山行記録2011/8 高天原温泉 (たかまがはらおんせん) 【六日目】
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(五日日:鷲羽岳・水晶岳より続く)
【日程】 2010年8月18日(木)
【天気】 曇り後雨
【メンバー】 学生時代からの友人Y.U、会社の同僚N.I
【概要】 「雲の平−高天原小屋−高天原温泉(ピストン)(テン泊)」
最高到達点標高2,588m、歩行距離11.0km、標高差-500m、累積標高差+771m−771m
高天原温泉(混浴風呂)
【ルート】
雲の平から高天原峠まで下り、高天原山荘へ。
温泉までピストン。
この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、山頂と白四角の地点だ。
【所要時間】
場所 |
雲の平 テン場 |
高天原 峠 |
徒渉 地点 |
高天原 山荘 |
高天原 温泉 |
高天原 山荘 |
高天原 峠 |
雲の平 山荘 |
雲の平 テン場 |
計 |
標高(m) |
2,554 |
2,240 |
2,117 |
2,123 |
2,054 |
2,123 |
2,240 |
2,547 |
2,554 |
-500 |
区間距離(km) |
3.2 |
0.6 |
0.8 |
0.7 |
0.7 |
1.5 |
2.4 |
1.1 |
11.0 |
|
累計距離(km) |
3.2 |
3.8 |
4.7 |
5.3 |
6.0 |
7.5 |
9.9 |
11.0 |
||
着時刻 |
|
7:51 |
8:25 |
8:50 |
9:09 |
10:14 |
11:41 |
13:27 |
13:55 |
7:44 |
発時刻 |
6:11 |
8:01 |
8:32 |
8:52 |
9:53 |
10:52 |
11:48 |
13:35 |
|
|
区間タイム |
1:40 |
0:24 |
0:18 |
0:17 |
0:21 |
0:49 |
1:39 |
0:20 |
5:48 |
|
区間タイム小計 |
1:40 |
0:42 |
0:17 |
0:21 |
0:49 |
1:39 |
0:20 |
|||
所要時間累計 |
1:40 |
2:04 |
2:22 |
2:39 |
3:00 |
3:49 |
5:28 |
5:48 |
||
標準タイム |
1:50 |
1:00 |
0:10 |
0:15 |
1:30 |
2:00 |
0:20 |
7:05 |
||
標準タイム累計 |
1:50 |
2:50 |
3:00 |
3:15 |
4:45 |
6:45 |
7:05 |
|||
歩行速度(km/h) |
1.9 |
1.6 |
2.8 |
2.4 |
2.0 |
1.8 |
1.5 |
3.2 |
1.9 |
・標準タイムは、ヤマケイ付録地図のタイムを採用。
・高天原山荘までの往復は、標準タイムより大幅に早かった。(空荷だからね)
・小屋から温泉への往復は、大幅時間オーバー。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
【はじめに】
六日目は、休養日
距離はあるが、累積標高差は少なく、しかも空荷だ。
温泉に浸かりに行くというだけでも、観光気分満点なのであ〜る。
五日間風呂に入っていないので、サッパリしたい。(体は拭いていたけどね)
【これより本題】
5時起床、6時出発で予定した。
時間に余裕があるので、朝食は鮭雑炊(α米の白米を使用)。
サブザックに必要最低限の装備で出発。
天気はこのようにガスガスだ。
雨が降っていないのが救い。
雲の平山荘も分岐から見えない位霧が濃い。
一瞬霧が晴れたところをパチリ。
この後すぐに分岐を右折して、高天原に向かう。
ジャブジャブの道に苦戦しながら、岩を伝って進む。
二つほどピークを越えると、平坦なところが奥スイス庭園。
途中雨がぱらついたので、ザックをレインスーツの下に入れる。
そこを過ぎると、急な下りが始まる。
ドロドロの道や、ハシゴもあり、なかなかどうして楽はさせてくれない。
帰りに登り返すと思うとゾッとする。
せっかく風呂に入っても、また汗をかいてしまうではないか。
高天原峠を過ぎると傾斜が緩み、楽な道になる。
川を何回か渡る。
岩苔乗越からのルートを合わせると、湿原に出る。
湿原の木道を進むと、高天原山荘が見えてくる。
今年新装なった小屋は、名物の傾いた屋根もなくなり、普通のきれいな小屋に生まれ変わっていた。
温泉について尋ねたら、無料で勝手に入ればよいとのこと。
さすが野趣溢れる温泉である。
管理料を取っても良いと思うんだけど。
小屋から坂道を下って行くと、次第に硫黄臭が漂ってきて、期待が高まる。
10数分で温泉沢に出て、そこが高天原温泉だった。
対岸の掘っ立て小屋が女風呂、混浴風呂(実質男風呂)は数m上流にあった。
(右上の小屋のようなのが混浴風呂の脱衣所)
早速白濁したお湯に浸かってご満悦。
やっぱ硫黄泉って良いなぁ。
こんな景色を観ながらの入浴である。
たいした景色ではないが、開放感は満点。
屋根も囲いもないのであ〜る。
筆者の好みにドンピシャの温泉だ。
こちらが温泉沢上流。
背後の山は祖父岳か?
ここを詰めると、昨日行った水晶岳に行けるはずだ。
坂を登り返して、高天原山荘で昼食。
山菜うどんがまいう〜。
(とろろ昆布が入った関西風だった)
だいぶ雲底が上がってきたが、水晶岳はついに見えず、残念だった。
例の坂道を登り返し、ようやく奥スイス庭園に到着。
エゾシオガマか?
水晶岳がもうちょっとで全部見えそうだったが、ここまで。
岩ゴロのピークを二つ越えて雲の平メインストリートへ。
霞んでいるのは、黒部五郎岳か。
雲の平山荘が見えた。
後は下るだけ。
この下りが滑りやすい岩で結構手こずった。
木道を行く。
天上の楽園・雲の平だ。
山荘に寄って、ワインを調達。
テン場に戻って祝杯をあげる。
酔っ払った。
昨日より空いていると思ったら、前線通過で風雨が強まる予報らしい。
テントをやめて山荘に行こうかなどと相談している人もいた。
それで新規入山者が少ないのかも。
我々はずっと山上にいるので、何とかしのぐしかない。
大学のパーティの人に天気図を作ったか聞いたが、16時とのこと。
ホントにやばければ、彼らが動くだろうと踏んで様子見。
案の定、雨が降りだした。
一旦テントに引きこもったが、夕方になっても雨がやまない。
仕方なしにテント内で晩飯の準備。
本日のメニューは、麻婆茄子丼・味噌汁。
デザートは苺ゼリーだ。(ここも水がふんだんにあるので、流れに鍋ごと漬けておいたらちゃんと固まった)
テント内で食べて、そのまま解散。
夜中、確かに風雨が強かったが、噂ほどではなかった。
やはり人の噂を鵜呑みにするのはいかがなものかと。
但し、ラジオの電池切れで、自分で正確な情報をつかめなかったのは反省点。
Y.U.がラジオを持っているからと、家に置いてきたのが失敗だった。
軽量化しても、本当に必要にものまで省いてはダメだねぇ。
というわけで、六日目も無事終了。
行動中に天気が大崩れしなくて良かった。
明日は晴れると良いなぁ。
前線の影響がいつまで残るかが問題だ。
(七日目:下山に続く)
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