山行記録2010/7 白馬岳 (しろうまだけ) 【初日】
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(白馬三山 序章より続く)
【日程】 2010年7月18日(日)
【天気】 快晴後霧
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「猿倉−大雪渓−白馬岳−テン場」
最高到達点標高2,932m、歩行距離8.8km、標高差1,698m、累積標高差+1,757m−265m
白馬尻に向かう途中で見た白馬岳
【ルート】
初日が赤、二日目が青のルートである。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角の地点だ。
【所要時間】
場所 |
猿倉 |
白馬尻 |
大雪渓 |
葱平 |
雪渓 |
岩の上 |
頂上宿舎 |
テン場 |
白馬 山荘 |
白馬岳 |
白馬 山荘 |
頂上 宿舎 |
テン場 |
散歩 |
テン場 |
計 |
標高(m) |
1,234 |
1,549 |
1,950 |
2,245 |
2,404 |
2,546 |
2,726 |
2,727 |
2,839 |
2,932 |
2,839 |
2,726 |
2,727 |
2,739 |
2,727 |
1,698 |
区間距離(km) |
2.4 |
1.5 |
0.7 |
0.4 |
0.4 |
0.6 |
0.2 |
0.7 |
0.4 |
0.4 |
0.7 |
0.2 |
0.1 |
0.1 |
8.8 |
|
累計距離(km) |
2.4 |
3.9 |
4.6 |
5.0 |
5.4 |
6.0 |
6.3 |
6.9 |
7.3 |
7.7 |
8.4 |
8.6 |
8.7 |
8.8 |
||
着時刻 |
2:30 |
6:47 |
8:03 |
9:13 |
10:50 |
12:19 |
12:52 |
13:07 |
14:17 |
14:43 |
15:15 |
15:40 |
16:05 |
17:49 |
18:25 |
10:18 |
発時刻 |
5:47 |
7:10 |
8:16 |
10:02 |
11:26 |
12:31 |
13:00 |
14:00 |
14:19 |
15:04 |
15:25 |
16:00 |
17:45 |
18:21 |
|
|
区間タイム |
1:00 |
0:53 |
0:57 |
0:48 |
0:53 |
0:21 |
(0:07) |
0:17 |
0:24 |
0:11 |
0:15 |
0:05 |
0:04 |
0:04 |
6:19 |
|
区間タイム小計 |
1:00 |
1:50 |
2:19 |
0:24 |
0:11 |
0:15 |
- |
5:59 |
||||||||
所要時間累計 |
1:00 |
1:53 |
2:50 |
3:38 |
4:31 |
4:52 |
4:59 |
5:16 |
5:40 |
5:51 |
6:06 |
6:11 |
6:15 |
6:19 |
6:19 |
|
標準タイム |
1:10 |
2:20 |
2:20 |
0:20 |
0:10 |
0:15 |
- |
6:35 |
||||||||
標準タイム累計 |
1:10 |
3:30 |
5:50 |
6:10 |
6:20 |
6:35 |
- |
|||||||||
歩行速度(km/h) |
2.4 |
1.7 |
0.8 |
0.5 |
0.4 |
1.8 |
2.0 |
2.3 |
1.0 |
2.1 |
2.7 |
2.3 |
2.2 |
2.1 |
1.4 |
・標準タイムは、学研「のんびり山歩き山小屋ガイド」のタイムを採用。
・荷物が重い割には、登りが早かった。実歩行時間では、標準をかなり上回った。
・その代わりといってはナンだが、葱平の上の雪渓で太ももが痙攣してしまい、その後の休憩が多くなってしまったので、トータル時間はかかっている。
・まともに行ければ、昼には山頂に着いていた勘定になる。
・実際の到着は15時近い。
・ガスが出る前に山頂に着けた可能性が高いが、結局はオーバーペースだったのだろう。
・あくまでタラレバの話である。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【これより本題】
朝目を覚ますと、すでに多くの登山者が車の横を通り過ぎて出発していく。
さすが長丁場なので、皆さん早出という訳か?
