山行記録 西穂
独標 (にしほ
どっぴょう)
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【日程】 2013年4月28日(日)−29日(月)
【天気】 初日:霧後快晴、二日目:曇り
【メンバー】 単独
【概要】 「西穂高口−西穂山荘−丸山−独標−丸山−西穂山荘(テン泊)−西穂高口」
最高到達点標高2,701m、歩行距離8.9km、標高差736m、累積標高差+801m−801m
歩行時間4:15、所要時間7:34
西穂高口駅展望台より西穂高岳
【場所】
穂高連峰最南端(最西端というべきか)に位置する。
地図に独標は掲載されていないが、西穂高岳の下・地図の中心付近に位置する。
【ルート】
今回は、無料駐車場利用(泊まりなので効果絶大)+下のロープウェイをカットして、コストダウン。
その分下界の歩きが増えた。
稜線に上がってしまえば一本道で、ルート選択の余地はない。
日帰りできるところを泊まりで行くのだから、大余裕の日程である。
※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角と小屋、山頂だ。
※地図で「鍋平高原駅」となっているのは、下のロープウェイの駅名。上のロープウェイの駅名が「白樺平駅」。
※鍋平駐車場から白樺高原駅へのルートは、地図に載っていないルートを通ったので、実際とは異なる。
正確なルートは、最後に掲載しているGPSログを参照。
※地図上のルートは夏道ベースのルートであり、積雪期のルートは若干異なる。
【所要時間】
場所 |
鍋平 駐車場 |
白樺平 駅 |
西穂高 口駅 |
休憩 |
西穂 山荘 |
丸山 |
独標 |
丸山 |
西穂 山荘 |
計 |
標高(m) |
1,117 |
1,295 |
2,143 |
2,284 |
2,369 |
2,452 |
2,701 |
2,452 |
2,369 |
736 |
区間距離(km) |
1.4 |
- |
1.5 |
0.3 |
0.4 |
0.8 |
0.8 |
0.4 |
5.7 |
|
累計距離(km) |
1.4 |
- |
2.9 |
3.2 |
3.7 |
4.5 |
5.3 |
5.7 |
||
着時刻 |
2:30 |
8:40 |
9:20 |
10:18 |
10:51 |
12:48 |
13:36 |
14:22 |
14:32 |
6:12 |
発時刻 |
8:20 |
9:10 |
9:37 |
10:22 |
12:31 |
12:52 |
13:51 |
14:22 |
- |
|
区間タイム |
0:20 |
- |
0:41 |
0:29 |
0:17 |
0:44 |
0:31 |
0:10 |
3:12 |
|
区間タイム小計 |
0:20 |
- |
1:10 |
1:01 |
0:41 |
|||||
歩行時間累計 |
0:20 |
- |
1:01 |
1:30 |
1:47 |
2:31 |
3:02 |
3:12 |
||
標準タイム |
0:20 |
- |
1:30 |
1:00 |
0:40 |
3:30 |
||||
標準タイム累計 |
0:20 |
- |
1:50 |
2:50 |
3:30 |
|||||
歩行速度(km/h) |
4.3 |
- |
2.2 |
0.7 |
1.5 |
1.1 |
1.6 |
2.5 |
1.8 |
場所 |
西穂 山荘 |
西穂高 口駅 |
白樺平 駅 |
鍋平 駐車場 |
計 |
標高(m) |
2,369 |
2,143 |
1,295 |
1,117 |
-404 |
区間距離(km) |
1.8 |
- |
1.4 |
3.2 |
|
累計距離(km) |
1.8 |
- |
3.2 |
||
着時刻 |
- |
8:39 |
8:55 |
9:13 |
1:22 |
発時刻 |
7:51 |
8:45 |
