山行記録  黒斑山 (くろふやま

 

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【日程】        2013年3月9日()

【天気】        快晴

【メンバー】  単独

【概要】        「車坂峠−車坂山−(南コース)−トーミの頭−黒斑山−トーミの頭−(中コース)−車坂峠」

最高到達点標高2,404m、歩行距離5.3km、標高差435m、累積標高差+476m−476m

歩行時間2:44、所要時間3:33

 

黒斑山山頂より浅間山本体

130309-130812黒斑山山頂より浅間山

 

【場所】

軽井沢の北西、長野と群馬の県境にある浅間山。

今回は浅間山の第一外輪山の一角「黒斑山」である。

浅間山の真西に位置し、当然浅間山の眺望は抜群。


大きな地図で見る

 

 

【ルート】

ガイドブックでは、第一外輪山を辿って、湯の平経由で戻るルートになっていたが、これは夏道での話である。

残雪期の入門ルートとしては、黒斑山ピストンが基本で、ワンダーフォーゲル12月号の雪山読本にも、雪山初心者向けコースとして紹介されていた。

黒斑山から先にも外輪山が続くが、積雪期初心者立ち入り禁止らしい。

登りは車坂山を経由する表コース。

帰りはすぐ北を並行している中コースとした。(中コースが歩かれていないようならピストンと思っていたが、踏み跡が明瞭だったので)

黒斑山ルート地図05

※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。

以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂だ。

 

【所要時間】

場所

駐車場

車坂峠

車坂山

ストック

取り出し

アイゼン

装着

トーミの頭

黒斑山

トーミの頭

車坂峠

駐車場

標高(m)

1,969

1,974

2,053

2,024

2,182

2,308

2,404

2,308

1,974

1,969

435

区間距離(km)

0.1

0.5

0.2

0.7

0.7

0.4

0.4

2.1

0.1

5.3

累計距離(km)

0.1

0.6

0.8

1.5

2.3

2.7

3.1

5.2

5.3

着時刻

10:20

10:42

10:57

11:02

11:35

12:13

12:30

13:19

14:08

14:12

3:33

発時刻

10:39

10:42

10:58

11:03

11:42

12:13

13:08

13:20

14:09

14:20

区間タイム

0:03

0:15

0:04

0:32

0:31

0:17

0:11

0:48

0:03

2:44

区間タイム小計

0:03

1:22

0:17

0:11

0:48

0:03

歩行時間累計

0:03

0:18

0:22

0:54

1:25

1:42

1:53

2:41

2:44

標準タイム

0:03

1:30

0:20

0:15

1:10

0:03

3:21

標準タイム累計

0:03

1:33

1:53

2:08

3:18

3:21

歩行速度(km/h)

1.9

2.1

2.7

1.3

1.4

1.6

2.4

2.6

1.8

1.9

・標準タイムは、JTBパブリッシング「関東の山Best100」のタイムを採用。

 

・積雪期のタイムとしては、まあまあのタイム。

・全区間で夏道の標準タイムより早かった。(尻セードはしておりません。念のため・・・)

 

・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字

 

黒斑山ルート断面図

距離・傾斜とも少なく、のんびりお散歩気分のはずだが、意外に疲れた。

 

【はじめに】

絶好の山行日和だったにもかかわらず、腰痛で2月の三連休を逃してしまった。

その時行きたかった浅間山。

ようやく日の目を観ることになった。

 

現地の状況をずっと見ていたのだが、今年は積雪が多いらしく、常時1m以上積もっている。

降雪直後は、ルート不明瞭になるし、無体力の筆者にとって、ラッセルは厳しいので避けたい。(フカフカ雪も楽しいのではあるが)

状況は行ってみないとわからないので、念のためスノーシュー・ストックとアイゼン・ピッケルの両面装備で万全を期すことにする。

(フカフカ雪でも、締まった雪でも、凍結していても対応可能)

まぁ、この山は雪山入門ルートなので、そこまで大げさな装備は要らないだろうが・・・。

 

実際登っている時は、アイゼンもなしで行けそうだったが、念のため途中で装着。

周りの登山者を見ると、スノーシューの人もいれば、アイゼンの人も、ワカンの人もいて、要はどれでもいいという程度。

 

気温は−20℃〜0℃位となかなか変動が激しい。

あまり寒すぎると、山頂でマッタリできなくなるので、−10℃以上且つ風がない日にしたい。

この辺りを勘案しながら、天候とにらめっこして、決行日を決めることにする。

 

