山行記録 光岳・聖岳 (てかりだけ・ひじりだけ) 【三日目】
(二日目:茶臼岳より続く)
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【日程】 2013年8月16日(金)
【天気】 晴れ後霧
【メンバー】 Y.U
【概要】 「茶臼小屋−上河内岳(ピストン)−南岳−聖平小屋−聖岳(ピストン)」
最高到達点標高3,013m、歩行距離11.8km、標高差748m、累積標高差+1,362m−1,508m
歩行時間6:55、所要時間9:31
左から聖岳・赤石岳・悪沢岳3,000m峰が並ぶ(上河内岳肩より)
【ルート】
茶臼小屋から、上河内岳(二百名山)を経て、聖平小屋まで稜線散歩。
テント設営後、身軽になって聖岳ピストン。
ほとんどが森林限界を超えた稜線で、天候が良い時に歩きたいコースだ。
奥聖岳には行かなかった。
※この地図は、国土地理院測量結果「電子国土9000・・・Web閲覧サービス」「日本高密メッシュ(10mメッシュ標高)」をもとに、KASHMIR 3Dを用いて作成したもの。
以下、本文中に掲載のカシバード画像も同様。休憩地点は、白四角と山頂だ。
【所要時間】
場所 |
茶臼 小屋 |
分岐 |
上河内岳 肩 |
上河内岳 |
上河内岳 肩 |
南岳 |
休憩 |
聖平 小屋 |
薊畑 |
休憩 |
小聖岳 |
前聖岳 |
小聖岳 |
薊畑 |
聖平 小屋 |
計 |
標高(m) |
2,410 |
2,503 |
2,743 |
2,803 |
2,743 |
2,702 |
2,437 |
2,265 |
2,401 |
2,557 |
2,662 |
3,013 |
2,662 |
2,401 |
2,265 |
748 |
区間距離(km) |
0.4 |
2.3 |
0.1 |
0.1 |
0.9 |
1.0 |
1.2 |
0.8 |
0.8 |
0.3 |
1.0 |
1.0 |
1.1 |
0.8 |
11.8 |
|
累計距離(km) |
0.4 |
2.7 |
2.9 |
3.0 |
3.9 |
4.8 |
6.0 |
6.8 |
7.6 |
7.9 |
8.9 |
9.9 |
11.0 |
11.8 |
||
着時刻 |
- |
5:09 |
6:44 |
7:03 |
7:12 |
7:45 |
8:29 |
8:59 |
9:56 |
10:29 |
10:50 |
12:00 |
13:16 |
14:00 |
14:25 |
9:31 |
発時刻 |
4:54 |
5:14 |
6:56 |
7:08 |
7:17 |
8:03 |
8:32 |
9:32 |
9:56 |
10:35 |
10:57 |
12:41 |
13:30 |
14:09 |
- |
|
区間タイム |
0:15 |
1:30 |
0:07 |
0:04 |
0:28 |
0:26 |
0:27 |
0:24 |
0:33 |
0:15 |
1:03 |
0:37 |
0:30 |
0:16 |
6:55 |
|
区間タイム小計 |
0:15 |
1:37 |
1:25 |
0:24 |
0:48 |
1:03 |
0:37 |
0:30 |
0:16 |
|||||||
歩行時間累計 |
0:15 |
1:45 |
1:52 |
1:56 |
2:24 |
2:50 |
3:17 |
3:41 |
4:14 |
4:29 |
5:32 |
6:09 |
6:39 |
6:55 |
||
標準タイム |
0:15 |
1:50 |
1:50 |
0:30 |
1:00 |
1:10 |
0:50 |
0:40 |
0:20 |
8:25 |
||||||
標準タイム累計 |
0:15 |
2:05 |
3:55 |
4:25 |
5:25 |
6:35 |
7:25 |
8:05 |
8:25 |
|||||||
歩行速度(km/h) |
1.7 |
1.5 |
1.2 |
2.1 |
1.8 |
2.2 |
2.6 |
2.0 |
1.4 |
1.3 |
1.0 |
1.7 |
2.2 |
2.9 |
1.7 |
・標準タイムは、「ヤマケイJOY」2005年夏号付録「北・南アルプスマップ」を採用。
・なかなか良いペース
・休憩は時刻を緑字で表記。大休止は太字。
後半に厳しい登りが待つが、テントに荷物を置いていけるのが救い。
【はじめに】
毎日早く寝ているから、目覚めるのも早い。
今日は長丁場だ。
早めに出るのが望ましい。
日の出前に出発したい。
朝食は、準備に時間がかからないサタケ茶漬けシリーズ。
今回は、ワサビ茶漬けと鮭茶漬け。お好きな方をどうぞ・・・。
これ、うまいんだよね。
やはりアルファ米はそのまま食べるんじゃなくて、更に一加工した方がうまい。
サタケの茶漬けは自動的に一加工される感じ。
【これより本題】
昨日はガスガスだったが、テン場から富士山が見えた。
夜明けは近い。
ピンクに染まっている。
稜線の分岐まで登り返すと、ご来光。
良い日になりそうだ。
以前登った毛無山が見えていた?
