山行記録2009/8 上高地 (かみこうち

 

三日目:台風回避 より続く

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【日程】        2009811()

【天気】        晴れ

【メンバー】  学生時代の友人U

【概要】        「小梨平キャンプ場−上高地バス停」

                最高到達点標高1,515m、歩行距離0.9km、標高差-8m、累積標高差9m17m

 

 

河童橋より吊り尾根

説明: 説明: 吊り尾根

 

 

【ルート】

今日は帰るだけである。

一応ルートを載せておくが、ほぼ到着していて泊まっただけなので、ほとんど歩いてはいないし、真っ平らである。

説明: 説明: 小梨平−上高地バス停ルート地図05

※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。

以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、なし

 

 

 

【これより本題】

冒頭に書いた通り、今日は帰るだけ。

昨日頑張ったので、今日は楽できるというわけだ。

そもそも昨日の頑張りは「台風が来ても安全が確保できる場所まで早く移動しておく」のが目的だったのだが、台風が逸れたため、意味を失ってしまったのだ。

まぁ、台風が来なくて良かったとしよう。

 

説明: 説明: 090811-065444朝日を浴びるテント

 

 

最終日は、地震に起こされた。

例の静岡沖地震である。(当然震源地など知るよしもないし、大きな被害が出ていることなど想像もしなかった)

滅多に起きない筆者が目覚めるほどだから、震度4か5位だったと思うが、結構な横揺れだった。

テントの中では、ものも落ちてこないし、ここは平地の林間キャンプ場だから、崖崩れも心配ない。

当然のように二度寝してしまった。

 

ゆっくり起きて、朝食を摂る。

今日のメニューは、雑煮である。

ちょっと失敗して、芯が残るもちを食べた。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 090811-074302清流から上がる湯気でチンダル現象

 

 

 

 

 

 

 

 

テントを撤収して、河童橋に向かって歩き始める。

清水橋を渡ると、清流から上がる湯気に朝日が当たり、チンダル現象が見られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河童橋から見る焼岳は、残念ながら雲がかかっていた。

説明: 説明: 090811-074416河童橋と焼岳

 

台風一過の青空と吊り尾根が素晴らしいコントラストである。

以前大正池から散策した時は、全く見えなかったので、初めて見ることができた。

これも怪我の功名といえるだろう。

説明: 説明: 090811-074520河童橋から吊り尾根

 

河童橋の上で、観光客に混じって、記念撮影。

説明: 説明: 090811-074630吊り尾根をバックに

 

この辺りが撮影スポットか?

説明: 説明: 090811-074830河童橋と吊り尾根

 

景色を堪能したら、バス停に移動。

ちょうど8時発のバスに間に合った。

こんな時間に帰る人は少ないので、当然バスはガラガラである。

快適に景色を楽しみ、沢渡(さわんど)駐車場へ。

陸送は、一番上高地寄りの「茶嵐」駐車場まで運んでくれている。

車に乗り換え、重いザックと登山靴から解放される。

 

 

説明: 説明: 090811-083854坂巻温泉外観

 

 

 

 

 

 

 

次は温泉だ。

三泊風呂なしだったから、早くさっぱりしたい。

沢渡にも温泉があったが、バスから見えた坂巻温泉まで戻ることにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 090811-085610二人でまったり

 

 

 

 

 

 

 

 

露天風呂に浸かってご満悦。

日焼けにお湯がしみて痛かったが、後は快適そのもの。

なかなか良い温泉だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さっぱりしたら、松本に向かって進み、途中のコンビニで金を下ろす。

なんせ、財布を落としたので、不自由で仕方ない。

全てUに金を払ってもらわなければならないのだ。

ここでアイスを食べてまったり。

 

うまい蕎麦でも食って帰ろうという話になり、Uが場所うろ覚えの塩尻駅前の蕎麦屋を目指す。

営業時間が限られているらしく、時間つぶしに、登山用具店に寄り道。

(Uは春まで単身赴任していたので、この辺りの店にも明るいのだ)

 

