山行記録2012/8 荒川岳・赤石岳(あらかわだけ・あかいしだけ) 【初日】
(Homeへ)
(荒川岳・赤石岳 序章より続く)
【日程】 2012年8月16日(木)
【天気】 晴れ
【メンバー】 Y.U N.I
【概要】 「椹島(前泊:テント)−千枚尾根−千枚小屋(小屋泊)」
最高到達点標高2,604m、歩行距離9.3km、標高差1,482m、累積標高差+1,599m−117m
岩頭見晴より荒川岳
【ルート】
この地図は、国土地理院測量結果「数値地図12500(地図画像・・・Web閲覧サービス゛「ウォッちず12500」)」「数値地図50mメッシュ(標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、小屋と白四角の地点だ。
【所要時間】
場所 |
椹島 |
吊り橋 |
休憩 |
岩頭 見晴 |
小石下 |
休憩 |
清水平 |
蕨段 |
見晴岩 |
駒鳥池 |
千枚 小屋 |
計 |
標高(m) |
1,122 |
1,139 |
1,224 |
1,352 |
1,586 |
1,734 |
1,898 |
2,073 |
2,131 |
2,416 |
2,604 |
1,482 |
区間距離(km) |
1.0 |
0.4 |
0.5 |
1.2 |
1.3 |
1.0 |
0.9 |
0.4 |
1.5 |
1.1 |
9.3 |
|
累計距離(km) |
1.0 |
1.4 |
1.9 |
3.1 |
4.3 |
5.4 |
6.2 |
6.6 |
8.1 |
9.3 |
||
着時刻 |
- |
6:39 |
6:52 |
7:39 |
8:24 |
8:57 |
9:34 |
10:35 |
10:47 |
12:29 |
13:31 |
7:11 |
発時刻 |
6:20 |
6:39 |
6:59 |
7:47 |
8:24 |
9:07 |
9:55 |
10:35 |
11:24 |
12:49 |
- |
|
区間タイム |
0:19 |
0:13 |
0:40 |
0:37 |
0:33 |
0:27 |
0:40 |
0:12 |
1:05 |
0:42 |
5:28 |
|
区間タイム小計 |
0:19 |
1:30 |
1:00 |
1:57 |
0:42 |
|||||||
所要時間累計 |
0:19 |
0:32 |
1:12 |
1:49 |
2:22 |
2:49 |
3:29 |
3:41 |
4:46 |
5:28 |
||
標準タイム |
0:40 |
2:00 |
1:20 |
2:20 |
0:40 |
7:00 |
||||||
標準タイム累計 |
0:40 |
2:40 |
4:00 |
6:20 |
7:00 |
|||||||
歩行速度(km/h) |
3.3 |
1.7 |
0.7 |
1.9 |
2.3 |
2.3 |
1.3 |
1.8 |
1.4 |
1.6 |
1.7 |
・標準タイムは、ヤマケイJOY 2005夏号付録「北・南アルプスマップ」のタイムを採用。
・いずれの区間も超っ早。(この標準タイムはテントを担ぐ前提かも知れない)
・最後はバテたがほぼオンタイム。花の写真撮りのロスが効いたかも。
・小屋着は、13:30頃と早いほう。
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
傾斜は緩いが、一様の登りが続く。筆者が苦手とするダラダラ坂である。しかも累計で1,600mも登っている。これはきつそうだ。
「段」という地名は、平らになっている地形から来ているようだ。登りでは「蕨段」があった。確かに標高2,050m辺りが平らになっている。
【はじめに】
本日は長丁場なので5時起床。
外に出てみると朝焼けしていて天気は良さそうだ。
早速昨晩のすき焼きの残り汁で雑炊だ。
食後テントを撤収し、余分な荷物をコインロッカーに詰め込む。
3人分で一つのロッカーがピッタリだった。(コスト節約)
【これより本題】
窪地の椹島から一旦登って林道(昨日バスで通った)に出たら、二軒小屋方面に向かう。
滝見橋手前を左折し、鉄板の桟道で登山道に入っていく。
ここから暫く川沿いの道となる。
これが滝見橋から見える滝か?
横を通過する。
吊り橋に到着。
標準タイムより大幅に早い。
(標準タイムがおかしい?)
岩頭見晴(いわがしらみはらし)で二回目の休憩。
思っていた以上にアップダウンがあり、意外に疲れる。
遠くに見える山が今回の目的の一つ荒川岳だ。
林道に出たと思ったら、右にこんな階段が・・・。
これが疲れるんだよねぇ。
一回の休憩を経て、ようやく清水平に到着。
地名と異なり、斜面である。
水場で「南アルプスの天然水」を補給。
ここの水はうまいぞ。(ゴクゴク)
蕨段からちょっと登ると、見晴岩。
登山道からちょっと外れて登ると広場がある。
景色を眺めながら昼食休憩。といっても既に清水平でだいぶ食べてしまったが・・・。
北西には荒川三山が姿を現す。
悪沢岳は東岳とも呼ばれ、前岳・中岳と併せて三山だ。
西には赤石岳が頭を覗かせている。
富士見平は下りに使うルートだ。
ここから駒鳥池までが遠かった。
ダラダラとした坂が続き、飽き飽きする感じ。
池で休憩したら、最後の登りに取りかかる。
まだゴゼンタチバナが咲いていた。
こちらはシナノキンバイ?
小屋の周辺はお花畑だった。
ようやく千枚小屋に到着。
オオバセンキュウ?
トリカブト他。
サラシナショウマ?
新築なったばかりの小屋正面。
左が寝室、右のガラス戸の部屋が食堂だ。
玄関は吹き抜け。
日本二百名山の笊ヶ岳(ざるがたけ)。あの稜線が静岡・山梨県境である。ビールを飲みながら、景色を楽しむ。
山梨百名山リストによると難易度最高ランクの「スペシャリスト向き」の山なんだとか。
小屋内部はこんな感じ。
2階建ての寝室が通路の両側に並ぶ。
壁はないが、適度に柱で仕切られているので、3人ずつの個室っぽい使い方が出来る。
窓の外には、富士山がドーン。雲海に浮かんでいる。
以前登った毛無山がちょうど富士山との間に。
夕食は煮込みハンバーグ。
美味しくいただいた。
早く着いたので初回の夕食だった。
残照の富士山。雲海の手前部分が滝雲になっている。
隣の人達の情報によると、我々が明日泊まる予定の赤石岳避難小屋は、混雑して悲惨なんだとか。
なので早出して(初回の朝食を食べて)、赤石小屋まで下る計画にしたらしい。
我々はのんびり二回目の朝食にエントリーしてある。
Y.Uはすっかり洗脳されて、赤石小屋泊に変更する気になったらしいが、出発時間は今更早められない。
行ってみてから状況に応じて決めればいいじゃないかと思いつつ、議論しても意味はないので、とりあえずだまっておいた。
まぁ、最悪の場合、明日の行程が長くなることを想定しておけばいい。(心の準備がないとショックが大きいだろう)
そんな事情のせいか、明日赤石方面に向かうパーティは、早々と就寝・臨戦態勢に入っている。
いきおい静かにしていなければならず、暇だったので、消灯前の19時には寝床に潜り込む。
封筒型シュラフ+毛布だったが、暖かいので毛布は不要だった。
シュラフのジッパーを開けて、熱がこもらないようにして、眠りにつく。
(二日目:悪沢岳に続く)
(Homeへ)