というわけで、暫く暖かい晴天が続いた後の土曜日に白羽の矢を立てた。

土曜日には黄砂が飛来するという予報も気になるが、日曜日は予定があるので、多少の黄砂は覚悟の上での決定である。

実際の天気図はこんな感じで、黄砂の影響はほとんどなく、普通の春霞という感じだった。tenki.jp

 

 

金曜日の夜に決行と決め、準備に取りかかる。

黒斑山からの浅間山は、午後に順光になるので、あまり早く行っても仕方がない。

というわけで、10時頃スタートを目指して、のんびり行くことにした。

何とか準備完了して寝たのは0時半位だったか。

 

 

【これより本題】

起床は5:00。

朝食を済ませたら、出発だ。

 

普通に明るい中、車を走らせると、明らかに車の量が多い。

外環や関越道は渋滞しているようだ。

のんびり出たのが裏目に出てしまった。

関越の渋滞は、なんと40km。

ルーフにスキー板を積んだ車が多いから、新潟方面に行くのだろう。

久々の渋滞に萎えるが、仕方がない。

ここまで来たら突き進むのみ。

 

130309-095340車窓より

 

 

 

 

 

藤岡JCTから上信越道に入ると快調に流れ、浅間山が見えてくる。

NAVIに従い、佐久北ICで一般道へ。

てっきり小諸ICかと思っていたが、新しくできた中部横断道のおかげで、若干行きやすくなっているようだ。

山道に入っても、除雪が行き届いており、アプローチは抜群だ。

あさまパーク2000スキー場のおかげらしい。

それでも、車坂峠ちょっと手前に積雪があり、皆さんチェーンを装着していた。

 

 

 

 

 

130309-103940ビジターセンター駐車場

 

 

 

 

 

 

 

 

ビジターセンターは冬期休業中だったが、駐車場は満車!!

休業=トイレも閉鎖中なので注意!! 下界で済ませておいた方が良い。

 

 

 

 

 

 

 

130309-103950車坂峠方面

 

 

 

 

 

 

 

 

除雪された道路を車坂峠へ。

雪の壁が積雪量を物語る。

スキー場の積雪量は130cmとのこと。

 

 

 

 

 

 

130309-104245車坂峠標識1973m

 

 

 

 

 

 

 

 

雪の壁を登ると、登山口。

車坂峠の標識と案内図が建つ。

標高は1,973m。

今回デビューのProTreckの標高を補正する。

 

 

 

 

 

130309-104250案内図

 

 

 

 

 

 

 

 

埋もれかけた案内図を横目に出発。

登りは表コースを採る。

 

 

 

 

 

 

 

樹林帯を通って小ピークの車坂山2,053mに登ると、南南西に八ヶ岳が広がる。

130309-105700南南西_八ヶ岳

意外に雪は少なそうに見える。

130309-105700南南西_八ヶ岳_カシバード

 

一旦下って、登りが始まる。

視界が開けた場所に出ると、後方に素晴らしい景色が広がっていた。

方角は西になる。高峰山・篭ノ登山。北西風が冷たい。

130309-112209西_高峰山・篭ノ登山

 

130309-112209西_高峰山・篭ノ登山_カシバード

 

北北西には、四阿山(あずまやさん)も。

130309-112230北北西_篭ノ登山・四阿山

こちらは雪が多い。

130309-112230北北西_篭ノ登山・四阿山_カシバード

 

130309-112416雪原を進む

 

 

 

 

 

 

 

 

雪原を進む。

 

 

 

 

 

 

 

四阿山アップ。

130309-112520北_四阿山

この位置からは北に当たる。

130309-112520北_四阿山_カシバード

 

130309-112619尾根の上部

 

 

 

 

 

 

 

 

尾根の上部に来ると、左が切れ落ちてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

西南西には美ヶ原がうっすらと。

130309-113220西南西_美ヶ原・高峰山

霧ヶ峰は、木が邪魔していたようだ。

130309-113220西南西_美ヶ原・高峰山_カシバード

 

浅間山本体が見えた。頭が覗いているだけだが、これでやる気が復活。

130309-115700浅間山が見えた

 

130309-115930雪に埋もれたシェルター

 

 

 

 

 

 

 

 

槍ヶ鞘のシェルターは雪に埋もれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

第一外輪山の南端部・赤ゾレの頭まで来ると、浅間山がバッチリ。

写真左端には登っていく登山者の隊列が見えた。

130309-120215赤ゾレの頭より浅間山

 

トーミの頭を過ぎると、湯の平越しの浅間山本体が美しい。

130309-121432浅間山

 

右側が切れ落ちているので、慎重に登って行く。

素晴らしい景色に力を借りて、最後の一登り。

130309-123004浅間山・湯の平

 