上河内に向かうと、足元からいきなりガサガサと雷鳥が登場。
這い松で見えなかったのでビックリ。
よちよちと一生懸命遠ざかっていくが、それでは敵からは逃げられん!! 遅いぞ〜。
それにしても保護色の見事なことよ。
よく見ると、足に赤い個体識別標のようなものが付けられている。
光岳が生息域南限なので、こいつはそれに近い奴だ。
今シーズンもまた雷鳥に出会えて良かった。
先ほどからずっと左に見えている聖岳。
ようやくモルゲンロート。
左が前聖岳、右が奥聖岳、総称が聖岳だ。
前聖岳の方が高くて、3,000m峰なので、単に聖岳というと前聖岳を指すこともあるようだ。
ここも二重稜線になっていて、その間は山上の楽園になっている。
強風が避けられるということは、植物にとっても生死を分けるほど厳しい自然なのだ。
前方には上河内岳が遠い。
可憐なコバノコゴメグサ。
楽園を抜けると、上河内岳が大きく立ちはだかる。
楽園を抜けても斜面にはお花畑が広がる。
名も知らぬ小さな花。
けなげに咲いている。
振り返ると昨日居た光岳が遙か彼方に輝いている。感動。
方向は南西。
聖岳が雄大だ。
赤石岳の避難小屋までクッキリ見える。
中央アルプスもうっすらと。この時期としては視界が良い。
以前登った百名山・空木岳が見えていた。
南西に見える光岳をアップ。
よく見ると小屋も見えるぞ。
聖岳・赤石岳・悪沢岳の揃い踏み。
まだ先は長い。
上河内岳肩に到着。素晴らしい景色だ。
今までの行程の大半が見える。
右から登ってきて、易老岳に着いたら奥に進み、光岳に行ったら易老岳まで戻って、次は稜線をここまで。
南アルプスのスケールの大きさがわかる。
北北東には、赤石岳・悪沢岳・鳳凰山・奥秩父まで見えている。
観音岳・薬師岳が鳳凰山、茅ヶ岳・小楢山は奥秩父。
上河内岳(かみこうちだけ)2,803mまで一登り。
富士山が見える。
赤石岳・悪沢岳・鳳凰山・奥秩父。
視界が良い。
南アルプス南部の重鎮が壮観だ。
聖岳から赤石岳に行くには、一端左に行き、兎岳経由でぐるっと回る必要がある。
一応証拠写真。
まだチングルマが残っていた。
マツムシソウ。
名前不明の花。
斜面はお花畑。
その間を細い道が続く。
南岳2,702m。
バックには聖岳。
上河内岳を振り返る。
一気に下って樹林帯に入る。
ようやく鞍部に来ると、視界が開け、聖岳が高い。
聖平小屋に続く木道。
思ったより平坦だった。
時間が早いから、テン場は一等地が確保できた。
場所を空けてくれたこの方、下山後下栗の里でまた出くわすことになるのだ。
なかなかの世話好きの方だった。
Welcomeフルーツポンチを頂く。
いゃ〜生き返る。
これはありがたいサービスだ。
いよいよ、本日のメイン。
聖岳に向けて出発。
お花畑を眺めながら高度を上げる。
小聖岳手前から上河内岳。
今日は茶臼岳の手前から来た。
小聖岳(こひじりだけ)2,662m。
聖岳はまだ高くて遠い。
だいぶ雲が出てきたのが気になる。
ザレた登りになると、いよいよ聖岳本体。
空荷でもきつい登りだ。
ようやく昼に聖岳(ひじりだけ)3,013mに到着。
既にガスガスだ。
1時間早く着いていれば・・・。残念!!!!
かろうじて赤石岳が見えるが、その他は無理。
晴れていれば仙丈ヶ岳まで見えたようだ。
登頂証拠写真。
雨が降るといけないので、先ずは昼食。
カップ麺がまいう〜。
石の影に咲く花。
石を風除けにして、必死に生き延びている。
時折、奥聖岳が姿を見せるが、真っ白だ。
行っても眺望は望めないのでパス。
暫く粘ったが晴れそうもないので下山開始。
岩陰に咲くイワギキョウ。
下りはあっという間。
テントに着いたら早速ビール。
バッジを買おうと思ったら、なんと売り切れだと・・・。
どれだけ混雑したんだ今年は・・・。
この後、近くのテントの若者達と宴会になった。
南アのテン場は北アより若者比率が高い。
夕食タイムになり宴会はお開き。
メニューはアマノの牛とじ丼。
写真撮り忘れたが、うまかった。
夕方になってガスってきたが雨は降らなかった。
ここのテン場は、広くて平らで最高だ。
たくさん張られているが、まだ余裕有り。
食後、相棒は再び宴会。
バーボンでまた盛り上がっていた。
【体調について】
筋肉痛 |
なし |
靴擦れ |
なし。(Zamberlan) やはり靴下2枚重ねは有効である。しかも今回メリノウールは新品でクッション性高し |
関節痛 |
なし(Zamberlan)。 |
攣り・痙攣 |
なし |
腰痛 |
なし |
虫さされ |
なし |
今回は快調である。
(四日目:下山に続く)
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