山行記録2009/12 毛無山 (けなしやま)
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【日程】 2009年12月6日(日)
【天気】 快晴(^^;
【メンバー】 会社の同僚N.I
【概要】 「有料駐車場−不動の滝見晴台−富士山展望台−南アルプス展望台−毛無山−地蔵峠−有料駐車場」
最高到達点標高1,946m、歩行距離7.2km、標高差1,079m、累積標高差+1,088m−1,088m
毛無山展望台より赤石岳・悪沢岳
【場所】
富士山の西北西、静岡・山梨県境に位置する。
観光地の朝霧高原が入り口で、アプローチが良い。
【ルート】
ガイドブックには無料駐車場からのピストンルートが掲載されていたが、登山口近くの有料駐車場まで車で乗り入れて距離を短縮し、一部グルリップのルートを採用。
※この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角の地点と山頂だ。
【所要時間】
場所 |
駐車場 |
一合目 |
二合目 |
不動の滝 展望台 |
三合目 |
四合目 |
五合目 |
六合目 |
七合目 |
八合目 |
富士山 展望台 |
南ア 展望台 |
毛無山 |
南ア 展望台 |
富士山 ビューポイント |
地蔵峠 |
休憩 |
駐車場 |
計 |
標高(m) |
867 |
1,100 |
1,200 |
1,216 |
1,300 |
1,400 |
1,500 |
1,600 |
1,700 |
1,800 |
1,878 |
1,908 |
1,946 |
1,908 |
1,774 |
1,509 |
1,281 |
867 |
1,079 |
区間距離(km) |
0.9 |
0.2 |
0.0 |
0.1 |
0.2 |
0.2 |
0.2 |
0.2 |
0.2 |
0.2 |
0.1 |
0.3 |
0.3 |
0.8 |
0.8 |
0.7 |
1.8 |
7.2 |
|
累計距離(km) |
0.9 |
1.0 |
1.1 |
1.2 |
1.4 |
1.6 |
1.8 |
2.0 |
2.2 |
2.4 |
2.5 |
2.8 |
3.1 |
3.9 |
4.7 |
5.4 |
7.2 |
||
着時刻 |
7:30 |
7:42 |
7:44 |
8:06 |
8:23 |
8:39 |
8:57 |
9:15 |
9:47 |
10:02 |
10:41 |
11:14 |
12:22 |
12:50 |
13:17 |
13:33 |
14:50 |
7:43 |
|
発時刻 |
7:07 |
7:30 |
7:42 |
7:55 |
8:06 |
8:23 |
8:39 |
8:57 |
9:33 |
9:47 |
10:25 |
11:07 |
12:13 |
12:24 |
12:57 |
13:17 |
13:38 |
||
区間タイム |
0:23 |
0:12 |
0:02 |
0:11 |
0:17 |
0:16 |
0:18 |
0:18 |
0:14 |
0:15 |
0:16 |
0:07 |
0:09 |
0:26 |
0:20 |
0:16 |
1:12 |
5:12 |
|
区間タイム小計 |
0:37 |
1:20 |
0:52 |
0:55 |
1:28 |
5:12 |
|||||||||||||
所要時間累計 |
0:23 |
0:35 |
0:37 |
0:48 |
1:05 |
1:21 |
1:39 |
1:57 |
2:11 |
2:26 |
2:42 |
2:49 |
2:58 |
3:24 |
3:44 |
4:00 |
5:12 |
5:12 |
|
標準タイム |
0:40 |
1:20 |
1:00 |
1:00 |
1:30 |
5:30 |
|||||||||||||
標準タイム累計 |
0:40 |
2:00 |
3:00 |
4:00 |
5:30 |
||||||||||||||
歩行速度(km/h) |
2.2 |
0.9 |
0.9 |
0.8 |
0.7 |
0.8 |
0.7 |
0.7 |
0.8 |
0.6 |
0.5 |
2.3 |
1.7 |
1.8 |
2.4 |
2.5 |
1.5 |
1.4 |
・標準タイムは、ガイドブック記載のタイムを採用。地蔵峠コースについては推定。
・登りはかなりきつかった。今年一番の急登ではないか。また八合目の上は凍結してガリガリの(フカフカを期待していたのだが)雪道だった。
・とはいえ、全体を通して、ほぼ標準タイム並み。
・地蔵峠ルートは、地図に記載がなかったため推定。
・地蔵峠からの下りは、濡れた落ち葉の絨毯で、滑りやすい為気を遣った。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
以前から登りたかった毛無山(日本二百名山No.148)に行くことにした。
最近の山行で、冠雪した南アルプスや八ヶ岳の眺望にいたく感じ入っていたので、角度を変えて観ようという狙いである。
実は当初嘗めていて、年明けでも良いかと思っていたが、やはり2,000m級の山である。
1,500−1,600m級の丹沢の奥辺りでも1m位の積雪がある場合があるから、かなりの積雪があるかも知れない。
