山行記録2011/8 黒部五郎岳 (くろべごろうだけ) 【三日目】
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(二日日:薬師岳より続く)
【日程】 2010年8月15日(月)
【天気】 晴後曇後雨
【メンバー】 学生時代からの友人Y.U、会社の同僚N.I
【概要】 「薬師峠−太郎兵衛平−太郎山−北ノ俣岳−赤木岳−黒部五郎岳−カール−黒部五郎小舎(テン泊)」
最高到達点標高2,840m、歩行距離12.8km、標高差546m、累積標高差+948m−898m
黒部五郎カール
【ルート】
薬師峠から五郎平までの長〜い稜線歩き。
途中水場がないので、水も大量に必要だ。
必然的に荷物が重くなり、きつさに拍車をかける。
後半の黒部五郎岳への登りの傾斜が厳しい。
黒部五郎岳から先は、稜線ルートを採らず、カールに下りるルート。
この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、小屋と白四角の地点だ。
【所要時間】
場所 |
薬師峠 |
太郎兵衛平 |
休憩 |
北ノ俣岳 |
赤木岳 |
中俣 乗越 |
昼食 休憩 |
黒部 五郎岳 の肩 |
黒部 五郎岳 |
黒部 五郎岳 の肩 |
カール |
休憩 |
黒部五郎 小舎 |
五郎平 テン場 |
計 |
標高(m) |
2,294 |
2,328 |
2,401 |
2,661 |
2,622 |
2,457 |
2,570 |
2,770 |
2,840 |
2,770 |
2,633 |
2,488 |
2,344 |
2,345 |
546 |
区間距離(km) |
0.9 |
1.6 |
2.1 |
1.2 |
1.3 |
0.7 |
1.4 |
0.2 |
0.2 |
0.6 |
1.0 |
1.3 |
0.1 |
12.8 |
|
累計距離(km) |
0.9 |
2.6 |
4.6 |
5.9 |
7.2 |
7.8 |
9.3 |
9.5 |
9.7 |
10.3 |
11.4 |
12.7 |
12.8 |
||
着時刻 |
|
5:24 |
6:19 |
7:20 |
8:09 |
8:56 |
9:30 |
11:16 |
11:38 |
12:27 |
12:51 |
13:30 |
14:20 |
14:28 |
9:23 |
発時刻 |
5:05 |
5:28 |
6:30 |
7:32 |
8:20 |
9:03 |
10:12 |
11:27 |
12:17 |
12:31 |
13:01 |
13:37 |
14:25 |
|
|
区間タイム |
0:19 |
0:51 |
0:50 |
0:37 |
0:36 |
0:27 |
1:06 |
0:11 |
0:10 |
0:20 |
0:29 |
0:43 |
0:03 |
6:42 |
|
区間タイム小計 |
2:00 |
1:13 |
1:44 |
1:42 |
0:03 |
||||||||||
所要時間累計 |
0:19 |
1:10 |
2:00 |
2:37 |
3:13 |
3:40 |
4:46 |
4:57 |
5:07 |
5:27 |
5:56 |
6:39 |
6:42 |
||
標準タイム |
2:20 |
1:10 |
1:50 |
1:20 |
0:05 |
6:45 |
|||||||||
標準タイム累計 |
2:20 |
3:30 |
5:20 |
6:40 |
6:45 |
||||||||||
歩行速度(km/h) |
2.9 |
1.9 |
2.5 |
2.0 |
2.2 |
1.5 |
1.3 |
1.2 |
1.4 |
1.9 |
2.1 |
1.9 |
1.2 |
1.9 |
・標準タイムは、ヤマケイ付録地図のタイムを採用。
・全体的にまあまあのタイム。
・黒部五郎岳から小舎までに時間がかかっているが、途中で雨が降り始め、若干時間ロス有り。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
三日目は、前述の通りかなり厳しい日程だ。
早めに出たい。
4時起き、5時出発と行きたい。
テント撤収があるから、時間がかかるのだ。
朝食は、パンで簡単に済ます計画になっている。(パンなら準備不要)
【これより本題】
予定よりちょっと早く目が覚めた。
普段なら考えられないことだが、毎日早く寝ているから、睡眠時間はたっぷりだ。
出発は5:05とほぼ予定通り。
天気は快晴。
太郎平小屋に到着。
しばらく木道歩きとなる。
太郎山は巻いていると思っていたが、山頂の横を通過。
木道が最高点を通っていないだけで、標高は変わらなかった。
太郎山の先はほぼ平坦になる。
雷鳥を発見。幸先良いぞ。
っていうか、こいつがいるということはガスが出るってこと??
