山行記録2010/6 荒船山 (あらふねやま)
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【日程】 2010年6月12日(土)
【天気】 晴れ一時曇り
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「内山峠−鋏岩修験道行場跡−艫岩展望台−経塚山(ピストン)」
最高到達点標高1,423m、歩行距離9.0km、標高差356m、累積標高差+684m−684m
R254ヘアピン付近より荒船山(左端が艫岩)
【場所】
群馬県南西部・長野県境にある荒船山。
奇岩で有名な景勝地・妙義山が近い。
浅間山の眺望が期待できる立地である。
【ルート】
ガイドブックに載っていたルート。
上に上がってしまえば、平坦な船の甲板歩き。
地図の「荒船山」は、「経塚山」というピークで荒船山最高点。
広義の「荒船山」とは、船全体を指す。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角(艫岩展望台・往復とも)である。
【所要時間】
場所 |
内山峠 |
行場跡 |
艫岩 展望台 |
経塚山 |
艫岩 展望台 |
行場跡 |
内山峠 |
計 |
標高(m) |
1,057 |
1,205 |
1,333 |
1,423 |
1,333 |
1,205 |
1,057 |
356 |
区間距離(km) |
1.4 |
1.2 |
1.9 |
1.7 |
1.3 |
1.4 |
9.0 |
|
累計距離(km) |
1.4 |
2.6 |
4.5 |
6.2 |
7.6 |
9.0 |
||
着時刻 |
2:30 |
8:13 |
9:01 |
10:29 |
11:05 |
12:37 |
13:15 |
5:48 |
発時刻 |
7:27 |
8:13 |
9:50 |
10:31 |
11:58 |
12:37 |
13:35 |
|
区間タイム |
0:46 |
0:48 |
0:39 |
0:34 |
0:39 |
0:38 |
4:04 |
|
区間タイム小計 |
0:46 |
0:48 |
0:39 |
0:34 |
0:39 |
0:38 |
4:04 |
|
所要時間累計 |
0:46 |
1:34 |
2:13 |
2:47 |
3:26 |
4:04 |
4:04 |
|
標準タイム |
0:55 |
0:45 |
0:40 |
0:35 |
0:30 |
0:35 |
4:00 |
|
標準タイム累計 |
0:55 |
1:40 |
2:20 |
2:55 |
3:25 |
4:00 |
||
歩行速度(km/h) |
1.8 |
1.5 |
2.9 |
3.0 |
2.1 |
2.2 |
2.2 |
・標準タイムは、ガイドマップのタイムを採用。
・全体を通して、ほぼ標準タイム。誤差の範囲。
・強いていえば、下りが遅い。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
梅雨に突入し、山行には難しい季節となった。
とはいえ、例年の6月は結構山に行っている。
梅雨の合間は意外とあるのだ。
6/12の各地の天気予報をチェックしていると、群馬方面が良さそうだ。
そこで、以前から目をつけていた荒船山に白羽の矢を立てた。
日本二百名山No.139である。
名前を知らない人でも、「クレヨンしんちゃんの作者が転落して亡くなった山」といえばわかるという、変な意味で有名になってしまった山である。
それがなければ、マイナーかというと、そんなことは決してない。
冒頭の写真にあるように、特異な形状をしているから、否が応でも目立つ山なのである。
金曜日は仕事が終わって帰宅し、飯・風呂を済ませて出発する。
家族が車を使うので、今回は相棒の車に乗せていってもらう。
長男に駅まで送ってもらい、電車で八王子まで行く。
0時頃八王子着。
3時くらいには駐車場に着くだろう。
【これより本題】
八王子で食料を調達して、中央道に入る。
圏央道経由で関越に出て、上里SAでトイレ休憩。
藤岡JCTから上信越道へ。
下仁田ICから一般道R254(富岡街道)に出る。
結構トラックが走っているから、幹線なのだろう。
途中で小雨が降り出し、霧も出てきた。(雨なんて聞いてないし・・・)
内山トンネルを抜けたところで左折し、山道に入る。
山道といっても、舗装されていて走るのに支障はない。
真っ暗な道をしばらく行くと、右側に登山口駐車場があった。
到着は2:30頃、思ったより早かった。
先客は1台もいない。
山中なので、本当に真っ暗で、怖い位だ。
こんなに何もないところで泊まるのは初めてだ。
眠いので、即シュラフに潜り込む。
朝目覚めると、車がチラホラ。
すでに出発していった人もいるみたい。
肝心の天気だが、樹間から朝日が差し込んでおり、予報通り晴れのようだ。
昨夜の雨は何だったのか・・・。
トイレがないので、大自然の中で失礼。
朝食のチーズ蒸しパン+相棒持参のメロンを食べたら出発だ。
登山道は、駐車場からちょっと下り、樹間に伸びている。
平坦な道を進むと、はじめの急な登り。
階段に鎖が付いている。
アップダウンを繰り返し、荒船山本体に近づいていく。
こちらは、崩落跡を補修したものか。
木の根階段登場。
前方に見えてきた巨岩。
鋏岩(はさみいわ)修験道行場跡のようだ。
大峰山のように、岩のくぼみで修行したのか?