その後、ヤマダ電機で携帯の充電器を購入。

電源を切っていたのに、勝手に電源が入っていたらしく、初日で電池がなくなっていたのだ。

(どうせ圏外だったのだが、後で家族から大ブーイング。大雨警報やら台風やら地震やら、心配には事欠かない状況だったので・・・)

 

早速充電開始すると、息子から何通もメールが来ていた。

それを見て初めて

・地震が駿河湾で発生したこと。

・静岡県で大きな被害が出て、東名が不通になっていること。

・清水の実家は無事であること。

を知った。

早速、自宅と実家に電話を入れ、状況確認と陣中見舞い。

こちらの無事を伝える。

お互い何ともなくて良かった。

 

さて、件の蕎麦屋に向かうが、Uも一度行っただけで、しかもその時は店が休みか何かで入ったことはないらしい。

当然場所もうろ覚えで、車でうろうろしたが辿り着けない。

JR塩尻駅の観光案内所に行って、近くの蕎麦屋のチラシをもらったが、リストを見てもどの店かわからない。

とにかく「民家みたいな店」で「値段が高く」て、「うまい」店ということしかわからないのだ。

結局、案内所のおじさんが言っていた「日本一値段が高い」蕎麦屋というのに行くことにした。

 

これまた大変わかりにくい所にある店だったが、道の途中にある案内看板の適当な地図を見て、適当に走って何とか辿り着いた。

 

説明: 説明: 090811-123004丸泉外観

 

 

 

 

 

この店も古民家をそのまま使ったユニークな店である。

店名は「丸泉」(本当は丸の中に泉が書かれている)

 

帰ってから、Webで調べると、結構有名な店らしい。

Official HPもないが、グルメブログなど口コミで広がっているみたい。

(「丸泉」で検索すると出てくる)

わざわざ食べに行く人もいるようだ。

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 090811-122900囲炉裏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関を入ると、立派な囲炉裏がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 090811-122724店内

 

 

 

 

 

 

 

 

座敷に案内され、床の間の前の席に陣取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 090811-121624信州丸泉で盛り蕎麦

 

 

 

 

 

 

茶請けの沢庵を囓りながら待つと、本命のそばが登場。

量が少ないと読んで、盛り蕎麦二枚を注文した。

香りが良い蕎麦で、つゆはちょっと薄めだが、鰹だしの香りが強い独特のもの。

薬味は普通の葱だが、ワサビの他に辛味大根が添えられている。

更に、別皿で変わった味噌が用意されており、好みでこれをつゆに入れて食べるのだそうだ。

(これは口に合わなかったが・・・)

 

 

 

 

 

 

 

さて、満腹になったら、後は帰るのみ。

中央高速が混雑する前に帰ることにする。(渋滞予想では15時以降混雑とのこと)

順調に流れ、八王子のU宅に立ち寄って精算。

自分の車に乗り換えて、家路を急ぐ。

 

U宅を16時頃に出発し、首都高の外苑手前と箱崎でちょっとした渋滞があったものの、その後は順調に流れた。

17:30には家に到着。

 

早速洗濯や装備の確認に取りかかる。

たいした雨ではなかった割には、衣類や靴内部の濡れ具合が気になった。

 

雨具の中のシャツまで濡れたのは、汗のせいか雨が侵入したのか?

ゴアテックスも形無しである。

トムラウシの遭難が頭をよぎる。

今回気温が低く風が強かったら、きっとヤバかったに違いない。

雨具を洗った後、念入りに防水スプレーをかけ直した。

 

地図はへなへなで、インクが流れ出してしまい、一部判読不能に。

インクジェットの限界か?

防水の袋に入れるか、撥水性のある地図を買うか、考えないと行けない。

 

はどろんこになったため、沢でじゃぶじゃぶ洗ったのがまずかったか?

