山行記録2011/7 小蓮華山 (これんげやま) 【二日目】

初日:乗鞍岳より続く)

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【日程】        2011717()

【天気】        晴れ後曇り

【メンバー】  会社の同僚N.I

【概要】        白馬大池−小蓮華山(ピストン)−乗鞍岳−天狗原−銀嶺水−栂池自然園−自然園駅

最高到達点標高2,769m、歩行距離12.1km、標高差-944m、累積標高差592m1,145m

歩行時間5:06、所要時間9:15

 

船越ノ頭より白馬鑓ヶ岳・杓子岳・小蓮華山

説明: 白馬鑓ヶ岳・杓子岳・小蓮華山

 

 

【ルート】

白馬大池から小蓮華山ピストン。

帰りは昨日のルートを引き返す。

説明: 小蓮華山ルート地図二日目Real等倍05

※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。

以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩は白四角だ。

 

 

【所要時間】

場所

白馬大池

船越ノ頭

休憩

小蓮華山

休憩

船越ノ頭

白馬大池

乗鞍岳

雪渓上部

雪渓下部

天狗原

銀嶺水

登山口

自然園駅

累積標高差

標高(m)

2,378

2,612

2,676

2,769

2,676

2,612

2,378

2,452

2,390

2,244

2,192

2,040

1,852

1,825

-944

592

-1,145

区間距離(km)

1.5

0.8

0.5

0.5

0.8

1.5

1.0

0.4

0.4

0.4

0.7

1.0

2.5

12.1

累計距離(km)

1.5

2.3

2.8

3.3

4.1

5.6

6.6

7.0

7.4

7.8

8.5

9.5

12.1

着時刻

 

6:26

7:11

8:10

8:25

9:11

10:05

11:50

12:18

12:45

13:11

13:36

14:05

15:00

9:15

発時刻

5:45

6:46

8:00

8:15

8:45

9:32

11:19

12:08

12:24

12:56

13:22

13:40

14:15

 

区間タイム

0:41

0:25

0:10

0:10

0:26

0:33

0:31

0:10

0:21

0:15

0:14

0:25

0:45

5:06

区間タイム小計

1:16

1:09

1:17

0:39

0:45

所要時間累計

0:41

1:06

1:16

1:26

1:52

2:25

2:56

3:06

3:27

3:42

3:56

4:21

5:06

標準タイム

1:40

1:10

1:10

0:40

0:45

5:25

標準タイム累計

1:40

2:50

4:00

4:40

5:25

歩行速度(km/h)

2.2

1.9

3.1

3.0

1.8

2.7

1.9

2.3

1.1

1.8

3.0

2.5

3.4

2.4

・標準タイムは、昭文社「山と高原の地図」のタイムを採用。最後の自然園見学を含む区間は、比較のため実績値を標準タイムとした。

・小蓮華ピストンは、テントを置いていったので荷物が軽かった。特に休憩地点からは空荷だったので、平地に近いスピード。

・乗鞍岳からの下り雪渓に時間がかかっている。渋滞していたのと、急な部分は慎重に下ったため。

・天狗原から登山口までは超っ早で下ったのだが、ほぼコースタイム通り。

・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字

 

説明: 小蓮華山ルート02断面図_目盛固定時間補正

二日目もちょっと休憩が多すぎたか?暑くて消耗したせいかも。

 

【これより本題】

4:30起床。

暖かい朝だ。10℃以上ありそう。

朝食は梅粥である。

 

説明: 110717-052956ご来光

 

 

 

 

 

 

山腹からのご来光。

天気は最高だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-054536出発

 

 

 

 

 

 

もうテントを引き払っている人もいれば、これから食事の人もいて、雑多な感じ。

自分としては画期的に早い出発だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大池山荘前の雪渓を越え、尾根に取り付く。

稜線上に出ると、雪倉岳がドーン。

説明: 110717-055520雪倉岳

朝日岳は雲に隠れていた。

説明: 110717-055520雪倉岳_カシバード

 

あれが目指す小蓮華山だ。

説明: 110717-055531小蓮華山

 

説明: 110717-055531小蓮華山_カシバード

 

説明: 110717-055547小蓮華山に続く稜線

 

 

 

 

 

 

なだらかな登りである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-060921白馬大池

 

 

 

 

 

 

 

振り返ると、白馬大池が美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-061429コマクサ

 

 

 

 

 

 