8:58 |
9:30 |
|
区間タイム |
0:48 |
- |
0:15 |
1:03 |
|
区間タイム小計 |
0:48 |
- |
0:15 |
||
歩行時間累計 |
0:48 |
- |
1:03 |
||
標準タイム |
1:00 |
- |
0:15 |
1:15 |
|
標準タイム累計 |
1:00 |
- |
1:15 |
||
歩行速度(km/h) |
2.3 |
- |
5.7 |
3.1 |
・標準タイムは、山と渓谷2005年8月号別冊付録「槍ヶ岳登山地図帖」のタイムを採用し、載っていない区間については実測タイムで補完。
・久しぶりの泊まり装備だったので、登り・下りともに、ゆったりしたペースで歩いた。
・標準タイムより遅い区間は空荷だった。(雪面の急登にしてはまぁまぁで、オーバーしたとは言え、そのタイムは誤差の範囲)
・昨年の西穂丸山の時と比べると、西穂山荘までが7分遅れ。
帰りは今年の方が8分早かった。
ちなみに、昨年は日帰り装備である。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
断面図でもわかるように、さすがに丸山から先の登りがかなりきつかった。
(12本爪アイゼンとピッケルが必要とされる区間だったが、昼間であれば雪質の関係で、特にピッケルが必要な場面はなかった)
【はじめに】
いよいよゴールデンウィーク。
タップリ時間が取れるのだから、泊まりで行きたいものだ。
この時期、泊まりで行くような所は残雪たっぷりである。
安全且つ景色の良いところという基準で行き先を検討。
昨年のG/Wに途中迄行った西穂独標に狙いを定める。
(独標の先の西穂高岳本体については、「安全」という基準から外れるので、別途無雪期に行きたい)
ここは、日帰り可能なのであるが、敢えて雪上キャンプを織り込み、夏に向けたトレーニングを兼ねつつ、未使用の雪対策グッズを使おうという趣向だ。
デビューしたグッズは、以下の通り。
・スノウシャベル
・クロスペグ
・テントシューズ
使用回数が少ないものとしては、
・ピッケル
・12本爪アイゼン
・ゲイター
辺りの今シーズン使い納め。
荷造りをしてザックの重量を量ったら、水2.5L込みで18kgだった。
ちなみにザックはOSPREY Aether 85である。
冬期装備のガチャものがある割には、一泊で食料が少なく、軽いと言えそうだが、充分トレーニングにはなる重さだろう。
距離は短いが、慣らしにはちょうど良い。
他の予定との調整の結果、G/W前半日程に決定。
中一日空けて、奥多摩に行くという話もあったが、こちらはかなりハードなルートらしく、疲れが取れないうちに、続けて行かない方が良いということで早々と延期が決まった。
さて肝心の天気なのだが、上空に寒気が入り込む予報で、山は荒れ模様が予測される。
高層天気図を読むのは難しいが、以下のサイトで可視化されていて見やすい。
http://www.ystenki.jp/kanki.html
ここは過去データを保持していないので、当日のデータを保存しておいた。(下図:当然出展はこのサイト)
当初連休の前日夜行で現地入りし、初日の4/27に登る予定を立てていたが、一日順延とした。
4/26−27は降雪や落雷の恐れがある。
また、新雪の表層雪崩リスクも高まる。(尾根筋を登る西穂は大丈夫だが、谷筋ではヤバイだろう)
4/28夜には寒気が抜けるので、テント泊も大丈夫だろう。
下界の天気図はこんな感じ。tenki.jp
天気図だけ見ていても、4/27の崩れはイマイチぴんと来ない。
やはり寒気の影響は無視できないと実感した。
夜に出発するので、土曜日はゆっくり起き出して寝だめし、走行中に眠くならないようにする。
金曜日夜に会社から帰ってすぐ出発する当初の予定ではきついが、順延により思わぬメリットが生まれたというわけだ。
何事も余裕があることは良い事だ。
まぁ休みがタップリあるから出来るのであるが・・・。