靴を脱いだら、靴下まで濡れていた。

ウールの靴下なので、濡れても冷たい感じがなかったのは良かったが・・・。

布の軽登山靴は泥が付くと最悪だ。

これまたゴアテックスも形無しである。

ベランダで乾燥させたのだが、完全に乾くまで二日を要した。

 

ザックの中もなにやら湿っている。

背中側が無防備なザックカバーには限界がある。

内部に水が侵入する前提で見直しが必要だ。

 

実際予備の衣類は全て濡れてしまっていた。

一応防水の袋には入れていたが、入り口の密閉に難があったのは確かだ。

やはりちゃんとしたスタッフバックに入れないとダメか?

 

ダウンシュラフも、今回はスーパーのレジ袋をもらって入れたので無事だったが、濡らさないように、もう一工夫要りそうだ。

 

その他、防水面で色々問題が出てきたので、対策を検討する必要がある。

とりあえず、防水スプレーとスタッフバックを調達しよう。

 

パッキング面でも見直しが必要であろう。

いくらスタッフバックに入っているといっても、濡れたテントと、シュラフを同じところに収納するのは気持ち悪い。

濡れものを入れる場所は、隔離しないとダメだと感じた。

幸い二気室タイプなので、下の気室に濡れものを隔離するのが良さそうだ。

次回試してみたい。

 

というわけで、色々反省材料はあるものの、(筆者にとっては)長い長い山行も無事終わった。

感謝!!

 

今回は、台風という非常事態で途中敗退したものの、素晴らしい景色を満喫でき、満足度は高かった。

槍は絶対来年リベンジするぞ〜。

筋肉痛は山行中にちょっと出たが、帰宅後は全くなかった。

膝痛もなし。

 

 

【コスト】

用途

内容

費用

ガソリン

八王子−現地(往復) 軽で行ったので燃費は良いはず(3,001/2)

1,500

有料道路

京葉道(武石−京葉口)往復

400

首都高(篠崎−高井戸)ETC平日夜割

560

中央高速均一区間(高井戸−八王子)ETC休日特別(22−6)

250

圏央道・中央道(八王子西−豊科)ETC休日特別(22−6)1,100/2

550

中央道(塩尻−八王子)ETC平日昼間(軽自動車)2,650/2

1,325

中央高速均一区間(八王子−高井戸)

500

首都高(高井戸−篠崎)ETC平日昼割(オフピーク)

680

タクシー

南安タクシー本社−中房温泉(7,740/2)

3,870

陸送

南安タクシー本社−沢渡(8,000/2)

4,000

駐車

沢渡 茶嵐(500/2)

250

バス

上高地−沢渡

1,200

幕営

燕山荘:1,000/2 ヒュッテ西岳:1,000/2 小梨平:1,400/2

1,700

食料

スポーツドリンクペットボトル×1(中房温泉)

300

天然水ペットボトル×1(予め買ってあった)

78

お茶ペットボトル×1(予め買ってあった)

88

水 1リットル×3(燕山荘・大天井ヒュッテ・ヒュッテ西岳)@200×3

600

カップラーメン(予め買ってあった)

138

初日朝食 サンドウィッチ+牛乳(コンビニ)245+100

345

初日昼食 おにぎり3個(コンビニ)125+105+105

335

すいか(合戦小屋)800/2

400

食事(初日夕食〜最終日朝食)4,759/2

2,380

肉(三日目夕食 小梨平売店)1,550/2

775

ビール 燕山荘:500(缶)、ヒュッテ西岳:500(缶)、小梨平400(生)

1,400

ソフトクリーム(徳沢園)

400

リンゴジュース(坂巻温泉)

320

アイス(コンビニ)バニラ最中練乳ソース入り

105

盛り蕎麦2枚(丸泉)

1,900

ピンバッチ

大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳 @500×2

1,000

宅配便

着払い(徳沢園)

600

充電器

電池式携帯充電器(ヤマダ電機テックランド塩尻店)

780

温泉

坂巻温泉

500

合計

 29,229

 

やはりかなりかかってしまった。

これで槍敗退は痛い。

一気にコストパフォーマンスが悪くなってしまった。

これで、小屋泊で行こうものなら・・・、+3万円位かかりそう。

 

さぁ、次はどこに行こうか。

 

 

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お終い。

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