山行記録2010/7 白馬岳 (しろうまだけ)  【二日目】

 

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白馬岳 初日より続く)

【日程】        2010719()

【天気】        快晴

【メンバー】  会社の同僚N.I

【概要】        「テン場−丸山−杓子岳−白馬鑓ヶ岳−大出原−鑓温泉−小日向のコル−猿倉」

最高到達点標高2,903m、歩行距離12.5km、標高差-1,669m、累積標高差721m2,214m

 

 

白馬鑓ヶ岳より立山・劔岳

説明: 説明: 説明: 説明: 立山・劔岳

 

 

【ルート】

 

初日が赤、二日目が青のルートである。

説明: 説明: 説明: 説明: 白馬岳ルート地図05_日別

※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。

以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角の地点だ。

 

【所要時間】

場所

テン場

丸山

テン場

丸山

杓子岳

休憩

白馬

鑓ヶ岳

大出原

休憩

鑓温泉

休憩

休憩

休憩

小日向

のコル

休憩

猿倉

標高(m)

2,727

2,768

2,727

2,768

2,812

2,743

2,903

2,336

2,065

2,001

1,845

1,844

1,741

1,824

1,653

1,234

-1,669

区間距離(km)

0.2

0.2

0.2

1.6

0.9

0.5

1.9

0.7

0.2

1.3

0.4

0.9

0.4

0.8

2.2

12.5

累計距離(km)

0.2

0.5

0.7

2.4

3.2

3.7

5.6

6.3

6.5

7.8

8.2

9.1

9.5

10.2

12.5

着時刻

 

4:45

5:05

6:22

7:34

8:29

9:23

10:45

11:46

12:07

14:36

15:02

15:55

16:10

16:42

17:48

13:13

発時刻

4:35

4:55

6:14

6:41

7:53

8:45

10:05

11:06

11:59

13:44

14:43

15:12

16:03

16:10

16:51

18:30

区間タイム

0:10

0:10

0:08

0:53

0:36

0:38

0:40

0:40

0:08

0:52

0:19

0:43

0:07

0:32

0:57

7:33

区間タイム小計

-

1:11

1:14

1:28

2:01

1:29

7:23

所要時間累計

-

0:10

0:18

1:11

1:47

2:25

3:05

3:45

3:53

4:45

5:04

5:47

5:54

6:26

7:23

7:23

標準タイム

-

1:10

1:00

2:20

1:50

2:00

8:20

標準タイム累計

-

1:10

2:10

4:30

6:20

8:20

歩行速度(km/h)

1.5

1.5

1.8

1.8

1.4

0.8

2.8

1.0

1.4

1.5

1.2

1.3

3.2

1.4

2.4

1.7

・標準タイムは、学研「のんびり山歩き山小屋ガイド」のタイムを採用。

 

・杓子岳まではまあまあだったが、白馬鑓ヶ岳までの登りがきつかった。もう一回休憩した気もする。

・鑓温泉までの難所を含む区間は、ちょっ早。前半の下りでガシガシ行って稼いだのが効いたか。難所で先に行かせてもらったのが効いたか。

・鑓温泉から小日向のコルまでは、荒れた道で慎重になったのと、暑さでバテバテだった。水平だからと嘗めていたが、難しい道だった。

・小日向のコル以降もちょっ早。誰もついて来ないわけだ。

なんとトータル13時間強。これから行く人には、鑓温泉での宿泊をお勧めする。

 

・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字

 

 

【これより本題】

朝目を覚ますと、天気は良さそうだ。

テン場近くにある丸山へご来光を見に行く。

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044515ご来光.jpg

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと出遅れたが、何とかご来光に間に合った。

白馬岳の右からのご来光だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044552立山・劔岳モルゲンロード.jpg

 

 

 

 

 

 

 

立山・剱岳モルゲンロート。

天気が良いと素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南の方には、穂高連峰や裏銀座がバッチリ。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044600南南南西_穂高・槍・裏銀座

針ノ木岳・スバリ岳は後立山連峰の続きだ。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044600南南南西_穂高・槍・裏銀座_カシバード.bmp

 

東には、妙高山・高妻山・戸隠山・本白根山・四阿山まで見える。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044725東_妙高・高妻・戸隠・本白根・四阿

夏としては、驚異的な視界の良さだ。ラッキー。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044725東_妙高・高妻・戸隠・本白根・四阿_カシバード.bmp

 

東南東には、本白根山・四阿山・浅間山・荒船山・瑞牆山・北横岳

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044732東南東_本白根・四阿・浅間・荒船・瑞牆・北横

雲海に浮かんでいる。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044732東南東_本白根・四阿・浅間・荒船・瑞牆・北横_カシバード.bmp

 

東の更に遠くを見ると、苗場山・奥白根山・皇海山も見えている。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044744東_苗場・奥白根・皇海

至仏山・谷川岳・武尊山はよくわからなかった。雲の向こうか?