出発は22時過ぎ。
連休初日とは言え、皆さん昼間に移動したらしく、夜は空いていた。
順調に進み、松本で朝飯を調達。
R158を気持ちよく走らせていると、沢渡を過ぎた辺りで雨が降り出した。
それが雪に変わり、道にも積雪している。
スタッドレスを履いたままにしておいて良かった。
確かに外気温は1〜2℃なので、雪が降っても不思議はない。
慎重に進み、2:30頃には、無事に鍋平駐車場に到着。
ここに駐めるのは三回目なので、勝手がわかっていて安心して駐められる。
いつもはほぼ満車のここも、今日はガラガラで、1台しか駐まっていなかった。
さすがに眠くなってきたので、トイレを済ませ、車載シュラフに潜り込んだ。
【これより本題】
朝目を覚ますと、素晴らしい天気だ。
昨夜の雪がうっすら積もった駐車場の向こうに見えているのは、大木場ノ辻と錫杖岳だ。
始発のロープウェイが8:30頃だったはずなので、暫くグダグダ。
日が高くなった頃には車もチラホラやってきた。
さぁ行動開始だ。
雲は減る傾向で、青空がまぶしい。一日遅らせて正解だった。
岩場の錫杖岳にも新雪が着いているが、気温上昇とともに、何ヶ所か雪崩が発生しているのが見えた。
焼岳から雲が湧いている。
こちらは笠ヶ岳。この駐車場から山座同定できたのは初めてかも。。
さぁ出発だ。
重いザックを担いで歩き始める。
久々の重さのせいか、尻の筋肉が疲れる。
新穂高ロープウェイの始発にちょうど良い時間に白樺平駅に着いた。
チケットを買うとき、しっかり荷物料金(片道200円)を取られた。
ザックが8kg未満は無料だが、巨大なザックを担いでいると見た目だけでオーバーしているのがわかってしまう。
急いで改札に向かうと、なんと満員で始発には乗り切れず、行列の途中で改札終了。
上の2階建てロープウェイは大型で大勢乗れるのだが、さすが連休で人が多いのだろう。
15分待ちで、次の臨時便に乗り込んだ。
西穂口駅に着いたら、ザックを食堂にデポし、展望台へ。
素晴らしい景色が出迎えてくれた。
気温は−5℃である。
日が当たっているし、風もないので寒さは感じない。
先ずは、これから登る西穂高岳方面。北東側になる。
西穂山頂は雪煙が舞っている?稜線は風が強そうだ。
行き先の独標は、画面右端近くの雪が着いていない黒っぽくなっているピークだ。
北には、槍ヶ岳等。
木々には昨夜の雪が着いて美しい。
槍ヶ岳アップ。
北北西方向には笠ヶ岳。
南南西の焼岳。屋根の氷柱が凄い。
景色を堪能したところで、観光用の雪の回廊(千石園地)を通って出発。
今回は始めからアイゼンを着けていく。(駅舎の中で装着)
この辺りから登山道に。
ふわふわの新雪が気持ちいい。
新たな積雪は大した量ではなかったらしく、下に隠れている締まった雪にアイゼンが利く。
急登を喘ぎながら登っていく。
荷物が重いので、一歩一歩慎重に・・・
時折姿を見せる西穂に力をもらって進む。
山頂に見えたのは、雪煙ではなく、雲のようだ。
強風が山塊にぶつかって上昇気流となり、稜線近くで雲が生まれているのか。
ようやく北アで唯一通年営業の小屋・西穂山荘に到着。
1:10と、まぁまぁの所要時間である。
小屋でエントリーし、指定場所内にテント設営。
ブロックを積むなら、もうちょっと小屋から遠い場所が指定されるようだが、今日の天候なら不要だろう。
誰かが張った跡地だったが、狭かったので拡張した。
サイト設営には、スコップが大活躍。
テントそのものも、竹ペグとクロスペグで張り綱を張り、万全の態勢だ。
ガスってきたこともあり、テント内で昼食して天気の様子見。
ガスガスのままだったら、登頂は明日にするつもりだ。
雲が切れてきたので、サブザックを持って出発する。
まだ時間はタップリある。
先ずはこの坂を一気に上る。
吹きだまりを除くと、稜線の積雪は少ない。
露岩の間を進む。
見事なエビの尻尾が出来ていた。
これは昨晩に出来たものだろう。
良いタイミングで来てラッキー!!!!
