山行記録 北八ヶ岳 中山 (なかやま)
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【日程】 2013年11月9日(土)
【天気】 曇り時々晴れ
【メンバー】 単独
【概要】 「麦草峠−丸山−高見石−中山−ニュウ−白駒池−麦草峠」
最高到達点標高2,496m、歩行距離10.0km、標高差399m、累積標高差+610m-610m
歩行時間4:38、所要時間5:38
海ノ口付近より西に八ヶ岳を望む
【場所】
おなじみの八ヶ岳。
長野・山梨県境に位置する。
今回のルートは、北八ヶ岳に属する。
上の写真は、実は南八ヶ岳だったりする。(アプローチの途中で撮った)
【ルート】
2010年に計画して行きそびれたルート。
その時は、白駒池からニュウのピストンのみで終了。
今回ようやく初志貫徹、左回りでグルリップ完成。
※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、各山頂と小屋だ。
【所要時間】
場所 |
麦草峠 駐車場 |
麦草 ヒュッテ |
丸山 |
高見石 小屋 |
中山 |
分岐 |
ニュウ |
分岐 |
白駒池 |
白駒池 入口 |
麦草 ヒュッテ |
麦草峠 駐車場 |
計 |
標高(m) |
2,118 |
2,120 |
2,329 |
2,271 |
2,496 |
2,451 |
2,352 |
2,157 |
2,119 |
2,097 |
2,120 |
2,118 |
399 |
区間距離(km) |
0.1 |
1.6 |
0.5 |
2.0 |
0.4 |
1.3 |
0.8 |
1.0 |
1.0 |
1.1 |
0.1 |
10.0 |
|
累計距離(km) |
0.1 |
1.7 |
2.2 |
4.2 |
4.7 |
6.0 |
6.8 |
7.8 |
8.8 |
9.9 |
10.0 |
||
着時刻 |
9:30 |
10:01 |
10:53 |
11:14 |
12:45 |
13:02 |
13:47 |
14:28 |
14:51 |
15:10 |
15:34 |
15:37 |
5:38 |
発時刻 |
9:59 |
10:01 |
10:59 |
11:42 |
12:50 |
13:02 |
14:05 |
14:28 |
14:53 |
15:10 |
15:35 |
16:00 |
|
区間タイム |
0:02 |
0:52 |
0:15 |
1:03 |
0:12 |
0:45 |
0:23 |
0:23 |
0:17 |
0:24 |
0:02 |
4:38 |
|
区間タイム小計 |
0:02 |
0:52 |
0:15 |
1:03 |
0:12 |
0:45 |
0:23 |
0:23 |
0:17 |
0:24 |
0:02 |
||
歩行時間累計 |
0:02 |
0:54 |
1:09 |
2:12 |
2:24 |
3:09 |
3:32 |
3:55 |
4:12 |
4:36 |
4:38 |
||
標準タイム |
0:02* |
1:00 |
0:15 |
1:10 |
0:10 |
0:50 |
0:40 |
0:20 |
0:20 |
0:25 |
0:02 |
5:14 |
|
標準タイム累計 |
0:02 |
1:02 |
1:17 |
2:27 |
2:37 |
3:27 |
4:07 |
4:27 |
4:47 |
5:12 |
5:14 |
||
歩行速度(km/h) |
3.0 |
1.8 |
2.1 |
1.9 |
2.2 |
1.7 |
2.1 |
2.6 |
3.7 |
2.8 |
3.0 |
2.2 |
・標準タイムは、「Yatsugatake
Guide Map」掲載のタイムを採用。
・所々標準タイムをオーバーしているが、誤差のレベル。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
ほぼ平坦なのだが、苦手なダラダラ登りなのであ〜る。
【はじめに】
前述の通り、2010年にニュウには登っている。
その時に行きそびれた、丸山・高見石・中山に行くという主旨である。
アプローチとなる「メルヘン街道」R299は、冬期には閉鎖されてしまう。
その直前を狙って、山行を計画した。
今年のゲート閉鎖は、Webで調べたところ11/15 11:00とのこと。
その前の11/9か11/10に行きたいところだ。
日曜日には天気が崩れる予報だったので、土曜日に決定。
関東の天気はイマイチっぽかったが、山の方が晴れそうだ。
一応時間帯別では、15時位までは晴れの予報だった。
実際の天気図はこんな感じ。tenki.jp
積雪はどうか?