というわけで、年内に登ることにした。
12月最初の土曜日は本格的な雨となった。(標高の高いところでは、雪になっているかも知れない。)
下界の雨は予報通りだが、日曜日の天気の回復は、当初の予報より早まりそうだ。
今回も登山口前泊プランなのだが、土曜の夜出発前には雨もあがっていた。
これは幸先いいぞ。
久々に東名を走り、富士ICから西富士道路を経て、R139を北上する。
朝霧高原で左折し、登山口まで行くが真っ暗で駐車場がよくわからない。
引き返して、東京農業大学の畜産農場付近の無料駐車場に車を駐め、車中泊をする。
これが正解で、月明かりで目の前に富士山が浮かび上がる。
流れ星が富士山に向かって流れていく。
思いがけない景色を堪能することができた。
これぞ前泊の醍醐味であろう。
【これより本題】
明るくなると、毛無山モルゲンロート。なかなか堂々たる山容だ。
富士山は見事なシルエットを見せる。
早速、登山口近くの有料駐車場に移動する。
既に3台車が駐まっている。
こちらは眺望もなく、結果オーライではあるが、ここで寝なくて良かった。
備え付けの封筒(ここに車のナンバーを書くようになっている)に駐車料金を入れてポスト(写真中央)に投函する。
準備ができたら、出発だ。
ここが登山口。
右側の麓宮を横目に通過。
渡渉してしばらく行くと、地蔵峠への道を分け、右側の尾根に取り付く。
いきなりの急登である。
一合目標識。
後で聞いた話では、渡渉地点を起点に合目がふられているとのこと。
目安にはなる。
N.Iの高度計によると、100m毎になっているらしい。
ここは標高1,100m。
不動の滝。
毎週登っているという68才の方(このおじいさん、めっぽう早くてぶっちぎられた)の話では、今年は水量が多いとのこと。
例年、冬場は涸れてくるらしい。
落差100m位であろうか。
立派な滝である。
そのおじいさんの話では、多い時で2mもの積雪があったとのこと。
厳冬期に来なくて正解だった。
時折岩も出てくるが、ほとんどが土の斜面である。
この岩にはロープが下がっていたが、必要なかった。
四合目のすぐ上に、レスキューポイントがあった。
この付近で、山の管理をしておられる方にぶち抜かれた。
しょっちゅうここに登っている方達は、健脚の持ち主が多いようだ。
富士山周辺では、毛無山が一番急登とのこと。
七合目を過ぎたところで休憩し、先に進むと雪が出てくる。
八合目の上では一面の雪景色になってきた。
富士山展望台(ただのテラス状の岩だが)に登ると、素晴らしい眺望が開け、思わず歓声が上がる。
雲海の上に富士山と愛鷹山(あしたかやま)が出ており、雲海の切れ目からは、朝霧高原が見える。
富士山の右(南東)には、伊豆の天城山(万三郎岳)も見えた。光っているのは、駿河湾だ。
越前岳を含む山塊が愛鷹山だ。
東(富士山の左)には、御正体山(みしょうたいやま)と丹沢(蛭ヶ岳・丹沢山・塔ノ岳・鍋割山)が見えた。
08年11月に蛭ヶ岳に登っているので、確認してみると、蛭ヶ岳からの写真にもちゃんと毛無山が写っていた。
富士山アップ。こちら側からの富士山は、大沢崩れ等、厳しい表情を見せる。
尾根(九合目)に出ると、左から地蔵峠コースが合流する。
結構雪山っぽくなったので、ここでチェーンを装着。
右折してすぐの所に、南アルプス展望台(と言ってもただの岩)がある。
早速岩によじ登ると、感動ものの素晴らしい景色が待っていた。ここでもまた歓声だ。
西方の聖岳・赤石岳・悪沢岳・塩見岳。
北西には悪沢岳・塩見岳・白峰三山(農鳥岳・間ノ岳・北岳)・甲斐駒ヶ岳・鳳凰山(観音岳)。
白峰三山アップ。素晴らしいの一言。
今回の候補だった櫛形山にも雪が付いているのがわかる。
北岳・甲斐駒ヶ岳・鳳凰山アップ。
先日登った夜叉神峠から鳳凰山(下図の観音岳)への長い尾根(杖立峠の辺り)も見えている。
岩の回りの木には、昨日降ったと思われる雪がビッシリと付いていて美しい。
写真ではわかりにくいが、北北西方向・鳳凰山と八ヶ岳の間には、白い美ヶ原・霧ヶ峰が見えていた。
北北西の八ヶ岳アップ。阿弥陀岳・赤岳・横岳には今年登っている。だいぶ下まで雪が付いた。
北には、先日登った茅ヶ岳(かやがたけ)や、真っ白な浅間山、これまた以前登った瑞牆山(みずがきやま)が見えた。
この位置に浅間山が見えるとは思わなかった。
昨年登った四阿山(あずまやさん)も見えたようだが、よくわからなかった。
西の聖岳は真っ白だ。
ここから見えないのは仙丈ヶ岳だけらしい。(ちょうど北岳の蔭になっている)
南アルプス展望台と名付けられた狭い岩の上をずっと占有していたが、後続登山客に明け渡し、山頂に向かう。
ほぼ平坦な稜線をちょっと歩くと、毛無山山頂1,946mに到着。
富士山が見えるところに陣取り、カップ麺がまいう〜。
風もなく、ポッカポカである。
下からガスが上がってきて、富士山下部にベールがかかる。
登頂証拠写真。(ほんとはバックに富士山が見える)
実はこの先に毛無山最高地点1,964mと大見岳1,969mというピークがあり、そちらにも行ってみようと思っていた。
しかしである。
所要時間15分ほどとはいえ、一旦かなり降下しての登り返しなのであ〜る。
どう見ても地図上では平坦な尾根歩きのはずなのに!!!