雪庇が出来るとしたら上高地側(進行方向右)だが、広い尾根なのでこの辺りは気にしなくて良いだろう。
それでも、踏み跡は左寄りについている。
西穂丸山(まるやま)山頂2,452mに到着。
昨年はここまでで引き返した。
今年はここを登っていく。
ほぼ直登。
空荷とはいえ、結構疲れる。
黙々と登る。
独標が近づいてきた。
写真中央やや右の雪が着いていないピークが独標だ。
あと少し。この辺り、すれ違いには神経を使う。
これが独標。岩の塊だ。
結構切り立っている。
渋滞中に撮影。
独標(どっぴょう)山頂2,701mに着くと、穂高連峰の重鎮が姿を見せる。
ここまで来ないと、吊り尾根(奥穂−前穂間)は見えない。
ピラミッドピーク〜西穂も険しい。
西穂〜奥穂間は、素人は夏でも無理な難ルートだ。残雪期にも歩く人がいるというのは驚きだ。
景色を堪能したところで、登頂証拠写真。
バックは笠ヶ岳。
天気が良くて暖かいので、いつもの低山の冬支度といった服装だ。
南南西には、御嶽・乗鞍岳・焼岳が美しい。
空気が澄んで、中々視界が良い。
南東には八ヶ岳・南アルプス・中央アルプスが並ぶ。中アは見えやすいが・・・
天狗岳〜編笠山が八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳〜聖岳が南アルプス、木曽駒ヶ岳・空木岳が中央アルプス。
南東の南アルプスをアップ。これなら見える。
もうちょっと右を撮れば赤石岳・聖岳が入ったが・・・(望遠側では、液晶画面が全く見えないので、適当に撮っているのだ)
南の霞沢岳の背後の中央アルプス。アップすればよくわかる。
霞沢岳もカッコ良い。
南南西の乗鞍岳をアップ。
この位置からだと、御嶽山もかなり見えている。
西には白山がくっきり。
なんと荒島岳まで見えていたようだ。
北西の笠ヶ岳が雄大だ。
この高さまで来ると、丸山からは見えなかった真っ白な黒部五郎岳がはっきりわかる。
登りでは気づかなかったが、シュカブラを発見。自然の造形。
北北西の黒部五郎岳をアップ。
遠目にも、かなり雪深そうだ。
尻セードで下ろうと思ったが、イマイチ滑りが悪く断念。
気温が上がって雪質が悪くなったのと、傾斜がやや不足していたか?
普通のパンツだと滑りが悪いのかも知れない。
丸山は通過。
テン場に到着。昨年の3倍以上のテントが張られている。
涸沢の入山規制でこちらに流れてくる人が多いようだ。
まだ帰られる位の時間だが、のんびりするのが泊まりの醍醐味だ。
早速小屋でビールを買ってきて祝杯!!!
雪の上でビール・・・最高!!!
小屋のすぐ近くのテン場なので便利だ。
このテン場なら、北西風を避けられるし、雪崩の心配もない。
南風は若干影響があるかも・・・。
小屋の内部。
写っているのはカウンターで、奥が調理場、左が休憩所。
右が宿泊施設。
今日の晩飯。
一人なので質素である。(こういう時には、相棒のありがたみを感じるね)
炊き込みおこわは賞味期限がとっくに切れてしまったので、消費あるのみ。
おかずは無しで、これまた期限切れのインスタント味噌汁のみ。
霞沢岳夕景。日の入りにはもう少しかかるが・・・。
乗鞍岳夕景。陰影が出来て昼間とは表情が違う。
一人でやることもなく、暇なので日が落ちたらサッサとシュラフの中に。
寒くなりそうなので、上下ダウンを着て、足はクリマプラスソックスフィットの上にテントシューズ。
更にシューズの中にホッカイロを入れて万全だ。
何気なく会話を聞いていたら、隣のカップルは、なんと蒲田富士から穂高に入り、最難関ルートを踏破してきたようだ。
涸沢から奥穂を目指す予定だったらしいが、入山規制の影響で流れてきたらしい。
奥穂を踏んだという話ではないようだったが、蒲田富士から奥穂を経由しないで西穂に抜けるルートなんてあったっけ??
ジャンダルムがきれいだったなんて言っていたので、巻いたのかも知れない。
会話していないので、この辺りは今も謎のままである。
きっとこういう人達は、バリエーションルートを行く人達だから、通常の登山道なんて関係ないのかも知れない。
声を聞いている限り、キャピキャピしたお姉さんのようだったが、凄い人がいるものだ。
夕方から風が出て、テントも揺さぶられる。
早く寝すぎたせいか、夜中に目が覚めてしまい、その後は風が気になって浅い眠りしかできなかった。
ロープウェイの始発が遅いので、早起きしても意味はない。
ずっとシュラフの中でグダグダしていた。
ちなみに明け方のテント内の気温は−3℃。
昨日よりは暖かいようだ。
外を見ると、雲が多い。
ご来光も期待薄か??