登りに取りかかり、木道が終わったところで休憩。
北東には薬師岳が姿を見せる。
今回行く予定の鷲羽岳・三俣蓮華岳・黒部五郎岳が延々と続いている。
雲の平には霧が溜まっているような感じ。
ちょっと角度を変えて、水晶岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳を見る。
雲や霧のおかげで、幻想的な風景だ。
北ノ俣岳2,661mに到着。
順調なペースだ。
別名:上ノ岳というらしい。
ガスが動いて、時折薬師岳が姿を見せてくれる。
ガスガスで薄暗い感じ。
却って暑くなくて良いのだが・・・。
次第に岩ゴロの登りとなる。
赤木岳山頂2,622mに到着。
晴れている。
黒部五郎岳はまだまだ遠い。
水晶岳は遙か彼方。眼下の流れは黒部源流の一つだろう。
雲の平(アラスカ庭園・奥日本庭園・スイス庭園と表記されている辺り)が全貌を表す。
薬師岳の巨大な塊が存在感を示している。
鹿島槍ヶ岳等の後立山連峰も見えている。
かわいい青い花。
調べたが、名前不明。
黒部五郎岳がどんどん大きくなっていく。
ほんとにあれに登るんかい?
中俣乗越(なかまたのっこし)で休憩。
日が出て暑いぞ。
小ピークの上で昼食休憩。
メニューは、カップヌードル。
ガスって寒い位なので、暖かいメニューで生き返る。
きつい登りをこなし、ようやく黒部五郎岳の肩に到着。
ここにザックをデポして、山頂へ。
可憐なミヤマホツツジ。
エゾリンドウ?
黒部五郎岳山頂2,840m。
山頂部は岩が折り重なっている。
ガスガスで景色は何も見えない。
しばらく粘っていると、カールのガスが晴れた。
これが見えれば良しとしよう。
肩まで下り、山頂部を振り返る。
カールを見下ろす。
これから左を回ってカール底まで下りていく。
遠くに本日の目的地・黒部五郎小舎が見えている。
なかなか荒々しい。
良い景色にマッタリ休憩。
カールを振り返る。
祖父岳・ワリモ岳が見えた。
鷲羽岳は雲の中。
水晶岳も見えるではないか。これはラッキー。雲の平山荘も視認できた。
水晶岳・祖父岳(じいだけ)アップ。対照的な山容だ。
赤牛岳・水晶岳が雲の平越しに見えた。
この後、雨が降り出し、レインスーツの出番だ。
上着だけ着て歩いていたが、ズボンとザックがかなり濡れてしまった。
ずぶ濡れになって黒部五郎小舎に辿り着き、テント泊手続き。
受付横のテレビで天気予報を確認する。
夕方雨がやむ予報だが、しばらくは降りそうだ。
待っていても仕方ないので、ビールを買って、テン場に行く。
雨の中、テントを設営し、なんとか風雨をしのげる体勢ができた。
濡れたウェアは着たまま乾かすことにする。
問題なのが、レインスーツである。
袖の部分の防水性が低下し、中まで濡れてしまっている。
これでは体温低下など、問題が出そうだ。
トムラウシ大量遭難が頭をよぎる。
洗濯は毎回しているから、ゴアの性能回復のために、アイロン掛けしないといけないかも知れない。
それと、外には防水スプレーもする必要があるかも。(長くは持たないだろうが)
テントの中でビールを飲んだら、眠くなってお昼寝。
夕方雨が上がった。
とはいえ、こんなガスガスである。
何はともあれ、このチャンスを活かして飯の準備だ。
本日のメニューは、カレー・海藻サラダ・トマト・スープである。
カレーはフリーズドライなのだが、アマノフーズのカレーは美味い。
「香るグリーンカレー」「香る野菜カレー」「香るビーフカレー」があったので、筆者はビーフを選んだ。
夕食後、再び雨が降り出し、解散。
良いタイミングで食事ができて良かった。
というわけで、三日目も無事終了。
明日は晴れると良いなぁ。
(四日目:三俣蓮華岳に続く)
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