砂礫地の登りには予想通りコマクサが。

かわいらしい女王様だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

船越ノ頭まで来ると、爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五龍岳・唐松岳・針ノ木岳といった後立山連峰がばっちり見えた。

説明: 110717-062651船越ノ頭より後立連峰

夏休みに行く予定の鷲羽岳・水晶岳も見えていた。

説明: 110717-062651船越ノ頭より後立連峰_カシバード

 

中央アルプスが雲の上に浮かんでいる。

説明: 110717-062701中ア

見えているのは、木曽駒ヶ岳・宝剣岳辺りで、角度的に南に続く稜線は見えないようだ。

説明: 110717-062701中ア_カシバード

 

左には南アルプスが長々と横たわっている。

説明: 110717-062707南ア

鳳凰山は雲が邪魔して見えないが、他は全部見えた。

説明: 110717-062707南ア_カシバード

 

八ヶ岳の上に富士山の頭が出ている。

説明: 110717-062714八ヶ岳

 

説明: 110717-062714八ヶ岳_カシバード

 

こちらは浅間山

説明: 110717-062722浅間山

 

説明: 110717-062722浅間山_カシバード

 

隙間から剱岳が見えていた。(薬師だと思っていたが剱だった)ラッキー。

説明: 110717-063307剱岳

 

説明: 110717-063307剱岳_カシバード

 

白馬鑓ヶ岳・杓子岳の雄姿。

説明: 110717-063314白馬鑓ヶ岳・杓子岳

 

説明: 110717-063314白馬鑓ヶ岳・杓子岳_カシバード

 

鹿島槍ヶ岳・五龍岳・唐松岳と昨年歩いた山々が感動を思い出させる。

説明: 110717-063325鹿島槍・五龍岳

 

説明: 110717-063325鹿島槍・五龍岳_カシバード

 

稜線にもお花畑があちこちにある。ちょっと風を避けられる場所があると、たくましく植生が豊かだ。

黄色の花は、ミヤマキンバイか?

説明: 110717-070022お花畑アップ

 

鹿島槍のツーショット。

説明: 110717-070641鹿島槍・槍アップ

 

説明: 110717-070641鹿島槍・槍アップ_カシバード

 

こちらから見る白馬岳は、荒々しい。

説明: 110717-071645白馬岳

 

高度を上げると、剱岳の左に立山別山も見えてきた。

説明: 110717-071651立山・剱岳

昨年歩いたルートやテン場までバッチリ。

説明: 110717-071651立山・剱岳_カシバード

 

白馬三山白馬鑓・杓子・白馬岳)勢揃い。

説明: 110717-073614白馬鑓・杓子・白馬岳

 

説明: 110717-073614白馬鑓・杓子・白馬岳_カシバード

 

振り返ると、白馬大池と歩いてきた稜線が一目で。

説明: 110717-074356白馬大池と歩いてきた稜線

 

 

説明: 110717-081109登頂証拠写真

 

 

 

 

 

山頂手前の景色の良いところでマッタリしていたが、空荷で小蓮華山2,769m登頂。

(空荷は早い)

早速お約束の登頂証拠写真、バックは白馬岳だ。

実は小蓮華山、最高点は立ち入り禁止になっている。

そういうわけで、皆さん登山道脇に陣取って休憩している。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-085205白馬岳

 

 

 

 

 

 

 

引き返す途中、振り返ると、早くも雲が白馬岳にかかり始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-095214イワギキョウ

 

 

 

 

 

 

 

イワギキョウか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-095509白馬大池

 

 

 

 

 

 

白馬大池まで戻ってきた。

雲が出てきて、小蓮華山も見えない。

 

カップ麺の昼食を摂り、テントを撤収。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-115004乗鞍岳山頂

 

 

 

 

 

 

 

湖岸の道が結構しんどかった。

乗鞍岳山頂で休憩。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-121839雪渓上部

 

 

 

 

 

 

雪渓上部でアイゼン装着。

下り雪渓では、念のためストックも使うことにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-122455アイゼンを着けてGo

 

 

 

 

 

 

行列が続く。

アイゼンを持っていない人が大勢いて、難儀している横を追い抜いていく。

それでも、時間のロスは避けられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-125631アイゼン取り外し

 

 

 

 

 

 

ここでアイゼン取り外し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-125635出発

 

 

 

 

 

 

ここから先は、時々雪が出ては来るが、普通の道だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-132241出発