130309-123129黒斑山山頂2404m

 

 

 

 

 

 

 

黒斑山(くろふやま)山頂2,404m到着。

標識は雪に埋もれていた。(誰かが掘り出したらしい)

途中アイゼン装着などを除くと、休憩なしで山頂まで来てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

第一外輪山の北端。

130309-123140第一外輪山

 

剣ヶ峰。第一外輪山の一角が崩壊した向こう側だ。手前の突起が牙山か。

130309-123150剣ヶ峰

 

130309-124233カップヌードル

 

 

 

 

 

 

山頂は北西側に木が生えていて眺望がない。

今日は春霞で、遠くが霞んでいるので、中央・北アルプスは見えないだろうが、四阿山辺りは見えるはずの位置関係だ。

と邪魔な木々なのであるが、ちょうどいい風除けでもある。

狭い山頂の一角に陣取って、昼食の準備開始。

 

 

 

 

 

 

座った位置からは、こんな感じの浅間山。この景色をおかずに、いつものカップ麺がまいう〜。

130309-124240浅間山

 

 

130309-130820こちらに帰る

 

 

 

 

 

 

 

 

下山開始。

左(浅間山側)は切れ落ちている。

 

 

 

 

 

 

 

南南東には奥秩父。写真では薄くて見えなかったが、補正してようやく見えるようになった。

130309-130830南南東_奥秩父

 

130309-130830南南東_奥秩父_カシバード

 

トーミの頭より、第一外輪山の仙人岳・鋸岳浅間山

130309-131945仙人岳・鋸岳・浅間山

浅間山の最高点である釜山は見えていない。第二外輪山の前掛山が見えている。

130309-131945仙人岳・鋸岳・浅間山_カシバード

 

さっきまでいた黒斑山。意外に荒々しく見える。

130309-131950黒斑山

 

第一外輪山

130309-131955第一外輪山

蛇骨岳の左が黒斑山。

130309-131955北北東_第一外輪山_カシバード

 

帰りは、思ったよりも踏み跡が明瞭だったので、登り返しのない中ルートへ。

いずれのルートもかなり歩かれているようだ。

樹林帯を急降下し、開けたところに出ると、西に高峰山・篭ノ登山・水ノ塔山が姿を現す。

130309-134310西_高峰山・篭ノ登山・水ノ塔山

中ルートは車坂山の右側を巻く。

130309-134310西_高峰山・篭ノ登山・水ノ塔山_カシバード

 

130309-140843高峰高原ホテルが見えた

 

 

 

 

 

 

 

 

高峰高原ホテルが見えた。

ここが車坂峠

雪の壁から道路に下りて、アイゼンを取り外す。

 

 

 

 

 

 

130309-144848大浴場

 

 

 

高峰温泉に行きたいところだが、道路はG/Wまで冬期閉鎖中。

日帰り入浴は雪上車での送迎付だが、13:00発が最終!!で間に合わず。(隣に駐めた車の方が調べてくれた)

徒歩で行けば、14:00受付までで、こちらも間に合わない。

前回も間に合わなかったし、この温泉には縁がない。

 

というわけで、前回同様、高峰高原ホテルにて日帰り入浴。

こちらも一応温泉だし、接客が最高なので、文句はない。

風呂上がりのソフトクリームがうまかった。(入浴料支払いの時に割引券をくれた)

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、山行は無事終了。

 

さて、来る時は大渋滞だったが、まだ時間も早い。

スキーの人は泊まりか、目一杯滑ってから帰るだろうから、サッサと帰れば、帰りは空いているかも。

そうと決まれば、速攻帰宅だ。

上信越道・関越道・外環ともに、ほぼ渋滞なし!!

首都高の渋滞はナビが勝手に回避して、東北道からのルート(川口)経由で湾岸に出た。

なんだかんだで、自宅到着は19時前と超っ早だった。

 

【体調について】

筋肉痛

太腿(軽微)

靴擦れ

なし(SCARPA

関節痛

左右膝外側(SCARPA

攣り・痙攣

なし(サプリが効いたか)

腰痛

なし

虫さされ

なし

 

コースが短いだけあって、疲れは軽微だった。

 

【ハンディGPSについて】

久々にGPSを持参したが車の中に忘れて使用しなかった。

 

【コスト】

費目

料金

アプローチ

 11,752

宿泊

食事

516

その他

500

 12,768

 

アプローチが高い!!! やはり一人だと厳しい・・・。

次はどこへ行こうか。予算がきついし、いつ行こうかな。。

 

 

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