山行記録 光岳・聖岳 (てかりだけ・ひじりだけ) 【二日目】
(初日:光小屋より続く)
(Homeへ)
【日程】 2013年8月15日(木)
【天気】 曇り時々晴れ後雷雨
【メンバー】 Y.U
【概要】 「光小屋−光岳(ピストン)−イザルガ岳(ピストン)−易老岳−希望峰−仁田岳(ピストン)−茶臼岳−茶臼小屋」
最高到達点標高2,604m、歩行距離10.8km、標高差377m、累積標高差+814m−913m
歩行時間5:38、所要時間7:49
ほしがらす(イザルガ岳付近にて)
【ルート】
小屋から光岳までピストン。ガスっていたので、光石には行かなかった。
易老岳まで昨日のルートを引き返し、稜線散歩へ。
時間に余裕があるので、希望峰から仁田岳までピストン。
日本三百名山の茶臼岳を乗り越えて小屋まで。
※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角と山頂だ。
【所要時間】
場所 |
光小屋 |
光岳 |
光小屋 |
イザルガ岳 |
三吉平 |
易老岳 |
休憩 |
希望峰 |
仁田岳 |
希望峰 |
茶臼岳 |
分岐 |
茶臼小屋 |
計 |
標高(m) |
2,510 |
2,591 |
2,510 |
2,540 |
2,227 |
2,354 |
2,330 |
2,500 |
2,524 |
2,500 |
2,604 |
2,503 |
2,410 |
377 |
区間距離(km) |
0.6 |
0.6 |
0.7 |
1.3 |
2.0 |
1.7 |
0.8 |
0.5 |
0.5 |
1.2 |
0.5 |
0.4 |
10.8 |
|
累計距離(km) |
0.6 |
1.1 |
1.9 |
3.1 |
5.1 |
6.8 |
7.6 |
8.1 |
8.7 |
9.8 |
10.4 |
10.8 |
||
着時刻 |
- |
5:18 |
5:37 |
6:16 |
7:04 |
8:19 |
9:11 |
10:14 |
10:36 |
11:05 |
12:16 |
12:45 |
12:54 |
7:49 |
発時刻 |
5:05 |
5:26 |
5:57 |
6:18 |
7:15 |
8:34 |
9:18 |
10:20 |
10:53 |
11:34 |
12:31 |
12:46 |
- |
|
区間タイム |
0:13 |
0:11 |
0:19 |
0:46 |
1:04 |
0:37 |
0:56 |
0:16 |
0:12 |
0:42 |
0:14 |
0:08 |
5:38 |
|
区間タイム小計 |
0:13 |
0:11 |
0:19 |
0:46 |
1:04 |
1:33 |
0:16 |
0:12 |
0:42 |
0:14 |
0:08 |
|||
歩行時間累計 |
0:13 |
0:24 |
0:43 |
1:29 |
2:33 |
3:10 |
4:06 |
4:22 |
4:34 |
5:16 |
5:30 |
5:38 |
||
標準タイム |
0:15 |
0:15 |
0:15 |
1:10 |
1:10 |
1:50 |
0:15 |
0:15 |
0:50 |
0:10 |
0:10 |
6:35 |
||
標準タイム累計 |
0:15 |
0:30 |
0:45 |
1:55 |
3:05 |
4:55 |
5:10 |
5:25 |
6:15 |
6:25 |
6:35 |
|||
歩行速度(km/h) |
2.6 |
3.1 |
2.4 |
1.6 |
1.9 |
2.7 |
0.8 |
2.0 |
2.7 |
1.7 |
2.2 |
3.1 |
1.9 |
・標準タイムは、「ヤマケイJOY」2005年夏号付録「北・南アルプスマップ」を採用。
・部分的に標準タイムをオーバーしているが、誤差の範囲。
易老岳や希望峰への登りは、へばっていた割には早かった。
・トータルでは大幅に短縮した。
特に、三吉平へのガレ場の下りは超っ早!!!