 

 

 

 

 

 

天狗原で休憩し、下山開始。

登りの時は、祠があったのに気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-133645銀嶺水

 

 

 

 

 

銀嶺水で、湧き水をがぶ飲み。

超美味かった。

混雑していて、順番待ちだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-140529ビジターセンター

 

 

 

 

 

超っ早で下り、登山口へ。

この建物は、ビジターセンターで、自然園の入り口になっている。

ブルーベリーミックスソフトを食べて復活したら、空荷で自然園見学へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-143538自然園から乗鞍岳

 

 

 

 

 

咲いている花は山中と変わりばえしなかったが、乗鞍雪渓が見えたのは収穫だった。

雲が厚くなってきたので撤収。

ロープウェイ乗り場に行くと、順番待ちの行列が。

臨時便がばんばん出るので、20分待ち位だったか。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-161001露天風呂

 

 

 

 

下界に下りたら、天気が良い。

車はちんちんに暑くなっていたが、風が心地よい。

 

次は温泉だ。

ゴンドラ駅のところにある栂の湯は混んでいそうだったので、近くの「元湯・栂の森」へ行く。

日焼けした腕がヒリヒリで、熱いお湯には長くは浸かっていられなかったが、2日間の汗を流してサッパリ。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 110717-174539天ざる

 

 

 

次は蕎麦だ。

車に積んである「長野の美味い蕎麦」本で、候補を物色。

白馬駅近くの「蕎麦酒房 膳」に行くと、開店の17:30前に既に待っている人が・・・。

開店時間には駐車場が満杯という盛況ぶり。

人気の店のようだ。

天ざる1,450円也 を食べ、満腹だ。

蕎麦の香りがあって、なかなか美味かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、道中は長い。

3連休の中日とはいえ、渋滞が予測される。

道の駅で仮眠してから帰ることにする。

夜中の3時に出発すると、さすがにガラガラだ。

快適に帰宅することができた。

 

というわけで、山行は無事終了。

前回の雨飾山同様、天気はまあまあで眺望抜群!!

たくさんの花が咲き乱れ、生命の息吹を感じることができた。

日本海も見えたし、なかなか満足度の高い山旅となった。

 

白馬岳直前(あと1時間位)まで行って帰る人は少ないだろうが、これが日程のゆとりを生むのだ。

今日の天候では、山頂に着く頃にはガスガスになっていたに違いない。

結果オーライではあるが。

この日もロープウェイを待っている間に、遠くで雷の音がしていた。

白馬岳に泊まるのなら良いが、戻る時間を考えると、早い時間に引き返さなければなるまい。

 

昨年は大雪渓から登ったが、白馬岳へのルートとしては、傾斜が緩いこちらのルートも有りだと思う。

ただ、アイゼンを持たない人が多いのには、一言苦言を呈しておきたい。

雪渓があるのは、事前に調べればわかることだ。

たまたま行けたとしても、そこにはリスクマネジメントは存在しない。

自分を守るのは自分なのだ。

 

無事に感謝!!!!!

 

新調したザックの使い心地であるが、まぁまぁということで及第点。

・大きいザックはパッキングが楽。水が大量に必要な夏期山行でも入れ場所に困らない。

 が、もっとブカブカだと思っていたのだが、意外に余裕が少ない。

・テントをベース基地にして、山頂アタックするときでも使えないことはない。

・肩こりはちょっとあった。

・背中は意外に暑くなかった。

・ポケットが少なく、小物を入れる場所に困る。

・サイドポケットは、深くて使い勝手が良い。

 

筋肉痛

なし

膝痛

なし

靴擦れ

なし(Zamberlanを履いていたが、インナーソックスと分厚いメリノウールの2枚履きが効いたか)

日焼け

顔は逆パンダ、腕と首筋は真っ赤っかでヒリヒリ

 

【コスト】

用途

金額

アプローチ

11,960

宿泊

500

飲食

5,334

その他

1,100

合計

 18,894

今回も燃費は14.3km/Lとかなりのもの。エアコンを使ってこのくらいであればいい方だ。

やはり空いていたのが大きい。

1,000円高速が無くなり、ETC休日5割引での利用だったが、高速代は倍以上。

但し、今回のアプローチコストが高いのは、ゴンドラ・ロープウェイで3,000円かかっているのが響いている。

 

さぁ、次はどこに行こうか。。。

 

 

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