現地の最新状況はわからなかったが、まだこの季節、12本爪アイゼンやピッケルは要らないだろう。
チェーン・ストックの装備とする。
車の方も、まだスタッドレスは不要と見た。
出発は土曜日の早朝。
5時起きで、食事を摂って、出発。
行楽シーズンのせいか、早朝なのに既に渋滞が始まっていた。
八王子を過ぎると、徐々にばらけ、流れていく。
笹子トンネルを抜け、勝沼を過ぎると、いつもの白峰三山が出迎えてくれる。
しかも真っ白だ。
でも、、、霞んでいるではないか。
今日は視界がイマイチだ。
肝心の八ヶ岳にも雲がかかっている。
う〜む。
NAVIの作ったルートは、茅野市(長野県)側から入るルートだったが、須玉ICで中央高速を下り、R141を使って松原湖から入るルートにした。
そのおかげで、冒頭の写真の景色に出会えたというわけだ。
狙ったわけではないが、結果オーライである。
メルヘン街道入口には、冬季閉鎖の案内標識が出ていた。
それにはなんと11/14閉鎖と書かれている。
Webで書かれたものより一日早いではないか!!!!
こういうのはホントに困る。
以前、大弛峠で嵌められたことがある。(予告された日より前に行ったのに、閉鎖されていた)
まぁ、今回は閉鎖されていたわけではないので、許せるが・・・。
なんだかんだで、登山口駐車場到着は10時近かった。
【これより本題】
ほぼ満車の駐車場に車を滑り込ませる。
皆さん、どこに行っているのか?
この駐車場は、メルヘン街道を挟んで南北の山行拠点である。
今日は南に向かうが、北の茶臼岳方面に行っている人もいるだろう。
麦草峠駐車場のトイレは、冬期閉鎖中。
この時期、下界で済ませて行くべし。
準備ができたら出発。
先ずは、麦草ヒュッテに向かう。
登山道は凍結している。
すぐに麦草ヒュッテに到着。
立派な小屋だ。
いや、小屋と言っては失礼か?
ここは車で来られる宿なのだから・・・。
霜柱が凄い。
道は白いが、滑るわけではない。
水たまりは凍っている。
これは氷紋って言うのかな?
苔むした森を進む。
傾斜はなだらかだ。
葉に付いた霜が美しい。
コケ類も白く凍てつく。
丸山2,329m山頂に到着。
小さな木の祠の丸山神社に参拝。
木が邪魔で大した眺望は得られない。
生憎ガスが出始めて、益々視界が悪い。
長居は無用だ。
白駒池からの道を合わせ、高見石に向かう。
水たまりが完全凍結していて、ツルツルである。
高見石小屋に到着。
右奥に高見石が見えている。
ザックをデポして、さっそく高見石に登る。
眼下に白駒池が見え、なかなか良い景色だ。
四阿山や浅間山もうっすら見えている。
浅間山アップ。
霞んでいる感じだったが、アップしたら結構クッキリ見えた。
西南西には中央アルプスが見えた。
中アが見えるとは期待していなかっただけに感激!!!
