山行記録2010/9 北岳 (きただけ) 【三日日】
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(二日目:間ノ岳・農鳥岳より続く)
【日程】 2010年9月20日(月)
【天気】 高曇り後晴
【メンバー】 学生時代からの友人Y.U、会社の同僚N.I
【概要】 「北岳山荘−北岳−肩の小屋−小太郎尾根−草滑りコース−白根御池小屋−広河原」
最高到達点標高3,193m、歩行距離7.1km、標高差-1,681m、累積標高差+374m−1,750m
北岳肩の小屋から見た、甲斐駒ヶ岳
【ルート】
北岳に登り、肩の小屋側に下るルート。
草滑りを下り、白根御池小屋を経由して広河原まで。
1,750mを一気に下る。
この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角の地点だ。
【所要時間】
場所 |
北岳 山荘 |
北岳 |
肩の 小屋 |
休憩 |
白根 御池小屋 |
ベンチ |
広河原 |
計 |
標高(m) |
2,888 |
3,193 |
3,000 |
2,554 |
2,224 |
1,849 |
1,512 |
-1,681 |
区間距離(km) |
1.4 |
0.6 |
1.5 |
0.8 |
1.5 |
1.4 |
7.1 |
|
累計距離(km) |
1.4 |
2.0 |
3.4 |
4.2 |
5.7 |
7.1 |
||
着時刻 |
- |
7:01 |
8:12 |
8:53 |
9:37 |
11:07 |
12:00 |
6:08 |
発時刻 |
5:52 |
7:50 |
8:17 |
9:03 |
10:16 |
11:18 |
- |
|
区間タイム |
1:09 |
0:22 |
0:36 |
0:34 |
0:51 |
0:42 |
4:14 |
|
区間タイム小計 |
1:09 |
1:32 |
1:33 |
4:14 |
||||
所要時間累計 |
1:09 |
1:31 |
2:07 |
2:41 |
3:32 |
4:14 |
4:14 |
|
標準タイム |
1:20 |
2:30 |
1:50 |
5:40 |
||||
標準タイム累計 |
1:20 |
3:50 |
5:40 |
|||||
歩行速度(km/h) |
1.2 |
1.7 |
2.4 |
1.4 |
1.8 |
1.9 |
1.7 |
・標準タイムは、N.I調べ(学研「ノンビリ山歩き小屋ガイド」)。
・登りはかなり遅いと思っていたが、標準タイムより早かった。
・下りは、例によって超っ早っ!!!
・広河原着は12時と、いい時間だった。
・トータルでは、標準タイムより1.5時間短縮。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
早出のつもりで、4:30朝食予定としていたが、イマイチ体が目覚めて来ない。
やや寝坊気味に起き出し、Y.Uを起こす。
ちょっと出遅れ気味なので、朝食の時間短縮のため、かに雑炊の予定を取りやめ。
残っていたパンで済ます。
テントの撤収をし、準備完了。
なんだかんだで、出発は6時近くになってしまった。
【これより本題】
早速出発。
既に朝日が当たってきた。
北岳が美しい。
左に仙丈ヶ岳を見ながら進む。
中央アルプスが、クッキリとしたシルエットを見せている。
間ノ岳・中白根山を振り返る。
一つ目の八本歯のコル分岐を過ぎると、鎖やハシゴが出てくる。
二つ目の八本歯のコル分岐を過ぎると、岩稜帯の登りだ。
すぐに北岳山頂3,192m到着。
ここが昔の山頂のようで、今は標高が3,193mとなっている。
バックは間ノ岳。
こちらが3,193m地点。
バックは仙丈ヶ岳。
生憎曇っているのだが、高曇りで雲海との間の視界はよい。
富士山のシルエットがクッキリ。
ここまで来ると、鳳凰山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)が近い。
野呂川を挟んで東北東に、雄大に横たわっている。
昨年は、向こうから北岳を眺めていたわけだ。
北に目を転じると、鋸岳・甲斐駒ヶ岳が大きい。
甲斐駒の白砂が目立つ。
北西には、仙丈ヶ岳。
大仙丈カールが真正面だ。
北北北東には、八ヶ岳が雲海に浮かんでいる。
なかなかカッコ良いではないか。
1時間近くマッタリした。
先は長いので、残念だが出発する。
草紅葉を見ながら下っていく。
肩の小屋でピンバッチと水1Lを購入。
甲斐駒ヶ岳が素晴らしい。
この景色も見納めだ。
岩場をがんがん下る。
鳳凰山がずいぶん高くなった。
こちらもまもなく見納めだ。
八ヶ岳が全貌を見せた。
今まで半分位雲に隠れていたが、ラッキーだ。
北西に、北アルプスが見えた。
これはラッキー。今回遠くの山も含め、ほとんどが見えたのではないか?