ミツバツツジが咲いていた。
樹間から見え隠れするのは、荒船の舳先(へさき)か?
切り株を梯子で乗り越える。
眼前に大きく立ちはだかる大岩壁が艫岩(ともいわ)のようだ。
「艫」は船の後部のことで、前部の「舳先(へさき)」と対をなす言葉だ。
突き当たりの岩壁から染み出す一杯水。
ここから急登が始まる。
いよいよ、荒船山本体に取り付くという感じだ。
まずは梯子を登る。
岩にも凹みが付けられ、階段状になっている。
急登をこなすと、船の甲板に出る。
ほぼ平らな山頂部に出たのだ。
端に行ってみると、絶壁が出迎えてくれた。
しばらくハイキング気分で進むと、避難小屋に到着。
船の艫の部分だ。
小屋の左側に、艫岩展望台と呼ばれる視界が開けたところがあった。
まさしく絶壁である。
西北西。こちらから登ってきた。
内山峠に車を駐めてある。
北西。
知らない山ばかりだ。
北北西。浅間山が見えるはずだが・・・。
浅間山がどこだがわからない。
視界が良ければ、こんな風に見えていたはず。
視界は20km以下だったようだ。残念。。。
北。浅間山・鼻曲山方面。
浅間山・鼻曲山ともに見えない。
本来ならばこうだ。
うねったR254が見える。
次は、最高点の経塚山へ。
すぐに相沢・三ツ瀬分岐がある。
別の登山口方面だ。
甲板だけあって、道は平坦で、ピクニック気分。
この花は何という名前だろう。
木の上の方にたくさん咲いていた。
皇朝最古修武之地石碑。
経塚山頂1,423m到着。
行塚山ともいうらしい。
ここが荒船山最高地点だ。
残念ながら、山頂は狭くて眺望なし。
さっさと撤収する。
甲板に咲いていたミツバツツジ。
荒船山水源で給水。
なかなか美味い水だ。
艫岩展望台まで戻ると、賑わっていた。
木陰のベンチに陣取り、昼食にする。
先ほど汲んだ水を沸かし、いつものカップ麺がまいう〜。
食後のチェリーもなかなか。
食事が充実する。
相棒に感謝。
食後、展望台に行ってみるが、相変わらず浅間山は見えない。
この辺りに浅間山が・・・。
この差は大きい。
今日はこれより視界が良くなることはあるまい。
眺望はあきらめた。
ということで、時間も早いので、近くの妙義山にも立ち寄ることにして、撤収開始。
元来た道を引き返す。
甲板に咲いていた白い花。
駐車場近くに咲いていたラショウモンカズラ?
駐車場が見えてきた。
荒船山ビューポイントがないか、歩いて先に行ってみる。
木が邪魔だが、隙間からちょっとだけ艫岩が見えた。
R254ヘアピンカーブ付近(標高800m)からの荒船山。
まさに船と呼ぶのにふさわしい。
左の断崖絶壁が艫岩である。
次の妙義山に向かう途中、荒船の湯で汗を流し、さっぱりした。
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