というわけで、いつもの軟弱野郎に戻って、あっさり取りやめにしたのであった。
団体さんが到着して賑やかになったので、ガスから頭を覗かせる富士山を眺めたら下山開始。
帰りも南アルプス展望台(写真の岩)によじ登って景色を目に焼き付ける。
だいぶ雪が融けていた。
分岐を直進し、帰りは地蔵峠ルートをとる。
ここからしばらくは楽しい稜線歩き。
右側の樹間からは南アルプスが見え隠れし、気持ちが良い道だ。
こちらにも富士山ビューポイントがあった。日の当たり方が変わって、先ほどとは違う表情を見せる。
日当たりの良い斜面は、すっかり雪がなくなった。
チェーンを取り外す。
地蔵峠の標識の所からも富士山が見えた。
そこからだいぶ(数分)行ったところにも地蔵峠の標識が。。。
こちらにはお地蔵さんがいるから、ここが本当の地蔵峠か?
ここは山梨側の下部方面と、静岡側の麓方面の分岐にもなっていて、「峠」にふさわしい場所だ。
この辺り、地図とガイドブックと実態が食い違っていて、どちらが本当かよくわからない。
鎖場(ロープだけど)もあるが、難しいところはない。
何か所か渡渉がある。
水量が多い時は通れなくなるらしいが、今日はたまたま出会った管理の方に予め確認してあるから不安なく進める。
それでも一部水没している岩の上を通るところがあった。
濡れた落ち葉で滑りやすい道を慎重に下り、往路に合流。
最後の所で少し道を間違えて林道(麓宮の裏側)を歩いてしまったが、無事に登山口に到着。
東農大畜産農場の所からの富士山が絶景だった。思わず車を停めて写真を撮る。
実は、朝この辺りにカメラの放列があった。
明け方やたらと通過した車は、ここが目的地だったようだ。
その筋では有名な富士山撮影場所らしい。
こんな時期にこんな所をうろうろしているのは、山屋だけじゃないんですなぁ。
次は温泉だ。
富士ミルクランドの近くにある「風の湯」で汗を流してマッタリ。
眠いのでここで仮眠をとる。
というわけで、今回の山行も無事終わった。
感謝!!
当初の天気予報より天候回復が早まり、快晴の素晴らしい天気で、空気も澄んでいて眺望も抜群だった。
登りはきつかった(二度と来るもんかと悪態を付きながら登っていた)が、これがあるからやめられませんなぁ。(また来ても良いかも・・・)
思いがけず、今シーズン初のスノウハイクも楽しめたし。。。
一挙両得で最高の山行であった。
さすがに翌日は軽い筋肉痛が残ったが、すぐに回復した。
【コスト】
用途 |
内容 |
費用 |
ガソリン |
39.06L(@114.0) 460.7km、11.8km/L、4,453円 ※ |
2,835 |
駐車場 |
登山口 ※ |
250 |
有料道路 |
京葉道(武石−京葉口) |
200 |
首都高(篠崎−用賀)ETC深夜 |
560 |
|
東名道(東京−青葉)ETC休日特別 ※ |
200 |
|
東名道(青葉−富士)往復 ETC休日特別 ※ |
1,350 |
|
西富士道 往復 ETC休日特別 ※ |
100 |
|
第三京浜(港北−保土ヶ谷) |
100 |
|
首都高(保土ヶ谷−京葉口)ETC休日 |
1,040 |
|
京葉道(京葉口−武石)ETC休日 |
200 |
|
食料 |
ホットミルクティ |
130 |
スポーツドリンク(予め買ってあった) |
128 |
|
水ペットボトル(予め買ってあった) |
88 |
|
カップ麺(予め買ってあった) |
138 |
|
天丼 |
980 |
|
ジュース(風の湯) |
130 |
|
温泉 |
風の湯 |
800 |
合計 |
9,229 |
※二人で半額。ガソリンは距離で按分負担。
日帰りで1万円以内なら、許容範囲内か?
年末ということもあり、財政は厳しい状況ではある。
さぁ、次はどこに行こうか。
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