山行記録2010/8 剱岳 (つるぎだけ)  【二日目】

 

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初日:立山より続く)

【日程】        201088()

【天気】        曇時々晴

【メンバー】  学生時代からの友人Y.U、会社の同僚N.I

【概要】        「剱沢テン場−剣山荘−一服剱−前剱−剱岳(ピストン)」

最高到達点標高2,999m、歩行距離6.6km、標高差534m、累積標高差861m861m

 

 

登頂証拠写真

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-095700剱岳登頂証拠写真

 

 

【ルート】

最短時間ルート且つ、よく整備されていて安全な別山尾根ルート。

我々一般人は、このルートですな。

説明: 説明: 説明: 説明: 剱岳ルート地図10_1

この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。

以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角の地点だ。

 

【所要時間】

場所

剱沢

テン場

剱沢

小屋

剣山荘

一服剱

前剱

平蔵

ノ頭

カニの

縦バイ

剱岳

カニの

横バイ

平蔵

ノ頭

前剱

一服剱

剣山荘

剱沢

小屋

剱沢

テン場

標高(m)

2,529

2,470

2,465

2,618

2,813

2,830

2,856

2,999

2,854

2,830

2,813

2,618

2,465

2,470

2,529

534

区間距離(km)

0.3

0.7

0.6

0.7

0.4

0.2

0.3

0.3

0.2

0.4

0.8

0.6

0.8

0.3

6.6

累計距離(km)

0.3

1.0

1.6

2.3

2.7

3.0

3.3

3.6

3.8

4.2

4.9

5.6

6.3

6.6

着時刻

 

5:29

5:46

6:09

7:04

7:46

8:20

9:11

10:56

11:34

12:03

12:34

13:11

13:35

13:54

8:07

発時刻

5:22

5:29

5:47

6:20

7:17

7:52

8:36

10:41

11:10

11:46

12:03

12:47

13:15

13:40

-

区間タイム

0:07

0:17

0:22

0:44

0:29

0:28

0:35

0:15

0:24

0:17

0:31

0:24

0:48

-

5:55

区間タイム小計

-

0:17

0:22

0:44

1:32

0:56

0:31

0:24

0:48

-

5:34

所要時間累計

0:07

0:24

0:46

1:30

1:59

2:27

3:02

3:17

3:41

3:58

4:29

4:53

5:41

5:55

5:55

標準タイム

-

0:30

0:30

0:40

1:20

1:20

0:40

0:20

0:40

-

6:00

標準タイム累計

-

0:30

1:00

1:40

3:00

4:20

5:00

5:20

6:00

-

歩行速度(km/h)

2.2

2.5

1.7

1.0

0.8

0.5

0.5

1.2

0.6

1.4

1.5

1.5

1.0

1.2

1.1

・標準タイムは、JTBパブリッシング 大人の遠足「日本百名山 山歩きガイド」のタイムを採用。

 

・渋滞が響いて、標準タイムをオーバーした区間がある。その割にはまぁまぁのタイムだ。

・カニの縦バイ、横バイの待ち時間は休憩とした。

・山頂ではマッタリ。

・下りはちょっ早。

・小屋(テン場)着は、14時前とまあまあ。

 

・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字

 

 

【はじめに】

朝Y.Uに起こされた。

爆睡していたようだ。

まだ暗い剱岳を見上げると、ヘッデンの光が点々と見え、登山道がどこを通っているのかよくわかる。

皆さん、早い出発のようだ。

山頂でご来光を目指しているのかも。。。

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-051048早朝の剱岳

 

 

 

 

 

 

 

出発前の剱岳

視界は良好だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【これより本題】

朝食・準備を済ませたら、出発OK。

今日はピストンなので、荷物の大半はテントにおいていく。

サブザックに必要最小限の荷物を詰めて、軽装で出発する。

先ずは、剣山荘まで。

いくつか雪渓を横切り、別山尾根にある剣山荘に辿り着く。

ここからが、剱登山と言えるだろう。

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-055741最初の鎖場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐに岩場が出てくる。

