山行記録2010/3 釈迦ヶ岳 (しゃかがたけ)
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【日程】 2010年3月27日(土)
【天気】 雪のち晴れ
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「日向坂峠−府駒山−釈迦ヶ岳(ピストン)」
最高到達点標高1,641m、歩行距離3.7km、標高差195m、累積標高差+275m−275m
釈迦ヶ岳山頂より南アルプスの眺望
【場所】
釈迦ヶ岳は富士五湖・河口湖北部の御坂山塊の北に位置する。
南アルプス、八ヶ岳、奥秩父・富士山が間近で眺望抜群のはず。
条件がよければ、北アも見えるだろう。
登山口はスズラン群生地で有名な笛吹市あしがわにある。
【ルート】
Webの山行記録に載っていたコースはスズラン群生地からのルートだったが、釈迦ヶ岳だけでは、入笠山同等のお手軽ハイキングになってしまう。
日向坂峠(どんべい峠)からのルートはより楽勝だが、黒岳とのセット山行が楽しめるのが利点である。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂のみ。
【所要時間】
場所 |
日向坂峠 |
府駒山 |
釈迦ヶ岳 |
府駒山 |
日向坂峠 |
計 |
標高(m) |
1,446 |
1,562 |
1,641 |
1,562 |
1,446 |
195 |
区間距離(km) |
0.9 |
0.9 |
0.9 |
0.9 |
3.7 |
|
累計距離(km) |
0.9 |
1.9 |
2.8 |
3.7 |
||
着時刻 |
8:10 |
8:56 |
9:28 |
11:28 |
11:51 |
3:20 |
発時刻 |
8:31 |
8:57 |
10:57 |
11:28 |
11:52 |
|
区間タイム |
0:25 |
0:31 |
0:31 |
0:23 |
1:50 |
|
区間タイム小計 |
0:25 |
0:31 |
0:31 |
0:23 |
1:50 |
|
所要時間累計 |
0:25 |
0:56 |
1:27 |
1:50 |
||
標準タイム |
0:35 |
0:40 |
0:30 |
0:25 |
2:10 |
|
標準タイム累計 |
0:35 |
1:15 |
1:45 |
2:10 |
||
歩行速度(km/h) |
2.2 |
1.8 |
1.8 |
2.4 |
2.0 |
・標準タイムは、ガイドマップ記載のタイムを採用。
・登りは快調なペース。
・下りは、滑って腕を痛めたこともあり、若干ペースダウン。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
今までサボっていたせいか、入笠山では体力不足を露呈してしまった。
鍛え直す意味もあり、晴れた週末はできるだけ山に行きたいところだ。
先週入笠山に行ったところであるが、またまた週末の天気予報が晴れとなった。
これはもう行けってことでしょう。
ターゲットは、09年末に計画したが、林道の路面凍結を嫌気して先送りにした釈迦岳である。
暖かくなってきた3月末であれば、アプローチは良さそうだ。
前回同様、4:30起床・5時出発で計画する。
8時くらいには着くだろう。
【これより本題】
先週が三連休だったこともあり、道は前回ほど混まないだろう。
快調に走っていると、首都高環状線内回りで事故渋滞。
たまたま箱崎分岐手前だったので、外回りに急遽変更する。
その先も、ラジオの渋滞情報が気になることころである。
中央道は相模湖を先頭に15kmの渋滞予想。
例によって、ピークは7時とのこと。
渋滞というほどではないが、交通量が多く、スピードが落ちてきた。
結局八王子ICは6時半ころだったが、止まってしまうほどではなく、まあまあ流れた。
今回も、藤野PAで休憩。
気になる天気は曇りである。
晴れを祈りながら車を走らせる。
長いトンネルを抜け、甲府盆地に入ると、素晴らしい景色が出迎えてくれた。
思わず歓声が出る。
真っ白な南アルプスである。
南アの主立った山々が勢揃い。
白峰三山が、日に当たって輝いている。
白峰三山が近づいてきた。
白峰三山だけでなく、鳳凰山に登った長い尾根(夜叉神峠−苺平−薬師岳)も見えていたようだ。
南アルプス全景。
一宮御坂IC近くからの南アルプス。これが絶景でなくて何が絶景だ。
山梨に住めば、毎日こんな景色が見れる。うらやまし〜い。
白峰三山(農鳥岳・間ノ岳・北岳)、鳳凰山(薬師岳・観音岳・地蔵ヶ岳)、甲斐駒ヶ岳が絶妙。
釈迦ヶ岳に向かう途中、畑越しに見た南アルプス。
白峰三山が輝いてまぶしい。
鳳凰山・甲斐駒が美しい。
八ヶ岳はちょこっとだけ見える。編笠山・権現岳の辺り。手前で邪魔しているのは茅ヶ岳か?
