山行記録2011/8 鷲羽岳・水晶岳 (わしばだけ・すいしょうだけ) 【五日目】
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(四日日:三俣蓮華岳より続く)
【日程】 2010年8月17日(水)
【天気】 雨後曇り
【メンバー】 学生時代からの友人Y.U、会社の同僚N.I
【概要】 「三俣山荘−鷲羽岳−ワリモ岳−水晶小屋(赤岳)−水晶岳−水晶小屋−ワリモ北分岐−祖父岳−雲の平(テン泊)」
最高到達点標高2,986m、歩行距離12.7km、標高差338m、累積標高差+890m−885m
雲の平 スイス庭園
【ルート】
三俣から鷲羽岳・ワリモ岳に登り、ワリモ北分岐まで。
水晶岳ピストンし、岩苔乗越から祖父岳に登る。
スイス庭園経由で雲の平テン場に着いたら、わざわざ雲の平山荘まで行ってテン泊エントリー。
この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角の地点だ。
【所要時間】
場所 |
三俣 テン場 |
三俣 小屋 |
休憩 |
鷲羽岳 |
ワリモ岳 |
ワリモ 北分岐 |
休憩 |
水晶 小屋 |
水晶岳 |
水晶 小屋 |
ワリモ 北分岐 |
岩苔 乗越 |
休憩 |
祖父岳 |
雲の平 テン場 |
雲の平 山荘 |
雲の平 テン場 |
計 |
標高(m) |
2,550 |
2,545 |
2,789 |
2,924 |
2,888 |
2,797 |
2,841 |
2,887 |
2,986 |
2,887 |
2,797 |
2,729 |
2,744 |
2,825 |
2,554 |
2,547 |
2,554 |
338 |
区間距離(km) |
0.1 |
0.9 |
0.4 |
0.7 |
0.5 |
0.9 |
0.3 |
1.2 |
1.2 |
1.2 |
0.2 |
0.2 |
0.8 |
1.9 |
1.1 |
1.1 |
12.7 |
|
累計距離(km) |
0.1 |
1.1 |
1.4 |
2.1 |
2.6 |
3.5 |
3.7 |
5.0 |
6.2 |
7.4 |
7.5 |
7.8 |
8.6 |
10.6 |
11.6 |
12.7 |
||
着時刻 |
|
5:32 |
6:25 |
6:49 |
7:36 |
7:58 |
8:40 |
8:50 |
10:47 |
11:15 |
12:25 |
12:36 |
12:56 |
13:37 |
14:43 |
17:50 |
18:15 |
9:13 |
発時刻 |
5:30 |
5:40 |
6:30 |
7:10 |
7:36 |
8:05 |
8:45 |
10:20 |
10:52 |
12:00 |
12:25 |
12:36 |
13:06 |
13:37 |
17:30 |
17:55 |
|
|
区間タイム |
0:02 |
0:45 |
0:19 |
0:26 |
0:22 |
0:35 |
0:05 |
0:27 |
0:23 |
0:25 |
0:11 |
0:20 |
0:31 |
1:06 |
0:20 |
0:20 |
5:57 |
|
区間タイム小計 |
0:02 |
1:04 |
0:48 |
0:40 |
0:27 |
0:48 |
1:02 |
1:06 |
0:20 |
0:20 |
||||||||
所要時間累計 |
0:02 |
0:47 |
1:06 |
1:32 |
1:54 |
2:29 |
2:34 |
3:01 |
3:24 |
3:49 |
4:00 |
4:20 |
4:51 |
5:57 |
6:17 |
6:37 |
||
標準タイム |
0:02 |
1:20 |
1:00 |
0:50 |
0:30 |
0:45 |
0:50 |
0:40 |
0:20 |
0:20 |
5:57 |
|||||||
標準タイム累計 |
0:02 |
1:22 |
2:22 |
3:12 |
3:42 |
4:27 |
5:17 |
5:57 |
6:17 |
6:37 |
||||||||
歩行速度(km/h) |
4.0 |
1.3 |
1.1 |
1.5 |
1.3 |
1.5 |
3.2 |
2.8 |
3.3 |
2.8 |
0.9 |
0.7 |
1.6 |
1.8 |
3.2 |
3.2 |
2.1 |
・標準タイムは、ヤマケイ付録地図のタイムを採用。雲の平山荘ピストンの時間は合計から除いた。
・前半は、標準タイムより早かった。
・後半は、大幅時間オーバー。
祖父岳への登りは、雷鳥撮影でタイムロスしているので、実質オンタイムと思われる。
テン場までは特に遅かったわけではないし、スイス庭園を経由しないショートカットルートがあるようなので、標準タイムはそちらかも知れない。