肝心の天気であるが、夜中はあんなに満天の星だったのに、車から見える稜線には雲がかかっている。
大丈夫かな。
日が当たる頃には、素晴らしい好天となった。
これは、幸先良い。
期待が高まる。
朝食のおにぎりを食べ、出発準備する。
猿倉荘に開設していた登山相談所に登山届を提出。
さぁ出発。
一時間ほどで、白馬尻に到着。
この小屋は、冬期は取り壊し、シーズン前に建て直すのだそうな。
雪渓がここまで来ているから、雪の量は半端じゃないのだろう。
ここで休憩し、軽アイゼンを装着。
ここが大雪渓の終点になっていた。
まだかなりの厚みがある。
大雪渓の中心に赤い線が引かれていて、そこを歩けということのようだ。
でかい岩が転がっていて、こんなのが落ちてきたらひとたまりもないとヒビル。
振り返ると結構な傾斜である。
下の方は見えなくなっている。
階段状に踏み跡が付いていて登りやすいので、気づかなかった。
これが以前大崩落して犠牲者を出したところらしい。
天狗菱という名前のようだ。
もろい岩なのかも知れないが、こんなのが崩落したら逃げようがない。
怖いところだ。
岩肌が白くなっているところが崩れたのか?
葱平(ねぶかつびら)で休憩。
結構疲れた。
休憩中、左手から大雪渓に大きな岩がごろごろ落ちていくのを目撃。
幸い人の列の手前で止まったが、落石の恐ろしさを目の当たりにした。
雲海の上に、妙高山・高妻山が浮いている。
雪渓が無くなっても、急登が待っている。
再び雪渓が出てくるが、こちらはトラバースで、アイゼンなしで行く。
変なところに力が入ったのか、途中で膝の上と太ももが痙攣!!
雪渓を渡ったところで、天狗菱を眺めながら、休憩する。
たまたま横にいた老夫婦の話では、塩分の不足で痙攣が起こるとのこと。
ご親切に湿布をいただき、塩もあるとのことだったが、こちらは辞退。
N.I持参の梅干しにて代用する。
これとN.Iがしてくれたマッサージが効いたようで、しばらくすると治まった。
人の親切が身にしみる。
本当にありがたいことだ。
避難小屋を通過。
後の流水を飲もうとしたら、ここは飲めないと注意を受けた。
危ないところだった。
いろいろな人に助けられている。
頂上宿舎が見えたが、まだここからが大変だった。
芋虫のような岩の周りはお花畑だった。
ウルップソウは他では見られないらしい。
シロウマオウギもここだけの固有種。
こんな花が咲いていたようだ。
この付近には監視員が立ち、花の説明もしてくれた。
何の監視かって?
悲しいことだが、たぶん花泥棒の監視でしょう。
杓子岳か?
急な階段が続いていて、かなりやばい。
休み休み登っていく。
岩ゴロになってきたら、小屋は近い。
ようやく頂上宿舎に到着。
予定よりかなり遅い到着である。
稜線に出る道は、雪渓に覆われて、閉鎖されていた。
さっそくテント泊の申し込みをし、テン場に向かう。
小屋の上から左に向かって稜線に出ると、旭岳が出迎えてくれた。
こちらも雪がたっぷりである。
テン場は窪地になっている。
すぐ近くに水タンク(無料)と外トイレがあり、便利な立地だ。
早速テントを設営。
しばらく休んだら、白馬岳に向かう。
白馬山荘が行く手に大きく横たわっている。
時間が遅いせいか、ちょっとガスってきてしまった。
朝はあんなにピーカンだったのに・・・(^^;
道の両側に白馬山荘が長々と広がっている。
風呂に入れるのでは、とタオルを持ってきたが、ガセネタだったか?
緩やかな傾斜を登っていく。
疲れているとはいえ、軽装なので、足取りは軽い。
雷鳥発見。よちよち歩いていた。
白馬岳(しろうまだけ)山頂2,932m。
登頂証拠写真。
先にも道が続いているが、ガスガスである。
見えているのは、三国境か?
富山・長野・新潟の県境だ。
テントに戻って昼寝をし、目が覚めたら、晴れていたので散歩に出かける。
稜線に出ると、白馬岳もこの通り。
こちらは旭岳(あさひだけ)。
杓子岳(しゃくしだけ)がカッコ良い。
粘っていると、とうとう立山(たてやま)・劔岳(つるぎだけ)が姿を現した。
カッコ良い剱を目の当たりにして、感動に浸る。
夕方になると、さすがに稜線の風が冷たい。
景色を楽しんだらテントに戻る。
晩飯は、豪華鰻丼・高野豆腐・シジミのお吸い物である。
食欲がなかったが、このメニューなら行ける。
満足・満足。
というわけで、初日はおしまい。
テントで爆睡した。
(白馬三山・二日目に続く)
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