大樺沢二俣方面との分岐は、左折して草滑りへ。
休憩地点からバットレスが見えた。
歩き続けていたら、気づかなかっただろう。
急な下りをこなし、白根御池に到着。
テントが張られているから、ここから北岳ピストンの人もいるのだろう。
背景は鳳凰山だ。
振り返ると、草滑りと言われる理由がわかる気がする。
人が見えるので、道がどこを通っているのかわかる。
左上にはバットレス。
白根御池小屋はきれいな小屋だった。
こちらでカレーを食べて元気復活。
うまかった。
おいしい水も無料で飲み放題。
肩の小屋で買った水(消毒)は全く使っていなかったが、捨てておいしい水を給水。
小屋越しにバットレス。
なかなか良い立地だ。
ここの小屋は空いていそうだし穴場かも。
気に入った。
この先はしばらく水平道となる。
苔むした沢を渡る。
急な下りの途中で休憩。
二つあったベンチのうち、下の方である。
この道は意外に涼しくて、高度を下げても暑くなくて良かった。
大樺沢分岐には、大勢の人が休憩中。
もちろん通過する。
すぐに広河原山荘に到着。
吊り橋を渡って対岸に出ると、北岳がバッチリ見えた。
こうやってみると近そうに見えるのだが、距離・標高差ともになかなか簡単には行けないところだ。
乗り合いタクシーにうまく乗れたので、スムーズに帰ることができた。
約1時間で芦安に到着。
車に乗り換え、桃の木温泉へ。
3日分の汗を流し、露天に浸かって生き返った。
というわけで、無事山行は終了。
感謝!!!!!
思ったより天気が良かったし、素晴らしい眺望に恵まれた。
最高の山行と言えるだろう。
達成感もひとしお。
心配していた渋滞であるが、最寄りの中部縦断道・白根ICから入るのをやめ、中央道・甲府昭和ICから高速に。
これが正解で、乗った瞬間から中央道渋滞にはまる。
中部縦貫道のJCTは双葉にあるので、渋滞にはまる区間が長くなってしまうところだった。
原因は事故渋滞である。
事故箇所は、笹子トンネルの先らしい。
とはいえ、全く止まってしまうわけでもなく、じわじわと進んでいるのが救いだ。
その先は、小仏トンネル手前の車線減少に伴う自然渋滞だが、事故渋滞で後から車が余り来なかったせいか、思ったほどひどくはなかった。
というわけで、昨年のシルバーウィークの時ほどひどくはなく、電車のあるうちに解散できた。
【体調面】
中国帰りのY.Uの体調不良も尻上がりに回復したし、筆者の体調不良も初日だけで済んだ。
筋肉痛 久々に激しい筋肉痛が出た。場所は太腿。おそらく下りが効いたのだろう。21日に回復。
膝痛 なし
捻挫 8月山行時の捻挫はまだ治らず。サポーター&シップでカバーしていたが、こんな事していたらいつまで経っても治らないなぁ。
靴擦れ 久々に激しい靴擦れが出た。場所はかかと。マメブロックがちぎれるほどの激しさ。それだけきつい登りだったということか。
【後日譚】
山行から間もない「10/9夜半、バットレス上部が崩落した」との記事がヤマケイ12月号に出ていた。
記事によると、落石が大樺沢登山道まで達し、登山道が数カ所巨石にえぐり取られているとのこと。
冬期に凍結・解凍が繰り返されることにより、さらなる崩落や自然落石の危険は当分続く見込みで、大樺沢ルートの通行は自粛処置がとられているらしい。
ぎりぎりのタイミングで行ってきたと言えそうだ。
自然が相手の山歩き、いつ何があるかわからないというのが実感だ。
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