一応鎖がついているが、まぁ普通だ。

それでも渋滞はある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一服剱(いっぷくつるぎ)に到着。

その名の通り、ここで一服。

時折雨がぱらつくなど、あまり天気が良くないが、後立山はクッキリ見えている。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-061022後立山

先月行った鹿島槍から爺ヶ岳・種池山荘までが見渡せた。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-061022後立山_カシバード.bmp

 

剣沢小屋とテン場が遠い。後は別山

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-061041剣沢小屋とテン場

歩いてきた道のりがはっきりわかる。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-061041剣沢小屋とテン場_カシバード.bmp

 

前剱が大きく立ちはだかる。

かなりの急登のようだが・・・。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-061100前剱が大きく立ちはだかる

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-064643渋滞気味

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく渋滞。

体が温まる暇が無く、寒い。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前剱に着くと、剱岳本峰が姿を現す。

左端のピークは、平蔵ノ頭だ。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-070654剱岳本峰

 

 

前剱の門は、登り/下りが別になった鎖場。

写真下の橋を渡るところが怖かった。

橋を渡ったら、鎖場を横に進む。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-072205鎖場を行くハイカー

 

前剱の門を振り返る。

写真の左側を回って下りてきた。

帰りのルートは、岩を直登する感じ。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-073340前剱の門を振り返る

 

平蔵ノ頭より、剱岳本峰を眺める。

手前の岩峰の左を巻き、登り/下りが別ルートとなった岩場を越える。

写真が小さいが、渋滞しているのがわかるだろうか。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-074644平蔵ノ頭より本峰を.jpg

 

ズームインすると、こんな感じ。

難所では、ことごとく渋滞している。

遠くから見ると、こんな所行けるのかって感じだが、行ってみるとそれほどでもなかったりする。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-074657ここも登りと下りが別ルート.jpg

 

鎖場を振り返る。

ここも帰りルートは直登だ。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-080637鎖場を振り返る

 

渋滞は続く。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-080647また渋滞.jpg

 

カニの縦バイ手前の大渋滞

ここを抜けて縦バイに取り付くまでに30分位かかった。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-081400カニの縦バイ手前の大渋滞

 

ようやく、カニの縦バイの直下まで来た。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-083637カニの縦バイ

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-084700縦バイを登る

 

 

 

 

 

こんな感じで登っていたらしい。

写真撮るなら、声をかけてよ。。。

知らないうちに撮られていた(^^;

 

前にいた遅い人達がいなくなった後は流れたようで、渋滞はだいぶ解消していたみたい。

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-085841ここまで来れば山頂は近い

 

 

 

 

 

 

縦バイを抜けたら、普通の登りだ。

ここまで来たら、山頂は近い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-091105剣岳山頂の祠

 

 

 

 

剱岳(つるぎだけ)山頂2,999mには、祠の裏側から到着。

風が強くてかなり寒い。

 

風をよけられる場所を見つけて、昼食を摂る。

いつものカップ麺がまいう〜。

その後、お茶をしたりして、1.5時間位粘ったが、眺望はイマイチだった。

残念。

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-105014ここから下るぞ.jpg

 

 

 

 

 

 

 

さあ、ここから下るぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-105658カニの横バイ手前の大渋滞.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カニの横バイ手前でも大渋滞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-111251この人やばそう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カニの横バイ突入。

後から着いてくるこの人、やばそうなのでさっさと行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-111300横バイを慎重に通過

 

 

 

 

 

 

これまた知らないうちに撮られていた。

横バイとはこんな所です。

縦バイより、こっちのほうが怖かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-112419岩場を行くハイカー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後長いハシゴを下ると、普通の岩場となる。

ここもまだ緊張感の余韻を残して進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-112431下りルートは直登

