山行記録2010/8 立山縦走 (たてやまじゅうそう) 【初日】
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(立山・剱岳 序章より続く)
【日程】 2010年8月7日(土)
【天気】 曇時々晴
【メンバー】 学生時代からの友人Y.U、会社の同僚N.I
【概要】 「室堂−一の越−雄山−大汝山−富士ノ折立−真砂山−別山−剱沢テン場」
最高到達点標高3,015m、歩行距離8.3km、標高差594m、累積標高差+873m−765m
一の越付近から見た、室堂平と奥大日岳
【ルート】
立山室堂から稜線の「一の越」へ。
立山三山を縦走し、別山へ。
一気に下って剱沢テン場まで。
剱沢小屋へは、ビールを買いに行った。
この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角の地点だ。
【所要時間】
場所 |
室堂 |
休憩 |
一の越 |
休憩 |
雄山 |
大汝山 |
富士ノ 折立 |
真砂岳 |
休憩 |
別山 祠 |
別山 最高点 |
剱沢 テン場 |
計 |
標高(m) |
2,421 |
2,570 |
2,693 |
2,963 |
3,003 |
3,015 |
2,999 |
2,861 |
2,732 |
2,874 |
2,880 |
2,529 |
594 |
区間距離(km) |
1.6 |
0.5 |
0.7 |
0.1 |
0.5 |
0.4 |
1.1 |
0.5 |
0.8 |
0.3 |
1.7 |
8.3 |
|
累計距離(km) |
1.6 |
2.1 |
2.8 |
2.9 |
3.4 |
3.9 |
5.0 |
5.4 |
6.2 |
6.6 |
8.3 |
||
着時刻 |
8:10 |
8:56 |
9:22 |
10:07 |
10:58 |
11:48 |
12:06 |
12:45 |
12:59 |
13:48 |
14:08 |
15:19 |
6:52 |
発時刻 |
8:27 |
9:15 |
9:25 |
10:34 |
11:21 |
11:50 |
12:06 |
12:48 |
13:09 |
14:00 |
14:17 |
- |
|
区間タイム |
0:29 |
0:07 |
0:42 |
0:24 |
0:27 |
0:16 |
0:39 |
0:11 |
0:39 |
0:08 |
1:02 |
5:04 |
|
区間タイム小計 |
1:18 |
1:06 |
0:27 |
0:55 |
0:58 |
- |
4:44 |
||||||
所要時間累計 |
0:29 |
0:36 |
1:18 |
1:42 |
2:09 |
2:25 |
3:04 |
3:15 |
3:54 |
4:02 |
5:04 |
5:04 |
|
標準タイム |
1:10 |
1:00 |
0:20 |
0:45 |
0:40 |
- |
3:55 |
||||||
標準タイム累計 |
1:10 |
2:10 |
2:30 |
3:15 |
3:55 |
- |
|||||||
歩行速度(km/h) |
3.3 |
4.6 |
0.9 |
0.3 |
1.2 |
1.6 |
1.7 |
2.5 |
1.2 |
2.5 |
1.6 |
1.6 |
・標準タイムは、JTBパブリッシング 大人の遠足「日本百名山 山歩きガイド」のタイムを採用。
・全行程、標準タイムを下回った。
・前半は、渋滞のせいで遅いと思っていたが、誤差の範囲だった。
・むしろ、後半の遅れが目立つ結果となったのは、意外だった。そんなに遅かったっけ??