金峰山もかなり白い。肉眼では、五丈岩も見えた。
小楢山には雪はなさそうだ。
奥秩父の山々。以前登るはずだった乾徳山には雪がない。
甲武信岳は黒金山に隠れて見えなかったようだ。
坂道を登っていると、鳥坂トンネル手前のコーナーから八ヶ岳が見えた。
鳥坂トンネルを抜けたところの駐車場に、観光マップがあった。今回のルートものっていた。
日向坂峠(通称:どんべい峠)に着くと、ここから先の林道はまだ冬期閉鎖中だった。
行き止まりになっているので、遠慮なく車を駐められる。
すでに1台先客が。。。
準備をしていたら、雪が舞っている。
寒いわけだ。
しばらくグズグズしていたが、意を決して、いざ出発。
稜線に出ると、奥秩父の山々が出迎えてくれた。
すぐ下に冬期通行止めの林道(日向坂峠の先)が通っており、そちらは残雪がアイスバーン状に凍結していた。
おそらく地形的に風下で雪が吹きだまり易いのと、日当たりが悪いこともあるだろう。
通行止めで正解のようだ。
スズラン群生地(こちらにはちゃんと駐車場がある)からの道と合流。
日向坂峠に車が駐まれない場合は、そちらからとなる。
地面の白いものは、雪ではなく霜柱。
バリバリに凍っていて、踏んでも沈まないくらい。。。
アップダウンを繰り返すと、木々の間から目指す釈迦ヶ岳が見えてくる。
途中ですれ違った年配の夫婦は、日向坂峠の車の持ち主らしい。
雪が振り出しので、眺望をあきらめて帰ってきたとのこと。
稜線上の小ピーク「府駒山(1,562m)」山頂。
何もないので通過。
釈迦ヶ岳本体に取り付くと、岩場となる。
何カ所かロープがかかっていた。
残雪も登場。
アイゼンが要るほどではない。
釈迦ヶ岳山頂1,641m到着。
生憎、南アルプスの手前に雲があり、遮られている。
南ア自体には雲がかかっていないのに残念だ。
八ヶ岳はきれいに見えている。
権現岳から硫黄だけまで真っ白だ。
金峰山もバッチリ。
全体的に雪が着いているが、金峰山が特に真っ白。
奥秩父の山々。
ちょうど甲武信岳の辺りに雲がかかって邪魔だ。
落ち着いたところで、登頂証拠写真。
大菩薩嶺が見えたが、雲取山は見えないようだ。
雲取山は、おそらく大洞山の後ろ辺りか?
北東には、標高が高くないのに雪が着いた山がある。
滝子山というらしい。
西に広がる南アルプスだが、手前の雲がなかなかとれない。
間ノ岳辺りだけが見えている。
右に目を転じると、甲斐駒ヶ岳はしっかり見えている。
仙丈ヶ岳や鳳凰山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)は見えなかった。
東側には、三ツ峠山が姿を見せた。(登頂持は雲の中)
すぐ近くにある節刀ヶ岳(1,736m)もうっすら雪化粧している。標高は釈迦ヶ岳よりちょっと高いくらいなのだが、、、
毛無山は雲に隠れている。
間ノ岳の右側に、北岳がちょっとだけ見えてきた。塩見岳も見えているか?
雲がとれて、真北の甲武信岳が見えた。粘った甲斐があるというものだ。
東南東に聳える黒岳。これから向かうことになる。若干雪が着いているようだ。
充分景色を楽しんだら、一旦日向坂峠まで引き返し、黒岳にチャレンジだ。
足を滑らせた時に、木を掴んでいた右腕を痛めたが、大事には至らず、慎重に下山する。
約1時間で日向坂峠に到着。
その名の通り、日当たりが良い。
おかげで通行止めにならずに済んでいるようだ。
車はうちのストリームのみ。
というわけで、本日の前半戦は終わった。
次は黒岳である。
あまり疲れてもいないので、そのままスタートすることにする。
(山行記録「黒岳」に続く)
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