というわけで、ご来光を見るためにちょっと登ってみるというプランも消滅。
テントの通気口から覗いてみただけで終わった。
(山陰からのご来光が見られた)
朝飯は鮭茶漬け+味噌汁である。
このサタケの鮭茶漬け、味は絶品なのだが、賞味期間が長くないのが玉に瑕、これも2月に切れていた。
(味は劣化していなかった)
さぁ、準備完了。
出発という段になって、テントの撤収に手間取った。
雪に埋めた十字ペグ、簡単に抜き取れるはずが、雪がカチカチに凍ってしまっていて、抜けないのだ。
なんせペグ代わりに突き立てていたピッケルさえ、抜き取るのに苦労したほどである。
さほど冷え込んだわけでもないのに、これは計算外であった。
掘り出すのにだいぶ時間がかかった。
朝一の撤収は時間がかかることを学習したのであった。(設営時位、雪が柔らかければ問題なかったのだが)
というわけでようやく準備完了。
どんより曇った空を見ながら、出発。
錫杖ヶ岳方面。
笠ヶ岳は雲の中。
急な斜面を下っている時、アイゼンを引っかけて転倒。
滑落するような場所ではなかったので良かったのだが、雪がカチカチだったため膝を強打。
打撲で痛い!!!
やはりアイゼン歩行時の歩き方に問題があるようだ。
何とかしないと、そのうち滑落しかねない。
課題を残した。
さて天候は相変わらずで、西穂もこんな感じである。
ロープウェイ近くまで来て、ようやく笠ヶ岳が見えた。
西穂高口駅に到着。
なんと無理だと思っていた8:45発の始発に間に合ってしまった。
もちろん乗りますよ。
ゴンドラの中から、隣のテントのカップルがロープウェイ下を下っているのが見えた。
さすがにバリエーションルートを行く人達は、ロープウェイなんか使わないらしい。
朝の時間帯であれば、雪も締まっているし、雪崩の心配は無いと判断したのだろう。
住んでいる世界が違うわ・・・。
白樺平駅の目の前にあるビジターセンターに寄り、神宝乃湯に入ろうと思ったら、設備故障でやっていないとのこと。
残念無念。
まっすぐ駐車場に向かう。
鍋平駐車場は相変わらずガラガラ。
皆さん、歩かなくていい有料の方に駐めたようだ。
天気が心配だったが、焼岳は見えていた。
連休中で帰りの渋滞が気になるので、サッサと帰ることにする。
というわけで、今回は温泉無し。
沢渡の杣乃屋で食べたざる蕎麦がうまかった。
値段は高いが・・・。
早い時間に空いていたので助かった。
以上でイベントは終了。
時間が早かったため、小仏トンネル手前で3kmの渋滞以外は、大した渋滞もなく、15時前には自宅到着。
早く帰ってきたので、当日のうちに、テントを乾かしたり、装備の整備やウェアの洗濯が完了できて良かった。
【体調について】
筋肉痛 |
なし |
靴擦れ |
なし(SCARPA) |
関節痛 |
なし(SCARPA) |
打撲 |
左膝(転倒)・・・青あざになっていた |
攣り・痙攣 |
なし(持参したサプリのマグマイトが効いたか) |
腰痛 |
なし |
虫さされ |
なし |
コースが短いだけあって、重い荷物の割には、疲れが軽微だった。
【ハンディGPSについて】
今回初めて泊まり山行でGPSを使用した。
夏道と冬道の違いがわかって面白い。(西穂高口−西穂山荘区間)
登りと下りの誤差は、樹林帯で電波受信状況が悪かったのか?
同じところを歩いているのに、線が二重になってしまっている。
ちなみに、鍋平駐車場への区間は、実際に登りと下りで違うところを歩いたので、正しいルートを示している。
電源ON時の位置捕捉前のログが残ってしまうのは、イマイチだ。
不安定な状態での位置情報のため、とんでもないところを示してしまう。
複数衛星捕捉をして、受信状況が安定してから、ログを開始すべきだと思う。
下図はKashmir3DのGPSデータ編集機能を使って、不正データを削除したものである。
電池の持ちは相変わらずで、初日でほぼ使い切った。
今回は大容量5400mAhモバイルバッテリを持ち込み、テント内で充電して二日目に備えた。
このモバイルバッテリを持ってしても、充電可能なのは1〜2回が限度。
というわけで、長期山行には向かない。
【コスト】
費目 |
料金 |
アプローチ |
17,024 |
宿泊 |
500 |
食事 |
3,339 |
その他 |
0 |
計 |
20,863 |
アプローチが高い!!! 往復700km近い距離だから仕方ないが、やはり一人だと厳しい・・・。
ちなみに燃費は15.1km/Lとまぁまぁ。
次は延期した奥多摩かな。
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