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
平坦なようで、意外にアップダウンが厳しい。
【はじめに】
隣のテントが暗いうちからごそごそし始めて、うるさくて目が覚めた。
その割には早立ちするわけでもなく、意味不明だ。
今日は、休養日なので時間に余裕がある。
騒音にもめげず、のんびり寝ていたのだった。
【これより本題】
のんびりと言っても、5時には食事を済ませて出発。
光岳(てかりだけ)2,591mでご来光。
木が生えていて、眺望はない。
ちょっと行ったところに展望台のような岩があり、南西側の眺望が開けている。
ちょっとガスが多いが、うっすらと深南部の山々が見えた。
これが展望台の岩。
テントを撤収したら出発だ。
ガスが晴れるのを期待してイザルガ岳2,540mに行ってみたが、真っ白け。
富士山が見えるはずだが・・・。
三吉平で休憩した後、易老岳(いろうだけ)2,354mまで戻ってきた。
登り返しが意外に疲れた。
希望峰へは、こんな感じの稜線を進む。
時折木々の間から、仁田岳や聖岳が姿を見せ、元気をくれる。
こちらの稜線は、花が多い。
エゾシオガマ群生。
シオガマギク。
希望峰・仁田岳が大きく立ちはだかる。
これからあれに登るんかい・・・。
と気が遠くなる。
希望峰(きぼうほう)2,500mは木に蔽われていた。
山頂標も手作りで、立派な道標に負けている。
ちょっと先に行くと、視界が開けた。
北東には、これから行く茶臼岳、その向こうに上河内岳が聳え立つ。
上河内岳は、明日の予定だ。
北には聖岳がそそり立つ。なんと大きな山だ。圧倒される。
聖平小屋は遙かに遠い。今日あそこまで行く予定にしなくて良かった。
時間に余裕があるので仁田岳に向かう。
南西に光岳が姿を見せる。
今日はあそこからずいぶん歩いたものだ。
あそこが仁田岳か。
這い松の藪漕ぎで思うように進めない。
南西の光岳が以外に雄大だ。
易老岳が思ったより遠い。良く歩いてきたものだ。
仁田岳(にっただけ)2,523.8m到着。
ここの山頂標もみすぼらしい。
しかも傾いている。
北東の茶臼岳。
聖岳や上河内岳には雲がかかってきた。天候悪化の前兆か?
希望峰に引き返したら、昼食タイム。
カップ麺に舌鼓。
腹が一杯になったところで、茶臼岳に向かう。
ハクサンフウロが出迎えてくれる。
庭園風の所は木道が貫いている。
光岳から茶臼岳の一帯は、こんな感じのところが多くて、なかなか雰囲気が良い。
仁田池。
この辺りに水場があるはずだが、見つからなかった。
ていうか、特に必要なかったので、探してもいない・・・。
ちょっと岩稜っぽい感じが出てきて、ようやくアルプスっぽくなってきた。
岩好きの相棒は喜んでいる。
雷鳥が居そうな感じだが・・・。
あそこが山頂だ。
茶臼岳(ちゃうすだけ)2,604m到着。
いよいよガスガスになりつつある。
が、まだ切羽詰まった感じではない。
岩場のちょっと先の土があるところに立派な山頂標が。
右に下っていく道が、草薙ダム方面。
小屋は右折してちょっと下ったところにある。
鞍部まで下ると道標。
小屋まで0.3kmとある。
立派な道標には小屋が載っていない。
かなり下ったところで、ようやく小屋が見えた。
やっとこさ、到着。
まだ時間が早いというのに、小屋の周りにテントが散在している。
右上に空き地があるらしく、上から声を掛けてくれた。
小屋の上の高台の一等地、個室風の場所を確保。
ビールを飲みながら、フライを掛けずにテントを乾かそう等と話していたら、雨が降り始めた。
即フライを掛けて中に入ると、14時頃から土砂降りになった。
行程を短くして大正解だった。
当初の提案通り、聖平に向かっていたら、中間地点の上河内岳まで行かないうちに雨に降られたはずだ。
しかも、この後激しい雷鳴がとどろき、未だかつてない位、近くで雷が鳴っていた。
ものすごい音だ。
進むか、退却するか、難しい判断を迫られたはずだし、そもそも森林限界を超えた稜線で雷雨に遭遇したら、どこかに身を伏せてじっとしているしかあるまい。
恐らく1時間位は行動不能だったに違いない。
先ほどテントを撤収して下って行った人達は、まともに食らっただろう。
茶臼小屋にテントを置いて、光岳ピストンしてきた人達だ。
この時間にもう帰ってきたのだから、相当な健脚だし、少し位の雨ではびくともしないエキスパートなのだろう。
時間もまだ早いから、下るという選択肢も当然有りだが、さすがに、こんなに土砂降りになるとは思わなかったのではないか。
それに下山してからの交通機関のことを考えると、できるだけ下りておきたい気持ちもわかる。
しかし、雨が降り始めてからの下山開始は、自分ならしたくない。
明日は晴れるのだから・・・。
テントの中も安全とは言えないので、小屋に避難すべきだと思うが、土砂降りで外に出る気がしない。
まぁ、稜線からだいぶ下がっているのが、救いと言えば言えないこともない。
とにかく、じっとテントの中で通り過ぎるのを待った。
相棒はグゥスカ寝ている。
凄い雷鳴なのに、暢気なものだ。
後で聞いた話では、この日諏訪湖の花火大会も中止になったのだそうな。
結構、あちこち広範囲に雷雨が降ったんだねぇ。
雷が過ぎて静かになったところで夕食。
メニューは、アマノの香るチキンカレーとポテトサラダ、スープ。
ポテトサラダは、じゃがりこで作ったもの。
マヨネーズを使うと完璧だ。
明日の起床は4時位かな。
暗くなったら寝るしかない。
【体調について】
筋肉痛 |
なし |
靴擦れ |
なし。(Zamberlan) やはり靴下2枚重ねは有効である。しかも今回メリノウールは新品でクッション性高し |
関節痛 |
なし(Zamberlan)。 |
攣り・痙攣 |
なし |
腰痛 |
なし |
虫さされ |
なし |
今回は快調である。
(三日目:聖岳に続く)
(Homeへ)