・これらを考慮すると、全般的に標準タイムより早かったと考えられる。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
五日目も、三日目同様距離が長くハードなコースだ。
特に最初の鷲羽岳への登りは、今回の山行で最も傾斜がきつく、しかも急登区間が長いことが断面図からも見て取れる。
このルートは水場もないので、水もそれなりに用意しておく必要がある。
よって、荷物も重いということになる。
早めに出発したいところである。
【これより本題】
予定通り、4時起床、5:30出発だ。
朝食は時間短縮のため、アマノフーズの雑炊に変更。
今日は天気が悪いので、始めからレインスーツを着、ザックカバーも掛けて出発である。
鷲羽岳への登りでは、左からの強風で、真っ直ぐに進めない局面もあった。
それと、雨ではないものの、霧が吹き付け、髪の毛がびっしょり濡れるという荒天ぶりだ。
なんとか鷲羽岳(わしばだけ)山頂2,924mに到着。
防水のカメラでも、水滴がレンズに着くのは避けられない。
悪天ぶりを証明する写真となった。
本来なら、槍ヶ岳・穂高連峰や北アルプスのほとんどの山々が見えるはずなのだが、残念。
ワリモ岳山頂2,888mは通過。
ワリモ北分岐で休憩。
晴れていればここにザックをデポして水晶岳ピストンの予定だったが、悪天のリスクを考慮し、ザックを担いで向かうことになった。
ガックリ。
水晶小屋の手前から雨となる。
ずぶ濡れで水晶小屋に到着。(小屋があるところが赤岳)
ザックを外に置いて(雨ざらし)、小屋に逃げ込む。(中は狭いのだ)
予定通り、小屋で昼食。
メニューは、カップヌードル派と力汁派に分かれた。
雨がやまないので、コーヒーブレイクして回復を待つが、一向に良くなる気配がない。
仕方ないので見切り発車。
雨の中、水晶岳に向かう。
息を切らしながら(口が開いているということ)歩いていると、口に雨が溜まるような悪天。
始めはなだらかな稜線歩きだが、この辺りから岩場になり、ハシゴや鎖が登場。
水晶岳(すいしょうだけ)山頂2,986m登頂証拠写真。
双耳峰の水晶岳には、もう一つ北峰があり、三角点はそっちにあるのだが、完全に戦意喪失。
最高点を踏んだことに満足して引き返す。
水晶小屋に戻り、もう一度マッタリする。
まずはあらかじめ目をつけていたお汁粉だ。
体の中から暖まる。
昼前のこの時間、小屋の休憩スペースは満員だ。
レインスーツの袖部分は雨が侵入して、腕にべったりくっついている。
本当に防水性が失われてしまった。
風に吹かれて、体温低下して、腕が冷たくなっている。
全体がこうなってしまったら、疲労凍死リスクが高まるだろう。
外にいるときは動いて体内から熱を出していないとやばそうだ。
帰ったら、メンテナンスしよう。
レインスーツだけでなく、靴の上部まで水が浸入している。
スパッツを装着しているのに、ベロが濡れるとは何事だ。
スパッツの防水性能も低下しているのか。
これまたゴアテックスの性能回復処置を執る必要がありそうだ。
混雑しているので余りのんびりもできず、昼には出発する。
幸い雨は小降りになってきている。
雨はいつしか止んでいた。
下りは快調で、休憩なしでワリモ北分岐を過ぎ、岩苔乗越(いわのりのっこし)まで来た。
ここも通過で、祖父岳への登りに取りかかる。
雷鳥発見。
今回二度目の雷鳥だ。
子供達は行方不明になってしまったので、親鳥のみ撮影。
祖父岳(じいだけ)2,825m山頂到着。
荒涼としただだっ広い山頂だ。
マッタリする気も失せ、先に進む。
黒部源流から祖父岳を巻いてくる道と合流し、谷を右からぐるっと回り込むようにして雲の平へ。
後から思ったのだが、合流点を左に行くと、テン場への近道があったようだ。
途中にあったチングルマのお花畑。
ミヤマキンポウゲ?
雲の平テン場が見えた。
あと少しだ。
ようやくテン場到着。
後半休憩しなかったので、ゾンビとなっての到着である。
テン場に着いて見たら、ザックカバーが破れて穴が開いている。
なんだとっ。
今日おろしたての新品なのに・・・。
一回で穴が開くなんて、弱すぎだろっ。
どうやら、軽量化のためか、すごく薄い素材でできているせいらしい。
それにしても、重いザックに掛けるカバーなのだから、多少のこすれは避けられないはず。
もっと丈夫に作っておいてくれないと困るではないか。
高い奴を買ったのに・・・。
さて、しばらく休憩した後、わざわざ雲の平山荘まで行き、テン場エントリー手続き。(ちょっと遠すぎるぞ)
寒いのでビールはなし。
ちょっと雨に降られた。
夕方、雨がやんだところで、晩飯の準備。
本日のメニューは、五目ご飯・高野豆腐・味噌汁。
食後再び降り出したので、テントに退散。
というわけで、五日目も無事終了。
今日は疲れたぞ〜。
明日は待望の温泉だ。
晴れると良いなぁ。
(六日目:高天原温泉に続く)
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