山行記録 安達太良山 (あだたらやま)
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【日程】 2013年6月1日(土)
【天気】 晴
【メンバー】 単独
【概要】 「奥岳−薬師岳−安達太良山−矢筈ヶ森直下分岐−峰ノ辻−くろがね小屋−勢至平分岐−奥岳」
最高到達点標高1,700m、歩行距離10.8km、標高差754m、累積標高差+841m−841m
歩行時間4:32、所要時間6:50
安達太良山山頂部(別名:乳首山に納得)
【場所】
福島県中通り北部、猪苗代湖や磐梯山の東に位置する。
東北道二本松ICからのアクセスも良く、スキー場があるので冬期も除雪が入る好立地。
【ルート】
ガイドブックに、紹介されていたグルリップルート。
火山ということで、爆裂火口跡の沼ノ平見物がハイライトの一つ。
それと、くろがね小屋で温泉に入れるのが楽しみなルートだ。
風呂に入ってから登りたくないので、くろがね小屋は下りで寄りたい。
必然的に時計回りルートとなる。
※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角と山頂・小屋だ。
【所要時間】
場所 |
奥岳 |
薬師岳 |
表登山道 分岐 |
安達太良山 |
矢筈ヶ森 直下分岐 |
峰ノ辻 |
昼食 |
くろがね 小屋 |
勢至平 分岐 |
奥岳 |
計 |
標高(m) |
946 |
1,353 |
1,479 |
1,700 |
1,638 |
1,550 |
1,413 |
1,344 |
1,303 |
946 |
754 |
区間距離(km) |
2.4 |
1.1 |
1.1 |
0.8 |
0.5 |
0.6 |
0.3 |
1.2 |
2.8 |
10.8 |
|
累計距離(km) |
2.4 |
3.5 |
4.6 |
5.4 |
5.9 |
6.5 |
6.8 |
8.0 |
10.8 |
||
着時刻 |
6:40 |
8:04 |
8:47 |
9:21 |
10:06 |
10:19 |
10:32 |
11:36 |
12:52 |
13:46 |
6:50 |
発時刻 |
6:56 |
8:10 |
8:47 |
9:48 |
10:06 |
10:19 |
11:26 |
12:27 |
12:52 |
14:20 |
|
区間タイム |
1:08 |
0:37 |
0:34 |
0:18 |
0:13 |
0:13 |
0:10 |
0:25 |
0:54 |
4:32 |
|
区間タイム小計 |
1:08 |
0:37 |
0:34 |
0:18 |
0:13 |
0:23 |
0:25 |
0:54 |
|||
歩行時間累計 |
1:08 |
1:45 |
2:19 |
2:37 |
2:50 |
3:03 |
3:13 |
|
|
||
標準タイム |
1:30 |
0:35 |
0:30 |
0:10 |
0:15 |
0:30 |
0:25 |
1:00 |
4:55 |
||
標準タイム累計 |
1:30 |
2:05 |
2:35 |
2:45 |
3:00 |
3:30 |
3:55 |
4:55 |
|||
歩行速度(km/h) |
2.1 |
1.9 |
1.9 |
2.5 |
2.4 |
2.8 |
1.8 |
2.9 |
3.1 |
2.4 |
・標準タイムは、JTBパブリッシング「日本百名山 山歩きガイド」のタイムを採用。
・登りの薬師岳から先(木道部分)辺りが標準タイムより遅かった。
・山頂付近は風が強く、長居は出来なかった。
・山頂から矢筈ヶ森区間は、沼ノ平見物に時間をとられている。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
距離・傾斜とも少なく、のんびりお散歩気分のルートだ。薬師岳まではゲレンデ登りが大半を占める。
【はじめに】
早くも6月。
例年より10日早く梅雨入りしたとはいえ、まだ一回も傘を使っていない。
意外に晴れも多く、週末の予報も好転の兆し。
天気図ではパッとしない感じなのだが、晴れの予報が出ている。
行ってみるか?
実際の天気図はこんな感じ。tenki.jp
冬の間停止していた百名山巡りを再開するという主旨で、残雪などの条件の良いところを物色。
天候の関係で以前から何度も延期になって実現しなかった日本百名山No.21の安達太良山に白羽の矢を立てた。
その間地震を含め、環境は激変している。
山小屋で放射線量を測定・公開しているなど、風評被害払拭への努力が続く。
最初にボツになった時(2008年8月)は、麓の土湯温泉に宿泊していたのだが、天候不順でその時は蔵王に流れた。
2回延期になったプランは、福島の百名山3つを3日間で巡るというものだったが、なかなか3日連続の好天には恵まれなかった。
過去のプランは、ロープウェイ利用のお手軽コースだったが、今回は安達太良山だけのプランなので、まじめに歩いて登ることにした。
金曜日の夜、速攻で会社から帰り、食事・風呂を済ませて出発。
久々の東北道もまぁまぁ空いていた。
なんとか福島県には辿り着いたが、眠気に負けて安達太良PAで寝る。
目が覚めたら、なんと陽光が燦々と降り注いでいる。
すわっ、寝坊かと飛び起きたら、まだ5時台だった。
朝食をとり、トイレを済ませたら出発。
快晴の空に浮かぶ安達太良山。期待が高まるぞ。
こうやって観ると低く感じる。
40分程で奥岳駐車場に到着。
既に2〜30台位の車が駐まっている。
さすが百名山。
【これより本題】
準備が出来たら出発。
立派な登山口標識。
左に行くとゴンドラがあるが、当然まだ営業していない。
右に進むのだが、始めは林道歩き。
分岐を左折して五葉松平方面に向かう。
すぐにゲレンデ歩きとなり、リフト最高点の左から山道に入っていく。
ゲレンデ区間は、だだっ広くて道がわかりにくい。
可憐なイワカガミが元気をくれる。
高度を稼ぐと五葉松平。
景色がイマイチなので通過。
ちょっとの登りで祠のある広場に出た。
そこが薬師岳(やくしだけ)1,353mだった。
地図上の薬師岳と配置が違うが、標識があるのだから、気にしないことにする。
安達太良山を眺めながら休憩。風が心地よい。8時に始発のゴンドラが動き出したのが音でわかった。
鉄山の右の北北西には、箕輪山・一切経山・吾妻小富士が続く。
吾妻小富士には以前登っている。(2008年) 日本百名山である吾妻連峰の一端だ。
薬師岳のすぐ先で、ゴンドラからの道と合流する。
観光客が来るところなので、暫く木道が続く。
やがて両側からシャクナゲが迫り出してきて、すごく邪魔だ。
シャクナゲの花はまだまだみたい。
ムラサキヤシオツツジ?