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登り/下りが別ルートになっていたところ。

今度は直登である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-113432平蔵ノ頭で休憩

 

 

 

 

 

 

 

平蔵ノ頭で休憩。

やれやれといったところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前剱の門も軽い渋滞。

ここも直登である。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-115448ここも渋滞.jpg

 

 

前剱より、別山・立山(頭だけ:富士ノ折立・大汝山・雄山)・剱御前

なかなかの景色だ。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-120359前剱より剱沢

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-120359前剱より剱沢_カシバード.bmp

 

一服剱から前剱を振り返る。

何度見ても急登だ。

ここまで来れば、一安心。

よく行ってきたものだと感慨にふける。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-123943ザレた急登

 

 

剣山荘で、ピンバッチをゲット。

休憩はせずに、剱沢に向かう。

 

途中の雪渓ですれ違った単独の女性から、剱岳の様子を聞かれた。

立山を済ませ、剣山荘泊の予定らしい。

剱岳に行くつもりで来たようだが、初心者で自信がないので迷っているとのこと。

奥穂に行ったことがあるというので、大丈夫だろう。

 

それにしても、女性は大胆だねぇ。

筆者の場合、北アに足を踏み入れるまでに、どれだけ修行(山行)を積んだと思っているんだ。

鎖場渋滞の原因になっている人も含め、皆さんたいした経験も積まずに(積んでいるかも知れないが、見るからに危なっかしい人が結構いた)、最難関といわれる山にどんどん来てしまうんだから、恐れ入る。

頼むから、人に迷惑だけはかけないようにしてね。

 

さて、テン場についたら、まずはビールで乾杯。

剱岳を眺めながら、山行の余韻に浸る。

さすがに今回は、かなりの達成感がある。

よく行ってきたものだ。

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-140713剱岳

 

難所といわれるカニの縦バイ・横バイは、確かに難所ではあるのだが、行ってしまえばそれほどでもないと感じた。

・鎖を含む手がかりがちゃんとあること。3点確保には困らない。

・足場がちゃんとあること。特にカニの縦バイは、ボルトが打ち込まれていたりして、至れり尽くせりで、どこに足を乗せようかなどと迷うことは皆無。

・カニの横バイは、はじめにちょっと下るところの足の乗せ場を見つけられれば、後は水平に移動するだけ。

 

ということで、一般登山道になっているだけあって、かなりよく整備されている。

むしろ、鎖も何もないナイフエッジのような所や、手すりのない橋の方がよっぽど怖かった。

 

岩場ということでは、乾徳山や妙義山の方が足の置き場に困った。

結果、腕力に頼って鎖につかまって登るという羽目になったが、剱岳ではそんなシーンは一回もなかった。

また、難所の部分は思ったほど高度感もなかった。

下にテラスがあるので、何となく安心感がある。

もちろんそこに落ちたら死ぬだろうけど・・・。

目もくらむような絶壁ではないということだ。

 

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-152106ホットケーキに舌鼓.jpg

 

 

 

 

 

 

時間も早いので、ホットケーキに舌鼓。

ちゃんと卵も使っているので、下界同様のおいしさ。

もちろん、N.Iの調理の腕も良かったのである。

達成感との相乗効果で、至高のひとときだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

三泊なのでかなりのんびりできる。

余裕があるのは良いことだ。

マッタリしたら、次は晩飯。

メニューは、ちらし寿司(鮭フレーク・錦糸卵・わけぎ)・レタスとキュウリのサラダ・味噌汁である。

剱岳登頂を祝して、ワインで乾杯。

 

夕方になるとガスが出てきたが、昨日のように雨は降ってこなかった。

(夜中に雨が降った)

説明: 説明: 説明: 説明: 100808-181722剱岳

 

 

 

 

というわけで、二日目も無事終了した。

いつものように、テントで爆睡。

しばらくだべっていたので、寝たのは21時頃だったか・・・。

 

三日目:剱沢雪渓下りに続く)

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