風が冷たくて、高見石の上ではゆっくりしていられない。
小屋の前に戻って、昼食休憩。
温かいカップ麺で暖をとる。
気づいていなかったが、よく見ると小屋前はテン場になっていた。
八ヶ岳は、結構テン場があって良い。
一旦下って、次は中山に向かう。
ジャブジャブや泥濘に苦戦しながら高度を上げると、中山展望台と言われる岩ゴロの西側に開けた場所に出る。
西北西に北アルプスが見えて、素晴らしい景色に痺れた。
まだ雪は多くないようだが、これから真っ白になっていくだろう。
北北東には浅間山。
めっちゃ木が邪魔している。
北北西の蓼科山は、雲海に埋もれそう。
背後の北アは爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳がバッチリだが、五龍岳は雲ギリギリ。
展望台は風が寒くて長居は無理。
冬の八ヶ岳は、北西季節風がまともにぶち当たる場所なのだ。
晩秋とは言え、その洗礼を受けたというわけだ。
ちょっと先の中山2,496m山頂に移動する。
こちらは風がないが、景色もない!!!
ちょっと休憩しただけで先に進む。
中山峠に向け下って行くと、左手にこれから目指すニュウが見えてくる。
安達太良山(別名:乳首山)といい、こういう突起があると連想されるのは乳首らしく、それっぽい名前が付いているのが面白い。
男は単純だねぇ。
ニュウも漢字で書くと「乳」らしい。
左折してニュウにつながる尾根を下って行くと、右後方に硫黄岳・天狗岳が見えるポイントが何ヶ所かある。
地図で調べる限り、谷越しに見える稲子岳には、登山道が見当たらない。
近くで見ると、ニュウも荒々しい。
こちらが乳首の先っちょだ。
ニュウ2,352m山頂。
南南西には、硫黄岳・天狗岳がバッチリ。
ちょっと逆光なのが惜しい。
西北西に、先ほど登った丸山が見えた。
高見石も見えていた。
丸山の後には、北アルプスが・・・。
思ったより視界が良くて満足した。
下りはあっという間だ。
平坦になってからは、水浸しの登山道と泥濘に苦労する。
白駒池近くの湿原の池塘はまだ凍っていた。
寒々とした白駒池。
まだ凍ってはいないが、紅葉は終わっていた。
麦草峠に向かうと、白駒の奥庭と言われる山上庭園があった。
規模は小さいが、ピラタスロープウェイで行く坪庭のような感じだ。
麦草ヒュッテが見えてきた。
結構時間がかかったが、まぁ良い時間だ。
標識も寒々としている。
閑散とした駐車場。
たくさんいた車は、とっくに帰ってしまったらしい。
温泉に向かう途中、素晴らしい黄葉に見とれる。
八ヶ岳山麓は、カラマツで蔽われている。
松の仲間なのに落葉する珍しい種別だ。
日が当たれば、もっと輝くのだが・・・。惜しい!!
温泉は、お気に入りの稲子湯。
混雑していたが、裸のふれあいもまた良し。
楽しく暖まった。
というわけで無事山行は終了。
帰りは、NAVIに従い、上信越道・関越道経由で帰る。
途中で蕎麦でもと思ったが、一軒見つけたうまそうな店は、混雑していて車が駐まれず断念。
結局、高速に乗るまで、良さげな店は見つからなかった。
山越えのせいか、小雨も降り出した。
峠の釜飯で有名な横川SAで食事することにする。
舞茸天うどんで空腹を満たしたら、即仮眠。
眠いこともあったが、関越道で25kmの渋滞が発生していて、全く気合い入らず。
目が覚めたら、日付が変わって2:30だった。
なんと8時間も寝ていたらしい。
小腹が空いていたので、あんパンを食べて、身体を目覚めさせたら出発。
さすがにガラガラの道をのんびり帰る。(20分位、前後共に1台も車がいない時があった)
埼玉県で小雨に降られたものの、無事帰宅。
自宅到着は、5時過ぎだった。
【体調について】
筋肉痛 |
なし |
靴擦れ |
なし |
関節痛 |
なし |
攣り・痙攣 |
なし |
腰痛 |
なし |
虫さされ |
なし |
さすがに高低差が少ないので、筋肉痛は出なかったようだ。
靴は今回もZamberlanだった。
【コスト】
費目 |
料金 |
アプローチ |
9,885 |
宿泊 |
0 |
食事 |
1,195 |
その他 |
600 |
計 |
11,680 |
コストこんなモンか?
次はどこへ行こうかな?
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