格派山岳部だけあって、通常であれば、営業小屋泊など禁止なのだとか。
今回も、当初テント泊の予定だったのだが、ポール当番が寝坊して脱落し、急遽避難小屋泊に変更しての山行だったのだとか。
最初にケチが付いたのが災いし、挙げ句の果ては避難小屋まで辿り着けず、小屋に転がり込んだという顛末。
こちらとしては、賑やかになって良かったのだが・・・。
この小屋は基本自炊である。(素泊まり。カップ麺やおでんを買うことは出来る)
薪ストーブの上で、歩荷の兄ちゃんが作ったシチューと、我々の宴会メニューちゃんこ鍋が出来ていく。(この土鍋は、以前宿泊した人が持ち込んで、そのまま寄贈していったのだとか)
今日は特別で、このメニューを皆でいただくことに・・・。
袖振り合うも他生の縁、楽しく行きましょう。
米を持ち込んだのを、小屋番が羽釜で炊いてくれた。(予約の時に米持参有無を聞かれる)
薪ストーブで火加減を調節して、上手に炊けるのだから大したものだ。
早速宴会(一応今回の主旨は忘年会)だ。
左から単独のおじさん(石尾根を縦走してきた)、小屋番、歩荷のお兄さん、女子大生!、Y.U。
この女子大生がG大山岳部1年生だ(寒くて元気がなかったが、暖かいものを食べて復活)。
もう一人の女子大生は体調不良で就寝中で、山行リーダー(男・2年生)は看病中。
小屋番と歩荷の兄さんが楽しい連中で、超盛り上がった。
あっという間にワインが2本空いて、歩荷の兄さんは日本酒、Y.Uはウィスキーに突入。
普通の営業小屋では、こうはいくまい。
小屋番の人柄と相まって、開放的な小屋の雰囲気が、なかなか得難いものだ。
評判通り、七ツ石小屋は穴場だった。
特に、宴会をやるならここでしょう。
消灯時間を過ぎても、ランプに火を灯して宴会は続いた。
なかなか良い雰囲気。
テン場はテント2張りと空いていた。
奥多摩小屋や雲取山荘でテン泊の人が多いようだが、水場が遠い小屋より、目の前に水が豊富な七ツ石小屋の方がテン泊には良さそうだ。
翌朝、寒くて目が覚めた。
布団から出る気がしない。
昨晩借りた湯たんぽも冷たくなっていた。
山としてはかなり寝坊の部類で、ようやく7時過ぎに起床。
最低気温を聞くと、−9℃とのこと。
なんと室内なのに、アクエリのペットボトルが凍っていて、シャーベットのようになっていた。
明らかに室内も氷点下だったということだ。
外に出てみたら、この時間は−6℃まで気温が上がっていた。
昨日と違い、風もなく寒さは感じない。
富士山もまぁまぁ見えた。
東南東には昨年の宴会地・御前山が見えた。
南には三頭山、その後には丹沢が広がる。
朝食は、昨晩のちゃんこ鍋の汁で雑炊だ。
なかなか良いお味で、身体の中からポカポカ。
水場配管トラブルの修繕に出かけた小屋番には挨拶できずに出発。
下りは「近道」ではないルートを使った。
下りは一回の休憩で駐車場に到着。
いいペースだった。
というわけで、山行は無事終了。
さぁ、次は温泉だ。と行きたいところだが、今日の目的の蕎麦屋は超混雑するらしいので、11時を目標に行きたいところだ。
のんびり風呂に入っている余裕はない。
たいして汗もかいていないので、温泉はパスすることにした。
あきる野の「石臼挽き手打ち蕎麦 いぐさ」で、蕎麦+ミニ軍鶏丼に舌鼓。
何とか混雑前に滑り込んだ。
味の方は、、筆者好みではなかった。(蕎麦の香り薄い、汁も薄い)
さすがに早い時間なので渋滞はほとんどなし。
なんだかんだで、自宅到着は14時前だった。
【体調について】
筋肉痛 |
なし |
靴擦れ |
なし(SCARPA) |
関節痛 |
左膝外側鈍痛(SCARPA) |
攣り・痙攣 |
なし |
腰痛 |
なし |
虫さされ |
なし |
最近左膝外側がずっと痛みが続いている。
山行のせいと言うよりは、普段でも痛いので、スクワットのせいかもと考える今日この頃である。
トレーニングして身体を壊しては、元も子もないのだが、かといってトレーニングなしで山に行くのもダメだろう。
酷くはないので、このまま様子を見るとしよう。
【コスト】
費目 |
料金 |
アプローチ |
4,899 |
宿泊 |
3,500 |
食事(宴会込み) |
2,402 |
その他 |
0 |
計 |
10,801 |
一泊して宴会してこのコストなら安い!
次はどこ行こうか。
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