・小屋(テン場)着は、15時過ぎとまあまあ。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
扇沢からのトロリーバス始発は6:30である。
混雑を予想して、早めに切符売り場に行くと、すでに行列ができていた。
早速最後尾に並び、順番を確保してから、トイレを済ます。
5:50頃から切符を売り出し、次は改札での並びだ。
6:20頃から改札オープン。
大きい荷物の人は、最後尾のトラックに荷物を載せるよう別の階段に誘導された。
ザックを預けた後、なんとかトロリーバスの座席を確保し、一安心。
黒部ダムまで15分位だったか。
ダム駅に着いたら、徒歩でダムの上を渡り、ケーブルカー駅に行く。
ダムから見た立山は、山頂部に雲がかかっていた。
こちらは、荷物を秤で実測して、手荷物料金が必要かチェックしていた。
関電運営のトロリーバスよりシビアである。
ケーブルカー乗り場で、次のロープウェーの整理券が渡され、乗る順番が指定される。
これは、なかなか合理的な方式ではあった。
黒部平ではしばらく時間があったので、駅舎の外の展望台で朝食のおにぎりを食べる。
だいぶ雲が出てきた。
青空はどこに行ったんだ。
一服したところで、ちょうど順番がやってきた。
ロープウェーには最後に乗り込んだ。
今回は観光ではないので、大観峰の展望台には用はない。
ザックを担いだ軍団は、さっさと、トロリーバスの改札に向かう。
こちらはトラックはなく、ザックをもったまま座席を確保することができた。
というわけで、ようやく立山室堂に到着である。
ここまでは、アプローチというわけだ。
すでにかなりの散財である。
しかも、疲労感が・・・。
【これより本題】
室堂ターミナルより、浄土山を見上げる。
雲が多いが、青空も。
早速おいしい水を給水。
奥大日岳は、よく晴れている。
先ずは、石畳の道を進む。
観光客の散策路だ。
柵の向こうには、チングルマがたくさん咲いていた。
何箇所か、雪渓越えがあった。
よく踏まれてシャーベット状になっており、滑らずに行くことができる。
休憩。
この先は葛籠折れの登りになっていた。
人の列が続いている。
さすがは老若男女に人気の山だ。
室堂平と奥大日岳が美しい。
みどりが池も見えている。
一の越着。
標高2,700mだから、250mほど登ったことになる。
休憩している人が多いが、あまり疲れていないので通過。
左折すると雄山方面だが、ご覧の通りの混雑ぶり。
すぐに渋滞となる。
まるで富士山みたい。
時々へたくそが落石を引き起こしてくれるものだから、渋滞は怖い。
渋滞待ちで休みすぎて全く疲れないし、暑くもならない。
浄土山経由で登れば通過する龍王岳がきれいに見えているが、こちらは空いているようだ。
このルートも検討したが、あまり意味ないので省略して、直接一の越に登ったのだった。
立山主峰の雄山山頂に着いたが、最高点は神社本宮にある。
そこに行くためには、登拝料500円也。
社務所で料金を支払うと、鈴付きのお札をくれた。
行かないというY.Uを残して、早速空荷で登る。
手前の広場で順番待ちをして、ようやく本当の山頂へ。
ここが雄山(おやま)頂上3,003m。
立派な社が建っていた。
ちゃんと神主がいて、登山安全祈願のお祓いをしてくれた。
これなら安いかも。
裏から見ると、山頂部はこんな感じ。
なんと、雲がかかっている。
次は大汝山(おおなんじやま)3,015m。
今回の最高峰だ。
その次は富士ノ折立(ふじのおりたて)2,999m。
ここは行かないという二人を残して、一人でピストン。
山頂標識もなく、誰かが残していった山頂プレートがあるのみ。
4年前のものだった。
真砂岳手前から、東北東に、五龍岳・鹿島槍ヶ岳が見えた。
鹿島槍は、こちらからだと南峰と北峰が重なり、双耳峰には見えない。
真砂岳(まさごだけ)山頂2,861m。
ここは通過。
立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)を振り返る。
別山の祠に到着。
祠があるが、ここは最高点ではない。
とりあえず、休憩。
ここまで来てはじめて、剱岳が完全に姿を現す。(手前の真砂岳では剱の頭だけが見えていた)
感動の一瞬。
別山を巻かなくて良かった。
ここはなかなかの景色である。
あちらが別山最高点だ。
ほぼ平らだし、ピークハントしなくては・・・。
硯池(雪が残っている)の横を通って山頂を目指す。
別山(べっさん)頂上2,880m。
道標の文字は消えていた。素っ気ないなぁ。
背後の後立山連峰の雲がとれ、だいぶ見えてきたのはラッキー。
先月行った白馬岳・鹿島槍ヶ岳も何とか見えていた。次は五龍岳かな。
立山もバッチリ。雄山は意外に尖っている。
最短ルートを通って剱沢へ下山。
剱沢テン場は、剱岳正面の好立地だった。
テント設営後、野営場管理所へ行って手続き。
ビールを買いに、わざわざ数分下ったところにある剱沢小屋まで行って来た。
(ついでに管理所前で水も調達)
乾杯して、マッタリ。
暮れゆく剱岳を眺めて幸せなひとときだ。
こうやって眺めていても、どこから登るかよくわからない。
こんなに険しいところ、行けるんかいな?
明日、大丈夫かな??
ちょっとビビリ気味であった。
夕食は、豪華・豚汁+牛丼。
結構うまかった。ちょ〜満腹。
その後、入道雲がどんどん発達し、通り雨となった。
テントにこもっていると、すぐに天気は回復。
このような夕景となった。
こちらは、剱御前。
明日は晴れるかな?
というわけで、初日はおしまい。
テントで爆睡した。
寝たのは19時頃だったのでは・・・。
早っ!!!!!
(二日目:剱岳に続く)
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