残雪登場。
階段もあり。
ちょっとだけ雪の上を歩く。
念のためアイゼン持参したけど要らなかった。
山頂手前のところが、風の通り道で、目が開いていられないほど。
体感気温も一気に下がる。
さっさと山頂に行こう。
山頂部(乳首部分)は岩山だ。
鎖が付いているが、特に必要なかった。
安達太良山(あだたらやま)1,700m到着。
山頂には祠と三角点のみで山頂標識がなかった。
西には磐梯山・飯豊山。飯豊山は真っ白だ。
磐梯山は、こちらから見るとイメージが違う。
磐梯山アップ。ここも行かなければ。
西北西の飯豊連峰・大日岳アップ
もう少し右を撮るべきだったが、液晶画面は炎天下では全く役に立たず、どこを写しているのかわからないのだ。
北西の西吾妻山が近い。ここも百名山。
西南西に見えている白い山々は、奥只見・奥利根・尾瀬方面の山だ。
下津川山は巻機山の近く、中ノ岳は越後三山の一つだ。
西南西の浅草岳。かなり補正してギリギリ見える程度。
こちらも真っ白。
気温は10℃以上あるが、風が寒い。
長居は無用だ。
早めに切り上げて下山開始。
北に延びる稜線。
通称「馬の背」を歩くことになる。
矢筈ヶ森手前を右折し、右に伸びる道を下る。
馬の背から乳首を振り返る。
右からの強風で、真っ直ぐに進めない。
爆裂火口跡の「沼ノ平」。硫黄が析出していて真っ白だ。きっと有毒ガスが出ているだろう。
道標の文字が消えていてわかりにくかったりするが、何とか間違えずに峰ノ辻に出た。
左折してくろがね小屋に向かう。
途中で見かけたショウジョウバカマ?
鉄山直下の谷筋。
ここが泉源地帯となっている。
辺りに硫黄臭が漂う。
流れる川が透明なのが不思議な位。
この景色を眺めながら昼食タイム。
名前不明の可憐な花。
くろがね小屋に到着。
目的は温泉入浴だ。
二階に上がって寝室をチェック。
なかなか快適そうな小屋だ。
ジャジャーン。
本日のハイライトの一つ、硫黄泉だ。
当然の掛け流し。
白濁した湯が素晴らしい。
居合わせた地元の年輩の方と山談義に花が咲く。
小屋と源泉地を振り返る。
ここの温泉は、後から行く岳温泉まで引湯されているのだ。
金明水と呼ばれる水場。
なかなかおいしい水だ。
石碑は水神様が奉られている。
キンロバイ?
勢至平と呼ばれる平坦なところを過ぎると下りになる。
馬車道と呼ばれるだだっ広い道と、旧道と呼ばれる山道があり、どちらを通っても下山可能。
ショートカットできる旧道を使う。
登山口に到着。
荷物を車に置いたら、スキー場の売店で福島名物の桃ソフトクリームに舌鼓。
久々にバッチもゲット。
というわけで、山行は無事終了。
さっきも入ったばかりだが、次は温泉だ。
岳温泉・光雲閣の日帰り入浴時間に滑り込み。
サッパリした。
猛烈な眠気に襲われ仮眠。
目が覚めたら夜になっていた。
飯を食べる場所を探してウロウロ。
ようやくありついた後、再び道の駅で眠りにつく。
翌朝帰途につけば、道は空いていて、快調。
途中で朝食を食べ、ガソリンを補給。
自宅到着は13時半頃だった。
【体調について】
筋肉痛 |
なし |
靴擦れ |
なし(Zamberlan) |
関節痛 |
なし(Zamberlan) |
攣り・痙攣 |
なし |
腰痛 |
なし |
虫さされ |
なし |
なだらかなコースだけあって、疲れは軽微だった。
【ハンディGPSについて】
今回もGPSを使用した。
位置精度・標高ともにまずまず。
【コスト】
費目 |
料金 |
アプローチ |
14,338 |
宿泊 |
0 |
食事 |
2,565 |
その他 |
1,500 |
計 |
18,403 |
さすがにアプローチが高い!!!
次はどこへ行こうか。
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