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-044744東_苗場・奥白根・皇海_カシバード.bmp

 

南南東には、今日行く予定の杓子岳・白馬鑓ヶ岳が横たわっている。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-045029南南東_杓子岳・白馬鑓ヶ岳

結構きつそうだが・・・。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-045029南南東_杓子岳・白馬鑓ヶ岳_カシバード.bmp

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-061436テン場

 

 

 

 

 

 

 

一旦テン場に戻り、朝食を摂る。

テントをたたんだら出発だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-061814白馬岳

 

 

 

 

 

 

 

今日は、白馬岳も快晴だ。

もう一度行きたいところだが、今日のルートは長い。

先に進むことにする。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-061835重い荷物を背負って

 

 

 

 

 

 

 

 

でかい荷物を背負ってGo!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南西には、なんと白山も見えるではないか。

これはラッキーだ。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-061944南西_白山

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-061944南西_白山_カシバード.bmp

 

立山・剱岳全面に日が当たって輝いている。

この夏休みは、あそこに行くんだなぁ。

雪が多いけど大丈夫かな?

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-062048立山・劔岳

 

南東の浅間山は煙を噴いていないが・・・。

噴火活動は弱まっているのか?

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-062251南東_浅間山

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-062251南東_浅間山_カシバード.bmp

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-062746旭岳

 

 

 

 

 

 

 

 

旭岳もこちら側は穏やかな顔を見せる。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東北東の東寄りには、妙高山・高妻山・至仏山・苗場山・谷川岳が。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-063055東北東東_妙高山・高妻山・至仏山・苗場・谷川岳

至仏山・谷川岳は微妙か。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-063055東北東東_妙高山・高妻山・至仏山・苗場・谷川岳_カシバード.bmp

 

この雪渓が、大雪渓に続いている。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-064136雪渓.jpg

 

これから登る杓子岳(しゃくしだけ)。ザレて滑りやすい道をジグザグに登っていく。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-064141杓子岳

 

こちらから見る白馬岳は尖っている。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-070623白馬岳

 

杓子岳山頂2,812mに着くと、素晴らしい景色が待っていた。

巻き道を行かなくて大正解!!

まず南の方には、南アルプスが大きく横たわっている。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-073439南南東南_南アルプス

薬師岳・観音岳・地蔵ヶ岳鳳凰三山で、これも南アルプスの一部。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-073439南南東南_南アルプス_カシバード.bmp

 

南南東には、奥秩父(甲武信岳〜瑞牆山)・八ヶ岳(北横岳〜編笠山)・富士山

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-073442南東南_奥秩父・八ヶ岳・富士山

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-073442南東南_奥秩父・八ヶ岳・富士山_カシバード.bmp

 

白馬岳の非対称がよくわかる。長野側はまさに切れ落ちている。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-073501白馬岳

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-073707杓子岳山頂標識.jpg

 

 

 

 

 

 

 

素晴らしい景色に気をとられていたが、はっと我に返り、杓子岳2,812m山頂標識をパチリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西北西には富山湾能登半島が見えた。(写真ではわかりづらいが肉眼ではクッキリ)

さすが、北アルプスの最北部だけあって、日本海が近い。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-074452西北西には富山湾と能登半島が.jpg

石動山辺りが能登半島のようだ。その手前が富山湾。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-074452西北西には富山湾と能登半島が_カシバード.bmp

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-075302白馬鑓へ出発

 

 

 

 

 

 

 

次は白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)だ。

まずは杓子岳稜線を進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-080131雷鳥

 

 

 

 

 

 

杓子岳を下っていると、突然足下に雷鳥が出現。

すっかり夏色で保護色だ。

向こうもびっくりしただろうが、こっちも驚く。

足を止め、そっと写真撮影。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-080909稜線を辿る.jpg

 

 

 

 

 

白馬鑓の手前に一つピークがある。

小鑓というそうな。

あれを越えて行かなくてはならない。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-092321白馬鑓山頂.jpg

 

 

 

 

 

 

白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)山頂2,903m到着。

素晴らしい展望である。

来た甲斐があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで来ると、北アルプス南部の眺望が開ける。

鹿島槍へ続く稜線(後立山連峰:針ノ木岳・唐松岳・五龍岳)槍・穂・表銀座(燕岳〜槍ヶ岳)・裏銀座(烏帽子岳〜水晶岳)・立山など、見ていて飽きないすばらしさ。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-092408鹿島槍へ続く稜線と表銀座・裏銀座

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-092408鹿島槍へ続く稜線と表銀座・裏銀座_カシバード.bmp

 

立山・剱岳が近い。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-092418立山・劔岳

 

白馬岳・杓子岳と、歩いてきた稜線が一望できる。

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-092436白馬岳・杓子岳

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-093108北アをバックに

 

 

 

 

 

 

 

北アルプスの重鎮をバックに登頂証拠写真。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鹿島槍ヶ岳の双耳峰を眺めながら、稜線を一気に下る。

あそこも行くぞ〜!

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-101112鹿島槍へ続く稜線.jpg

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-103651雪渓を下る

 

 

 

 

 

 

鞍部に分岐があり、ここで稜線に別れを告げ、鑓温泉に向かう。

稜線では吹いていた風が無くなり、かなり暑くなってしまった。

それでも周りは雪だらけ。

大出原手前の雪渓を歩く人の列が見える。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-112747難所に突入

 

 

 

 

 

 

 

雪渓をいくつか抜けると、難所に突入。

濡れた岩場に注意!

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-113249鎖場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな岩を下る。

鎖が無いときついね。

はやりの山ガールが降りてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-113603滑りやすい鎖場

 

 

 

 

 

 

 

横ばいの鎖場の岩がツルツルでヤバかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-114652休憩

 

 

 

 

 

 

小屋が見えるところまで来て、休憩。

岩場で体力を消耗した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-122439露天風呂.jpg

 

 

 

 

 

 

ようやく辿り着いた白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)

露天風呂に浸かってマッタリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-134421出発

 

 

 

 

 

バテて食欲がないので、小屋で昼食(カレー)を食べた。

ノンビリしすぎたので、急いで出発。

この先標準タイムでまだ3:50もかかるのだ。

猿倉到着は、ぎりぎり18時位か?

これはきつい。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-135720すぐに雪渓突入

 

 

 

 

 

 

 

温泉の湯がじゃんじゃん流れている川に沿って下ると、すぐに雪渓に突入。

アイゼンを装着して、急な下りをこなす。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-143338トラバース

 

 

 

 

 

 

 

次の雪渓はトラバース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-143644休憩して鑓温泉を振り返る

 

 

 

 

 

 

休憩して鑓温泉小屋を振り返る。

なかなかハードな道だ。

暑さのせいもあって、消耗している。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-144508滑りやすい.jpg

 

 

 

 

 

杓子沢の雪渓を渡ると、山の斜面に付けられた傷のような道を歩くようになる。

細い道が荒れていて滑りやすいので、慎重に進む。

開けたところに出たところで、登りの団体さんとすれ違う。

そのペースでは温泉小屋到着はいつになるのやら。。。

人ごとながら気になる。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-160831水芭蕉.jpg

 

 

 

 

 

 

最後の登りをこなすと、小日向のコル

湿原に水芭蕉が咲いていた。

こんなところで水芭蕉が見られるとは思っていなかっただけに、ラッキーな気分。

後はゆるい下りだけということもあり、生き返った気がした。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-162217北北西_白馬岳・小蓮華山

 

 

 

 

 

 

白馬岳・小蓮華山が見えたら、後は沢まで下るだけ。

といっても、それが長かったのであるが・・・。

ガシガシ下っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猿倉山荘到着は、結局18時ちょっと前だった。

日没が遅いから良いものの、秋ではこうはいかない。

途中で追い抜いた人達は大丈夫か?

猿倉山荘でアイスを食べている間には、まだ降りてこなかった。

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100719-185129室内は洗い場のみ

 

 

 

 

 

 

 

白馬塩の道温泉「倉下の湯」で汗を流してさっぱりした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、今回の山行も無事終わった。

感謝!!

筋肉痛  かなりひどかった。久々に重いザックを担いだためか?コースもきつかった。

膝痛     なし。

 

時間が遅くなり晩飯の蕎麦屋を探すのに苦労したが、なんとか蕎麦にありつき、家路についた。

(写真がない理由は推して知るべし)

 

3連休の最終日ということもあり、渋滞がひどく、家に着いたのは翌未明3時頃だった。

 

白馬三山・初日に戻る)

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